JIS Z 0607:1995 シートパレット

JIS Z 0607:1995 規格概要

この規格 Z0607は、物品をユニットロードにまとめ,プッシュプル装置付きフォークリフトトラックによって荷役し,輸送・保管するためのシートパレットについて規定。

JISZ0607 規格全文情報

規格番号
JIS Z0607 
規格名称
シートパレット
規格名称英語訳
Sheet pallets
制定年月日
1983年3月1日
最新改正日
2015年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

55.180.20
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
物流 2019
改訂:履歴
1983-03-01 制定日, 1988-02-01 確認日, 1995-01-01 改正日, 2000-08-20 確認日, 2005-12-20 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS Z 0607:1995 PDF [5]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
Z 0607-1995

シートパレット

Sheet pallets

1. 適用範囲 この規格は,物品をユニットロードにまとめ,主としてプッシュプル装置付きフォークリ
フトトラックによって荷役し,輸送・保管するためのシートパレット(以下,シートという。)について規
定する。
備考1. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS D 6201 フォークリフトトラック用語
JIS K 7113 プラスチックの引張試験方法
JIS P 8113 紙及び板紙の引張強さ試験方法
JIS Z 0106 パレット用語
2. この規格の中で [{}] を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,
参考として併記したものである。
2. 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS D 6201の規定及びJIS Z 0106の規定によるほ
か,次による(図1参照)。
(1) 最大積載質量 パレットの使用時に積載できる最大の質量。
(2) 積載面 物品を積載する面。
(3) 長さと幅 積載面の長い辺を長さといい,短い辺を幅という。
(4) タブ プッシュプル装置による荷役を容易にするために設けられたシートの部分。
(5) けい線 タブを折り曲げやすくするために,積載面とタブの境目に施した折り目。
3. 各部の名称 シートの各部の名称は,図1のとおりとする。

――――― [JIS Z 0607 pdf 1] ―――――

2
Z 0607-1995
図1 各部の名称
備考 形状は一例を示す。
4. 形式,種類,最大積載質量及び大きさ
4.1 形式 シートの形式は,表1のとおりとする(参考図1参照)。
表1 形式
形式 備考
1 タブが1辺にあるもの
2A タブが互いに隣接する2辺にあるもの
2B タブが相対する2辺にあるもの
3 タブが3辺にあるもの
4 タブが4辺にあるもの
参考図1
形式 例
1
2A
2B
3
4
4.2 種類及び記号 シートの種類及び記号は,表2のとおりとする。

――――― [JIS Z 0607 pdf 2] ―――――

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Z 0607-1995
表2 種類及び記号
種類 記号 備考
段ボールシート C 段ボールを主な使用材料としたもの
ソリッドファイバーボードシート F ソリッドファイバーボードを主な使用材料としたもの
プラスチックシート P プラスチックを主な使用材料としたもの
4.3 最大積載質量 シートの最大積載質量は,0.5t,1t,1.5t及び2tとする。
4.4 大きさ シートの大きさは,積載面の長さ×幅 (mm) によって表し,次のとおりとする。
(1) 基本サイズ シートの基本サイズは,表3のとおりとする。
表3 基本サイズ
単位mm
長さ 幅 備考
1 100 800 1辺を1 100とするもの
1 100 900
1 100 1 100
1 300 1 100
1 400 1 100
1 200 800 1辺を1 200とするもの
1 200 1 000
(2) ラージサイズ シートの基本サイズにそれぞれ40mm又は50mmを加えたものとする。
(3) シートの長さ及び幅の寸法許容差は,±5mmとする。
5. 強度 シートの強度については,けい線部を積載面に対して90°上又は下方向へ曲げた後,積載面と
水平,かつ,けい線部に直角な方向に引張荷重を加えて試験を行う。
プラスチックシートの試験方法は,JIS K 7113の規定による。段ボールシート及びソリッドファイバー
ボードシートの試験方法は,JIS P 8113の規定によって行い,それぞれのけい線部の引張強さは,表4の
とおりとする。
表4 けい線部の引張強さ
最大積載質量t 引張強さN/mm [{kgf/mm}]
0.5 7.355 [{0.75}] 以上
1 14.710 [{1.5}] 以上
1.5 22.065 [{2.25}] 以上
2 29.420 [{3}] 以上
6. 構成 シートの構成は,次による。
(1) シートは,積載面とタブをもち,タブ幅は原則として75mmとし,最小60mmとする。
(2) シートには,けい線を付け,けい線部分は,容易に裂けないものとする。
(3) シートには,使用上有害な反り,きずなどがあってはならない。
(4) シートの厚さは最小0.6mmとし,使用上障害にならない程度の剛性をもつものとする。
(5) タブは,必要に応じて,図2のようなコーナカットを施すものとする。
(6) シートの切断面及び角には,必要に応じて面取りを施すものとする。

――――― [JIS Z 0607 pdf 3] ―――――

4
Z 0607-1995
図2 コーナカット
7. 使用材料 シートに使用する材料は,再生資源として利用できるものとし,段ボール,ソリッドファ
イバーボード及びプラスチックを主とし,それらの組合せのものでもよい。
8. 検査 シートの検査は,大きさ,強度,構成,使用材料について行い,4.7.の規定に適合しなければ
ならない。
9. 製品の呼び方 製品の呼び方は,名称又は規格番号,形式,種類又は記号,最大積載質量,大きさ及
びタブ幅による。
例1 シートパレット 1段ボールシートパレット 1t (1100+75) ×1100
例2 JIS Z 0607 2B P 1t (75+1140+75) ×1140
10. 表示 シートには,上面の見やすい箇所に容易に消えない方法で次の事項を表示する。
(1) 形式,種類,最大積載質量,大きさ及びタブ幅又はそれらの記号
(2) 製造業者名又はその略号
(3) 製造年月又はその略号

――――― [JIS Z 0607 pdf 4] ―――――

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Z 0607-1995
原案作成委員会 構成表
氏名 所属
(委員長) 高 森 秀 夫 株式会社日通総合研究所
上 野 裕 通商産業省生活産業局
山 村 修 蔵 通商産業省工業技術院標準部
三 宅 巌 農林水産省食糧庁
加 山 英 男 財団法人日本規格協会
岩 橋 俊 彦 社団法人日本産業車両協会
森 口 武 俊 全国農業協同組合連合会
小田嶋 秋 雄 東京青果株式会社
雨 宮 康 夫 全国通運株式会社
北 原 靖 史 富士フイルム株式会社
小 林 孝 司 コープケミカル株式会社
大 鮫 久 夫 神鋼電機株式会社
星 野 健 史 日石シートパレットシステム株式会社
関 根 昭 義 日本紙業株式会社
橋 本 真 一 旭化成商事サービス株式会社
横 田 博 王子製袋株式会社
斉 藤 秀 人 昭和電工株式会社
樽 谷 恵 蔵 樽谷包装産業株式会社
福 本 博 二 社団法人日本パレット協会
(事務局) 菊 池 榮 一 社団法人日本パレット協会
原案作成分科会 構成表
氏名 所属
(分科会長) 星 野 健 史 日石シートパレットシステム株式会社
関 根 昭 義 日本紙業株式会社
横 田 博 王子製袋株式会社
斉 藤 秀 人 昭和電工株式会社
樽 谷 恵 蔵 樽谷包装産業株式会社
橋 本 真 一 旭化成商事サービス株式会社
佐々木 毅 丸紅プラックス株式会社
大 鮫 久 夫 神綱電機株式会社
福 本 博 二 財団法人日本パレット協会
(事務局) 菊 池 榮 一 財団法人日本パレット協会

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