JIS Z 1901:2009 防食用ポリ塩化ビニル粘着テープ | ページ 2

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Z 1901 : 2009
単位 mm
図1−絶縁抵抗装置の一例

5.5 pHの変化

5.5.1  装置及び器具
装置及び器具は,次による。
a) H計 JIS Z 8802に規定する形式II以上の性能のもの。
b) ビーカー JIS R 3503に規定するほうけい酸ガラス−2(記号JR-2)で,呼び容量500 mLのもの。
5.5.2 操作
操作は,次のとおり行う。
a) 試料から幅25 mm,長さ110 mmの試験片を1枚採り,粘着面が外側になるように両端の長さを10 mm
重ね合わせて環状とする。
b) ビーカーに蒸留水又はイオン交換水 300 mLを入れ,沸騰した後a) の試験片を浸して約10分間煮沸
する。煮沸に際しては試験片が水面に浮き上がったり,テープが互いに付着しないようにする。
c) 煮沸後,直ちに試験片を引き上げ,抽出液を室温まで冷却し,蒸留水又はイオン交換水を加えて全量
を500 mLとした後,pH計を用いてJIS Z 8802に規定するガラス電極による測定方法に準じて,pH
値を測定し,この試験のpH値とする。
pHの変化は,同様の方法で求めた空試験のpH値からこの試験のpH値を引いた値とする。

5.6 耐熱性

5.6.1  装置
恒温槽は,強制通風循環式の加熱槽で50±2 ℃に保つことができるもの。
5.6.2 操作
ロール状に巻かれたテープをそのまま試験片として用い,この試験片を50±2 ℃に調整した恒温槽中で
2時間保った後,取り出して直ちに試験片の外巻き3層分を除いてから,テープを1 m当たり35秒の速
さで巻き戻し,その外観を観察する。

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5.7 耐寒性

5.7.1  装置
低温槽は,強制通風循環式の低温槽で−5±2 ℃に保つことができるもの。
5.7.2 操作
ロール状に巻かれたテープをそのまま試験片として用い,この試験片を−5±2 ℃に調整した低温槽中で
2時間冷却した後,これを取り出して直ちに試験片の外巻き3層分を除いてから,テープを1 m当たり3
5秒の速さで巻き戻し,その外観を観察し,粘着面を調べ粘着性が消失していないかどうか調べる。

5.8 寸法

  寸法の測定は,JIS Z 0237の箇条5(厚さの測定),箇条6(幅の測定)及び箇条7(長さの測定)によ
る。

5.9 外観

  外観は,目視によって調べる。この場合,のりはがれは,テープを1 m当たり35秒で巻き戻し,粘
着剤が背面に移らないかどうかを調べる。

6 製品の呼び方

  製品の呼び方は,規格名称,厚さ,幅及び1巻の長さによる。
例 防食用ポリ塩化ビニル粘着テープ 0.4 mm×25 mm×10 m

7 表示及び包装

7.1 表示

  テープには,包装の見やすいところに,次の事項を表示しなければならない。
a) 規格名称又は規格番号
b) 寸法[厚さ(mm),幅(mm)及び1巻の長さ(m)]
c) 数量。ただし,個装の場合は除く。
d) 製造業者名又はその略号
e) 製造年月又はその略号

7.2 包装

  テープは,箱,フィルムなどで個装するか,又は適切な数量にまとめ,貯蔵,輸送などに適するように
包装する。

8 保存及び取扱い上の注意事項

  テープは,温度,圧力などによって,その品質が影響を受けやすいので,保存及び取扱いについては,
次の事項を守ることが望ましい。
a) 直射日光及び高温の場所は避ける。
b) 変形防止のため,横積みは避ける。

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