4
Z 8105 : 2022
番号 用語 定義 参考
IEC 60050 対応英語
-845番号
1006 分光視感効 21-035
指定された測光条件の下で,両者が同じ強さの光感覚(明る spectral luminous
率, さ感覚)を生じる場合における,波長λmにおける放射束を, efficiency, (for
比視感度(指 波長λにおける放射束で除した量 a specified
定された条 注釈1 λmは,この量の最大値が1になるように選ぶ。 photometric
件におけ 注釈2 人間の目の分光視感効率は多くの要因,特視覚的 condition)
る) な順応状態,視野内の光源の位置及び大きさに依
存する。測光条件を指定する(例えば,明所視,
暗所視,薄明視)ことが望ましい。もし指定がな
い場合,明所視であるとみなし,記号としてV(λ)
を用いる。V(λ)関数の値は,1924年に国際照明委
員会(CIE)で合意され,補間及び補外を経て仕上
げられ,1972年に国際度量衡委員会(CIPM)から
勧告された。
注釈3 暗所視では,記号としてV'(λ)を用いる。V'(λ)関数
の値は,1951年にCIEで採択され,1976年にCIPM
で承認された。
注釈4 薄明視では,分光視感効率関数はVmes;m(λ)と表さ
れる。ここで,mは視覚的な順応レベルに応じて決
定される係数である。代表的なmの値における
Vmes;m(λ)関数の値はCIE 191:2010に示されている。
注釈5 中心視条件(観測される物体が狭い視野の中にあ
るような軸上の視作業)では,全ての輝度レベル
でV(λ)関数を適用する。軸上にない視作業におい
ては,次の仕様がCIE 191:2010で定められてい
る。0.005 cdm−2未満の平均輝度に目が順応した
状態では,暗所視測光量を適用する。0.005 cdm−2
5 cdm−2の範囲の平均輝度に目が順応した状態
では,薄明視測光量を適用する。5 cdm−2よりも
大きい平均輝度に目が順応した状態では,明所視
測光量を適用する。
注釈6 人間の目の分光視感効率関数が視覚に応じて変
化することを考慮し,CIEは2005年に10度視野
の測光観測者V10(λ)を採択し,これを,目が完全に
周辺光に順応し,視標の視角が4°を超える場合
又は軸外で観測する場合において用いることを
推奨している(CIE 165:2005参照)。
注釈7 平均的な人間の分光視感効率とV(λ)関数との不一
致を考慮し,CIEは1990年に,Juddの修正を施
した分光視感効率関数VM(λ)を採択し,視覚科学
の応用において用いることを推奨している(CIE
86-1990参照)。
――――― [JIS Z 8105 pdf 6] ―――――
5
Z 8105 : 2022
番号 用語 定義 参考
IEC 60050 対応英語
-845番号
注釈8 測光量は,放射量と分光視感効率の積とを波長積
分し,次に表明した分光視感効果度関数の最大値
を乗じることで計算する。波長積分は,光放射の
全スペクトル領域にわたって行う。例えば,CIE
測光標準観測者について,放射源の光束は,分光
放射束Φe,λ(λ)を用いて,
v Km e, V d泰
0
W−1である。
と表される。ここで,Km 683 lm
注釈9 分光視感効率の単位は1である。
1007 CIE測光標準 21-036
明所視に対する分光視感効率関数V(λ)又は暗所視に対する CIE standard
観測者 分光視感効率関数V'(λ)に合致する相対分光応答度をもち,光 photometric
束の定義の前提になっている加法則に従う理想の観測者 observer
注釈1 JIS Z 8785(測光−CIE物理測光システム)参照。
1008 点放射源, 21-033
照明など放射に関する計算又は測定において,照射を受ける point source
点光源 面までの距離に比べて大きさが無視できる程度に小さいイ
ンコヒーレント放射源
注釈1 全ての方向に均一に放射を発する点放射源又は
点光源は,均等点放射源又は均等点光源と呼ばれ
る。
1009 放射束, 放射エネルギーの時間に対する変化 21-038 radiant flux,
放射パワー 注釈1 量記号 : Φe, Pe: Φ, P radiant power
dQe
e
dt
ここで,Qeは放出されるか,伝達されるか,又
は受け取られる放射エネルギー,tは時間である。
注釈2 対応する測光量は“光束”である。対応する光子
量は“光子束”である。
注釈3 “放射束”という用語は,レーザ放射測定におい
て“放射パワー”がより一般的に用いられている
例を除き,放射測定の応用全般で用いられる用語
である。
注釈4 放射束の単位はワット(W)である。
――――― [JIS Z 8105 pdf 7] ―――――
6
Z 8105 : 2022
番号 用語 定義 参考
IEC 60050 対応英語
-845番号
1010 光束 光量の時間に対する変化 21-039 luminous flux
注釈1 量記号 : Φv: Φ
dQv
v
dt
ここでQvは放出されるか,伝達されるか,又は
受け取られる放射エネルギー光量,tは時間であ
る。
注釈2 光束は,CIE測光標準観測者に対する作用に応じ
て放射を評価することによって,放射束Φeから
導かれる。光束は分光放射束から以下の式によっ
て導かれる。
v Km e, V d泰
0
ここで,Kmは最大視感効果度,Φe,λ(λ)は分光放
射束,V(λ)は分光視感効率,λは波長である。
注釈3 例えば,極角(θ, φ)で与えられる,放射方向の関
数としての配光は,光源のある一定の立体角Ωに
含まれる光束Φvを決定するために用いられる。
v Iv , sindd
注釈4 対応する放射量は“放射束”である。対応する光
子量は“光子束”である。
注釈5 光束の単位はルーメン(lm)である。
1011 放射強度 指定された方向における放射束の,立体角に対する密度 21-044 radiant intensity
注釈1 量記号 : Ie: I
d e
Ie
d
ここで,Φeは指定された方向に放出される放射
束,Ωはその方向を含む立体角である。
注釈2 この定義は,厳密には点放射源についてだけ成立
する。
注釈3 例えば,極角(θ, φ)で与えられる,放射方向の関
数としての放射強度分布は,光源のある一定の立
体角Ωに含まれる光束Φeを決定するために用い
られる。
∬
I , sindd
e e
注釈4 対応する測光量は“光度”である。対応する光子
量は“光子強度”である。
sr−1)
注釈5 放射強度の単位はワット毎ステラジアン(W
である。
――――― [JIS Z 8105 pdf 8] ―――――
7
Z 8105 : 2022
番号 用語 定義 参考
IEC 60050 対応英語
-845番号
1012 光度 指定された方向における光束の,立体角に対する密度 21-045 luminous
注釈1 量記号 : Iv: I intensity
d v
Iv
d
ここで,Φvは指定された方向に放出される放射
束,Ωはその方向を含む立体角である。
注釈2 量の現示に際しては,光源は点放射源に近似され
る。
注釈3 例えば,極角(θ, φ)で与えられる,放射方向の関
数としての配光は,光源のある一定の立体角Ωに
含まれる光束Φvを決定するために用いられる。
v Iv , sindd
注釈4 光度は分光放射強度から次の式で導かれる。
泰
Iv Km Ie, V d泰
0
ここで,Kmは最大視感効果度,Ie,λ(λ)は波長λに
おける分光放射強度,V(λ)は分光視感効率である。
注釈5 対応する放射量は“放射強度”である。対応する
光子量は“光子強度”である。
注釈6 光度の単位はカンデラ(cd=lmsr−1)である。
1013 放射照度 21-053
実在又は仮想の面上のある点における入射放射束の,面積に irradiance
対する密度
注釈1 量記号 : Ee: E
d e
Ee
dA
ここで,Φeは放射束,Aは放射束が入射する面
積である。
注釈2 対応する測光量は“照度”である。対応する光子
量は“光子照度”である。
m−2)
注釈3 放射照度の単位はワット毎平方メートル(W
である。
1014 照度 21-060
実在又は仮想の面上のある点における入射光束の,面積に対 illuminance
する密度
注釈1 量記号 : Ev: E
d v
Ev
dA
ここで,Φvは光束,Aは光束が入射する面積で
ある。
注釈2 照度は,放射照度から次の式で導かれる。
泰
Ev Km Ee, V d泰
0
ここで,Kmは最大視感効果度,Ee,λ(λ)は波長λに
おける分光放射照度,V(λ)は分光視感効率である。
注釈3 対応する放射量は“放射照度”である。対応する
光子量は“光子照度”である。
注釈4 照度の単位はルクス(lx=lmm−2)である。
――――― [JIS Z 8105 pdf 9] ―――――
8
Z 8105 : 2022
番号 用語 定義 参考
IEC 60050 対応英語
-845番号
1015 放射輝度 21-049
放射強度の,実在又は仮想の面上の指定された点,指定され radiance
た方向における投影面積に対する密度
注釈1 量記号 : Le: L
dIe 1
Le
dA cos
ここで,Ieは放射強度,Aは面積,αは指定され
た点における法線と指定された方向との間の角
度である。
注釈2 実際には,放射輝度の定義は,実在又は仮想の面
を,指定された方向での放射強度がIeである点放
射源とみなすことができる,無数の無限小の面で
分割したものと考えることが可能である。その面
の放射輝度は,これらの放射輝度要素を面全体で
積分したものである。定義式は,数学的には微分
(投影面積に対する放射強度の変化率)と解釈す
ることができ,平均放射強度eを用いて次のよう
に書き直すことが可能である。
Ie 1
Le lim
A 0 A cos
このため,放射輝度はしばしば,平均量同士の
比として扱われる。ここで,面積Aは,その面内
での放射強度の変化が十分に無視できる程度に
小さいことが必要であり,そうでない場合,
Ie 1
Le
A cos
は,平均放射輝度を与えるため,測定条件を結果
とともに報告しなければならない。
注釈3 照射されたある面において,放射照度Ee及び立体
角Ωを用いた等価な式は,
dEe 1
Le
dΩ cos
である。ここで,θは照射面の法線と照射方向と
の間の角度である。これは,放射源が表面をもた
ないとき(例えば,天空,放電プラズマ)に有用
な形である。
注釈4 もう一つの等価な式は,
d e
Le
dG
である。ここで,Φeは放射束,Gは幾何学的広が
りである。
cos α及び立体
注釈5 放射束は,放射輝度を投影面積A
角Ωに対して積分することによって導かれる。
e Lecosdd
AΩ
――――― [JIS Z 8105 pdf 10] ―――――
次のページ PDF 11
JIS Z 8105:2022の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60050-845:2020(MOD)
JIS Z 8105:2022の国際規格 ICS 分類一覧
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.180 : 光学及び光学的測定 > 17.180.20 : 色及び光の測定
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.040 : 用語集 > 01.040.17 : 度量衡及び測定.物理的現象(用語集)