20
Z 8120 : 2001
番号 用語 定義 対応外国語(参考)
01.04.20 分光特性 光に関する量を波長(又は周波数)の関数として(英,米)spectral characteristics
表したもの。 (仏)caractristique spectrale (f)
(独)Spektralcharacteristik (f)
01.04.21 分光分布 波長 心とする微小波長幅内に含まれる放射量X(英,米)spectral distribution
(仏)rpartition spectrale (f)
(放射束,放射輝度,放射照度など)の単位波長幅
当たりの割合。 (独)spektrale Verteilung (f)
X =dX/d ‰ 長 数として表したもの。
分光組成ともいう。
備考 特定の放射量,例えば,放射束 光分布は
分光放射束分布と呼び,量記号 ‰
ここで添字 波長についての微係数である
ことを示し, ( ‰ 長の関数であることを
示す。
01.04.22 相対分光分布 分光分布の相対値。量記号S ( はP (
‰(英,米)relative
spectral
備考 混同のおそれがない場合は相対の文字を省略 distribution
してもよい。 (仏)rpartition spectrale
relative (f)
(独)Strahlungsfunktion (f)
01.04.23 分光感度, (英,米)spectral responsivity,
一定の単色光の入力に対する受光素子などの応答出
分光応答度 力。量記号S ( ‰ spectral sensitivity
(仏)sensibit spectrale (f)
(独)spektrale Empfindlichkeit
(f)
01.04.24 相対分光感度, 分光感度の相対値。 (英,米)relative spectral
相対分光応答度 通常波長 数として量記号Sr ( ‰ responsivity,
relative spectral
sensitivity
(仏)sensibilit spectral
sensitivity (f)
(独)relative
Spektralempfindlichkei
t (f)
01.04.25 干渉分光法 (英,米)interference
高分解能又は高感度を得るために干渉を利用する分
光法。 spectroscopy
(仏)spectroscopie
interfromtrique (f)
(独)interferometrische
Spektroskopie (f)
01.04.26 飽和分光法 (英,米)saturation spectroscopy
レーザ光による飽和吸収を利用して,ドップラー効
果で広がった吸収線を,自然幅の精度で測定する高
分解能分光法。
01.04.27 時間分解分光法 (英,米)time resolved
持続時間の短い光パルスを物質に照射し,これによ
って物質から放射される光のスペクトルの時間変化 spectroscopy
を観測する分光法。
01.04.28 ラマン散乱 (英,米)Raman scattering
散乱光の周波数が入射光のそれとは異なっている散
乱,すなわち,非弾性散乱。
――――― [JIS Z 8120 pdf 21] ―――――
21
Z 8120 : 2001
番号 用語 定義 対応外国語(参考)
01.04.29 ブリルアン散乱 (英,米)Brillouin scattering
物質中の音波によって生じる,光の周波数がわずか
にずれる非弾性散乱。
液体や固体の屈折率が熱振動の音波,すなわち,フ
ォノンによって変化して,光に対する回折格子を形
成するため,光がブラッグ条件を満たす方向に散乱
される。
5) レーザ及び非線形光学
番号 用語 定義 対応外国語(参考)
01.05.01 レーザ (英,米)laser
光共振器内部の物質の誘導放出の現象を利用し,光
(仏)laser (m)
波の増幅,発振を行わせることによって,干渉性及
(独)Laser (n)
び指向性が良い,強い単色光を作り出す方法又は装
置。
利用する物質によって固体レーザ,気体レーザ,半
導体レーザ,色素レーザなどがある。
01.05.02 連続発振レーザ (英,米)continuous wave (cw)
0.25秒より長いか,又は等しい時間連続的に放射を
発しているレーザ。 laser
01.05.03 パルスレーザ (英,米)pulsed laser
持続時間が0.25s以下の単パルス,又はこの単パルス
からなるパルス列の形でエネルギーを放出するレー
ザ。
01.05.04 固体レーザ (英,米)solid state laser
イオンを含んだ固体誘電体をレーザ媒質として用い
るレーザ。 (仏)laser solide (m)
(独)Festkrper−Laser (n)
利用する固体誘電体の種類によって,ルビーレーザ,
ガラスレーザ,YAGレーザなどがある。
01.05.05 気体レーザ レーザ媒質として気体を用いるレーザ。 (英,米)gas laser
(仏)laser gaz (m)
利用する気体の種類によって,He-Neレーザ,Arイ
オンレーザ,CO2レーザなどがある。 (独)Gas-Laser (n)
01.05.06 半導体レーザ 半導体をレーザ媒質として用いるレーザ。 (英,米)semiconductor laser
接合によってキャリヤを注入して励起する半導体(仏)laser semi−conducteur
レーザをレーザダイオード (LD) という。 (m)
(独)Halbleiter−Laser (n)
01.05.07 色素レーザ (英,米)dye laser
有機色素の希薄溶液を光励起して,その蛍光遷移の
誘導放出によって発振するレーザ。 (仏)laser colorant
(独)Farbstofflaser
色素の蛍光スペクトル線幅が広いので,レーザ共振
器に回折格子などを用いて,波長可変の単色レーザ
発振が得られる。
01.05.08 自由電子レーザ (英,米)free electron laser
周期的な横方向磁場をもつウィグラーに高エネルギ
ー電子ビームを入射し,電子とのエネルギー交換に
よって得られる増幅効果を利用するレーザ。
01.05.09 光増幅 (英,米)light amplification
反転分布をもつ媒質中の誘導放出や非線形光学効果
を利用して,光信号や画像の強度を光のまま直接増
幅すること。
01.05.10 励起 (英,米)excitation
外部からエネルギーを与えることによって,原子,
分子などをより高いエネルギー準位に移すこと。(仏)excitation (f)
(独)Anregung (f)
01.05.11 しきい値 レーザ発振を起こすのに必要な最小励起強度。 (英,米)threshold
(仏)seuil (m)
しきい値では光の増幅利得と共振器損失が等しく,
(独)Schwelle (f)
しきい値を超えると誘導放出によるレーザ発振が起
こり,光出力が急激に増大する。
――――― [JIS Z 8120 pdf 22] ―――――
22
Z 8120 : 2001
番号 用語 定義 対応外国語(参考)
01.05.12 エネルギー密度 (英,米)energy density
パルスレーザ光束の単位面積当たりのエネルギー。
01.05.13 パワー密度 (英,米)power flux density
レーザ光束の単位時間及び単位面積当たりのエネル
ギー。
01.05.14 パルスパワー 1パルスのエネルギーとパルス幅の比。 (英,米)pulse power
01.05.15 光共振器 光の誘導放出をレーザに利用するための共振器。(英,米)optical resonator,
向き合った一対の反射鏡を用いることが多い。 optical cavity
(仏)rsonateur cavit optique
(m)
(独)optischer Resonator (m)
01.05.16 ブルースター窓 (英,米)Brewster window
気体レーザ管などで,レーザ光軸と窓の面の法線と
(仏)fentre Brewster (f)
がなす角が偏光角(ブルースター角)になるように
取り付けられた平行平面板の窓。 (独)Fenster unter
Brewsterwinkel (n)
01.05.17 モード (英,米)mode
共振器などにおいて電磁場がある固有の分布をもつ
状態。 (仏)mode (f)
(独)Mode (f)
01.5.18 モードパターン レーザ光線束の断面内の電磁場が示すパターン。(英,米)mode pattern
(仏)rpartition des modes (f)
光共振器の内部での発振モードによって,いろいろ
な形のモードパターンが得られる。 (独)Modenmuster (n),
Schwingungsmuster (n)
01.05.19 ガウスビーム (英,米)Gaussian beam
進行方向zに垂直な二つの座標x,yに関する振幅分
布が,ラゲール関数,エルミート関数などとガウス
関数との積で表される光束。
r2=x2+y2,燿 tan−1(y/x) としたとき,
振幅分布が 爰 ウス関数で表さ
れる基本ガウスビームと, 堰讚 ウス
ビームに分けられる。
01.05.20 スポットサイズ (英,米)spot size
基本ガウスビームにおいて,光波の振幅が光軸上の
値の1/eになる光軸からの距離。
ビーム半径ともいい,ガウスビームの広がりを表す
量である。
01.05.21 ビーム直径 レーザ出力又はエネルギーのu%を通すことがで (英,米)Beam diameter
きる,レーザ光束に垂直な面におかれた絞りの最
小の直径。量記号duで表す。
備考 ISO 11145ではこのほかにパワー密度分布の2
次モーメントから導かれ,量記号d
るビーム直径の定義がある。
01.05.22 ビームウエスト ビーム直径が最小の部分。 (英,米)beam waist
01.05.23 反転分布 (英,米)population inversion
遷移が行われる二つの準位の間で高いエネルギー準
(仏)population inverse (f)
位にある原子,分子などの数が,低いエネルギー準
位にある原子,分子などの数よりも多い状態。 (独)Besetzungsumkehr (f)
01.05.24 ポンピング (英,米)pumping
反転分布を作るために,レーザの上準位に原子,分
子などを励起すること。 (仏)pompage (m)
(独)Pumpen (n)
01.05.25 モード同期 (英,米)mode locking
レーザのモード相互間に一定の位相関係を保たせる
(仏)blocage de mode (m)
操作。時間幅の狭い高速の光パルスを得るのに用い
られる。 (独)Modeneinschlu (m)
――――― [JIS Z 8120 pdf 23] ―――――
23
Z 8120 : 2001
番号 用語 定義 対応外国語(参考)
01.05.26 Qスイッチング (英,米)Q-switching,
光共振器の損失を増加させた状態でポンピングを行
い,エネルギーを励起準位に蓄積して適当なときに Q-spoiling
(仏)commutation Q (f)
損失を減少させ,レーザ作用を行わせて高く,かつ,
時間幅の狭いレーザ出力を得る方法。 (独)Q-Durchstimmen (n),
Q-Vernichten (n)
01.05.27 注入同期 (英,米)injection locking
発振しているレーザに別のレーザ光を注入したとき
に周波数や位相が注入光に同期する現象。
レーザの単一モード動作や光信号の増幅に利用され
る。
01.05.28 光双安定 (英,米)optical bistability
光学系において入出力関係が履歴特性をもち,一つ
の入力光状態に対して二つの安定な出力状態を示す
現象。
光スイッチ,光論理回路,光メモリなどの信号処理
に利用される。
01.05.29 非線形光学現象 レーザ光のような強い光を当てたとき,物質の応(英,米)nonlinear optical
答が入力に比例しなくなるために現れる現象。 phenomena
(仏)phnomnes optiques
例 光高調波発生,光混合,誘導ラマン散乱,光パ
ラメトリック変換 non-linaires (pl)
(独)nichtlinear optische
Erscheinungen (pl)
01.05.30 光混合 非線形光学媒質に周波数 ・・の複数の光が同
(英,米)optical mixing
時に入射したとき,周波数 ・・の光を発
生する現象。
例 和周波発生,差周波発生
01.05.31 第2高調波発生 周波数 ーザ光を反転対称性を欠く結晶などに
(英,米)second harmonic
入射したとき,2次非線形分極によって周波数2 generation
光を発生する現象。
01.05.32 パラメトリック効 非線形光学媒質に周波数瀰
ンプ光を入力して parametric
(英,米)optical
果 = 椰 椰湎 信号光とアイドeffect
ラ光)を発生する効果。信号光の増幅や発振に利用
される。
01.05.33 4光波混合 3次非線形分極を利用した光混合。 (英,米)four-wave mixing
周波数 湎
つの入射光によって,周波数
= 極が発生し,この分極が元にな
って第4の光が発生する。三つの光が同一の角周波
数の場合は 滿 滿 滿 椰 替 入射光と同じ
角周波数の分極ができ,光強度に依存した屈折率変
化を引き起こす。この場合を縮退4光波混合という。
01.05.34 光カー効果 (英,米) (optical) err effect
3次非線形光学現象の一種で,物質の屈折率が光の振
幅の2乗に比例して変化する効果。 (仏)effet Kerr (m) (optique)
(独) (optischer) err−Effekt
(m)
01.05.35 位相共役 (英,米)phase conjugation
一つの複素振幅をもつ光波と,これに共役な複素振
幅をもつ光波との関係。
不均一媒質を通過して乱れた波面をもつ光に対する
位相共役波が同じ媒質を逆向きに通過すると,波面
の乱れが打ち消されて,入射光と同じ波面が再生さ
れる。
――――― [JIS Z 8120 pdf 24] ―――――
24
Z 8120 : 2001
番号 用語 定義 対応外国語(参考)
01.05.36 光伝送 (英,米)optical transmission
レーザや発光ダイオードなどの光を搬送波として用
いる信号の伝送。 (仏)transmission optique (f)
(独)optische Transmission (f)
6) 生理光学
番号 用語 定義 対応外国語(参考)
01.06.01 視力 a) 目が物の形の細部を見分ける能力。 (英,米)visual acuity
b) 2個の点又は線を分離して見分けることができ(仏)acuit visuelle (f)
る最小視角(分)の逆数。 (独)Sehschdrfe (f)
備考 ランドルト環視表を標準として用い,かろう
じて見分けられるランドルト環の切れ目の視
角(分)。
01.06.02 調節[目の] (英,米)accommodation [of the
物体の像を網膜上に結ばせるために,目の屈折力を
変化させる作用。 eye]
(仏)accommodation (f)
目の屈折力が最小の状態を調節しかん(弛緩)の状
態という。 (独)Akkomodation [des Auges]
(f)
01.06.03 正視 (英,米)normal vision,
調節しかん(弛緩)の状態で,無限遠点の像が網膜
上に生じる目の状態。 emmetropia
(仏)vue normale (f),
emmtropie (f)
(独)Normalsichtigkeit (f),
Emmetropie (f)
01.06.04 遠視 (英,米)far sight (edness),
調節しかん(弛緩)の状態で,無限遠点の像が網膜
の後方に生じる目の状態。 hypermetropia,
hyperopia
(仏)hypermtropie (f),
hypropie (f),
vue distante (f)
(独)bersichtigkeit (f),
Hypermetropie (f),
Hyperopie (f)
01.06.05 近視 (英,米)near sight (edness),
調節しかん(弛緩)の状態で,無限遠点の像が網膜
の前方に生じる目の状態。 myopy,
myopia
(仏)myopie (f)
(独)Kurzsichtigkeit (f),
Myopie (f)
01.06.06 乱視 視軸上に非点収差が存在する目の状態。 (英,米)astigmatism
正乱視と不正乱視がある。 (仏)astigmatisme (f)
(独)Astigmatismus (m)
01.06.07 老視 (英,米)presbyopia
年齢とともに進行する調節能力減退のために,近く
の物体を見るのに支障を生じた目の状態。 (仏)presbyopie (f)
(独)Alterssichtigkeit (f),
Presbyopie (f)
――――― [JIS Z 8120 pdf 25] ―――――
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JIS Z 8120:2001の国際規格 ICS 分類一覧
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.180 : 光学及び光学的測定 > 17.180.01 : 光学及び光学測定一般
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.040 : 用語集 > 01.040.17 : 度量衡及び測定.物理的現象(用語集)
JIS Z 8120:2001の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISZ8102:2001
- 物体色の色名