JIS Z 4572:2014 ポリメチルメタクリレート線量計測システムの標準的使用方法

JIS Z 4572:2014 規格概要

この規格 Z4572は、ポリメチルメタクリレート(PMMA)線量計測システムを使用し,光子又は電子で照射された物質の吸収線量を,水吸収線量として測定するための方法について規定。

JISZ4572 規格全文情報

規格番号
JIS Z4572 
規格名称
ポリメチルメタクリレート線量計測システムの標準的使用方法
規格名称英語訳
Standard practice for use of a polymethylmethacrylate dosimetry system
制定年月日
2014年9月22日
最新改正日
2019年10月21日
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‐ 
対応国際規格

ISO

ISO/ASTM 51276:2012(IDT)
国際規格分類

ICS

17.240
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2014-09-22 制定日, 2019-10-21 確認
ページ
JIS Z 4572:2014 PDF [12]
                                                              Z 4572 : 2014 (ISO/ASTM 51276 : 2012)

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[2]
  •  3.1 定義・・・・[2]
  •  4 重要性及び主な用途・・・・[3]
  •  5 一般・・・・[3]
  •  6 影響量・・・・[3]
  •  6.2 照射前の条件・・・・[3]
  •  6.3 照射中の条件・・・・[4]
  •  6.4 照射後の条件・・・・[4]
  •  6.5 応答測定の条件・・・・[5]
  •  7 線量計測システム及びその検証・・・・[5]
  •  7.1 PMMA線量計測システムの構成・・・・[5]
  •  7.2 計測マネジメントシステム・・・・[5]
  •  7.3 機器の性能検証・・・・[5]
  •  8 納入された線量計の評価・・・・[5]
  •  9 校正・・・・[6]
  •  10 ルーチン使用・・・・[6]
  •  10.1 照射前・・・・[6]
  •  10.2 照射後の分析手順・・・・[6]
  •  11 文書化の要求事項・・・・[7]
  •  12 測定の不確かさ・・・・[7]
  •  13 キーワード・・・・[7]
  •  参考文献・・・・[8]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS Z 4572 pdf 1] ―――――

Z 4572 : 2014 (ISO/ASTM 51276 : 2012)

まえがき

  この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本原子力学会(AESJ)及び
一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があ
り,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS Z 4572 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
Z 4572 : 2014
(ISO/ASTM 51276 : 2012)

ポリメチルメタクリレート線量計測システムの標準的使用方法

Standard practice for use of a polymethylmethacrylate dosimetry system

序文

  この規格は,2012年に第3版として発行されたISO/ASTM 51276を基に,技術的内容及び構成を変更す
ることなく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。

1 適用範囲

1.1   この規格は,ポリメチルメタクリレート(PMMA)線量計測システムを使用し,光子又は電子で照
射された物質の吸収線量を,水吸収線量として測定するための方法について規定する。PMMA線量計測シ
ステムは,ISO/ASTM 52628で規定されるルーチン線量計測システムに分類される。
1.2 PMMA線量計は,影響量の複雑な効果に基づいたISO/ASTM 52628で分類されるタイプII線量計に
属する。
1.3 この規格は,放射線加工において適切な線量計測を実行するための推奨事項を規定する規格の一つ
であり,PMMA線量計測システムにおけるISO/ASTM 52628の要求事項に準拠する方法について規定する。
この計測システムの使用に当たっては,ISO/ASTM 52628も参考にする。
1.4 この規格は,PMMA線量計測システムに対し,次の条件下における使用について規定する。
1.4.1 吸収線量範囲は,1×1021.5×105 Gyとする。
1.4.2 吸収線量率は,1×10−21×107 Gy・s−1とする。
1.4.3 光子エネルギー範囲は,0.125 MeVとする。
1.4.4 電子エネルギー範囲は,325 MeVとする。
1.5 この規格では,この計測システムの使用に関わる安全性について記載していない。適切な安全及び
健康に対する基準を確立し,かつ,使用に先立ち法的規制への適合性を決定することは,この規格の使用
者の責任である。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO/ASTM 51276:2012,Standard practice for use of a polymethylmethacrylate dosimetry system
(IDT)
なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”こ
とを示す。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。

――――― [JIS Z 4572 pdf 3] ―――――

2
Z 4572 : 2014 (ISO/ASTM 51276 : 2012)
ISO/ASTM 51261,Standard practice for calibration of routine dosimetry systems for radiation processing
ISO/ASTM 51707,Standard guide for estimating uncertainties in dosimetry for radiation processing
ISO/ASTM 52628,Standard practice for dosimetry in radiation processing
ASTM E170,Standard Terminology relating to radiation measurements and dosimetry

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。

3.1 定義

3.1.1
校正曲線(calibration curve)
指示値とそれに対応する測定量との関係の表現(式又はグラフ)(参考文献[32]のTS Z 0032:2012参照)。
注記 放射線加工の線量計測規格では,“指示値”より線量計応答の方が一般的に使用される。したが
って,校正曲線は,線量計応答とそれに対応する吸収線量との関係の表現(式又はグラフ)で
ある。
3.1.2
線量計(dosimeter)
照射したときに,適切な測定機器及び手順を用いれば所定物質内の吸収線量と線量計応答とを関係付け
ることができる定量的な変化を示す素子。
3.1.3
線量計バッチ(dosimeter batch)
均一な組成を有する原料から,管理された一貫した条件の下で,一回にまとめて製造された線量計の一
群で,群それぞれに独自の識別コードをもたせる。
3.1.4
線量計応答(dosimeter response)
電離放射線によって線量計に生じる,再現性があり定量化できる効果を表す値。
注記 PMMA線量計では,単位厚さ当たりの吸光度が線量計応答となる。
3.1.5
保有線量計(dosimeter stock)
使用者が保有している線量計バッチ。
3.1.6
計測マネジメントシステム(measurement management system)
計量確認及び測定プロセスの継続的な管理を達成するために必要な,相互に関連する及び相互に作用す
る一連の要素。
3.1.7
ポリメチルメタクリレート(PMMA)線量計[Polymethylmethacrylate (PMMA) osimeter]
製造業者が特別に選定し,又は生産して,不浸透性の小袋に個々に密封し,電離放射線の照射によって
吸収線量の関数として特定の吸光度に特徴ある変化を示すPMMA素子。
注記 照射後に小袋から取り出したPMMA素子もまた線量計という。
3.1.8
参照標準線量計測システム(reference-standard dosimetry system)

――――― [JIS Z 4572 pdf 4] ―――――

                                                                                              3
Z 4572 : 2014 (ISO/ASTM 51276 : 2012)
特定の機関又は場所で実施された測定によって,当該利用者にとって計量上の最上位の品質を付与され
た線量計測システム。
3.1.9
応答(response)
線量計応答(3.1.4)と同義。
3.1.10
ルーチン線量計測システム(routine dosimetry system)
参照標準線量計システムで線量を校正し,かつ,線量分布評価及びプロセス監視を含むルーチン線量測
定に使用する線量計測システム。
3.1.11
単位厚さ当たりの吸光度(比吸光度)(specific absorbance),k
ある波長λでの吸光度Aλをその光路長dで除した値。
k (1)
Aλ / d
3.2 この規格で使用される放射線測定及び線量計測に関連するその他の英文用語の定義は,ASTM E170
に記載されている。ASTM E170の定義は,ICRU Report 85(参考文献[1]参照)と整合しているので,用
語の邦訳については,この文書の定義を両規格の代替として使用することができる。

4 重要性及び主な用途

4.1   PMMA線量計測システムは,吸光度変化に基づいて吸収線量を測定する方法を提供する。
4.2 PMMA線量計測システムは,通常,工業的な放射線加工,例えば,ヘルスケア製品の滅菌及び食品
照射に用いる。

5 一般

5.1   PMMA線量計は,例えば,キャスト法,押し出し法又は射出成形法によって製造する。通常の場合
は,重合,安定性の促進及び制御に必要とされる材料を,また染料を含む線量計の場合には,その応答の
範囲に応じた染料を,それぞれメチルメタクリレートに溶かして重合する。成形した線量計材料は,水分
含量を調整した後,放射線に対する応答を出荷前に適切なサンプリング及び試験で検証する。
5.2 電離放射線は,物質内の化学的反応を誘起し,可視域及び/又は紫外域の吸収帯を生成するか又は
強める。これらの放射線によって誘起された吸収帯内の適切な波長で測定した吸光度は,吸収線量との間
に定量的な関係がある。ICRU Report 80(参考文献[2]参照)では,現在使用されているPMMA線量計測
システムの科学的基盤及び歴史的進展が記載されている。
5.3 未照射と照射済みとのPMMA線量計の単位厚さ当たりの吸光度差は,測定に使用する波長に依存す
る。一般的には,製造業者が感度及び照射後の安定性が最適となる推奨波長を指定する。

6 影響量

6.1   線量計応答に影響する吸収線量以外の要因は,影響量と呼ばれ,それらについては6.26.4に示す
(参考文献[35]のISO/ASTM 52701参照)。そのような影響量の例として,温度及び線量率がある。

6.2 照射前の条件

6.2.1  線量計の前処理及び包装
PMMA素子は,製造業者によって水分含量が最適になるように事前に調整され,また,その状態を保つ

――――― [JIS Z 4572 pdf 5] ―――――

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