JIS X 8341-2:2014 高齢者・障害者等配慮設計指針―情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス―第2部:パーソナルコンピュータ | ページ 4

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X 8341-2 : 2014 (ISO/IEC 29136 : 2012)
a) 製品情報の文章の内容は,固有名詞及び題目を除いて,中学の教育水準より上の読解力を必要としな
いことが望ましい。
注記1 専門語の使用は,機能又は製品を明確に説明するために必要である場合だけ許される。
b) 製品情報がグラフィック情報を含む場合,グラフィック情報について文章で説明することが望ましい。
注記2 イラスト,グラフなどの説明文によって,ある種の視覚障害のある又は低視力である利用
者は,グラフィックで示している情報にアクセスすることができる。
c) マニュアルのテキストと背景とのコントラストは,3 : 1を超えていなければならない。
注記3 ある種の色覚障害のある利用者又は低視力である利用者は,印刷された情報を得るため
に,高コントラストを必要とする。
d) 製品情報は,利用者が分かる色使いをしていることが望ましい。
注記4 どの色使いを見分けることができるかは,色覚障害者の間でも違いがある。
e) 製品情報が電子文書である場合,その色使いは,利用者が変更できることが望ましい。
注記5 ある種の色覚障害のある利用者は,様々な色使いを用いている。
f) 製品情報は,複写機ではっきりと再現する色を用いることが望ましい。
注記6 全てを灰色又は低コントラストで複写される色を避けることが重要である。弱視の利用者
は,しばしばマニュアルの情報を複写機で拡大する。
g) 色だけによって情報を伝えることは,避けなければならない。
注記7 低視力である利用者又はある種の色覚障害のある利用者は,特定の色を認識しがたい。視
覚障害のある利用者は,文章中の文字情報だけを利用している。
h) 製品のアクセシビリティ情報は,同じ節の中に記載されていることが望ましい。

9.2 流通経路への情報開示

  パソコンのアクセシビリティに関する情報は,できるだけ,小売業者,情報サービス提供者及び支援者
に提供されることが望ましい。
注記 それらの情報で,いろいろな質問(例えば,製品仕様,その他の会社の製品との組合せの可能
性,Q&A,使い方のノウハウ,留意事項など)に答えることができる。

9.3 顧客支援

  顧客支援は,次による。
a) 顧客支援は,障害のある利用者の意思疎通の状況に適応できることが望ましい。
b) 顧客支援は,文章,音声及びビデオを含む複数の形態で,情報を提供することが望ましい。
注記1 ファクシミリ(FAX),電子メールなどが,電話で問い合わせることが難しい聴覚障害及び
言語障害のある利用者に有用な場合がある。
注記2 電話相談は,ウェブサイトに提示された情報では十分でない視覚障害のある利用者に有用
な場合がある。
注記3 顧客サポートの担当者は,製品及びそのアクセシビリティ機能の全ての使用可能な情報に
ついて,十分な知識をもっている。

9.4 保守情報

  更新及び不具合に関する情報は,利用できる形態で利用者に提供することが望ましい。
例 電池が爆発するという警告は,利用できる形態で提供される。
注記 利用者が,目的,環境,障害の度合いなどによって,購入したパソコンと周辺機器とを効果的
に使用するために,製品に関する様々な情報が必要である。そのため,顧客支援センタ,電子

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メール,ウェブサイトなどを通して,更新及び不具合に関する情報を広く提供することが重要
である。

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附属書A
(参考)
適用可能性及び適合性を評価するためのチェックリストの例
A.1 一般
この附属書は,この規格の個々の要求事項及び推奨事項が適用できるかどうかを判断するために利用す
るチェックリストの例(表A.1参照)を提供する。
このチェックリストは,開発中の製品又は完成した製品の評価にも利用できる。
このチェックリストには,この規格の全ての要求事項及び推奨事項を箇条順に配列している。
この附属書に記載する手順は指針であり,この規格自体を代替する包括的なプロセスを提供するもので
はないということに注意を喚起する。
このチェックリストを利用すると次のようなことができる。
− どの要求事項及び推奨事項が適用できるかの判断
− 適用できる要求事項及び推奨事項に適合しているかの判断
− 適合情報の公開に対応できる提供可能な全ての要求事項及び推奨事項を列挙した体系的なリストの提

全てのパソコンを様々な能力をもつ最も幅広い層の人々が利用できるようにする場合,この規格の要求
事項及び推奨事項の大多数は適用可能である。しかし,パソコンがどのような利用の状況(利用者,仕事,
環境及び技術)で用いられるかということ次第で,どの要求事項及び推奨事項が必要となるかが変わる場
合もある。
この規格の要求事項及び推奨事項に,“場合(には)”といった表現がある箇所は,パソコンの利用の状
況が“場合(には)”で示す条件に合致しているかを判断する必要がある。文脈(context)によって,要求
事項及び推奨事項に対して適用できる環境に関する情報が細分箇条に記載されている。そのような条件を
適用できない場合又はその要求事項若しくは推奨事項が適用できない場合は,チェックリストの該当する
“適用可能性”欄にその旨を記入し,“コメント”欄に簡単な説明を記入することが望ましい。
次のステップは,パソコンがそれぞれの適用可能な要求事項又は推奨事項に適合しているかを判断する
ことである。この判断方法には,その機能が備わっているかを調べる検査による方法もあるし,利用者が
パソコンの試験を行う方法もある。
どのような試験方法が最も適切と考えられようと,チェックリストに設けられた“適合性”欄に,適合
の有無について記入し,“コメント”欄に,どのような判断方法を用いたかを記入できるようになっている。
完成したチェックリストは,適用可能な全ての要求事項又は推奨事項を示すので,この規格に対するパ
ソコンの適合性を声明するのに利用することができる。
A.2 チェックリストの使用方法
チェックリストの例(表A.1参照)の“箇条番号及び細分箇条番号並びに適用項目”欄には,要求事項
又は推奨事項の箇条又は細分箇条の項目が示されている。
“適用可能性”欄は,それぞれの箇条又は細分箇条が適用可能かどうか(はい又はいいえ)を記入する
のに用いる。その要求事項又は推奨事項が適用可能でない場合,“適用できない理由”欄に,その理由につ

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いて簡単な説明を記入する。
“適合性”欄には,適用可能な要求事項又は推奨事項を満たしているかどうかを記入する。全てを満た
している場合には“はい”欄に○を,一部を満たしている場合には“一部”欄に○を,満たしていない場
合には“いいえ”欄に○を記入する。要求事項又は推奨事項を,一部だけしか満たしていないか,又は全
てを満たしていない場合には,“コメント”欄にその理由について簡単な説明を記入する。

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29136 : 2012)
X 8341-2 : 2014 (ISO/IEC
X8
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表A.1−適用可能性及び適合性を評価するためのチェックリストの例
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適用可能性 適合性
1-
2
箇条番号及び細分箇条番号並びに適用項目 はい
: 2
適用できない理由 はい 一部 いいえ コメント
いいえ
01
5 一般的要求事項
4(ISO/
5.1 ICTに関連する要求事項
はい
パソコンに関連するハードウェアの事項に対しては,JIS X 8341-1を遵
IEC2
守しなければならない。
9
5.2 ソフトウェアに関連する要求事項
13
パソコンのハードウェア機能の構成と制御とを行うソフトウェアの使
6 : 2
はい
用に関連する事項に対しては,JIS X 8341-6及びJIS X 8341-7を遵守し
01
なければならない。
2)
5.3 支援技術との相互運用性に関連する要求事項
はい
支援技術及びパソコンのハードウェアの相互運用性に関連する事項に
対しては,ISO/IEC 13066-1を遵守しなければならない。
5.4 誤操作の回避及び簡単な操作の支援
5.4.1 本体の安定性
ボタンを押したとき,本体が倒れないか,又は利用しようとする典型的
な設置面を滑らない。
5.4.2 “オン/オフ”操作部の位置
a) 装置を“オン/オフ”する操作部は,誤操作の可能性を減らすため
に,その他の操作部から離れた場所に置く。
b) 装置を“オン/オフ”する操作部は,見つけやすく,起動しやすく,
誤操作させない場所に置く。
5.4.3 留め金(ラッチ)の操作
パソコンに留め金がある場合,それと関連した動作(例えば,留め金が
開いている間に行う操作)は,片手でできる。
5.4.4 カバー及びフラップの操作
a) パソコンの本体に,カバー又はフラップがある場合,それを開けた
り,閉めたりを片手で操作できる。
b) パソコンの本体に,操作部のためのカバー又はフラップがある場合,
利用者が簡単に操作部を利用できるように設計されている。
5.5 ハードウェアを支援する機能
5.5.1 電源の“オン/オフ”の切替え

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JIS X 8341-2:2014の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO/IEC 29136:2012(IDT)

JIS X 8341-2:2014の国際規格 ICS 分類一覧

JIS X 8341-2:2014の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称