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Z 0130-2 : 2015 (ISO 18602 : 2013)
A.3.6 製品の陳列及びマーケティング
包装は,使用者及び/又は消費者に対して製品の識別情報を提供すると同時に,購買意欲を刺激しなけ
ればならない。これらの要求事項は,ブランドイメージ,表示,陳列(展示)などと関係している。
要求事項としては,製品の個性及びブランドの認織,表示,小売陳列への適合性,盗難防止などがある。
次のような要求事項が例示される。
− ブランド性のある化粧品の場合 : 特定の形状をもつ容器
− 小さな高額製品を陳列販売する場合 : 盗難防止
A.3.7 使用者及び/又は消費者の受容性
包装は,ユニットサイズ及び利便性のほか,取扱い,開封,再封,保管など人間工学の観点から,使用
者及び/又は消費者のニーズ及び期待を満たさなければならない。
要求事項としては,ユニットサイズ,マルチパック,取扱いの容易さ(人間工学),改ざん防止,賞味期
限,開封のしやすさ,注ぎやすさ及び中味を空にする性能,魅力的な外観などがある。
次のような要求事項が例示される。
− 大型容器の場合 : 持ち運び容易性
− 個人向け家庭用品の場合 : 品質劣化前に消費できるようなポーションパックのサイズ
− 全ての容器について : 開封の容易性
A.3.8 情報
包装は,製品の使用方法と使用上の注意に関する必要情報のほか,その他有用な指示を提供できなけれ
ばならない。
要求事項としては,製品情報,保管する際の注意,使い方,バーコード,賞味期限などである。
次のような要求事項が例示される。
− 半調理食の場合 : 調理に使用する包装とは別に,調理及び配膳に関する詳細指示が包装上で簡単に
読み取れること
− 危険表示のある製品の場合 : ラベルの最小サイズ
A.3.9 安全性
包装は,流通システム全体にわたって使用者及び/又は消費者の安全及び製品の安全についての要求事
項を満たさなければならない。
要求事項としては,安全な荷役のための設計,チャイルドレジスタンス,改ざん防止,警告表示,使用
者及び/又は消費者の安全及び製品の安全に関する指示,内容物の明確な表示,安全な開封器具,圧力解
放機能付きクロージャなどである。
次のような要求事項が例示される。
− ベビーフードの場合 : 汚染の可能性を予防及び/又は認識するための改ざん防止
− 業務用製品の場合 : 作業者が安全に持ち上げることができるユニットサイズ
A.3.10 法規制
包装は,法律,規則及び国際貿易協定の規制事項を満たさなければならない。
包装に対する要求事項は多く,国内又は国際法規,規格によって多くの要求事項が規定されている。こ
うした規制は,食品,医薬品,危険物,化学製品など,多くの重要な包装分野に存在している。同時に,
航空,鉄道,船舶など特定の輸送モードで使用される包装に関しても法的義務が存在している。
上記のことは,包装は,特定の具体的設計基準を満たし,かつ,表記すべき具体的情報を具備しなけれ
ばならないことを意味する。
――――― [JIS Z 0130-2 pdf 11] ―――――
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Z 0130-2 : 2015 (ISO 18602 : 2013)
使用者及び/又は消費者の保護,及び環境に有害な材料の使用の制限を目的とした法律は,包装の設計,
選択及び使用において特に重要である。
A.3.11 その他の事項
重要領域が上記の9個の基準以外に更に個別の品質要求事項にある場合,包装の適切な最小質量及び/
又は容積が達成されていることを特定するためには,“その他の事項”として列挙しなければならない。
A.4 この規格の要求事項への適合を示すためのチェックリスト例
包装 包装 :
包装システムの最適化評価チェックリスト
基準 最も重要かつ関係する要求事項 重要領域か 注記
Yes/No
製品の保護
包装の製造プロセス
包装プロセス及び充プロセス
物流(輸送,保管及び荷役を含む)
製品の陳列及びマーケティング
使用者及び/又は消費者の受容性
情報
安全性
法規制
その他の事項
上記の評価結果に鑑み,この包装はJIS Z 0130-2の要求事項に適合していることを宣言する。
供給者の詳細
住所 :
会社又は団体名 :
署名責任者役職 :
署名責任者氏名 :
日付 : 署名 :
――――― [JIS Z 0130-2 pdf 12] ―――――
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Z 0130-2 : 2015 (ISO 18602 : 2013)
附属書B
(参考)
チェックリストを用いたこの規格への適用例
B.1 一般
次の文書は,単にこのチェックリストを記入するプロセスを容易にするためのものである。例B.2は,
一つの重要領域の選定,例B.3は,複数の重要領域の選定を例示している。
B.2 フレッシュフルーツジュースの包装例
B.2.1 一般
この包装は,改ざん防止のスクリューキャップ付きフレッシュフルーツジュース用1リットルノンリタ
ーナブルガラスびんである。
B.2.2 製品の保護
フレッシュフルーツジュースの品質及び香りを保持するため,包装は十分な紫外線,酸素及び水蒸気バ
リア性をもたなければならない。選定した容器及びクロージャは,その物理的性質と着色ガラスの遮光特
性とによって,これらの要求事項を満たす。ガラスびんの質量及び容積には何ら影響を与えないので,重
要領域ではない。
B.2.3 包装の製造プロセス
容器壁面の肉厚分布を適正にするため,容器の製造においては最新の技術が採用されており,これは(所
定のびんのサイズ,形状及び要求される機械的安定性において)最小の壁肉厚を達成するための必須条件
である。これは重要領域ではない。
B.2.4 包装プロセス・充プロセス
高速コンベヤ,充及び包装ライン上での損傷を防止するため,所定の機械的安定性が要求される。び
んの安定性は容器の壁肉厚と仕上げ加工に直接関係しているので,これは重要領域である。
B.2.5 物流
輸送及び荷役に関しては,ガラスびんには適切な機械的強度が必要である。ただし,流通において一般
に使用されている輸送包装を考慮すると,影響は充プロセスで要求される機械的耐性を超えるとは考え
られない。したがって,輸送及び荷役プロセスは重要領域ではない。
B.2.6 製品の陳列及びマーケティング
びんを設計する場合,充者のマーケティング戦略と小売業者及び製品の陳列に対する要望の両方につ
いて考慮しなければならない。これには二つの潜在的な重要領域があると考えられる。
− びんの寸法は配送及び棚での陳列に対するモジュールシステムに適合するよう選択した。
− びんの形はブランド認識をサポートするようなものにした。
ただし,選択された形は壁肉厚を最小にでき,そのため最小質量とすることができたので,重要領域と
特定しなかった。
B.2.7 使用者及び/又は消費者の受容性
スクリューキャップはびんの開封と再封とに役立ち,改ざん防止機能も備えている。改ざん防止の要求
事項は,包装の質量又は容積には僅かな影響しか与えないので,重要領域ではない。
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Z 0130-2 : 2015 (ISO 18602 : 2013)
B.2.8 情報
包装された製品に関する情報はラベルに印刷されている。びんの表面にはラベルを貼るだけの十分なス
ペースがあるため,情報に関する要件は重要領域には該当しない。
B.2.9 安全性
安全のため,びんは改ざん防止のスクリューキャップで密閉されている。上記の“使用者及び/又は消
費者の受容性”で示したように,これは重要領域ではない。
B.2.10 法規制
該当なし。
B.2.11 その他の事項
特になし。
例 B.2
包装 包装 : 1リットル,非リターナブル,ガラスびん
材料削減による包装の最適化評価チェックリスト 製品コード : フレッシュフルーツジュース026
包装コード : BPSC/1L
チェックリスト番号 : 100177
基準 最も重要かつ関係する要求事項 重要領域か 注記
Yes/No
製品の保護 紫外線と酸素のバリア性 No
包装の製造プロセス 肉厚分布の適性 No
包装プロセス及び充プロセス 耐衝撃性及び機械適性 Yes 安定性試験及び計算
物流(輸送,保管及び荷役を含む)耐衝撃性及び機械適性 No
製品の陳列及びマーケティング モジュール寸法及び個々の形状 No
使用者及び/又は消費者の受容性 改ざん防止,易開封性及び再封性 No
情報 No
安全性 改ざん防止 No
法規制 該当なし No
その他の事項 特になし No
上記の評価結果に鑑み,この包装はJIS Z 0130-2の要求事項に適合していることを宣言する。
供給者の詳細
住所 :
会社又は団体名 :
署名責任者役職 :
署名責任者氏名 :
日付 : 署名 :
――――― [JIS Z 0130-2 pdf 14] ―――――
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Z 0130-2 : 2015 (ISO 18602 : 2013)
B.3 コンピュータの包装例
B.3.1 一般
コンピュータは四つの包装が用いられ販売されている。
− 乾燥剤のパックが入れられたプラスチックバッグ。
− 緩衝材としてモールドが入れられた段ボール箱。
B.3.2 製品の保護
コンピュータには二つの特別な保護の領域が要求される。
− 湿度に対する保護 : 包装の質量及び容積に対する影響は無視できるプラスチックバッグと乾燥剤パッ
クとで容易に達成できる。これは明らかに重要領域ではない。
− 機械的保護 : 物流(B.3.5参照)の要求事項は,コンピュータの保護を十分に包含することが試験で示
されている。これは明らかに重要領域ではない。
B.3.3 包装の製造プロセス
全てのタイプの段ボール箱及び緩衝材は,期待される要求事項を満たすように製造することができる。
箱及び緩衝材を製造するという観点からは何の制約もない。これは明らかに重要領域ではない。
B.3.4 包装プロセス及び充プロセス
緩衝材は,損傷を軽減し,組立時の取扱い性をよくするため,生産プロセスを通して“持ち運び”トレ
イとして使用される。緩衝材は,質量又は容積を増やすことなく,二つの要求事項(緩衝及び持ち運び用
トレイ)を満たすように製造することができた。これは,重要領域ではない。
B.3.5 物流
包装システム(段ボール箱+緩衝材)は,通常の輸送及び取扱い条件を満たすことが要求される。機械
的耐性を試験するため,坪量の異なる段ボール箱で落下試験を行った。許容範囲の最小の段ボール箱は700
g/m2のシート坪量のものであるという結論を得た。物流はこの包装の重要領域である。
B.3.6 製品の陳列及びマーケティング
このような高価な品物では,損傷がないことが宅配便では特に重要である。物流(B.3.5)に対する要求
事項がより高く設定されているので,これは重要領域ではない。
B.3.7 使用者及び/又は消費者の受容性
しばしばハードウェアは,消費者が選択して初めから組み込まれたソフトウェアが同こん(梱)される。
したがって,包装にはソフトウェアの関連書類及びディスクを同こん(梱)するための適切な空間が必要
である。これは容積に関して重要領域である。
B.3.8 情報
コンピュータについては,大きな包装表面は全ての識別表示及びマークを問題なく表記できる。情報に
関する要求事項は,重要領域には該当しない。
B.3.9 安全性
包装は,内容物が激しい損傷を受けたときに,それを完全に封じ込め,荷役者に危険を及ぼさない。安
全性に関する要求事項は,重要領域ではない。
B.3.10 法規制
特別な必要性が確認されなかったため,該当なし。
B.3.11 その他の事項
この高価な品物に対し,4 ppm未満の損傷率が目標である。これはB.3.5の要求事項として示されている。
重要領域ではない。
――――― [JIS Z 0130-2 pdf 15] ―――――
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JIS Z 0130-2:2015の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 18602:2013(IDT)
JIS Z 0130-2:2015の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.020 : 環境保護 > 13.020.01 : 環境及び環境保護一般
JIS Z 0130-2:2015の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISZ0108:2012
- 包装―用語
- JISZ0130-1:2015
- 包装の環境配慮―第1部:一般的要求事項