JIS Z 1714:2009 包装用延伸ナイロンフィルム | ページ 2

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て,製品ロールの巻幅を測定する。
5.3.2 巻長さ
フィルムの巻長さは,フィルム裁断機の巻長さカウンターによって測定する。
5.3.3 巻しんの内径
フィルムの巻しんの内径は,JIS B 7507に規定するノギスを用いて測定する。
5.3.4 厚さ
フィルムの厚さは,フィルム全幅の試験片を表3の枚数だけ重ね合わせ,JIS K 7130の規定によって幅
方向に等分の距離を置いて10か所を測定する。JIS B 7503に規定するダイヤルゲージを用い,1 μmまで
測定し,この10か所の測定値の平均値を求め,更に,これを重ね合わせ枚数で除した値をもってフィルム
の厚さとする。

5.4 引張強さ及び引張破壊ひずみ試験

  引張試験は,JIS K 7127によって行う。試験片(図1参照)の数は5個以上とし,試験速度は,毎分200
mm±20 mmとする。
b : 幅(10 mm25 mm)
h : 厚さ(1 mm以下)
L0 : 標線間距離(50 mm±0.5 mm)
L : チャック間の初期距離(100 mm±5 mm)
L3 : 全長(150 mm以上)
図1−試験片の形状・寸法

5.5 加熱収縮率試験

5.5.1  試験片の作製
幅約20 mm及び長さ約150 mmの試験片を,縦方向及び横方向から各々5個採り,それぞれの試験片の
長さ方向の中央部に約50 mm間隔の標線を付ける。
5.5.2 操作
温度160 ℃±3 ℃に保持した空気循環式恒温槽中に試験片を垂直につるし,30分間加熱した後取り出し,
JIS K 7100に規定する標準雰囲気2級[温度23 ℃±2 ℃及び相対湿度(50±10)%]に20分間放置して
から,JIS B 7507に規定するノギスを用いて標線間距離を測定して,5個の測定値の平均値を求め,次の

――――― [JIS Z 1714 pdf 6] ―――――

                                                                                              5
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式によって縦及び横方向の加熱収縮率を算出する。
L1−L2
S= 100
L1
ここに, S : 加熱収縮率 (%)
L1 : 加熱前の標線間距離 (mm)
L2 : 加熱後の標線間距離 (mm)

5.6 酸素透過度試験

  酸素透過度試験は,JIS K 7126-1又はJIS K 7126-2によって温度23 ℃±2 ℃,相対湿度0 %2 %の
条件で行う。試験結果は,次の式によって厚さ100 正 算して表す。
なお,試験片の厚さには,5.3.4によって測定した厚さ ( ‰ いる。
O2GTR O2GTR h/
ここに, O2GTR : 100 乞 [fmol / (m2・s・Pa)又はml /
(m2・d・MPa)]
(O2GTR)' : JIS K 7126-1又はJIS K 7126-2によって求めた酸素透過
度[fmol / (m2・s・Pa)又はml / (m2・d・MPa)]
h : 試験片の厚さ (mm)

5.7 ヘーズ試験

  ヘーズ試験は,JIS K 7136による。

5.8 ぬれ張力試験

  ぬれ張力試験は,JIS K 6768による。

5.9 衛生性試験

  衛生性試験は,食品衛生法に規定する事項について試験する。

5.10 試験数値の丸め方

  5.35.8の試験数値は,規格値の1けた下の位まで求めて,JIS Z 8401によって丸める。ただし,ぬれ
張力試験の場合は,JIS K 6768による。

5.11 試験報告書

  試験報告書には,次の事項を記載する。
a) 引張強さ
b) 引張破壊ひずみ
c) 加熱収縮率
d) 表4に規定のその他の要求性能は,受渡当事者間の協定によって,試験報告書に記載する。

6 包装

  包装単位及び包装様式は,運搬及び保管の条件などを考慮して,受渡当事者間の協定による。

7 表示

7.1 製品の表示

  製品の見やすい箇所に,コロナ放電処理面の表示を行う。ただし,コロナ放電処理面なしの場合を除く。

――――― [JIS Z 1714 pdf 7] ―――――

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例 コロナ放電処理あり

7.2 包装の表示

  包装の見やすい箇所に,次の事項を表示する。
a) 製品名称又はその略号
例 延伸ナイロンフィルム又はONY
b) 規格番号(JIS Z 1714)
c) 種類及びコロナ放電処理の有無が分かる表示
d) 寸法[呼び厚さ(番),幅及び呼び長さ]
e) 製造業者名又はその略号
f) 製造年月又はその略号

――――― [JIS Z 1714 pdf 8] ―――――

                                                                  附属書JA
(参考)
JISと対応する国際規格との対比表
JIS Z 1714:2009 包装用延伸ナイロンフィルム ISO 15987:2003,Plastics−Film and sheeting−Biaxially oriented polyamide (nylon)
films
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
国際 の評価及びその内容 差異の理由及び今後の対策
規格
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
番号
及び名称 番号 の評価
2 引用規格
4 要求事項 4.1 外観 4.1 − 追加 注に,ブロッキングの説明を入れ 技術的差異はない。
ブロッキング た。
4.2 寸法 4.2.2 変更
寸法の幅,巻長さ,巻しんの JISは寸法を,規定値とした。 寸法に関しては,ISO規格は受
4.2.3 内径及び厚さは,規定ではな 渡当事者間の合意を前提とし
4.2.4 く,例である(ただし,許容 ている。標準化の趣旨からは今
4.2.5 差は規定)。 後,規定とするよう提案してい
く。
4.2.3 巻長さ及びその 4.2.3 巻長さの許容差は表示値+0変更 JISでは,巻長さの表示をm単位で 巻長さの表示は,技術的差異は
許容差 1 %の間とする。幅の値は 表示した。 ない。
4.2.1で,受渡当事者間の合意 許容差は受渡当事者間の協定によ 許容差については,日本の実状
によって決定すると規定。 るものとした。 を反映させた。
4.2.4巻しんの内径及 4.2.4 巻しんの内径の許容差は0 変更 ISO規格では,例とした巻しん径 国内の実状を反映させて,巻し
びその許容差 mm2 mmとする。 を,JISでは規定とした。許容差はん径は規格化とした。
ISO規格と同等。
4.2.5 厚さ及びその許 4.2.5 フィルムの厚さの許容差は 変更 ISO規格では,例としたフィルムの国内の実状を反映させて,製品
容差 表示値±10 %の間とする。 の厚さを規定とした。
厚さを,JISでは,12 μm,15 μm及
厚さの値は4.2.1で,受渡当 び25 μmと規定した。許容差はISO
事者間の合意によって決定 規格と同等。
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すると規定。
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表4の衛生性 4.4 各国の規制に適合する。 変更 食品衛生法に規定する事項に適合 国内の食品用途を想定し,規定
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するものとした。 した。
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2

――――― [JIS Z 1714 pdf 9] ―――――

                                                                                                                                              Z1
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(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
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国際 の評価及びその内容 差異の理由及び今後の対策
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規格
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箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
番号
0
及び名称 番号 の評価
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5 試験方法 5.1 状態調節及び試験 5.1 温度23 ℃±2 ℃及び相対湿変更 相対湿度が(50±5) %を(50± 標準雰囲気を規定したISO 291
条件 度 (50±5) % 10) %とした。 改正に基づき修正した。今後,
ISOに修正提案する。
5.3.1 幅 5.3.1 − 追加 JISには金属製直尺,ノギス及びダそれぞれ,技術上の差異はな
5.3.3 巻しんの内径 5.3.2 イヤルゲージの規格があるので引 い。
5.3.4 厚さ 5.3.3 用した。
測定のためのJISを
引用
5.3.2巻長さ − − 追加 巻長さを測定する方法を追加した。
5.5加熱収縮率試験 5.5 変更
加熱後の試験片は,室温で20 加熱後の試験片は,標準雰囲気2級ナイロンは吸湿が大きいこと
分放置する。 [温度23 ℃±2 ℃及び相対湿度 から,条件を加えた。
(50±10) %]に20分間放置すると今後,ISOに修正提案する。
した。
5.6酸素透過度試験 6 試験雰囲気条件の記載はな 追加 JISは,試験雰囲気条件温度23 ℃ 技術的差異はない。
試験雰囲気条件 いが,引用規格ISO 15105-1 ±2 ℃,相対湿度0 %2 %の条
に1条件及びISO 15105-2に 件とし,相対湿度の範囲を規定し
6条件が記載されている。 た。
5.9衛生性試験 − − 追加 JISでは,ISO規格に規定のない衛 国内の食品用途を想定し,規定
生性試験を追加した。 した。
5.10 試験数値の丸め − − 追加 試験数値の丸め方を追加した。

5.11 試験報告書 − − 追加 試験報告書の箇条を追加した。 この規格が,製品規格であるこ
とから,追加した。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : ISO 15987:2003,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 追加 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更 国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD 国際規格を修正している。

JIS Z 1714:2009の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 15987:2003(MOD)

JIS Z 1714:2009の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 1714:2009の関連規格と引用規格一覧