JIS Z 8519:2007 人間工学―視覚表示装置を用いるオフィス作業―非キーボードの入力装置の要求事項 | ページ 2

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Z 8519 : 2007 (ISO 9241-9 : 2000)
図 2 ライトペンをディスプレイに当てた例
3.3.6 マウス(mouse) 平面上を移動させることによってディスプレイ上のポインタを動かすことがで
き,備えた一個又は複数個のボタンと組み合わせて,種々の選択オプション又は命令を選択実行できるコ
ンピュータ入力装置。
3.3.7 オーバレイ(overlay) タブレット表面上の薄いテンプレート(図3参照)。ユーザーが利用可能
なグラフィック機能の表示に使用する。
図 3 グラフィックオーバレイ(矢印で示す)を備えたタブレットの上面図
3.3.8 パームレスト(palm rest) 入力装置の使用時にたなごころ(掌)を支える面(図4参照)。
参考 パームレストは,たなごころ(掌)及び手首の両方又は手首を支えるためのリストレストより
も小さい。
図 4 マウスと組み合わせたパームレスト使用時の上面図及び側面図
3.3.9 ポインタ(pointer) 入力装置によって動かされる入力位置又は選択位置を,画面上に表示する記
号。

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3.3.10 パック(puck) 手で操作する点はマウスと同様だが,焦点板を備えており,一般的にタブレット
と組み合わせて使用する入力装置(図5参照)。
図 5 二つの形式パック例の上面図
3.3.11 焦点板(reticle) パックの位置を画像上の位置に合わせるために使用する,パックレンズ内の十
字線(図6参照)。
図 6 焦点板を備えたパックの上面図(左側は,焦点板の拡大図を示す)
3.3.12 セレクタボタン(selector button) 入力装置に設けられている作動ボタン。
3.3.13 スタイラス(stylus) ディスプレイ又はグラフィックスタブレットに触れながら(図7参照),先
端を軽く押し付けるか又は側面に付いているボタンを作動することによって,ディスプレイ上に画像を描
く又は表示された対象を選択するペン形状のポインティング装置。
図 7 グラフィックスタブレット上にスタイラスを当てて操作する例の側面図
3.3.14 タブレット(tablet) 入力装置(スタイラス,パックなど)と組み合わせて,選択,描画又は表
示する画像位置の指示に使用する特殊な平面(図3参照)。

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3.3.15 タッチスクリーン(touch-sensitive screen :TSS) ディスプレイに指を触れる,ディスプレイから
指を離す,又はディスプレイ上で指を動かす操作によって位置及び選択入力信号を発生する入力装置。
3.3.16 トラックボール(trackball) 指で任意の方向に回すことでポインタの移動を制御できるボール,
固定された収納部に入っていて,多くはボールの近くにボタンをもつ。(図8参照)。
図 8 ボタン付きトラックボール装置例の上面図
3.3.17 ワークステーション(workstation) 表示装置,用途に応じた附属品,周辺装置及び極めて身近な
作業環境からなる集合体。表示装置は,キーボード,入力装置,及び/又はユーザインターフェイスを決
定するソフトウェアを備えた中央処理装置をもつこともある。
3.4 測定項目
3.4.1 生体力学的負荷(biomechanical load) 作業姿勢による影響と,筋骨格系に加わる労力。
3.4.2 色差(colour difference) 二つの色刺激間の差。ClE1 976L*u*v*空間中の色刺激を表す2点間のユ
ークリッド距離として定義する。
備考 JIS Z 8518:1998を参照。
3.4.3 設計基準姿勢(design reference posture) ワークステーション設計のために,相対的な位置及び寸
法を定義するために規定された姿勢。
備考 JIS Z 8515:2002を参照。
3.4.4 設計視距離(design viewing distance) 製造業者又は販売業者が指定した,作業者の目と画面との
間の距離,又は距離の範囲であって,表示画面上の画像が,文字寸法,ラスタ変調度,充てん率,空間的
不安定性(ジッタ)及び時間的不安定性(フリッカ)など,この規格の要求事項に合致する距離。
備考 JIS Z 8513:1994から採用。
3.4.5 ゲイン(gain) 入力装置の操作部分の移動とディスプレイ上の指示部の移動又は変化との関係。
3.4.6 対象ユーザー群(intended user population) 製品又はワークステーションの設計対象となる人の集
団。
例 年齢45才65才の東南アジア地域の男性及び女性作業者。
3.4.7 移動時間(movement time) ポインティング機器をその開始位置から目標位置まで移動させる所
要時間であり,刺激表示時間及びボタン作動時間を除く。
3.4.8 視差(parallax) 見る位置を変えたときの対象物の見掛け上の相対位置の相違。
3.4.9 分解能(resolution) ディスプレイ上のポインタ位置の変位をもたらす入力装置の最小移動量又は
作動力。

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3.4.10 基本動作要素(task primitive) 非キーボードの入力装置の使用に関連した基本的な動作(ポイン
ティング,選択,ドラッグなど)。
備考 ユーザーの作業は,通常,基本動作要素の組合せとして構成される。
3.4.11 スループット(throughput) ユーザーがディスプレイ上のポインタを制御するために入力装置を
操作しているときの情報転送速さの指標。
備考 スループットは毎秒当たりのビット数を単位として測定する。
参考 附属書Bを参照。
3.5 姿勢
3.5.1 腕の外転(abduction of the arm) 身体から離れる向きの腕の横方向の動き又は回転,並びにこの
運動後の腕及び肩の位置。
3.5.2 腕の内転(adduction of the arm) 身体に近づける向きの腕の横方向の動き又は回転,並びにこの
運動後の腕及び肩の位置。
3.5.3 偏位(deviation) 手の平面が前腕軸から離れる方向の手の動き又は回転,及びこの運動後の手の
位置。
3.5.4 変位(displacement) ある基準座標に照らした座標位置の変化。
3.5.5 背側(dorsal) 手の甲に関すること(図9参照)。
図 9 手の甲
3.5.6 伸展(extension) 手の背側方向への動き,並びにこの運動後の手の部分及び関節の位置(図10
参照)。
図 10 手の伸展動作例
3.5.7 屈曲(flexion) 腕の内側方向の動き[例えば,手及び指のたなごころ(掌)方向への動作],並
びにこの運動後の手の部分及び関節の位置(図11参照)。

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図 11 手の屈曲
3.5.8 中位姿勢(neutral posture) 完全なし(弛)緩状態,すなわち,意識して関節を曲げない場合を想
定した身体(及び身体箇所)の位置。
3.5.9 たなごころ(掌)(palm) 手首から指の付根までの手の内側範囲(図12参照)。
図 12 たなごころ(掌)の範囲(円で示す)
3.5.10 回内(pronation) 前腕の内側への回転(内旋)(図13参照)。
図 13 回内(矢印で示す回転)
3.5.11 手のとう(橈)側偏位(radial hand deviation) 手首を起点に,手を親指の方向に曲げる動作(図
14参照)。

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JIS Z 8519:2007の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 9241-9:2000(IDT)

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JIS Z 8519:2007の関連規格と引用規格一覧