JIS Z 8105:2022 色に関する用語 | ページ 3

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Z 8105 : 2022
番号 用語 定義 参考
IEC 60050 対応英語
-845番号
注釈6 幾何学的広がりをG,屈折率をnとして,G n2で
表される光学的広がりは不変量であるので,吸
収,反射及び拡散による損失がないとみなせるな
らば,Len−2で表される量もビームの経路上にお
いて不変量である。この量は,“基本放射輝度”と
呼ばれる。
注釈7 定義式は放射束Φeの関数として記述することも
可能である。この場合,数学的には,指定された
方向(θ, φ)の空間の指定された点(x, y)におけ
る,投影面積A及び立体角Ωに関する放射束の二
階偏微分と解釈される。
2
e ,,,
xy
Lxy
e ,,,
Axy, cos Ω ,
ここで,αは指定された点における対象面の法
線と指定された方向との間の角度である。
注釈8 対応する測光量は“輝度”である。対応する光子
量は“光子輝度”である。
注釈9 放射輝度の単位はワット毎平方メートル毎ステ
ラジアン(Wm−2sr−1)である。
1016 輝度 21-050
光度の,実在又は仮想の面上の指定された点,指定された方 luminance
向における投影面積に対する密度
注釈1 量記号 : Lv: L
dIv 1
Lv
dA cos
ここで,Ivは光度,Aは面積,αは指定された点
における法線と指定された方向との間の角度で
ある。
注釈2 実際には,輝度の定義は,実在又は仮想の面を,
指定された方向での光度がIvである点放射源とみ
なすことができる,無数の無限小の面で分割した
ものと考えることが可能である。その面の輝度
は,これらの輝度要素を面全体で積分したもので
ある。定義式は,数学的には微分(投影面積に対
する光度の変化率)と解釈することができ,平均
光度vを用いて次のように書き直すことが可能で
ある。
Iv 1
Lv lim
A 0 A cos
このため,輝度はしばしば,平均量同士の比と
して扱われる。ここで,面積Aは,その面内での
光度の変化が十分に無視できる程度に小さいこ
とが必要であり,そうでない場合,
Iv 1
Lv
A cos
は,平均輝度を与えるため,測定条件を結果とと
もに報告しなければならない。

――――― [JIS Z 8105 pdf 11] ―――――

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Z 8105 : 2022
番号 用語 定義 参考
IEC 60050 対応英語
-845番号
注釈3 照射されたある面において,照度Ev及び立体角Ω
を用いた等価な式は,
dEv 1
Lv
dΩ cos
である。ここで,θは照射面の法線と照射方向と
の間の角度である。これは,放射源が表面をもた
ないとき(例えば,天空,放電プラズマ)に有用
な形である。
注釈4 もう一つの等価な式は,
d v
Lv
dG
である。ここで,Φvは光束,Gは幾何学的広がり
である。
注釈5 光束は,輝度を投影面積Acos α及び立体角Ωに
対して積分することによって導かれる。
v LvcosddAΩ
注釈6 幾何学的広がりをG,屈折率をnとして,G n2で
表される光学的広がりは不変量であるので,吸
収,反射及び拡散による損失がないとみなせるな
らば,Len−2で表される量もビームの経路上にお
いて不変量である。この量は,“基本輝度”と呼ば
れる。
注釈7 定義式は光束Φvの関数として記載することも可
能である。この場合,数学的には,指定された方
向(θ, φ)の空間の指定された点(x, y)における,
投影面積A及び立体角Ωに関する光束の二階偏
微分と解釈される。
2
v ,,,
xy
Lxy
v ,,,
Axy, cos Ω ,
ここで,αは指定された点における対象面の法
線と指定された方向との間の角度である。
注釈8 対応する放射量は“放射輝度”である。対応する
光子量は“光子輝度”である。
m−2)
注釈9 輝度の単位はカンデラ毎平方メートル(cd
である。
1017 反射 24-047
放射が,その単色放射成分の周波数を変えることなく,ある reflection
表面又はある媒質によって戻される過程
注釈1 ある媒質に当たる放射の一部は,媒質表面から反
射(表面反射)し,他の一部は,媒質内部で散乱
して戻されることがある(内部反射)。
注釈2 放射の周波数は,放射を戻す材料の運動によるド
ップラー効果さえなければ,変化することはな
い。
1018 透過 24-048
放射が,その単色放射成分の周波数を変えることなく,ある transmission
媒質を通過する過程

――――― [JIS Z 8105 pdf 12] ―――――

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Z 8105 : 2022
番号 用語 定義 参考
IEC 60050 対応英語
-845番号
1019 拡散, 放射ビームが,その単色放射成分の周波数を変えることな24-049 scattering,
散乱 く,ある表面又はある媒質によって多くの方向に散らされ diffusion
て,その方向分布を変える過程
注釈1 入射する放射の波長によって拡散特性が変わる
か変わらないかによって,選択拡散及び非選択拡
散に区別される。
注釈2 周波数は,放射が戻される材料の運動によるドッ
プラー効果さえなければ,変化することはない。
1020 正反射, 散乱のない,幾何光学の法則に従う反射 24-052 regular reflection,
鏡面反射 specular reflection
1021 正透過 散乱のない,幾何光学の法則に従う透過 24-053 regular
transmission,
direct transmission
1022 拡散反射 肉眼で見えるような正反射がない反射による散乱 24-054 diffuse reflection
1023 拡散透過 肉眼で見えるような正透過がない透過による散乱 24-055 diffuse
transmission
1024 混合反射 一部が正反射で一部が拡散反射である反射 24-056 mixed reflection
1025 混合透過 一部が正透過で一部が拡散透過である透過 24-057 mixed
transmission
1026 24-058
均等拡散反射 反射された放射の空間分布が,放射が反射される半球面の全 isotropic diffuse
ての方向で,放射輝度又は輝度が一定であるような拡散反射 reflection
1027 24-059
均等拡散透過 透過された放射の空間分布が,放射が透過される半球面の全 isotropic diffuse
ての方向で,放射輝度又は輝度が一定であるような拡散透過 transmission
1028 ランベルトの 24-062
放射輝度又は輝度が,表面の上側の半球面の全ての方向で等 Lambert's cosine
(余弦)法 しい面要素についてのランベルトの法則 law
則 注釈1 ランベルトの余弦法則は次の式で表される。
I(θ)=Incos θ
ここで,I(θ)及びInはそれぞれ面要素の法線か
ら角度θの方向及び法線方向の放射強度又は光度
である。
1029 均等拡散面 24-063
その面から発する放射が,ランベルトの余弦法則に従う角度 Lambertian
(ランベル 分布をもつ理想的な面 surface
ト面) 注釈1 ランベルト面では,放射発散度又は光束発散度M
と,放射輝度又は輝度Lとの関係は,
M=
である。
1030 拡散体 30-039
主として散乱現象を用いた,光源からの放射の空間分布を変 diffuser
えるための光学素子
注釈1 拡散体によって反射又は透過された放射の全て
に,正反射又は正透過が含まれていない場合,拡
散体は,反射又は透過が均等であるか否かに関係
なく完全に拡散しているという。
注釈2 散乱に加えて,拡散体は僅かな反射及び吸収の効
果をもつことがある。
1031 拡散反射体 拡散反射を示す拡散体 reflecting diffuser
1032 拡散透過体 拡散透過を示す拡散体 transmitting
diffuser

――――― [JIS Z 8105 pdf 13] ―――――

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Z 8105 : 2022
番号 用語 定義 参考
IEC 60050 対応英語
-845番号
1033 均等拡散反射 均等拡散反射を示す拡散体 isotropic (uniform)
体 reflecting
diffuser
1034 均等拡散透過 均等拡散透過を示す拡散体 isotropic (uniform)
体 transmitting
diffuser
1035 完全拡散反射 反射率が1である均等拡散反射を示す拡散体 24-060 perfect reflecting
体 diffuser
1036 完全拡散透過 透過率が1である均等拡散透過を示す拡散体 24-061 perfect
体 transmitting
diffuser
1037 反射率 反射放射束Φrを,入射放射束Φmで除した量 24-064 reflectance
注釈1 量記号 : ρ
r
m
注釈2 この量は,波長表示で分光的にも定義される。こ
の場合,量の名前の前に“分光”を付ける。
注釈3 偏光した放射を対象とする場合を除き,エネルギ
ー保存によって,
α+ρ+τ=1
が成立する。ここで,αは吸収率,τは透過率であ
る。
注釈4 反射率ρは,正反射率ρrと拡散反射率ρdとの和で
ある。
ρ=ρr+ρd
注釈5 反射率の単位は1である。
1038 視感反射率 物体に入射した光束を,反射した光束で除した量 luminous
注釈1 量記号 : ρv reflectance
注釈2 視感反射率の単位は1である。
1039 分光反射率 波長λの単色放射に関する反射率 spectral
注釈1 量記号 : ρr(λ) reflectance
注釈2 分光反射率の単位は1である。
1040 透過率 透過放射束Φtを,入射放射束Φmで除した量 24-065 transmittance
注釈1 量記号 : τ
瓰t
m
注釈2 この量は,波長表示で分光的にも定義される。こ
の場合,量の名前の前に“分光”を付ける。
注釈3 偏光した放射を対象とする場合を除き,エネルギ
ー保存によって,
α+ρ+τ=1
が成立する。ここで,αは吸収率,ρは反射率であ
る。
注釈4 透過率τは,正透過率τrと拡散透過率τdとの和で
ある。
τ=τr+τd
注釈5 透過率の単位は1である。

――――― [JIS Z 8105 pdf 14] ―――――

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Z 8105 : 2022
番号 用語 定義 参考
IEC 60050 対応英語
-845番号
1041 視感透過率 物体に入射した光束を,透過した光束で除した量 luminous
注釈1 量記号 : τv transmittance
注釈2 視感透過率の単位は1である。
1042 分光透過率 波長λの単色放射に関する透過率 spectral
注釈1 量記号 : τ(λ) transmittance
注釈2 分光透過率の単位は1である。
1043 正反射率, 反射放射束のうちの正反射成分を,入射放射束で除した量24-066 regular
鏡面反射率 注釈1 量記号 : ρd reflectance
注釈2 反射率ρは,正反射率ρrと拡散反射率ρdとの和で
ある。
ρ=ρr+ρd
注釈3 正反射率の単位は1である。
1044 正透過率 透過放射束のうちの正透過成分を,入射放射束で除した量24-067 regular
注釈1 量記号 : τd transmittance
注釈2 透過率τは,正透過率τrと拡散透過率τdとの和で
ある。
τ=τr+τd
注釈3 透過率の単位は1である。
1045 拡散反射率 24-068
反射放射束のうちの拡散反射成分を,入射放射束で除した量 diffuse
注釈1 量記号 : ρd reflectance
注釈2 反射率ρは,正反射率ρrと拡散反射率ρdとの和で
ある。
ρ=ρr+ρd
注釈3 拡散反射率の単位は1である。
1046 拡散透過率 24-069
透過放射束のうちの拡散透過成分を,入射放射束で除した量 diffuse
注釈1 量記号 : τd transmittance
注釈2 透過率τは,正透過率τrと拡散透過率τdとの和で
ある。
τ=τr+τd
注釈3 拡散透過率の単位は1である。

――――― [JIS Z 8105 pdf 15] ―――――

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JIS Z 8105:2022の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60050-845:2020(MOD)

JIS Z 8105:2022の国際規格 ICS 分類一覧