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Z 0200 : 2013
a) 供試品の個数 供試品の個数は,振動試験,衝撃試験及び圧縮試験について,それぞれ3個以上が望
ましい。
b) 供試品の記号表示 供試品の記号表示は,JIS Z 0201による。
なお,直方体及び円筒形以外の容器も,これに準じた適切な方法で表示する。
c) 供試品の前処置 振動試験,衝撃試験の供試品は,流通の環境条件に従い,JIS Z 0203の温湿度条件
のいずれかによって,前処置を行う。 いずれの温湿度条件を選ぶかは,試験の目的によって定める。
なお,圧縮試験は,流通環境の温湿度条件を荷重によって調整するため,JIS Z 0203の表1(前処
置の温湿度条件)はG(+23 ℃,湿度50 % RH)を選択する。
8.3 試験区分の選択
振動試験,衝撃試験及び圧縮試験に適用する試験強度は,流通過程に適合した各試験ごとの区分(レベ
ル)を選択する。
8.4 振動試験
8.4.1 装置及び試験方法
装置及び試験方法は,JIS Z 0232による。
8.4.2 振動試験の区分
輸送条件によって,表2に示す3区分とする。
なお,航空機及び船舶による輸送は輸送距離に含めない。
表2−振動試験の区分
区分 区分の目安
レベル1 非常に長い運搬距離(2 500 km以上)又は輸送基盤が劣悪な条件であることが予想される。
レベル2 長距離の国内輸送又は国際輸送で,温帯気候における適切な輸送が行われる。
レベル3 短距離の国内輸送(200 km以下)で,特定のハザードがない。
8.4.3 輸送振動試験(通常試験)
輸送振動試験は,次による。
a) 供試品は輸送中の拘束方法及び積載方法を模擬した状態で振動台に搭載する。
b) ランダム振動試験の試験条件を,表3に示す。
c) ランダム振動試験装置を利用できない場合は,正弦波対数掃引振動試験によってもよい。正弦波対数
掃引振動試験の試験条件を,表4に示す。
d) 輸送中の積付け方向が予測できない場合は,通常輸送状態,縦置き状態及び横置き状態それぞれの姿
勢で試験を実施する。試験時間を,表5に示す。
e) 振動方向は垂直方向とし,受渡当事者間で必要と判断した場合は,水平方向の試験も行う。
――――― [JIS Z 0200 pdf 6] ―――――
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Z 0200 : 2013
表3−ランダム振動試験の条件
試験時間
レベル 1 2 3
時間 min 180 90 15
加速度パワースペクトル密度
周波数 レベル
Hz (m/s2)2/Hz,(g2/Hz) a)
3 0.048 ,(0.000 5)
6 1.15 ,(0.012)
18 1.15 ,(0.012)
40 0.096 ,(0.001)
200 0.048 ,(0.000 5)
[0.59ga) ]
注記 加速度実効値 : 5.8 m/s2
注a) =9.806 658 m/s2
表4−正弦波対数掃引振動試験の条件
区分 レベル1 レベル2 レベル3
試験時間 min 180 90 15
加速度 m/s2 7
周波数範囲 Hz 3100
掃引速度 オクターブ/min 1/2
表5−輸送中の積付け方向(供試品の向き)が予測できない場合の試験時間
単位 min
供試品の向き レベル1 レベル2 レベル3
通常輸送状態 60 30 5
縦置き状態 60 30 5
横置き状態 60 30 5
合計 180 90 15
8.4.4 跳ね上がり振動試験(繰返し衝撃試験)
跳ね上がり振動試験は,次による。
a) 包装貨物は,通常は運搬車両などに固定され輸送されるが,一部で固定されない可能性がある場合に
だけ輸送振動試験に続き追加で跳ね上がり振動試験を実施する。
b) 供試品は振動台に固定せずに搭載する。
c) ランダム振動試験の試験条件を,表6に示す。
d) ランダム振動試験装置を利用できない場合は,正弦波対数掃引振動試験によってもよい。正弦波対数
掃引振動試験の試験条件を,表7に示す。
e) 輸送中の積付け方向が予測できない場合,通常輸送状態,縦置き状態及び横置き状態それぞれの姿勢
で試験を実施する。試験時間を,表8に示す。
f) 振動方向は垂直方向とする。
――――― [JIS Z 0200 pdf 7] ―――――
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Z 0200 : 2013
表6−跳ね上がり振動試験の条件(ランダム振動試験)
試験時間
レベル 1 2 3
時間 min 30 20 10
加速度パワースペクトル密度は,表3による。
表7−跳ね上がり振動試験の条件(正弦波対数掃引振動試験)
区分 レベル1 レベル2 レベル3
試験時間 min 30 20 10
加速度 m/s2 7
周波数範囲 Hz 3100
掃引速度 オクターブ/min 1/2
表8−輸送中の積付け方向(供試品の向き)が予測できない場合の試験時間
単位 min
供試品の向き レベル1 レベル2 レベル3
通常輸送状態 10 7 5
縦置き状態 10 7 5
横置き状態 10 7 5
合計 30 21 15
8.5 衝撃試験
8.5.1 装置及び試験方法
装置及び試験方法は,JIS Z 0201,JIS Z 0202及びJIS Z 0205による。
8.5.2 試験方法の選択
荷役方法によって,人力による荷扱いの場合は自由落下試験を行い,機械による荷扱いの場合は,次の
いずれかを選択する。
a) 方法A : 片支持りょう落下試験
b) 方法B : 水平衝撃試験及び落下試験
8.5.3 衝撃試験の区分
衝撃試験の区分は,輸送,保管及び荷役の程度によって,表9に示す4区分とする。
表9−衝撃試験の区分
区分 区分の目安
レベルI 転送積替え回数が多く,非常に大きな外力が加わるおそれがある。
レベルII 転送積替え回数が多く,比較的大きな外力が加わるおそれがある。
レベルIII 転送積替え及び加わる外力の大きさが,通常想定される程度である。
レベルIV 転送積替え回数が少なく,大きな外力が加わるおそれがない。
8.5.4 人力による荷扱い(自由落下試験)
8.5.4.1 落下高さ
自由落下試験は,表10の4区分(レベル)による落下高さで行う。
――――― [JIS Z 0200 pdf 8] ―――――
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Z 0200 : 2013
表10−落下高さ(自由落下試験)
総質量 落下高さ
kg cm
レベルI レベルII レベルIII レベルIV
10未満 80 60 40 30
10以上 20未満 60 55 35 25
20以上 30未満 50 45 30 20
30以上 40未満 40 35 25 15
40以上 50未満 30 25 20 10
50以上 100未満 25 20 15 10
8.5.4.2 直方体容器の場合の落下順序及び落下回数
直方体容器の落下順序及び落下回数は,表11による。
表11−直方体容器の落下順序及び落下回数
落下の順序 落下の箇所 回数
1 底面に接する角(かど) 例 2−3−5 角 1
2 底面つま面とに接するりょう 例 3−5 りょう 1
3 底面と側面とに接するりょう 例 2−3 りょう 1
4 側面とつま面とに接するりょう 例 2−5 りょう 1
510 6面全て 6
計 10
注記1 包装貨物の種類,取扱い方法又は受渡当事者間の協定によっては,りょう及び面
の落下試験の一部を省略することができる。
注記2 受渡当事者間の協定によって,落下順序を変更することができる。
注記3 試験を行う角及びりょうについては,内容品の最も弱いとみられる角及びそれら
の接するりょうを選定するほうが望ましい。
8.5.4.3 円筒形容器の場合の落下順序及び落下回数
円筒形容器の落下順序及び落下回数は,表12による。
表12−円筒形容器の落下順序及び落下回数
落下の順序 落下の箇所 回数
1 記号6の角 1
2 記号8の角 1
3 記号2の角 1
4 記号4の角 1
5 記号の5の角 1
6 記号の7の角 1
7 記号の1の角 1
8 記号の3の角 1
計 8
注記 包装貨物の種類によっては,角の落下試験の一部を省
略してもよい。
――――― [JIS Z 0200 pdf 9] ―――――
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Z 0200 : 2013
8.5.5 機械による荷扱い
8.5.5.1 方法A(片支持りょう落下試験)
底面とつま面とに接するりょう(3−5りょう又は3−6りょう)を15 cm高さの台の上に支持し,反対
のりょう(3−6りょう又は3−5りょう)を図1に示すように,表13の4区分による高さから各りょうに
ついて2回ずつ計4回落下させる。
図1−供試品の支持状態
表13−落下高さ(片支持りょう落下試験)
総質量 落下高さ
kg cm
レベルI レベルII レベルIII レベルIV
200未満 50 40 30 20
200以上 500未満 40 30 20 15
500以上 1 000未満 30 20 15 10
8.5.5.2 方法B(水平衝撃試験及び落下試験)
8.5.5.2.1 水平衝撃試験
JIS Z 0205に規定する装置によって,表14の衝突速度で各側面に1回の水平衝撃を加える。
表14−衝突速度
区分 レベルI レベルII レベルIII レベルIV
衝突速度 m/s 2 1.5 1
8.5.5.2.2 落下試験
供試品の総質量70 kg未満のものは,JIS Z 0202に規定する試験装置及び試験方法によって表15の高さ
から底面,底面4りょう及び底面4角に各1回の衝撃を加える。総質量70 kg以上のものは,図1に示す
方法で表15の高さから底面の隣り合う2りょうに各1回の衝撃を加える。
表15−落下高さ
落下高さ
総質量
cm
kg
レベルI レベルII レベルIII レベルIV
70未満 40 30 15
70以上 30 20 10
――――― [JIS Z 0200 pdf 10] ―――――
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JIS Z 0200:2013の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 4180:2009(MOD)
JIS Z 0200:2013の国際規格 ICS 分類一覧
- 55 : 包装及び物流 > 55.180 : 貨物の配送 > 55.180.40 : 完全,充てん包装貨物
JIS Z 0200:2013の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISZ0108:2012
- 包装―用語
- JISZ0170:1998
- ユニットロード―安定性試験方法
- JISZ0201:2017
- 試験容器の記号表示方法
- JISZ0202:2017
- 包装貨物―落下試験方法
- JISZ0203:1950
- 包装貨物の落下試験方法
- JISZ0203:2000
- 包装貨物―試験の前処置
- JISZ0205:1998
- 包装貨物―水平衝撃試験方法
- JISZ0212:1998
- 包装貨物及び容器―圧縮試験方法
- JISZ0216:1991
- 包装貨物及び容器の散水試験方法
- JISZ0232:2020
- 包装貨物―振動試験方法