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附属書1(規定) 包装−袋−落下試験−第1部 : 紙袋
1. 適用範囲 この附属書は,充てんした紙袋の落下による垂直衝撃の試験方法について規定する。
なお,この附属書は,試験の操作及び試験結果の表し方を規定したもので,ISO 2248を元に作成した規
格であるが,特に紙袋に関するものを規定している。
備考 この試験は,垂直落下の影響を単に調査するための試験としてでもよいし,垂直落下の危険を
含む物流システムに耐えるための袋の性能を測定するために計画した一連の試験の一環として
行ってもよい。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。発行年を付記していない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
ISO 2248 Packaging−Complete, filled transport packages vertical impact test by dropping
ISO 6599-1 Packaging−Sacks−Conditioning for testing−Part 1 : Paper sacks
ISO 7023 Packaging−Sacks−Method of sampling empty sacks for testing
3. 原理 充てんした袋を,堅い平らな表面の上方にあげ,自由落下でこの表面に衝突するよう解放する
環境条件,落下高さ及び容器の位置はあらかじめ定めておく。
4. 装置 落下試験の装置は次による附属書1A(参考)に例を示す。
4.1 昇降装置 持上げ及び解放中に袋に損傷を与えないような持上げ装置。
4.2 袋の保持手段 予定した位置(1)での解放に先立って袋を保持する手段。
注(1) 垂直落下において,上からのつり下げ方式と下から支える方式との違いは意味があるため,袋
の保持方法は,落下前に試験報告書に記入する。
4.3 解放機構 衝撃面 (4.4) に衝突する前に,器具のどの部分にも当たらないような方式で袋を放せる
解放機構。
4.4 衝撃面 試験条件の下で,水平で,平らで,不動のための十分な大きさ,重さ及び変形しないため
の十分な硬さをもつ面。
備考1. 通常の環境において衝撃面は,次のものが望ましい。
2. 一体構造から成り,その質量は試験する一番重い袋の少なくとも50倍のもの。
3. 表面は平らで,その2点の水平差は2mm以下。
4. 表面は硬く,表面の任意の場所で100mm2の面積に10kgのおもりをかけたときに,その変形
が0.1mm以下のもの。
5. 表面は広く,袋が完全に落下できる広さをもつもの。
動かす間に袋を損傷させないために,袋の下の衝撃面上にプラスチックフィルムを用いてもよい。
5. 試料採取 試料採取は,ISO 7023の手順に従う。
――――― [JIS Z 0217 pdf 6] ―――――
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6. 状態調節 空袋は,所定の状態調節環境の一つを用いて,ISO 6599-1の手順に従い状態調節する。
7. 手順 試験は,6.状態調節と同じ環境条件で実施する。もしそれができなければ,試験は状態調節環
境から袋を取り出して3分以内に開始する。
7.1 充てん 紙袋には,用途に見合った内容物を充てんする。もしそれができなければ,充てん度を同
じにするために,形状や粒の大きさなどを考慮した類似の材料を充てんする。
充てんする材料の質量は,内容物の充てん量の公称質量の±0.2%以内とする。
落下の前に装置の開閉板の上に袋を置く。
7.2 落下 試験する袋をプラットホームの中央に置き,次いでこのプラットホームを落下高さまで上昇
させる。
落下高さは,解放時の袋の一番低い点と衝撃面の一番近い点との間の距離であり,試験の落下高さは,
あらかじめ定めた落下高さの±2%以内とする。
袋は,次の許容差内であらかじめ定めた位置から解放落下させる。
a) 面又は稜落下 袋の衝撃面と水平面の角度が2度以下。
b) 端部又は角落下 あらかじめ定めた袋の表面と水平面との傾斜角は45±5°。
c) 衝突時の速さ 自由落下の理論速度の±1%以内。
7.2.1 落下手順 充てんした紙袋の各表面の呼称は,附属書1B(規定)による。
7.2.1.1 水平(平面)落下 最初の袋は,表側1を,破れるまで落下させ,2番目の袋は裏側3を,同じ
く破れるまで落下させる。以下同様にして,袋は連続して表側1と裏側3を交互に落下させる。
7.2.1.2 側面落下 最初の袋は,右側2を,破れるまで落下させ,2番目の袋は左側4を,破れるまで落
下させる。以下同様にして,袋は連続して右側2と左側4を交互に落下させる。
7.2.1.3 垂直(底面)落下 袋は,底5だけ破れるまで落下させる。
7.2.1.4 端部及び角落下 この試験の必要がある場合,袋の端部又は角を,破れるまで落下させる。
7.3 試験方法
7.3.1 落下高さ漸増方式 この方法は,紙袋の水平,側面及び垂直落下試験のために用いてもよい。
7.3.1.1 水平及び側面落下試験 落下高さhは,次の式による。
h=0.85+ [(n−1) ×0.15]
ここで, 0.85 : 最初の落下高さ (h0) の値 (m)
n : 落下回数
0.15 : 増加値 ( m)
落下試験は,0.85mの落下高さ (h0) で開始し,袋に明らかな何らかの破損がなければ落下高さを0.15m
ずつ増加する。袋は,内容物の漏れが発生したときに破損と判定する。この落下回数と最終落下高さを記
録する。
試験結果は,平均破袋高さ (h) とそれに相当する落下回数 (n) として記録する。
7.3.1.2 垂直落下試験 落下高さhは,次の式による
h=0.30+ [(n−1) ×0.05]
ここで, 0.30 : 最初の落下高さ (h0) (m)
n : 落下回数
0.05 : 増加値 ( m)
試験結果は,7.3.1.1によって報告する。
備考 複合材料から成る袋,又はある種の補強をした袋の場合には,適切な最初の落下高さ (h0) は,
増加値 ( ‰ R の高さの約1/6で,かつ,0.15mm単位に丸めた値となるように選択しても
――――― [JIS Z 0217 pdf 7] ―――――
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よい。
7.3.2 落下高さ一定方式 この方式は,落下高さ漸増方式の代わりとして,通常の紙袋の試験のために用
いてもよい。
7.3.2.1 水平,側面又は垂直落下試験 この試験は,水平,側面又は垂直落下のいずれに用いてもよい。
試験は,破袋する前の落下回数が10回程度となるように選択した一定の高さから行う。袋は,内容物の漏
れが発生したときに破損とする。
報告は,落下高さ,破損までの落下回数及び落下の形式(例えば,水平,側面又は垂直落下)について
行う。
参考 この試験方法は,危険物輸送(最大容量50kg)用紙袋を試験するときに特に適用されるUN(1)
とIMDG Code(2)の勧告によって,試験は3袋採取し試験する。UNの勧告では,中間の危険度
を表す内容物を運搬するための紙袋(容器等級II)は落下高さ1.2mから,これより低い危険度
を表すもの(容器等級III)は,0.8mから落下する。
充てんした紙袋は,あらかじめ定められた高さから表面を1回落下し,次いで底を1回落下
させる。この試験で,いずれの袋についても明らかな破損や内容物の漏れがあってはならない。
注(1) 危険物の輸送−国連危険物輸送専門家委員会及び国連経済社会理事会が作成した勧告。
(2) 国際海事機関(IMO,以前はIMCO)による国際海上危険物規程。
7.3.3 限界高さ方式 この試験方法は,通常の紙袋より強い強度をもつ紙袋の試験に用いる。
7.3.3.1 水平,側面又は垂直落下試験 試験は,水平,側面又は垂直落下として行ってもよい。この試験
では,最初の落下で袋の破れが起こる最低の落下高さの推定値を試験結果から求める。
袋は,平均の落下回数 (n) が大体3回,8回及び13回になるような三つの一定高さから落下させる。
限界高さHは,次式によって計算する。
n= (H/h) a
ここで, n : 平均落下回数
H : 限界高さ (m)
h : 落下高さ (m)
a : 袋の等級による定数
Hは,同じく,附属書1図1に示したように対数−対数グラフ用紙に落下高さhに対して平均落下回数n
をプロットしてグラフ化する方法で求めてもよい。
試験結果は,用いられた落下高さ,各高さにおける破れるまでの落下回数及び落下の姿勢(すなわち,
水平,側面又は垂直)について報告する。
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附属書1図1 限界高さHのグラフによる算出方法
8. 試験報告 試験報告は,採用した落下試験方法(規格本体による方法か.又は附属書による方法か),
試験したすべての袋の詳細な寸法,構造及び種類,内容物の種類及び質量並びに封かんの形式についての
情報も併せ報告する。
すべての結果を報告し,その結果には破損の位置と形の詳細を含む。
この目的のために用いる報告書の様式の例を附属書1C(参考)に示す。
――――― [JIS Z 0217 pdf 9] ―――――
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附属書1A(参考) 落下試験装置の例
附属書1A図1 水平及び側面落下に適した装置の例 附属書1A図2 垂直落下に適した装置の例
――――― [JIS Z 0217 pdf 10] ―――――
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JIS Z 0217:1998の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 7965-1:1984(MOD)
JIS Z 0217:1998の国際規格 ICS 分類一覧
JIS Z 0217:1998の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISP0001:1998
- 紙・板紙及びパルプ用語
- JISZ0102:2004
- クラフト紙袋―用語及び種類