JIS Z 8000-7:2022 量及び単位―第7部:光及び放射 | ページ 7

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Z 8000-7 : 2022 (ISO 80000-7 : 2019)
表1−約1 nmから1 mmの波長範囲における光及び放射に用いる量及び単位(続き)
番号 量 単位 説明
名称 記号 定義 記号
7-30.1 放射率 ε,εT 同じ温度での,プランク放射体(完全放射 1
(7-21.1) (emissivity) 体)の放射発散度に対する熱放射体の放射
発散度との商で,次の式による。
M
Mb
ここで, M : 熱放射体の放射発散度(番号
7-8.1)
Mb : 同じ温度(JIS Z 8000-5)に
おけるプランク放射体の放
射発散度
7-30.2 指定波長の放射率 ε(λ) 特定の波長及び同じ温度での,プランク放 1
(7-21.2) (emissivity at a 射体の放射発散度に対する熱放射体の放射
specified wavelength) 発散度との商で,次の式による。
ε(λ)=M(λ) / Mb(λ)
ここで, M(λ) : 指定された波長(JIS Z
8000-3)における熱放射体
の放射発散度(番号7-8.1)
Mb(λ) : 指定された波長,同じ温
度におけるプランク放射
体の放射発散度
Z8
7-31.1 吸収率 α 入射の放射束に対する吸収された放射束と 1 この量は,また,波長によって,分光的に定義
0
(7-22.1) (absorptance) a の商で,次の式による。 され,その場合には,“分光”が量名の前に付加
00-
される。
7
a
α
: 2
m エネルギー保存則によって,偏光放射が観察さ
02
ここで, Φa : 吸収された放射束(番号7- れる場合を除き,次の式が成り立つ。
2(
4.1) α+ρ+τ=1
ISO8
Φm : 入射した放射束 ここで, ρ : 反射率(番号7-31.3)
τ : 透過率(番号7-31.5)
0000-7 : 201
2
9
9
)

――――― [JIS Z 8000 pdf 31] ―――――

   30
Z 8000-7 : 2022 (ISO 80000-7 : 2019)
Z8
3
表1−約1 nmから1 mmの波長範囲における光及び放射に用いる量及び単位(続き)
0
00
番号 量 単位 説明
0-
7
名称 記号 定義 記号
: 2
7-31.2 視感吸収率 αv 入射放射の光束に対する吸収された光束 1 視吸収率は,分光吸収率α (λ),から,次の式に
022(
(7-47.1) (luminous absorptance) (番号7-13)との商で,次の式による。 よって計算可能である。
ISO8
αv
v,a 泰e, V 泰
d
0
v,m v
0
V 泰
d
0
ここで, Фv,a : 吸収された光束(番号7- e,
0
0
0-
13) ここで, Фe,λ(λ) : 光源の分光放射束(又は相
7 : 2
Фv,m : 入射放射の光束 対分光分布)
01
V(λ) : 分光視感効率(番号7-10.2)
9)
番号7-31.1参照。
7-31.3 反射率 ρ 入射束に対する反射した放射束との商で, 1 この量は,また,波長によって,分光的に定義
(7-22.2) (reflectance) 次の式による。 され,その場合には,“分光”が量名の前に付加
r される。
m エネルギー保存則によって,偏光放射が観察さ
ここで, Фr : 反射した放射束(番号7-4.1) れる場合を除き,次の式が成り立つ。
Φm : 入射放射の放射束 α+ρ+τ=1
ここで, α : 吸収率(番号7-31.1)
τ : 透過率(番号7-31.5)
7-31.4 視感反射率 ρv 入射放射の光束に対する反射光束との商 1 視感反射率は,分光反射率ρ(λ),から,次の式
(7-47.2) (luminous reflectance) で,次の式による。 によって計算可能である。
v,r 泰e, V 泰
d
v 0
v,m v
V 泰
d
ここで, Фv,r : 反射光束(番号7-13) 0
e,
Фv,m : 入射放射の光束 ここで, Фe,λ(λ) : 光源の分光放射束(又は相
対分光分布)
V(λ) : 分光視感効率(番号7-10.2)
番号7-31.3参照。

――――― [JIS Z 8000 pdf 32] ―――――

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Z 8000-7 : 2022 (ISO 80000-7 : 2019)
表1−約1 nmから1 mmの波長範囲における光及び放射に用いる量及び単位(続き)
番号 量 単位 説明
名称 記号 定義 記号
7-31.5 透過率 τ 入射放射の光束に対する透過した放射束と 1 この量は,また,波長によって,分光的に定義
(7-22.3) (transmittance) T の商で,次の式による。 され,その場合には,“分光”が量名の前に付加
瓰t される。
m エネルギー保存則によって,偏光放射が観察さ
ここで, Фt : 透過した放射束(番号7-4.1) れる場合を除き,次の式が成り立つ。
Φm : 入射放射の放射束 α+ρ+τ=1
ここで, α : 吸収率(番号7-31.1)
ρ : 反射率(番号7-31.3)
7-31.6 視感透過率 τv 入射放射の光束,Фv,mに対する透過した光 1 視感透過率は,分光透過率τ(λ)から,次の式に
(7-47.3) (luminous 束Фv,tとの商で,次の式による。 よって計算可能である。
transmittance) v,t 瓰泰e, V 泰
d
v 0
v,m v
V 泰
d
ここで, Фv,t : 透過した光束(番号7-13) 0
e,
Фv,m : 入射放射の光束 ここで, Фe,λ(λ) : 光源の分光放射束(又は相
対分光分布)
V(λ) : 分光視感効率(番号7-10.2)
番号7-31.5参照。
7-32.1 光学輝度 D,A10 透過率τの常用対数の逆数(番号7-31.5) 1 波長で光学輝度を定義する場合には,次の式に
(7-23.1) (optical density), Dτ よって説明可能である。
透過光学輝度 A10 lg 瓰
Z8
(transmittance optical ここで,τ(λ) : 波長での透過率(番号7-31.5)
00
density),
0
分光学では,一般に“吸光度A10”の名称を用
-
7
透過輝度
: 2
いる。
(transmittance density),
02
吸光度
2(I
(decadic absorbance)
SO8 0000-7 : 201
3
9
1
)

――――― [JIS Z 8000 pdf 33] ―――――

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Z 8000-7 : 2022 (ISO 80000-7 : 2019)
Z8
3
表1−約1 nmから1 mmの波長範囲における光及び放射に用いる量及び単位(続き)
2
00
番号 量 単位 説明
0-
7
名称 記号 定義 記号
: 2
7-32.2 自然対数吸光度 An,B 透過率τ(番号7-31.5)の逆数の自然対数 1 自然対数吸光度を波長で定義する場合には,次
022(
(7-23.2) (Napierian absorbance) の式によって表す。
I
An(λ)=B(λ)=−ln (τ (λ))
SO8
次のようにも表される。
0
An(λ)=l α (λ)
000
ここで, α : 線形吸収係数(番号7-35.2)
-7 : 2
l : 長さ(JIS Z 8000-3)
0
7-33.1 放射輝度率 βe 同一の照射及び観測条件で,完全拡散反射 1 この定義は,非自己放射性媒質の表面要素に対
19
(7-24.1) (radiance factor) (β)
)
体又は完全拡散透過体の放射輝度に対する して,所定の方向及び特定の放射条件の下で成
特定された方向の表面要素の放射輝度との 立する。
商で,次の式による。
Le,n 円すい(錐)角が無限小であれば,放射輝度率
e
Le,d は,反射率係数(番号7-34)又は輝度率(番号
ここで, Le,n : 特定された表面要素の放 7-33.2)と等価で,円すい(錐)角が2π srであ
射輝度(番号7-6.1) る場合,反射率と等価である。
Le,d : 同一の照射及び観測条件
下で,完全拡散反射体又 これらの量も分光的に定義され,分光放射輝度
は完全拡散透過体の放射 率β(λ)及び分光反射率係数R(λ)という。
輝度 反射率(番号7-31.3)又は,透過率(番号7-31.5)
が1に等しい理想的な等方性(ランベルト)拡
散体は,完全拡散体ともいう。

――――― [JIS Z 8000 pdf 34] ―――――

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Z 8000-7 : 2022 (ISO 80000-7 : 2019)
表1−約1 nmから1 mmの波長範囲における光及び放射に用いる量及び単位(続き)
番号 量 単位 説明
名称 記号 定義 記号
7-33.2 輝度率 βv 同一の照明及び観測条件下で,完全拡散反 1 この定義は,所定の方向及び特定の照射条件の
(7-48) (luminance factor) (β) 射体又は完全拡散透過体の輝度に対する特 下で,非光媒質の表面要素について成立する。
定された方向の表面要素の輝度との商で, この量は,また,分光的にも定義され,“分光輝
次の式による。 度係数”ともいう。
Lv,n 類似した放射量は,“放射輝度率”である。
v
Lv,d 番号7-33.1参照。
ここで, Lv,n : 表面要素の所定の方向に
おける輝度(番号7-15)
Lv,d : 同一の照明及び観測条件
下で,完全拡散反射又は
完全拡散透過体の放射輝

7-34 反射率係数 R 表面要素に頂点がある円すい(錐)で限定 1 束は,放射束(番号7-4.1)又は光束(番号7-
(7-24.2) (reflectance factor) された方向へ反射する放射束と,均等に照 13)にすることも可能である。
射又は照射された完全反射体によって同方 この定義は,表面要素に頂点をもつ所定の円す
向に反射された放射束との商で,次の式に い(錐)に含まれる反射放射の部分,及び所定
よる。 の分光組成,偏光及び幾何分布の入射放射につ
R n いて表面要素において成立する。
d 反射率係数は,円すい(錐)角が無限小である
ここで, Фn : ある円すい(錐)で限定され 場合には,放射輝度率(番号7-33.1)又は輝度
Z8
た方向へ反射する放射輝度 率(番号7-33.2)と等価で,円すい(錐)角が
0
2πsrである場合には,反射率(番号7-31.3)と
0
(番号7-6.1)
0-
等価である。
7
Фd : 同方向に照射された,反射
: 2
率(番号7-31.3)が1に等し これらの量は,また,分光的に定義され,分光
02
い完全拡散反射体によって 放射輝度率β(λ)及び分光反射率R(λ)ともいう。
2(
その方向へ反射する放射束 反射率(番号7-31.3)又は透過率(番号7-31.5)
ISO8
が1に等しい理想的な等方性(ランベルト)拡
0
散体は,完全拡散体ともいう。
000-7 : 201
3
9
3
)

――――― [JIS Z 8000 pdf 35] ―――――

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JIS Z 8000-7:2022の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 80000-7:2019(IDT)

JIS Z 8000-7:2022の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 8000-7:2022の関連規格と引用規格一覧