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8.4.1 溶接方法 溶接施工法試験に用いた溶接方法に対してだけ承認は有効とする。例えば,承認された
多層盛溶接方法を片面又は両面1パス溶接方法に変更,又はその逆の変更は許されない。
複数の溶接方法を組み合わせた施工法に対しては,各溶接方法での個別の溶接施工法試験によって,溶
接施工承認を得ることができる。また,この場合,複数の溶接方法を組み合わせた施工法試験として行う
ことも可能とする。このような複数の溶接方法を組み合わせた溶接施工法試験の承認は,試験の際に行わ
れた溶接方法の順序に対してだけ有効とする。
備考 複数の溶接方法を組み合わせた溶接施工法の承認試験によって,その内の一つの溶接方法を承
認させることは,試験がこの規格に従った方法で行われない限り許さない。
8.4.2 溶接姿勢 衝撃試験及び硬さ試験のいずれに対する要求事項が規定されていない場合は,いずれ
か1つの姿勢の溶接(管又は板)の承認で,すべての姿勢の溶接(管又は板)に関しても承認されたこと
とする。衝撃試験及び/又は硬さ試験の要求事項が規定されている場合,全姿勢を承認するためには,衝
撃試験は,最大溶接入熱を与える姿勢で行われた溶接部から採取した試験片を用い,また,硬さ試験は,
最小溶接入熱を与える姿勢で行われた溶接部から採取した試験片を用いる。二つ以上の姿勢の承認が必要
な場合は,衝撃試験及び硬さ試験両方の要求事項を満足するために,異なる溶接姿勢で作られた2つの試
験材を要求する。また,全姿勢の承認が必要な場合は,この二つの試験材を用いてすべての目視試験及び
非破壊試験が行われなければならない。
備考 衝撃試験及び硬さ試験以外の破壊試験用試験片は,二つの試験材のうちのいずれか1つから採
取してよい。
また,いずれか1つの試験材の長さは,規定より短くてもよい。
8.4.3 継手と溶接の種類 溶接施工法試験に用いられた溶接継手の種類に対する承認範囲は,他の項(例
えば直径や板厚)と追加事項による。
a) 突合せ継手は,同じ試験条件のすみ肉溶接を含めて承認範囲とする。
参考 すみ肉溶接の試験は,プロダクション溶接が好ましい場合に要求されるかもしれない。
b) 突合せ継手は,板のT継手を含めて承認範囲とする。 管の突合せ継手は,この規格の要求事項に対
する十分な量の試験による結果が,要求された継手形状に対して適用できるならば,分岐管継手もま
た承認範囲とする。
c) 片面溶接は,両面溶接及び裏当て金付きの溶接を含めて承認範囲とする。
d) 裏当て金付きの溶接は,両面溶接を含めて承認範囲とする。
e) 裏はつりを用いない両面溶接は,裏はつりを用いる両面溶接を含めて承認範囲とする。
8.4.4 溶加材と分類 溶加材は,これに関連する適切な規格の分類に従って,他の溶加材が同等な機械的
性能,同じ種類の被覆,同じ公称成分及び水素含有量がある場合は,これらも含めて承認範囲とする。
8.4.5 溶加材の銘柄 この要求事項は,適用規格によって規定されている場合だけ適用する。衝撃試験
が要求されている場合,被覆アーク溶接,セルフシールドアーク溶接,一電極サブマージアーク溶接並び
にフラックス入りワイヤによるMIG及びMAG溶接に対して与えられる承認範囲は,溶接施工法試験に用
いられた特定の製品に限定する。ただし,試験材を追加して作った場合は,溶加材の分類に対する規定事
項が同一であることを条件として,溶接施工法試験に用いられた特定の製品を変更してもよい。この試験
材は,もとの溶接施工法試験と同じ溶接パラメータを用いて作製した後,溶接金属の衝撃試験だけに行う。
備考 この箇条の規定は,同一の種類及び公称化学成分をもつソリッドワイヤ及び溶加棒には適用し
ない。
――――― [JIS Z 3422-1 pdf 16] ―――――
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8.4.6 電流の種類 溶接施工法試験に用いた電流の種類(交流,直流,パルス電流など)及び極性に対し
承認する。被覆アーク溶接については,交流電流での承認は,直流(正極性,逆極性共)を含めて承認範
囲とする。
8.4.7 入熱 この要求事項は,入熱量管理が契約又は適用規格によって規定されている場合にだけ適用す
る。衝撃試験の要求事項を適用する場合,承認する入熱量の上限値は,試験材を溶接するときに採用した
入熱量の25%増までとする。また,硬さ試験の規定を適用する場合は,承認する入熱量の下限値は,試
験材を溶接するときに採用された入熱量の25%減までとする。
8.4.8 予熱温度 予熱が要求される場合の承認する下限値は,溶接施工法試験の開始時に適用した公称予
熱温度とする。
8.4.9 パス間温度 承認する上限値は,溶接施工法試験で上昇した公称パス間温度,又は適用規格で許
容されたパス間温度とする。材料区分1,2及び3の鋼に対しては,他で制限が与えられていない場合,
250℃とする。
8.4.10 水素放出のための後熱 後熱の温度や保持時間を低減したり削除してはならない。後熱を付加して
もよい。
8.4.11 溶接後熱処理 溶接後熱処理を追加又は省略してはならない。承認する温度範囲は,特に規定さ
れていない限り,溶接施工法試験で採用された保持温度の±20℃とする。要求があれば,加熱速度,冷却
速度及び保持時間を,製品構造物に対応して規定しなければならない。
8.4.12 事前の熱処理 折出硬化する材料を溶接する前に,初期の熱処理条件を変更することは許さない。
8.5 溶接方法に対する特定事項
8.5.1 被覆アーク溶接及びセルフシールドアーク溶接 8.4.7の要求事項を満足するならば,溶接施工法
試験の各パスに用いた溶接棒の直径,及びこれより1サイズ上又は下の溶接棒の直径に対して,承認を与
える。
8.5.2 ソリッドワイヤによるサブマージアーク溶接及び帯状電極によるサブマージアーク溶接
a) 承認は,溶接施工法試験に用いられたワイヤシステム(例えば,シングルワイヤ又はマルチワイヤ。)
に限定して与える。
b) フラックスに対して与えられる承認は,溶接施工法試験に用いられた製品及び種類に限定する。
c) 鉄粉の添加や削除は,してはならない。
8.5.3 ミグ溶接,マグ溶接及びフラックス入りワイヤによるアーク溶接(ガスシールドあり)
a) シールドガスに与えられる承認は,適切な規格に従ったガスの種類に限定する。
b) 承認は,溶接施工法試験に用いられたワイヤシステム(例えばシングルワイヤ又はマルチワイヤ)に
限定して与えられる。
8.5.4 ティグ溶接 シールドガスに与えられる承認は,適切な規格に従ったガスの種類に限定する。
なお,バックシールドガスなしで行われた溶接施工法試験は,バックシールドガスがある場合の試験を
含む。
8.5.5 プラズマ溶接
a) 溶接施工法試験に用いられたプラズマガスの種類に限定して,承認が与える。
b) シールドガスに与えられる承認は,適切な規格に従ったガスの種類に限定する。
――――― [JIS Z 3422-1 pdf 17] ―――――
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9. 溶接施工承認記録(WPAR) 溶接施工承認記録(WPAR)は,再試験を含む各々の試験材の評価結果を記
述したものとする。7.の要求事項を満足できなかった場合のすべての詳細な内容とともに,JIS Z 3421-1
の溶接施工要領書に記載されている関連項目が含まれていなければならない。不合格となる内容又は受け
入れられない試験結果が見出されない場合,溶接施工承認記録(WPAR)は,検査員又は検査機関によって日
付記入,署名の上,承認される。 データの記述及び評価を標準化するために,溶接施工法及び試験結果の
詳細を記録した溶接施工承認記録(WPAR)書式が用いられなければならない。溶接施工承認記録(WPAR)書
式の一例を附属書Aに示す。
――――― [JIS Z 3422-1 pdf 18] ―――――
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附属書A(参考)溶接施工承認記録(WPAR)
この附属書(参考)は,ISO/DIS 15614‐1のAnnex A を翻訳し,その技術的内容を変更することなく
作成したものであり,規定の一部ではない。
溶接施工法承認−試験証明書
製造事業者の溶接施工法 検査員又は検査機関
文書番号 : 文書番号 :
製造事業者名 :
所在地 :
規則/試験規格(Code/Testing Standard) :
溶接施工年月日 :
承認の範囲
溶接方法 :
継手の種類 :
母材 :
母材の厚さ(mm) :
管の外径(mm) :
溶加材の種類 :
シールト゛カ゛ス/フラックス :
溶接電流の種類 :
溶接姿勢 :
予熱 :
溶接後熱処理及び/又は時効 :
その他の情報 :
上記の規則/試験規格の要求事項に従って,試験溶接部が準備・溶接・試験され,承認試験に合格したこ
とを証明する。
場所 : 発行年月日 : 検査員又は検査機関
(名称,年月日及び署名)
――――― [JIS Z 3422-1 pdf 19] ―――――
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溶接施工法試験の詳細
場所 :
製造事業者の溶接施工法 検査員又は検査機関名 :
文書番号 :
WPAR番号 :
開先及び清浄の方法 :
母材の仕様 :
製造事業者名 :
溶接方法 : 材料の厚さ(mm) :
継手の種類 : 管の外径(mm) :
開先詳細(スケッチ)* 溶接姿勢 :
継手の形状・寸法 溶接順序
溶接詳細
パス 溶接方法 溶加材 電流 電圧 電流/極性 ワイヤ 溶接速度
溶接入熱量*
の寸法 (A) (V) の種類 送給速度 *
溶加材料の種類及び銘柄 :
特殊な加熱又は乾燥 : その他の情報*:
カ゛ス/フラックス: シールテ゛ィンク゛: (例)ウィーヒ゛ンク゛(ハ゜ス最大幅):
ハ゛ッキンク゛: オシレーション(振幅,周波数,停止時間)
カ゛ス流量: シールテ゛ィンク゛: ハ゜ルス溶接の詳細:
ハ゛ッキンク゛: コンタクトチッフ゜・母材間の距離:
フ゜ラス゛マ溶接の詳細:
タンク゛ステン電極の種類/寸法: トーチ角度:
裏はつり/裏当ての詳細:
予熱温度:
ハ゜ス間温度:
溶接後熱処理及び/又は時効:
時間・温度・方法・ :
加熱/冷却速度* :
製造事業者 検査員又は検査機関
(名称,年月日及び署名) (名称,年月日及び署名)
注* 要求された場合にだけ記述する。
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JIS Z 3421-1:2003の国際規格 ICS 分類一覧
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