JIS Z 4910:2015 診断用X線映像装置―汎用及び乳房用散乱線除去グリッドの特性

JIS Z 4910:2015 規格概要

この規格 Z4910は、散乱線除去グリッドの定義,特性の決定及び表示について規定。

JISZ4910 規格全文情報

規格番号
JIS Z4910 
規格名称
診断用X線映像装置―汎用及び乳房用散乱線除去グリッドの特性
規格名称英語訳
Diagnostic X-ray imaging equipment -- Characteristics of general purpose and mammographic anti-scatter grids
制定年月日
2000年3月27日
最新改正日
2015年4月1日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

IEC 60627:2013(IDT)
国際規格分類

ICS

11.040.50
主務大臣
経済産業,厚生労働
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2000-03-27 制定日, 2009-04-25 確認日, 2015-04-01 改正
ページ
JIS Z 4910:2015 PDF [28]
                                                                   Z 4910 : 2015 (IEC 60627 : 2013)

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[2]
  •  3.1 グリッドの定義・・・・[2]
  •  3.2 幾何学的特性・・・・[3]
  •  3.3 物理的特性・・・・[4]
  •  3.4 その他の用語解説・・・・[4]
  •  4 散乱線除去グリッドの構造・・・・[5]
  •  5 物理的特性の測定及び数値の決定・・・・[5]
  •  5.1 測定の方法及び配置・・・・[5]
  •  5.2 物理的特性・・・・[8]
  •  6 散乱線除去グリッドの必要条件・・・・[10]
  •  6.1 製造許容度・・・・[10]
  •  6.2 集束グリッド使用距離限界の決定・・・・[10]
  •  6.3 特性の正確度・・・・[10]
  •  6.4 表示及び附属文書・・・・[11]
  •  附属書A(規定)使用距離限界の計算・・・・[18]
  •  附属書B(参考)散乱フラクション(散乱線含有率)が物理的特性に及ぼす影響・・・・[20]
  •  参考文献・・・・[22]
  •  この個別規格で用いられている定義した用語の索引・・・・[23]
  •  附属書JA(参考)旧JISにおける散乱線除去グリッドの要求事項・・・・[25]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS Z 4910 pdf 1] ―――――

Z 4910 : 2015 (IEC 60627 : 2013)

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本
画像医療システム工業会(JIRA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日
本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,厚生労働大臣及び経済産業
大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS Z 4910:2000は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。厚生労働大臣,経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の
特許出願及び実用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS Z 4910 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
Z 4910 : 2015
(IEC 60627 : 2013)

診断用X線映像装置−汎用及び乳房用散乱線除去グリッドの特性

Diagnostic X-ray imaging equipment- Characteristics of general purpose and mammographic anti-scatter grids

序文

  この規格は,2013年に第3版として発行されたIEC 60627を基に,技術的内容及び構成を変更すること
なく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項及び附属書JAは,対応国際規格にはない事項であ
る。

1 適用範囲

  この規格は,患者の体内で発生する散乱放射線が受像面に入射する量を減少させることによって,X線
パターンのコントラストを改善する目的で診断X線装置に使用する散乱線除去グリッドについて適用する。
この規格は,散乱線除去グリッドの定義,特性の決定及び表示について規定する。
この規格は,直線グリッドについてだけ適用できる。
現在,乳房X線撮影では集束グリッドだけ使用しているため,この規格は,乳房用散乱線除去グリッド
に対しては,集束グリッドに限定している。
この規格は,受入試験のために適用するものではない。
この規格は,グリッドの全領域における性能の均一性は含まない。
この規格は,試験条件下での散乱線除去グリッドの特性の決定に適用するものである。これらの条件は,
必ずしも責任部門で得られるものではない。
なお,参考として旧規格における散乱線除去グリッドの要求事項を,附属書JAに示す。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
IEC 60627:2013,Diagnostic X-ray imaging equipment−Characteristics of general purpose and
mammographic anti-scatter grids(IDT)
なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”こ
とを示す。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS T 0601-1 医用電気機器−第1部 : 基礎安全及び基本性能に関する一般要求事項
注記 対応国際規格 : IEC 60601-1:2005,Medical electrical equipment−Part 1: General requirements for

――――― [JIS Z 4910 pdf 3] ―――――

2
Z 4910 : 2015 (IEC 60627 : 2013)
basic safety and essential performance及びAmendment 1:2012(MOD)
JIS T 0601-1-3 医用電気機器−第1-3部 : 基礎安全及び基本性能に関する一般要求事項−副通則 : 診
断用X線装置における放射線防護
注記 対応国際規格 : IEC 60601-1-3:2008,Medical electrical equipment−Part 1-3: General requirements
for basic safety and essential performance−Collateral Standard: Radiation protection in diagnostic
X-ray equipment(IDT)
JIS T 61267 診断用X線装置−特性決定に用いる放射線条件
注記 対応国際規格 : IEC 61267:2005,Medical diagnostic X-ray equipment−Radiation conditions for use
in the determination of characteristics(IDT)
JIS Z 4005 医用放射線機器−定義した用語
注記 対応国際規格 : IEC/TR 60788:2004,Medical electrical equipment−Glossary of defined terms
(MOD)

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS Z 4005,JIS T 0601-1,及びJIS T 0601-1-3によるほか,次
による。
注記 定義した用語は太字で示す。また,上記の規格を参照した用語の索引を本体の末尾に示す。

3.1 グリッドの定義

3.1.1
散乱線除去グリッド(ANTI-SCATTER GRID)
受像面の前に置き,散乱放射線の入射を減らし,X線パターンのコントラストを高めるための器具。
3.1.2
直線グリッド(LINER GRID)
縦方向に平行な高吸収はく(箔)と,放射線が実質的に透過する間隙とから構成された散乱線除去グリ
ッド。
3.1.3
平行グリッド(PARALLEL GRID)
吸収はく(箔)の面が互いに平行で,かつ,入射面に垂直な直線グリッド。
3.1.4
集束グリッド(FOCUSED GRID)
吸収はく(箔)の面の延長が集束距離で,一つの直線に集束する直線グリッド。
3.1.5
テーパグリッド(TAPERED GRID)
吸収はく(箔)の高さが,実中心線から遠ざかるにつれて漸次減少する直線グリッド。この減少は,実
中心線に対して対称である。
3.1.6
クロスグリッド(CROSS-GRID)
二つの直線グリッドの吸収はく(箔)の方向が,ある角度をもって一体に形成されている散乱線除去グ
リッド。

――――― [JIS Z 4910 pdf 4] ―――――

                                                                                              3
Z 4910 : 2015 (IEC 60627 : 2013)
3.1.7
直交クロスグリッド(ORTHOGONAL CROSS-GRID)
吸収はく(箔)の方向が90度の角度をもつクロスグリッド。
3.1.8
斜交クロスグリッド(OBLIQUE CROSS-GRID)
吸収はく(箔)の方向が90度以外の角度をもつクロスグリッド。
3.1.9
静止グリッド(STATIONARY GRID)
放射線ビームに対して,相対的に,動かさずに使用する散乱線除去グリッド。
3.1.10
運動グリッド(MOVING GRID)
吸収はく(箔)の像による情報の損失を防ぐために,放射線ビームが透過している間,動かして使用す
る散乱線除去グリッド。
3.1.11
乳房用散乱線除去グリッド(MAMMOGRAPHIC ANTI-SCATTER GRID)
乳房撮影のために特別に設計された集束グリッド。
注記 この規格では,用語“汎用散乱線除去グリッド”は,特に乳房撮影用に設計されていない,あ
らゆる散乱線除去グリッドのために用いられている。

3.2 幾何学的特性

3.2.1
グリッド密度,N(STRIP FREQUENCY)
直線グリッドにおける,1 cm当たりの吸収はく(箔)の数(単位 : cm−1)。
3.2.2
グリッド比,r(GRID RATIO)
直線グリッドの中心部における,吸収はく(箔)の間隙に対する吸収はく(箔)の高さの比。
3.2.3
集束距離,f0(FOCUSING DISTANCE)
グリッドの吸収はく(箔)の面が集束する線と集束グリッドの入射面との間の距離(単位 : cm)。
注記 “集束距離”,“焦点−グリッド距離”,及び“焦点−フィルム距離”の違いに注意する。
3.2.4
使用距離限界,f1,f2(APPLICATION LIMITS)
放射線学の有効な情報を得られるような,焦点と集束グリッド又は平行グリッドの入射面との距離。そ
の下限をf1,上限をf2とする(単位 : cm)。
注記 使用距離限界の計算方法詳細については,附属書Aを参照。
3.2.5
実中心線(TRUE CENTRAL LINE)
平行グリッドについては,吸収はく(箔)の方向でグリッド有効面積の中心を通る入射面上の線。
集束グリッドについては,吸収はく(箔)の面が集束する線を集束グリッドの入射面に垂直投影した線。
テーパグリッドについては,吸収はく(箔)の方向でグリッドの構造の左右対称の面に位置する入射面
上の線。

――――― [JIS Z 4910 pdf 5] ―――――

次のページ PDF 6

JIS Z 4910:2015の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60627:2013(IDT)

JIS Z 4910:2015の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 4910:2015の関連規格と引用規格一覧