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JIS Z 1901:2009 規格概要
この規格 Z1901は、主に鋼管,棒鋼,その他金属体の防食に用いるポリ塩化ビニル粘着テープについて規定。
JISZ1901 規格全文情報
- 規格番号
- JIS Z1901
- 規格名称
- 防食用ポリ塩化ビニル粘着テープ
- 規格名称英語訳
- Pressure sensitive adhesive polyvinyl chloride tapes for corrosion protection
- 制定年月日
- 1963年3月1日
- 最新改正日
- 2019年10月21日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 25.220.60, 83.180
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 接着 2021, 包装 2020
- 改訂:履歴
- 1963-03-01 制定日, 1966-04-01 確認日, 1969-08-01 確認日, 1972-12-01 確認日, 1976-03-01 改正日, 1979-05-01 確認日, 1981-03-01 改正日, 1986-05-01 確認日, 1988-02-01 改正日, 2004-03-20 改正日, 2008-10-01 確認日, 2009-12-21 改正日, 2014-10-20 確認日, 2019-10-21 確認
- ページ
- JIS Z 1901:2009 PDF [7]
Z 1901 : 2009
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 引用規格・・・・[1]
- 3 用語及び定義・・・・[1]
- 4 品質・・・・[1]
- 4.1 性能・・・・[1]
- 4.2 寸法・・・・[2]
- 4.3 外観・・・・[2]
- 5 試験方法・・・・[2]
- 5.1 試験の一般条件・・・・[2]
- 5.2 引張強さ及び伸び・・・・[3]
- 5.3 粘着力・・・・[3]
- 5.4 絶縁抵抗・・・・[3]
- 5.5 pHの変化・・・・[4]
- 5.6 耐熱性・・・・[4]
- 5.7 耐寒性・・・・[5]
- 5.8 寸法・・・・[5]
- 5.9 外観・・・・[5]
- 6 製品の呼び方・・・・[5]
- 7 表示及び包装・・・・[5]
- 7.1 表示・・・・[5]
- 7.2 包装・・・・[5]
- 8 保存及び取扱い上の注意事項・・・・[5]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS Z 1901 pdf 1] ―――――
Z 1901 : 2009
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,日本粘着テープ工
業会(JATMA)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべ
きとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS Z 1901:2004は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責
任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS Z 1901 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
Z 1901 : 2009
防食用ポリ塩化ビニル粘着テープ
Pressure sensitive adhesive polyvinyl chloride tapes for corrosion protection
序文
この規格は,1963年に制定され,その後5回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は2004年に
行われたが,その後の引用規格であるJIS Z 0237の改正に対応するために改正した。
なお,この規格に対応する国際規格は現時点で制定されていない。
1 適用範囲
この規格は,主に鋼管,棒鋼及びその他金属体の防食に用いるポリ塩化ビニル粘着テープ(以下,テー
プという。)について規定する。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 1302 絶縁抵抗計
JIS K 8150 塩化ナトリウム(試薬)
JIS R 3503 化学分析用ガラス器具
JIS Z 0109 粘着テープ・粘着シート用語
JIS Z 0237 粘着テープ・粘着シート試験方法
JIS Z 8802 pH測定方法
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS Z 0109による。
4 品質
4.1 性能
テープの性能は,箇条5によって試験を行い,表1による。
――――― [JIS Z 1901 pdf 3] ―――――
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Z 1901 : 2009
表1−性能
試験項目 性能 適用試験箇条
引張強さ N/10 mm 39.0以上 5.2
伸び % 130以上
試験板 常態 1.00以上 5.3
粘着力 温水浸せき後 0.95以上
N/10 mm 背面 常態 0.80以上
試験板 温水浸せき後 0.95以上
絶縁抵抗 M 圀 100以上 5.4
pHの変化 ±1.0 5.5
耐熱性 フィルム及び粘着剤は,変色及び流出し 5.6
てはならない。また,粘着剤がテープの
粘着面からはがれて背面に付着してはな
らない。
耐寒性 フィルムが切れたり,フィルム及び粘着 5.7
剤にき裂が生じたり,粘着剤がテープの
接着面からはがれて背面に付着してはな
らない。また,粘着性が消失してはなら
ない。
4.2 寸法
テープの寸法及び許容差は,5.8によって試験を行い,表2による。
表2−寸法及びその許容差
単位 mm
厚さ 厚さの 幅 幅の許容差 巻心の基準 1巻の長さ 長さの
許容差 内径 (m) 許容差
0.4 ±0.05 25 ±1.0 32 10 表示長さ以上
50 ±2.0 33
75 35
− 幅,巻心の基準内径及び1巻の長さは,やむを得ない場合,受渡当事者間の協定によって表2
以外の寸法にすることができる。この場合の許容差は,表2による。
− 継ぎ目又は切れ目は,1巻中に1か所以下とする。この場合,1片の長さは,2 m以上でなけれ
ばならない。
− 巻心の基準内径は、推奨寸法であって,許容差は規定しない。
4.3 外観
テープの外観は,5.9によって試験を行い,テープが巻心に均一に巻かれていて,著しい変形及び巻き巣
がなく,両側面が平らで,のりはがれ,折れ目,きず,色むらなどの使用上支障のある欠点があってはな
らない。
なお,テープには,着色及び印刷をしてもよい。
5 試験方法
5.1 試験の一般条件
試験の一般条件は,JIS Z 0237の箇条4(試験の一般条件など)による。
――――― [JIS Z 1901 pdf 4] ―――――
3
Z 1901 : 2009
5.2 引張強さ及び伸び
引張強さ及び伸びの測定は,JIS Z 0237の箇条8(引張強さ及び伸び)による。この場合,試験片の長
さは約150 mmとし,その中央部に50 mmの間隔をおいて標線を付け,伸びは標線間で測定する。
5.3 粘着力
粘着力の試験は,次のとおり行う。
a) 常態 JIS Z 0237の10.3(試験方法)の方法1によって,ステンレス試験板及び背面試験板に対する
180°引きはがし粘着力を求める。
b) 温水浸せき後 JIS Z 0237の箇条10(粘着力)によって試験片を試験板及び背面試験板には(貼)り
合わせ圧着し,2040分間経過後,70±3 ℃の温水に5時間浸した後温水から取り出し,乾いた布で
表面の水をふき取り標準状態に放置し,60120分間にa) と同様の方法で粘着力を求める。
5.4 絶縁抵抗
5.4.1 塩化ナトリウム溶液
JIS K 8150に規定する特級又はこれと同等以上の品質をもつもの約3 gを水100 mLに溶解したもの。
5.4.2 装置及び器具
装置及び器具は,次による。
a) 電極 20 cm2以上の面積をもつ金属電極。
b) 絶縁抵抗計 JIS C 1302に規定する500 V以上の定格測定電圧のもの。
5.4.3 操作
操作は,次による。
a) 試料から幅25 mm,長さ170 mmの試験片を3枚採り,うち2枚の試験片の粘着面を互いにはり合わ
せた後,その背面と残りの試験片の粘着面との間に,直径2 mmの銅線を図1に示すような位置に挟
んで両者が密着するようはり合わせる。
b) 次に,はり合わせた試験体の下端から120 mmを40±2 ℃の塩化ナトリウム溶液に4時間保持した後,
銅線から約50 mm離して電極を挿入し,電極と銅線との間に500 Vの電圧を1分間加えた後,絶縁抵
抗計を用いて絶縁抵抗値を測定する。
この試験は,はり合わせた試験体3個について行い,測定値の最小値をもって絶縁抵抗とする。
――――― [JIS Z 1901 pdf 5] ―――――
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JIS Z 1901:2009の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.180 : 接着剤
- 25 : 生産工学 > 25.220 : 表面処理及び被覆加工 > 25.220.60 : 有機被覆
JIS Z 1901:2009の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC1302:2018
- 絶縁抵抗計
- JISK8150:2006
- 塩化ナトリウム(試薬)
- JISR3503:1994
- 化学分析用ガラス器具
- JISZ0109:2015
- 粘着テープ・粘着シート用語
- JISZ0237:2009
- 粘着テープ・粘着シート試験方法
- JISZ8802:2011
- pH測定方法