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JIS Z 1624:1994 規格概要
この規格 Z1624は、国際流通を目的として,協同一貫輸送(自動車,鉄道車両及び船舶相互間)に用いられる液体又は気体用国際タンクコンテナで試験圧力44kPa{0.45kgf/cm×2}以上のものについて規定。
JISZ1624 規格全文情報
- 規格番号
- JIS Z1624
- 規格名称
- 国際タンクコンテナ
- 規格名称英語訳
- Tank containers for liquids and gases for international trade
- 制定年月日
- 1978年7月1日
- 最新改正日
- 2015年10月26日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 1496-3:1991(NEQ)
- 国際規格分類
ICS
- 55.180.10
- 主務大臣
- 経済産業,国土交通
- JISハンドブック
- 物流 2019
- 改訂:履歴
- 1978-07-01 制定日, 1983-03-01 確認日, 1988-11-15 確認日, 1994-06-15 改正日, 2000-08-25 確認日, 2006-02-25 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-26 確認
- ページ
- JIS Z 1624:1994 PDF [10]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
Z 1624-1994
国際タンクコンテナ
Tank containers for liquids and gases for international trade
1. 適用範囲 この規格は,国際流通を目的として,協同一貫輸送(自動車,鉄道車両及び船舶相互間)
に用いられる液体又は気体用国際タンクコンテナ(以下,タンクコンテナという。)で試験圧力44kPa
[{0.45kgf/cm2}] 以上のものについて規定する。
なお,国内の危険物の陸上輸送用タンクコンテナには,適用しない。
備考1. タンクコンテナに対しては,その貨物,輸送機関の相異などによって国内,国外とも,それ
ぞれ特別の構造基準を規定しているので,これら関係法令類に注意する必要がある。
2. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS Z 1613 国際貨物コンテナ−用語
JIS Z 1614 国際貨物コンテナ−外のり寸法及び最大総質量
JIS Z 1615 国際大形コンテナのコード,識別及び表示方法
JIS Z 1616 国際大形コンテナのすみ金具
3. この規格の中で [{}] を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,
参考として併記したものである。
4. この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO 1496-3 : 1991 Series 1 freight containers−Specification and testing−Part 3 : Tank containers for
liquids, gases and pressurized dry bulk
2. 用語 この規格で用いる用語の定義は,JIS Z 1613によるほか,次による。
(1) 容積
用語 定義 対応英語(参考)
総容積 20℃の状態においてタンクを完全に満たすのに必要な水の容積。 total capacity
(2) 試験
用語 定義 対応英語(参考)
慣性試験 定められた試験方法によって慣性力をかける耐力試験。 inertia test
あゆみ板試験 定められた試験方法によってあゆみ板荷重をかける耐力試験。 walkway test
耐圧試験 定められた試験方法によってタンク内部に圧力をかける試験。 pressure test
――――― [JIS Z 1624 pdf 1] ―――――
2
Z 1624-1994
(3) 部材
用語 定義 対応英語(参考)
タンク 1又はそれ以上のタンク室及びそれに付随し輸送する貨物の収納に必要な配管 tank
と附属設備。
タンク室 compartment
胴板,鏡板又は仕切板によって形成されている密閉されたタンクの部分。
枠組 タンク据付台,隅部材及びその他(タンクを除く。)で重力と慣性力を輸送車両 famework
又は支持装置に伝えるもの。
あゆみ板 タンクコンテナ上部で歩行及び作業をするために設けられた板。 walkway
はしご タンクコンテナ上部への昇降用に設けられた装置。 ladder
(4) その他
用語 定義 対応英語(参考)
危険物 関係法令類によって危険なものとして分類されている物品。 dangerous goods
気体 50 ℃で294kPa [{3kgf/cm2}] 以上の蒸気圧を有する気体又は蒸気。 gas
液体 50 ℃で294kPa [{3kgf/cm2}] を超えない蒸気圧を有する流動物体。 liquid
最高使用圧力 タンクコンテナに対し設計上指定される圧力で,そのタンクコンテナの運用上 maximum allowable
超えてはならない圧力。 working pressure
備考 この規格で使用する圧力単位は,kPa [{kgf/cm2}] 絶対圧力である。
3. 種類 コンテナは,その大きさによって,1AA及び1Cの2種類とする。
4. 強度 タンクコンテナは,表1に示す荷重又は力に耐える強度をもつものとする。
なお,表中の設計条件は,タンクコンテナの使用中に起こると想定される最大の荷重又は力を意味し,
Rは最大総質量,Pは最大積載質量及びTは自重を示す。
――――― [JIS Z 1624 pdf 2] ―――――
3
Z 1624-1994
表1
項目 荷重又は力のかかる場所 荷重又は力の方向 設計条件
積重ね 上部すみ金具 鉛直下向き 9R
ずれ量 上部すみ金具
9
長手方向38mm 1個当たり 4 R
横手方向25.4mm
上部つり上げ 上部すみ金具 鉛直上向き 2R
下部つり上げ 下部すみ金具 水平面からの角度愀 2R
つり上げ力中心線
とすみ金具側面と
の距離は,38mm
緊締 下部すみ金具 長手 2R
下部すみ金具
2
1個当たり 2 R
長手慣性 端壁全面 壁面に垂直外向き 1P
横手慣性 側壁全面 壁面に垂直外向き 1P
――――― [JIS Z 1624 pdf 3] ―――――
4
Z 1624-1994
項目 荷重又は力のかかる場所 荷重又は力の方向 設計条件
横手剛性 上部すみ金具 横手水平 150kN [{15 240kgf}]
(上部すみ金具1個
当たり)
長手剛性 上部すみ金具 長手水平 75kN [{7 620kgf}]
(上部すみ金具1個
当たり)
耐圧 タンク又はタンク室 44kPa以上 [{0.45
kgf/cm2}]
5. 構造
5.1 タンクコンテナの上部及び下部すみには,JIS Z 1616のすみ金具を付けなければならない。
上部すみ金具の上面は,タンクコンテナの上部構造物の上面から,少なくとも6mm出ていなければな
らない。
5.2 構造物の最下部は,最大積載質量に等しい等分布荷重を受けたときに,下部すみ金具の下面から出
てはならない。
5.3 タンクコンテナは,空の状態のとき,下はり及び床はり又は構造物の最下面が下部すみ金具の下面
5
から上方12.5 +mmに位置しなければならない。
−1.5
5.4 タンクの最下部は,最大積載質量に等しい等分布荷重を受けたときに,下部すみ金具の下面から
25mm以上上方になければならない。
5.5 空の状態でタンクコンテナは,セミトレーラと構造上接触するように間隔1m以下の床はりを設ける
か,図1のように荷重伝達面を備えなければならない。
――――― [JIS Z 1624 pdf 4] ―――――
5
Z 1624-1994
図1
備考1. ■は,伝達面を示す。
2. トンネルリセスは,5.6による。
5.6 1AAコンテナには,図2及び表2に示す寸法のトンネルリセスを付けなければならない。
図2
――――― [JIS Z 1624 pdf 5] ―――――
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JIS Z 1624:1994の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 1496-3:1991(NEQ)
JIS Z 1624:1994の国際規格 ICS 分類一覧
JIS Z 1624:1994の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISZ1613:2017
- 貨物コンテナ―用語
- JISZ1614:2017
- 国際貨物コンテナ―外のり寸法及び最大総質量
- JISZ1615:2017
- 国際貨物コンテナ―コード,識別及び表示方法
- JISZ1616:1995
- 国際貨物コンテナ―すみ金具