JIS Z 4752-3-5:2021 医用画像部門における品質維持の評価及び日常試験方法―第3-5部:受入試験及び不変性試験―X線CT装置 | ページ 8

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Z 4752-3-5 : 2021 (IEC 61223-3-5 : 2019)
B.2.3 適用する基準
附属文書で指定した値及び許容範囲を適用することが望ましい。

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Z 4752-3-5 : 2021 (IEC 61223-3-5 : 2019)
附属書C
(参考)
架台チルトの正確性
C.1 概要
この附属書は架台又は患者支持器の物理的チルト(傾斜角)が,コンピュータの基準位置と一致してい
ることを確認する方法を含む。
C.2 方法A
C.2.1 試験機器
必要な試験機器を,次に示す。
− 放射線感受性フィルム
− 定規
− ペーパークリップ又は細い鉛筆
− 分度器
− 患者支持器(天板)上でフィルムを,直立に支持できるだけの十分な大きさのPMMA製の試験器具
− 粘着テープ
C.2.2 試験方法
粘着テープを使ってメタクリル樹脂製試験器具にフィルムを固定する。次にフィルム及びPMMA製の
試験器具を,し(矢)状方向の位置決め基準に対して平行に,患者支持器上に垂直に配置する。フィルム
を最小の再構成スライス厚にて適切なX線条件で3回照射する。前方及び後方の最大架台チルト角並びに
チルト角0°で3回アキシャルスキャンを行う。
C.2.3 データの評価
前方の最大架台チルト角及びチルト角0°との像で挟まれた角度,並びに後方の最大架台チルト角及び
チルト角0°との像で挟まれた角度を測定することが望ましい。
C.2.4 適用する基準
附属文書で指定した値及び許容範囲を適用することが望ましい。
附属文書に記載がない場合,CT装置に表示されている角度とフィルムで測定した角度とは一致しなけ
ればならない。この測定では,±2°の許容範囲が代表的である。
注記 代わりに,附属文書に指定した定量的な(許容範囲の)基準又はその他の有効な試験方法でチ
ルト角を測定することが可能である。
C.3 方法B
C.3.1 試験機器
必要な試験機器を,次に示す。
− 長さ20 cm以上,直径(d)が20 cm30 cmの円柱状の試験器具
− 画像内の長さを電気的に測定できるCT装置

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Z 4752-3-5 : 2021 (IEC 61223-3-5 : 2019)
C.3.2 試験方法
円柱状の試験器具をz軸に平行な患者支持器上のCT装置のアイソセンタの中心に配置する。試験器具
は,最小の再構成スライス厚及び適切なCT作動条件で3回照射する。前方及び後方の最大架台チルト角
並びにチルト角0°で合わせて3回アキシャルスキャンを行う。ただし,前方又は後方の最大架台チルト
角が30°を超える場合,対応するチルト角には30°を用いなければならない。
C.3.3 データの評価
各スキャンの再構成画像の最大表示領域の長軸及び短軸が,CT装置の表示卓上で電子的に測定される。
次に,表示された円及びだ(楕)円の円弧(長軸及び短軸)をアークコサイン(逆余弦関数)で計算する
ことで架台のチルト角を決定する。
C.4 適用する基準
附属文書に記載している架台チルト角の表示値の許容範囲を適用する。
附属文書に記載がない場合,CT装置に表示されている角度と測定した角度とは一致することが望まし
い。この測定では,±2°の許容範囲が代表的である。

――――― [JIS Z 4752-3-5 pdf 38] ―――――

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Z 4752-3-5 : 2021 (IEC 61223-3-5 : 2019)
附属書D
(参考)
z軸方向の空間分解能の特徴
現在のCT装置は,最も薄いスライスを用いる場合,一般にx-y平面の空間分解能よりもz軸方向で同
等以上の空間分解能をもつ。この規格では,z軸方向の空間分解能を評価するために再構成画像のスライ
ス厚を用いる。
しかし,この方法は現在のCT装置の性能を考えると不完全であると考えられる。スライス感度プロフ
ァイルは,一般的にz軸における線広がり関数によって表している。そのため,z軸方向の空間分解能の
より完全な形で表す。
したがって,空間分解能のx-y特性と一致していて,z軸方向のMTFの評価は,このスライス感度プロ
ファイル(SSP)を測定できる施設では不変性試験に統合することが可能である。

――――― [JIS Z 4752-3-5 pdf 39] ―――――

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Z 4752-3-5 : 2021 (IEC 61223-3-5 : 2019)
附属書E
(参考)
ヘリカル再構成スライス厚
E.1 概要
再構成スライス厚は,円盤(ディスク)又は微小球体(ビーズ)ファントムを撮影することで評価する。
その幅は,z軸の位置に対する関数である感度プロファイルの半値幅で定義する(参考文献[3][5])。
E.2 試験機器
試験器具は,ファントムの画像中にSN比(SNR)が高い物質の中に組み込んだアルミニウム以上の比
例減弱係数をもつ円盤又は微小球体を含む。
円盤又は微小球体は,z軸方向に沿って,最大0.05 mm0.1 mm程度に薄いことが望ましい。
E.3 試験方法
試験器具は,円盤又は微小球体の中心点がCT装置の回転軸に合致するように配置する。
試験器具を配置した後,ヘリカルスキャンの代表的なCT作動条件で撮影する。
E.4 データの評価
撮影画像は,次の手順で評価する。
− z軸方向に少しずつずらして(再構成スライス厚の10 %以下),画像再構成をする。
− ずらして得た画像の全てにわたり,適切な関心領域を用いて円盤又は微小球体の平均CT値を測定す
る。
− z軸の位置に対する関数(感度プロファイル)として平均CT値を記録する。
− 再構成スライス厚として感度プロファイルの半値幅を求める。

――――― [JIS Z 4752-3-5 pdf 40] ―――――

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JIS Z 4752-3-5:2021の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 61223-3-5:2019(IDT)

JIS Z 4752-3-5:2021の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 4752-3-5:2021の関連規格と引用規格一覧

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規格名称