JIS Z 4122:2009 診断用回転陽極X線管装置の最大対称照射野の決定 | ページ 2

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Z 4122 : 2009 (IEC 60806 : 1984)
図2−最大対称照射野の説明
主軸Xは,X線管装置の長軸を焦点まで平行移動し基準方向に投影したものである。
主軸Yは,主軸Xに直交する。
2本の主軸は,基準軸上で交差する。
最大対称照射野の説明を,図2に示す。
陽極角による照射野の限界線(ヒール効果)が,X線管装置の管軸と垂直にならない場合には,主軸X
を垂直になるように調整しなければならない。

4.2 空気カーマ率の分布

  最大対称照射野は,辺縁部を主軸に対して平行に保ち,指定の基準軸に対して対称で,焦点から指定の
距離にある最大照射野の大きさとして決定しなければならない。この場合,照射野の主軸に沿った相対空
気カーマ率の分布は,基準軸上での空気カーマ率が70 %以上低下してはならない。

4.3 最大空気カーマ率

  主軸上のいかなる点も,空気カーマ率は,基準軸上での値の110 %を超えないようにしなければならな
い。

――――― [JIS Z 4122 pdf 6] ―――――

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Z 4122 : 2009 (IEC 60806 : 1984)
図3−測定配置

5 空気カーマ率分布の測定

5.0A 一般

  撮影像の濃度測定による空気カーマ率分布の測定は,直接X線像を作成してその濃度を測定するか(附
属書B参照),又は同等以上の分解能をもつ他の線量測定方法で行う。

5.1 測定配置

  焦点から照射野までの指定の最小距離aminの75 %の位置に,表1によって放射線ビーム全体を十分に
遮へい(蔽)できる大きさの付加フィルタを配置しなければならない。
焦点から照射野までの指定された距離aの位置に,基準軸に対して誤差±2°(0.04 rad)の範囲内で垂直
に,測定面を配置しなければならない。
特殊な放射線撮影法において,受像面が基準軸に対して垂直でない場合,測定面をこの撮影法で指定さ
れている方向に対して誤差±2°(0.04 rad)の範囲内に調整しなければならない。
一般的に,測定配置は散乱及び後方散乱が最小になるように行わなければならない。
測定配置は,図3による。

5.2 測定条件

  X線管の陽極を回転させなければならない。
X線管電圧は,表1による。

――――― [JIS Z 4122 pdf 7] ―――――

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Z 4122 : 2009 (IEC 60806 : 1984)
表1−線質
公称最高管電圧Umax 付加フィルタ 要求する
アルミニウムの厚さ X線管電圧U
kV mm kV
30≦Umax≦50 5 30
50 75 125 線量測定及び濃度測定条件は,検出器システムの改良によって測定範囲が変化しないように設定しなけ
ればならない。

6 適合

6.1 適合の評価

  箇条5によって決定する,指定の最大対称照射野の主軸上での空気カーマ率の相対値は,箇条4で規定
する値の範囲内でなければならない。

6.2 適合の表明

  この規格との適合を表明する場合は,焦点から最小使用可能距離以上での最大対称照射野を表示しなく
てはならない。また,それがX線源装置に対するものか,X線管装置に対するものかを指定しなければな
らない。
この規格に最大対称照射野が適合していることを表明する場合は,次による。
“最大対称照射野 ···mm / ···mm (焦点からの距離 ···mm) JIS Z 4122による。”
照射野と焦点からの距離との関係は,表又はグラフで表してもよい。
最大対称照射野及び焦点からの距離については,最大対称照射野を表明する最初の値はX線源装置又は
X線管装置の長軸方向に平行な向きでなければならない(図2参照)。

――――― [JIS Z 4122 pdf 8] ―――――

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Z 4122 : 2009 (IEC 60806 : 1984)
附属書A
(規定)
定義された用語の索引

序文

  この附属書は,定義された用語の索引について規定する。
A.1 用語の索引元及びその記号
JIS T 0601-1 : 箇条2 IEC 60601-1: General Standard, clause 2 NG.-2.
JIS Z 4005 IEC 60788 rm-..-..
国際単位系SIにおける単位名 rm-..-..*
Name of unit in the International System SI
定義のない派生語 Derived term without definition rm-..-..+
定義のない用語 Term without definition rm-..-..-
以前の単位名 Name of earlier unit rm-..-..・
短縮語 Shortened term rm-..-..s
注記 記号の後の数字は,該当する用語の番号又は規格の細分箇条番号を表す。
A.2 用語の索引
X線 X-RADIATION rm-11-01+
X線管 X-RAY TUBE rm-22-03
[X線]管装置 X-RAY TUBE ASSEMBLY rm-22-01
[X線]管電圧 X-RAY TUBE VOLTAGE rm-36-02
X線管容器 X-RAY TUBE HOUSING rm-22-02
X線源装置 X-RAY SOURCE ASSEMBLY rm-20-05+
X線像 RADIOGRAM rm-32-02
X線パターン X-RAY PATTERN rm-32-01+
X線ビーム X-RAY BEAM rm-37-05+
カーマ率 KERMA RATE rm-13-13
回転陽極X線管装置 ROTATING ANODE X-RAY TUBE rm-22-03+
管装置 [X線]管装置を参照
管電圧 [X線]管電圧を参照
基準軸 REFERENCE AXIS rm-37-03
基準方向 REFERENCE DIRECTION rm-37-02
規定の Specific rm-74-01
吸収 ABSORPTION rm-12-05
空気カーマ率 AIR KERMA RATE rm-13-13+
公称最高管電圧 NOMINAL X-RAY TUBE VOLTAGE rm-36-03
後方散乱 BACK-SCATTERING rm-12-04
後方散乱線 SCATTERED RADIATION rm-11-13+

――――― [JIS Z 4122 pdf 9] ―――――

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Z 4122 : 2009 (IEC 60806 : 1984)
撮影用カセッテ RADIOGRAPHIC CASSETTE rm-35-14
散乱 SCATTERING rm-12-03
指定の Specified rm-74-02
絞り DIAPHRAGM rm-37-29
受像面 IMAGE RECEPTION AREA rm-37-16
焦点 FOCAL SPOT rm-20-13s
焦点軌道 FOCAL TRACK rm-22-08
増感紙 INTENSIFYING SCREEN rm-32-38
ターゲット TARGET rm-20-08
ターゲット角 TARGET ANGLE rm-20-11
直接X線像 DIRECT RADIOGRAM rm-32-03
[直接]撮影用フィルム RADIOGRAPHIC FILM rm-32-32
ノンスクリーンフィルム NON-SCREEN FILM rm-32-35
負荷 LOADING rm-36-09
付加フィルタ ADDED FILTER rm-35-02
付加ろ過 ADDITIONAL FILTRATION rm-13-47
放射線照射野 RADIATION FIELD rm-37-07
放射線診断学 MEDICAL DIAGNOSTIC RADIOLOGY rm-40-04
[放射線の]線質 RADIATION QUALITY rm-13-28
放射線ビーム RADIATION BEAM rm-37-05
陽極 ANODE rm-22-06

――――― [JIS Z 4122 pdf 10] ―――――

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JIS Z 4122:2009の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60806:1984(IDT)

JIS Z 4122:2009の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 4122:2009の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISZ4005:2012
医用放射線機器―定義した用語