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JIS Z 0110:2018 規格概要
この規格 Z0110は、産業用に供するラックに関する主な用語及びその定義について規定。JIS B 8942に規定する立体自動倉庫に関する用語を除く。
JISZ0110 規格全文情報
- 規格番号
- JIS Z0110
- 規格名称
- 産業用ラック用語
- 規格名称英語訳
- Glossary of terms for industrial racks
- 制定年月日
- 1984年3月1日
- 最新改正日
- 2018年2月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 01.040.53, 53.080
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 物流 2019
- 改訂:履歴
- 1984-03-01 制定日, 1989-03-01 確認日, 1994-06-01 改正日, 1998-03-20 改正日, 2003-09-20 確認日, 2008-10-01 確認日, 2013-10-21 確認日, 2018-02-20 改正
- ページ
- JIS Z 0110:2018 PDF [18]
Z 0110 : 2018
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 引用規格・・・・[1]
- 3 分類・・・・[1]
- 4 用語及び定義・・・・[1]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS Z 0110 pdf 1] ―――――
Z 0110 : 2018
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本
産業機械工業会(JSIM)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規
格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規
格である。
これによって,JIS Z 0110:1998は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS Z 0110 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
Z 0110 : 2018
産業用ラック用語
Glossary of terms for industrial racks
序文
この規格は,1984年に制定され,その後3回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は1998年に
行われたが,その後の2018年JIS Z 0620の全面改正に対応するために改正した。
なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。
1 適用範囲
この規格は,産業用に供するラックに関する主な用語及びその定義について規定する。ただし,JIS B
8942に規定する立体自動倉庫に関する用語を除く。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用
規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 8942 立体自動倉庫システム−システム設計通則
JIS S 1039 書架・物品棚
3 分類
用語は,次のとおり分類する。
a) 種類
b) 状態,形式及び仕様
c) 部材,部品及びアタッチメント
d) 寸法
e) 積載質量
f) 性能及び強度
g) 安全装置
4 用語及び定義
用語及び定義は,次のとおりとする。
注記1 読みにくい漢字は( )内に読みを示す。
注記2 対応する英語は,参考として示す。
――――― [JIS Z 0110 pdf 3] ―――――
2
Z 0110 : 2018
a) 種類
番号 用語 定義 対応英語(参考)
1001 ラック rack
物品を保管するために使用する,支柱と棚とで構成されるもの
の総称。ラックには,産業用ラック及びJIS S 1039に規定され
る書架・物品棚がある。
1002 産業用ラック industrial rack
主にフォークリフトトラックなどを用い,パレタイズされた物
品などの保管に用いるラックの総称。番号10031008に示す
ものをいう。また,10091012に示すラック及び1015に示す
重量ラックも,慣用的に産業用ラックという。
1003 パレットラック pallet rack
支柱枠及び棚(ビーム及びサブビーム)によって構成するラッ
ク。フォークリフトトラックを用いパレタイズされた物品を保
管する(図1参照)。
1004 ドライブインラッ drive-in rack
支柱枠,棚及び支柱つなぎによって構成され,一方に入出庫口
ク をもち,フォークリフトトラックを乗り入れて使用するするラ
ック。保管物は,先入れ後出しとなる(図2参照)。
1005 ドライブスルーラ drive-thru rack(米),
支柱枠,棚及び支柱つなぎによって構成され,フォークリフト
ック drive-through rack(英)
トラックを乗り入れて使用し,通り抜けができるラック(図3
参照)。
1006 流動ラック flow rack,
支柱枠,支柱つなぎ及びレールによって構成するラック。保管
flow-through rack,
物が,棚部分に取り付けた搬送機構によって,動力又は重力で
gravity lane rack
出庫口又は入庫口に向かって移動する。保管物は,先入れ先出
し形及び先入れ後出し形との二つの搬送方式がある(図4参
照)。
1007 積層ラック rack mezzanine,
支柱枠,支柱,ビーム及びはり材によって構成され,ラックを
multi -tier rack
多層式に積み重ねたラック。中段層棚形及び上段層棚形がある
(図5参照)。
1008 パレットラック用 movable rack,
走行台車にパレットラックを搭載したラック。走行台車は,動
電動式移動ラッ mobile rack
作システムで水平移動する。走行形式は,軌条式及び無軌条式
ク がある(図6参照)。
1009 カンチレバーラッ cantilever rack
支柱,ビーム及び保管物を積載するための片持ちばりの構造を
ク もつアームによって構成するラック(図7参照)。
1010 スライドラック slide rack
支柱枠,ビーム及び保管物を積載するスライドテーブルで構成
するラック。スライドテーブルは,前方向又は前後両方向に引
き出せる構造をもつ(図8参照)。
1011 立掛けラック lean rack,
支柱枠及びビームで構成され,物品を立て掛けて保管するラッ
ク(図9参照)。 rest arm rack
1012 回転ラック revolving rack,
棚が水平又は垂直に循環し,保管する物品を所定の位置で出し
入れできるラック(図10参照)。 carrousel
1013 ネスティングラッ nesting rack
段積み及びネスティングが可能なポストパレット。段積みした
ク 場合,ラックとして機能する。保管物の積載部が下部にあるも
のを正形,上部にあるものを逆形という(図11参照)。
1014 書架・物品棚 shelves and racks
書架は主に書籍などの保管を目的とし,1棚当たりの積載質量
が80 kg以下のラック。また,物品棚は保管する物品を特に指
定しないラック。主に物品を手扱いで保管する(図12及び図
13参照)。
1015 重量ラック 1棚当たりの積載質量が,500 kgを超えるラック。 heavy duty rack
1016 中量ラック 1棚当たりの積載質量が,150 kgを超え500 kg以下のラック。 medium duty rack,
medium duty shelving
1017 軽量ラック 1棚当たりの積載質量が,150 kg以下のラック。 light duty rack,
light duty shelving
――――― [JIS Z 0110 pdf 4] ―――――
3
Z 0110 : 2018
b) 状態,形式及び仕様
番号 用語 定義 対応英語(参考)
2001 連 間口方向の数え方の単位(図1参照)。 bay
2002 列 奥行き方向の数え方の単位(図1参照)。 row,
line
2003 段 高さ方向の棚の数え方の単位。 level,
tier
2004 間口 物品を出し入れする側。 width
2005 奥行き 間口に対して直角方向の側。 depth,
length
2006 奥行き数 奥行き方向の格納ブース数。 number of articles stored
lengthwise
2007 単体 one bay,
1間口だけで自立しているラック。独立式ともいい,連結でき
る機能をもつものは基本形という(図1参照)。 single bay
2008 連結形 multi bay type,
2連以上で構成されるラック。単体の支柱を共用して連結する
ラックで,連結式ともいう(図1参照)。 connection type
2009 単列形 single unit type
1列のラックで,棚が間口方向1列に架装され,主に一方向か
ら使用されるもの。単式ともいう(図1参照)。
2010 複列形 double unit type
2列のラックが支柱つなぎで結合され,棚が列方向2列に架装
され,両方向から使用されるもの。複式ともいう(図1参照)。
2011 棚 shelf
各ラックにおいて,保管物を載せる部分[(3005,3006,3025
3027参照)(図1参照)]。
2012 棚段数 1間口当たりの棚の段数。直置きの1段は含まない。 number of level per bay,
number of tiers per bay,
number of shelves per bay
2013 棚可変形 棚間隔を容易に変えることができる構造をもつ棚。 adjustable shelf type
2014 総収容数 storage capacity,
最下段の直置きを含む格納できる保管物の総数量。ただし,パ
レタイズされたものについては,パレット数で表す。 capacity
direct storage,
2015 直置き(じかおき) ラックスペース内で,物品を棚に載せず床面に置き保管する状
態(図14参照)。 ground placement
2016 オーバーハング 物品が棚からはみ出て保管されている状態(図14参照)。overhang
2017 水平駆動形 horizontal drive type
流動ラックのうち,コンベヤによって水平駆動するもの(図4
参照)。
2018 グラビティコンベ gravity conveyor type
流動ラックのうち,ローラコンベヤの傾斜を利用し,保管物を
ヤ形 自走させるもの(図4参照)。
2019 グラビティ台車形 gravity cart type
流動ラックのうち,傾斜したレール上を台車が走行するもの
(図4参照)。
2020 層 積層ラックの上下方向の区分(図5参照)。 layer,
stratum
2021 層棚 layer shelf,
積層ラックの仕分け機能及び多目的に保管物を格納する棚。中
段層棚形では,通路としても使用される棚(図5参照)。 stratum shelf
2022 軌条式 rail type
移動ラックのうち,敷設した走行レール上を台車が走行するも
の(図6参照)。
2023 無軌条式 railless type
移動ラックのうち,走行レールを敷設せず,床面を台車が走行
するもの(図6参照)。ガイドレール又は軌道外れ検知機能を
もつ。
2024 フラットベース形 移動ラックのうち,支柱枠を搭載していないもの。 flat base type
2025 走行台車 mobile truck,
移動ラックに使用する台車。搭載したパレットラックを支え,
走行に必要な動作システムをもつ(図6参照)。 mobile cart
――――― [JIS Z 0110 pdf 5] ―――――
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JIS Z 0110:2018の国際規格 ICS 分類一覧
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.040 : 用語集 > 01.040.53 : 荷役設備(用語集)
JIS Z 0110:2018の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB8942:2012
- 立体自動倉庫システム―システム設計通則
- JISS1039:2015
- 書架・物品棚