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Z 8245-1 : 2006 (IEC 82045-1 : 2001)
附属書A(参考)文書マネジメントシステムの環境
この附属書は,本体に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
備考 この附属書は,参考文献[6]の1.4に基づいており,著者であるBill Mayon-White及びBernard Dyer,
情報文書管理協会並びにLondon School of Economics の許可の基に複製されたものである。
図A.1は,文書マネジメント及びその相互の関係に関する特徴的な領域を示している。モデルは,概念
モデルの形態を取り,産業界で使用される文書マネジメントシステムの構成を表している。
モデルは,文書マネジメントの全範囲をその必要不可欠な要素に分解し,それぞれを関係する要素に関
連付けている。概念モデルの使用によって,文書マネジメントの運用を組織し管理する基本を表している。
また,産業界がその運用上の変更を監視し管理する手段を提供している。このように,このモデルでは,
規格,ネットワークサービスの資源及び契約上の要求事項に関する技術上及び商取引上の詳細を規定する
ことに焦点を当てている。
この附属書では,モデル中の各領域の概要を説明する。初めに使われている用語の意味を説明し,次に
その要素について説明する。
参考 図A.1の矢印は,各要素の関係を表しており,情報の流れではない。
のために作業する
のために作業する
のために作業する
図A.1 文書マネジメントシステムの環境
出典 : Bill Mayon-White及びBernard Dyer
――――― [JIS Z 8245-1 pdf 21] ―――――
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Z 8245-1 : 2006 (IEC 82045-1 : 2001)
A.1 産業分野 産業又は商取引分野は,一つ又は複数のビジネス行為を実施するためにEDMS[本体の
3.1.7(電子文書マネジメントシステム)参照]を使用する組織から構成される。
成熟した産業では,使用者グループが構成され,EDMS及び関連技術の経験及び開発を担当者間で共有
できるようになっている。これによって,効率的な開発及び知識の一致を図っている。
A.2 組織 EDMSを用いている企業,組織又はビジネスユニット。
現在,多くの企業は,そのビジネスのわずかな部分にだけEDMSを用いている。組織が企業全体を通し
て,その取引当事者とともにEDMSを用いている場合にだけ,EDMSの完全な潜在能力が発揮される。ビ
ジネスアプリケーション,電子商取引,情報技術及び情報システムに対する組織の戦略には,EDMSを含
めることが望ましい。
A.3 契約 EDMSを用いて互いにビジネス行為を実行する組織間の契約。
製品及びサービスの仕様,金銭上の取引,品質保証,法的問題並びに責任という主題を取り扱う。
A.4 ビジネスプロセス ビジネスプロセスは,組織の働きを促進する。このモデルでは,ビジネスの中
で行われる行為を,最も重要なものとみなしている。ビジネスプロセスは,EDMSによって支援される場
合もあれば,されない場合もある。
EDMSを適用して利益が得られるかどうかを見極めるには,組織が行っているすべてのビジネスプロセ
スを見直し,研究することが望ましい。“ビジネスプロセス”の概念は,EDMSを適用するうえで重要で
ある。
A.5 行為 一つ又は複数の行為によって,組織内及び組織間のビジネスプロセスの細部が作り上げられ
る。
企業間では取引を行う前に,EDMSを用いて実施する行為について関係当事者間で合意することが望ま
しい。
A.6 情報 作成されるオブジェクトに関するデータ,情報又は知識。
A.7 文書 送信又は受信したいずれかの文書。
各種の文書又は画像は,テキスト,数字,図形又はそれらの組合せを含んで送ることができる。そのた
め,組織は,一連の文書の種類を取り扱う(すなわち,受信及び送信する。)ことができる必要があり,か
つ,各取引当事者と合意した手順書及び関連規格をもつ必要がある。
A.8 送付者 文書の送付者。
送付者は,組織,ビジネスユニットのような組織の一部,部門又は個人である。“送付者”を示すことに
よって,文書送付の権限及び合法性が明確になる。
A.9 受領者 受領者は,文書の受領を記録することが重要である。また,受領確認の情報を送付者に送
付することが望ましい。ひとたび,文書が受領されると,それは,理解されて必要な行為が行われること
が望ましい。
A.10 情報ネットワーク 情報ネットワークは,文書又は画像を送信及び受信するために使用する情報通
信媒体である。
情報ネットワークは,組織自身が使用するために設定しマネジメントする内部的なものであるか,又は
特に文書・画像及び標準化された電子的情報を送信する通信施設の提供を事業としている組織によって運
営されているものである。
A.11 規格 EDMS行為を実行するために使用する日本工業規格(日本産業規格)又は国際規格,例えば,JIS C 0451。
A.12 法的問題 事業活動を管理する関連法規。
この中には,契約,税金,金銭取引,国内又は国間の間接税条件及び情報移送を取り扱う作業者の義務
――――― [JIS Z 8245-1 pdf 22] ―――――
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Z 8245-1 : 2006 (IEC 82045-1 : 2001)
に関する法規が含まれる。作業者は,法が意味することを知っている必要があり,適切な手順に従ってい
ることを保証することが望ましい。
A.13 製品 文書に関連する製品及び/又はサービス。
これには,必要であれば,文書によって提示された製品の識別確認を含む。例えば,EANコード・UPC
コード経由又は別な同等の識別システムによって提示された分類。例えば,JIS Z 8222-2の附属書Dを参
照。
――――― [JIS Z 8245-1 pdf 23] ―――――
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Z 8245-1 : 2006 (IEC 82045-1 : 2001)
附属書B(参考)使用された略語リスト
CAD = コンピュータ支援設計(Computer-Aided Design)
CAE = コンピュータ支援エンジニアリング(Computer-Aided Engineering)
CAM = コンピュータ支援製造(Computer-Aided Manufacturing)
CAx = コンピュータ支援(Computer-Aided)(文字xはアプリケーションを意味する。)
CD-ROM = 再生専用形光ディスク(Compact Disc-Read Only memory)
DMS = 文書マネジメントシステム(Document Management System)
EAN/UPC = 欧州統一商品番号/万国製品コード(European Article Numbering/Universal Product Code)
EDMS = 電子文書マネジメントシステム(Electronic Document Management System)
HTML = ハイパーテキストマーク付け言語(HyperTextMarkup Language)
ICS = 規格の国際等級(International Class of Standards)
IDDN = インタデポジットデジタル番号(Inter Deposit Digital Number)
(http://www.iddn.org/index.htm)参照)
ODA = 開放形文書体系(Open Document Architecture)
PDMS = 製品データマネジメントシステム(Product Data Management System)
QA = 品質保証(Quality Assurance)
SGML = 標準一般化マーク付け言語(Standard Generalized Mark-up Language)
XML = 拡張可能なマーク付け言語(Extensible Mark-up Language)
――――― [JIS Z 8245-1 pdf 24] ―――――
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Z 8245-1 : 2006 (IEC 82045-1 : 2001)
参考文献
[1] JIS C 1082-1 電気技術文書−第1部 : 一般要求事項
備考 IEC 61082-1:1991,Preparation of documents used in electrotechnology Part 1: General
requirements並びにAmendment 1 (1995)及びAmendment 2 (1996)からの参照事項は,この規格
の当該事項と同等である。
[2] JIS C 0452-2 電気及び関連分野−工業用システム,設備及び装置,並びに工業製品−構造化原理及
び参照指定−第2部 : オブジェクトの分類(クラス)及び分類コード
備考 IEC 61346-2:2000,Industrial systems, installations and equipment and industrial products
Structuring principles and reference designations Part 2: Classification of objects and codes for
classesが,この規格と一致している。
[3] JIS C 0450 電気及び関連分野−信号指定及び接続指定
備考 IEC 61175:1993,Designations for signals and connectionsが,この規格と一致している。
[4] JIS C 0455 電気及び関連分野−工業用システム,設備及び装置,並びに工業製品−システムにお
ける接続端の識別
備考 IEC 61666:1997,Industrial systems, installations and equipment and industrial products
Identification of terminals within a systemが,この規格と一致している。
[5] JIS Z 8222-2 製品技術文書に用いる図記号のデザイン−第2部 : 参照ライブラリ用図記号を含む電
子化形式の図記号の仕様,及びその相互交換の要求事項
備考 IEC 81714-2:1998,Design of graphical symbols for use in the technical documentation of products
Part 2: Specification for graphical symbols in a computer sensible form including graphical symbols
for a reference library, and requirements for their interchangeが,この規格と一致している。
[6] Bill Mayon-White及びBernard Dyer,BSI DISC PD 0010,1997,Principles of Good Practice for Information
Management
[7] IEC 82045-2,Document management−Part 2: Metadata elements and information reference model
JIS Z 8245-1:2006の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 82045-1:2001(IDT)
JIS Z 8245-1:2006の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.240 : 情報技術(IT)の応用 > 35.240.01 : ITの応用一般
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.110 : 工業製品の文書化
JIS Z 8245-1:2006の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC0451:2004
- 電気及び関連分野―プラント,システム及び装置用の技術文書の分類及び指定
- JISC0452-1:2004
- 電気及び関連分野―工業用システム,設備及び装置,並びに工業製品―構造化原理及び参照指定―第1部:基本原則
- JISC0454:2005
- 電気及び関連分野―技術情報及び文書の構造化