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Z 8000-2 : 2022 (ISO 80000-2 : 2019)
表6−数学的演算の記号及び表現(続き)
番号 記号,表現 意味又は同等の表現 説明·事例
2-10.13 sgn a 符号関数a 実際のaの場合は,次のように表す。
a1if0
sgn a 0if a 0
1if a 0
番号2-15.7も参照。時には,sgn 0は定義されないこ
ともある。シグナム関数ともいう。
2-10.14 inf M Mの下限 下に有界な空でない数の集合の最大下界。
2-10.15 sup M Mの上限 上に有界な空でない数の集合の最小上界。
2-10.16 aの絶対値 また,記号“· ·”は,集合の要素数(2-6.5参照),複
a
(1.24) aの母数 素数の絶対値(番号2-15.4),ベクトルの大きさ(番
aの大きさ 号2-18.4参照)にも用いる。
2-10.17 a aの床関数 例
実数a以下の最大整数 2.4=2
−2.4 =−3
2-10.18 a aの天井関数 例
実数a以上の最小整数 2.4 =3
−2.4=−2
2-10.19 int a 実数aの整数部分
int a sgn a a
例
Int(2.4) = 2
Int(−2.4) = −2
2-10.20 frac a 実数aの小数部分 frac a = a − int a
例
frac(2.4)= 0.4
frac(−2.4) = −0.4
2-10.21 min(a, b) aとbの最小値 この演算は,二つ以上の数又は数の集合に一般化す
ることが可能である。ただし,無限の数の集合は,最
小の要素をもつ必要はなく,この場合,下限infを用
いる(番号2-10.14参照)。
2-10.22 max(a, b) aとbの最大値 この演算は,二つ以上の数又は数の集合に一般化す
ることが可能である。ただし,無限の数の集合は,こ
の場合には,最大の要素をもつ必要はなく,上限sup
を用いる(番号2-10.15参照)。
11 組合せ
この箇条では,n及びkは自然数であり,k ≦ nである。
表7−組合せの記号及び表現
番号 記号,表現 意味又は同等の表現 説明·事例
2-11.1 n! 階乗 n
(1.23) n! k 123 n
k 1 (n > 0の場合)
0! = 1
――――― [JIS Z 8000 pdf 11] ―――――
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表7−組合せの記号及び表現(続き)
番号 記号,表現 意味又は同等の表現 説明·事例
2-11.2 下 降下階乗 下 =a ·
(a − 1) (a−k + 1)(k > 0の場合)
下
aは複素数であってもよい。
自然数nの場合:
嬋(= 嬢 堀
組合せ及び統計では,記号(a) kは,しばしば,降下階
乗のために用いる。しかし,特殊関数の理論では,同
じ記号を上昇階乗に用いることが多く,ポッホハマ
ー記号という。
2-11.3 下 上昇階乗 下 ·
(a + 1) (a + k−1) (k > 0の場合)
下 ─
aは複素数であってもよい。
自然数nの場合:
下 1)!
( 嬢 1)!
特殊関数の理論では,記号(a) kは,多くの場合,上昇
階乗のために用い,ポッホハマー記号という。しか
し,組合せ及び統計量では,同じ記号を,降下階乗に
用いることが多い。
2-11.4 n 二項係数 n !( ! 寿
)!(0≦ k ≦
=
k k
2-11.5 Bn ベルヌーイ数
1
B =− B
(n > 0の場合)
B0 = 1
B ,B 12
2-11.6 Ckn 繰返しのない組合せの数 n !(! )!
C = =
(1.26) k
日本では, C も用いる。
2-11.7 RCkn 繰返しのある組合せの数 nk 1
RCkn
k
2-11.8 Vk 繰返しのない順列の数
V = (嬋=嬢 堀
(1.25) n
用語“順列”は,n = kの場合に用いる。
ただし,日本ではn≠kの場合にも順列ということが
ある。
日本では,nPkも用いる。
2-11.9 RVk 繰返しのある順列の数 RVk k
n n
n
――――― [JIS Z 8000 pdf 12] ―――――
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12 関数
番号2-12.12-12.13は,一般における関数に関するものであり,番号2-12.142-12.27は,計算で用い
られる値としての数値をもつ関数に関するものである。
表8−関数の記号及び表現
番号 記号,表現 意味又は同等の表現 説明·事例
2-12.1 f, h, · 関数 関数は,その定義域内の任意の引数に,値域内の一意
の値を割り当てる。
引数は関数によって値に写像されるといい,これは,
関数のもとでの引数の写像という。
2-12.2 f(x) その定義域としてn個の集合をもつ関数は,n-変数
引数x又は引数(x1, ·, xn)の
(3.1) f(x1, ·, xn) 関数fの値 関数である。
2-12.3 dom f fの定義域 fが値を割り当てる対象の集合。
D(f)も用いる。
2-12.4 ran f fの値域 関数fの値の集合。
R(f)も用いる。
2-12.5 f: A → B fは,AをBに写像する dom f = Aかつran f = B
Bの全ての要素が関数fの値であることは必須では
ない。
2-12.6 f: A B fは,AをB上に写像する dom f = Aかつran f = B
2-12.7 f: A B fは,AをB上に単射する f: A → Bのとき,全てのx, y ∈ Aについて,
x ≠y であれば,f(x) ≠ f(y) である。
この場合,関数fは,単射又は1対1対応であるとい
う。
2-12.8 f: AB fは,AをBに全単射する f: A B,かつf: A B
2-12.9 x T(x),x ∈ A T(x)は,引数x ∈ Aに対する何らかの関数の値を表す
T(x)上に任意のx ∈ Aを写像す
る関数 定義項である。
この関数をfとすると,いかなるx ∈ Aでもf(x) = T(x)
となる。したがって,定義項T(x)は,関数fを表すた
めに用いることが多い。
例
x 3x2y,x ∈ [0, 2]
これは,指定された区間で項3x2yによって定義され
た(変数yに依存するxの)2次関数である。
関数記号が導入されない場合,項3x2yは,この関数
を示すために用いる。
2-12.10 f -1 fの逆関数 関数fの逆関数f -1は,fが単射型である場合にだけ
定義してよい。
fが単射型である場合,x ∈ dom fに関して,
dom(f−1) = ran(f),ran(f−1) = dom(f),及び
f−1(f(x)) = xである。
f(x)-1と混同し
逆関数f-1は,点ごとの逆数の関数x
ないほうがよい。
2-12.11 fと 成関数 ( 攀 名毘 攀
協
成関数では,関数fを作用した後に関数
用する。
2-12.12 → f(x) = y 例
cos
fは,xをyに写像する 1
f:x y
――――― [JIS Z 8000 pdf 13] ―――――
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表8−関数の記号及び表現(続き)
番号 記号,表現 意味又は同等の表現 説明·事例
2-12.13 b f(b)−f(a) この表記法は,主に,定積分の値を求めるときに用い
f る。
a f b
...,,... f a
...,,...
ub
u
f (...,,...)
ua
→ 攀
2-12.14 lim xが限りなくaに近づくとき f(x)がx → aでbに収束する場合,
(4.2) lim → 攀 の関数f(x)の極限 lim → 攀 估
“右から”(x>a)及び“左から”(x れぞれ,
lim → x)及び
lim → x)と表す。
2-12.15 攀 伍毘 攀
f(x)は, ここで“=”という記号は,歴史的な理由のために用
x)のランダウ記法で
大文字の“O”である。 いており,推移性が適用されないため,等しいとの意
·f(x)/ x)·は,f(x)が 味をもたない。
x)と同等
又は下位のオーダーであるこ例
とから,極限では上に有界で 攀
x → 0の場合,sin 攀
ある。 注記 ランダウの記号(Landau symbol)は,関数の極
限における値の変化度合いに,おおよその評価
を与えるための記法である。記号Oは
“omicron”から。
2-12.16 攀 毘 攀
f(x)は, ここで“=”という記号は,歴史的な理由のために用
x)のランダウ記法で
小文字の“o”である。 いており,推移性が適用されないため,等しいとの意
f(x)が 味をもたない。
x)より下位のオーダー
であることから,極限では 例
f(x)/ x) →0である。 x → 0の場合,cos攀 攀
2-12.15参照。
2-12.17 Δf デルタf, 文脈によって示唆される二つの関数の値の差。
(4.5) fの有限増分(差分) 例
Δ 攀
攀
2-12.18 d xに関するfの導関数 一つの変数の関数にだけ用いる。
d 攀
(4.6) 例えば,次のような表記も用いる。
(,d)
d 攀擘 攀( 攀 びDf(x)
f'
独立変数が時間tである場合, の代わりに も用い
Df
る。
日本では,導関数を微分,微分係数ということもあ
る。
2-12.19 擘 x = aに関するfの導関数値 番号2-12.18も参照。
d 瀋
(4.7) x = aに関するfの微分係数値
(d 一擘攀
f' (a)
Df (a)
――――― [JIS Z 8000 pdf 14] ―――――
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Z 8000-2 : 2022 (ISO 80000-2 : 2019)
表8−関数の記号及び表現(続き)
番号 記号,表現 意味又は同等の表現 説明·事例
2-12.20 d xに関するfのn階導関数 一つの変数の関数にだけ用いる。
d ( )
(4.8) ,d
,攀擘 )( 攀 びDnfも用いる。
d 一擘
び 湎 わりに,それぞれ
及び も
)
る。
独立変数が時間tである場合, の代わりに も用い
る。
2-12.21 xに関するfの偏導関数 多変数関数にだけ用いる。
攀
(4.10) ∂ 攀y,·)
,∂ 攀 y,·)∂
攀∂ 攀 ·)
攀 ∂
f 及びDxf (x, y, ·)も用いる。
他の独立変数は,添字として示してもよい。
例えば, ·
この偏微分表記は,高次の導関数に拡張することが
可能である。例えば,
∂ ∂
∂
∂∂
∂
他の表記,例えば,
= ∂∂
∂
も用いる。
日本では,偏導関数を偏微分ということもある。
2-12.22 df fの全微分 多変数関数の場合は,次の式による。
(4.3) df(x, y,·) = d 攀 dy+
2-12.23 δf fの(微小な)変分 この記号は,変分計算に用いる。
(4.4)
2-12.24 fの不定積分
攀 擘 攀
(4.13)
2-12.25 fのaからbまでの定積分 これは,区間を定義された関数の単純な場合である。
(4.14) d 攀攀 より一般的な領域で定義された関数の積分を定義し
てもよい。例えば,曲線C,表面S,3次元領域V,
及び閉曲線又は表面のそれぞれにおける積分に対し
て,特殊な表記法を用いる。
, , ,
CSV
多重積分も用いる。
,
2-12.26 b cに特異点をもつfの積分のコ
fxx ーシー主値 →
lim d 攀
攀擘 攀 攀
a ここで,a < c < b
――――― [JIS Z 8000 pdf 15] ―――――
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JIS Z 8000-2:2022の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 80000-2:2019(IDT)
JIS Z 8000-2:2022の国際規格 ICS 分類一覧
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.060 : 量及び単位
JIS Z 8000-2:2022の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISZ8000-1:2014
- 量及び単位―第1部:一般
- JISZ8000-3:2014
- 量及び単位―第3部:空間及び時間
- JISZ8000-3:2022
- 量及び単位―第3部:空間及び時間