JIS X 9003:1980 規格概要
この規格 X9003は、光学式文字認識のために印字された片仮名及び記号の形と大きさについて規定。
JISX9003 規格全文情報
- 規格番号
- JIS X9003
- 規格名称
- 光学式文字認識のための字形(片仮名)
- 規格名称英語訳
- KATAKANA character set for optical recognition
- 制定年月日
- 1973年8月1日
- 最新改正日
- 2019年10月21日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 35.040, 35.180
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 1973-08-01 制定日, 1976-09-01 確認日, 1980-02-01 改正日, 1985-06-01 確認日, 1987-03-01被移行日, 1990-05-01 確認日, 1995-06-01 確認日, 2000-06-20 確認日, 2004-11-20 確認日, 2009-10-01 確認日, 2014-10-20 確認日, 2019-10-21 確認
- ページ
- JIS X 9003:1980 PDF [40]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
X 9003-1980
光学式文字認識のための字形(片仮名)
KATAKANA Character Set for Optical Recognition
1. 適用範囲 この規格は,光学式文字認識のために印字された片仮名及び記号の形と大きさについて規
定する。
引用規格 :
JIS X 9001 光学式文字認識のための字形(英数字)
関連規格 : JIS X 0201 情報交換用符号
JIS X 9010 光学式文字認識のための情報交換用符号
JIS X 9004 光学式文字認識のための印字仕様
2. 用語の意味 この規格で用いる主な用語の意味は,次のとおりとする。
(1) 字 情報を表記するための図形。片仮名及び記号などは,すべてこれに含まれる。
(2) 字形 個々の字の形状。
(3) 字体 一群の字に対して統一的に定められた字形の一組。
(4) 心線字形 字の骨組みを表す線描きの字形。
(5) 字わく いずれの心線字形をも囲むことのできる最小の長方形。
(6) 線幅 字形を構成する線素の幅。
(7) 基底線 同一行に印字した字の垂直相対位置を定めるための水平線。
(8) 参照線 字の水平方向位置を定めるための基底線に垂直な直線。
3. 字体の種類と呼び 字体の種類は1種類とし,その呼びは,OCR-Kとする。
4. 字の大きさ 字の大きさは,字わくの幅Wと高さHで表し,表1のとおりとする。
――――― [JIS X 9003 pdf 1] ―――――
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X 9003-1980
5. 字の種類 この規格で定める片仮名字体に含まれる字の種類は,46個の片仮名大文字(以下,大文字
という。),11個の記号及び9個の片仮名小文字(以下,小文字という。)とし,それぞれ表2,表3及び表
4のとおりとする。
――――― [JIS X 9003 pdf 2] ―――――
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X 9003-1980
表2 大文字 表3 記号
濁点
半濁点
句点
読点
長音記号
中点
始括弧
終括弧
間隔 (SP)
字まっ消記号
行まっ消記号
表4 小文字 備考 上から8個の記号は,
それぞれ1字として扱
い,他の字と重ね合わ
せて用いてはならな
い。
6. 字の位置 字わくの底辺を基底線とし,字わくの垂直二等分線を参照線とする。同一行に印字された
字の垂直方向相対位置は基底線によって定め,水平方向相対位置は参照線によって定める。
7. 心線字形とその寸法 ここで規定する字の心線字形は,すべて直線と円弧で表し,寸法は附属書の図
及び表のとおりとする。
8. 線幅と字形 大文字と記号の線幅は,ともに心線を中心として0.35mmとし,小文字の線幅は心線を
中心として0.31mmとする。大文字と記号の字形及び小文字の字形は,それぞれ半径0.175mm及び0.155mm
の円の中心が心線字形の心線上を動くときに,その円によっておおわれる図形とする。
9. 読点の垂直位置 読点の垂直位置は,正規の位置か,又は基底線が正規の位置より0.51mm下となる
位置のいずれかとする。
10. 間隔 (SP) 間隔 (SP) は,印字行内で故意に空白を保った印字位置をいう。間隔 (SP) の幅は印字ピ
ッチに等しいものとする。
――――― [JIS X 9003 pdf 3] ―――――
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X 9003-1980
11. 字まっ消記号及び行まっ消記号
11.1 字まっ消記号 字まっ消記号は,いったん印字した字をまっ消するために,その字に正しく重ねて
用いてもよいし,一個の独立した認識対象文字として取り扱ってもよい。
11.2 行まっ消記号 行まっ消記号は,いったん印字した一連の字列をまっ消するために,まっ消すべき
字全部に重ねて用いる。
12. 英数字との混用
12.1 混用可能な英数字 片仮名字体は,JIS X 9001〔光学式文字認識のための字形(英数字)〕に規定す
る字体のサイズIのうち,OCR-Aの数字サブセット又はOCR-Bのサブセット2と混用することができる。
ただし,OCR-Bとの混用の場合,句点とピリオド,読点とコンマ及び長音記号とハイフン(負記号,減算
記号)は,それぞれ同一の字形を共用するものとする。
12.2 字の相対位置 英数字と片仮名との相対位置の合わせ方は,次のとおりとする。
(1) CR-Aの基底線は,片仮名の基底線と同等とみなす。
(2) CR-Bの基底線は,片仮名の基底線より0.13mm下にある平行線とみなす。
(3) CR-A,OCR-Bの参照線は,片仮名の参照線と同様とみなす。
――――― [JIS X 9003 pdf 4] ―――――
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X 9003-1980
附属書
心線字形とその寸法は,下に示す附属書図番号対応表のとおりとする。
各附属書図に示す心線字形の寸法表示法は,次のとおりとする。
(1) 単位は,mmとする。
(2) 字わくの左下かどを座標の原点とし,横軸をX軸,縦軸をY軸とする。
(3) ×印は,心線の円弧の曲率中心を表す基準点とする。
(4) ・印は,心線の端点及び直線と円弧又は円弧と円弧の接合点を表す基準点とする。
(5) 基準点の位置を示す座標値X,Y及び円弧の曲率半径Rは,各附属書図に示した表のとおりとする。
ただし,×印の基準点のX,Y座標は,参考近似値を示す。また,基準点は,曲率中心点については1
けたの番号で表し,端点と接合点については2けたの番号で表す。
附属書図番号対応表
――――― [JIS X 9003 pdf 5] ―――――
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JIS X 9003:1980の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.180 : IT端末設備及びその他の周辺設備
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.040 : 文字セット及び符号化
JIS X 9003:1980の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISX9001:1976
- 光学式文字認識のための字形(英数字)