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Z 8522 : 2006 (ISO 9241-12 : 1998)
5.7.1 リスト構造
リストは,作業に適した合理的な順序又は自然な順序で並べるのがよい。
注記 もし作業に適切な順序がなければ,アルファベット順を検討してみるのもよい。
5.7.2 項目間の分離
リスト中の項目又は項目群は,目で見て探しやすいように,互いに見分けやすいことが望ましい。
5.7.3 文字情報
文字情報のリスト形式は,言語慣習に依存する。例えば,文字情報のリストを縦に表示する場合,左横
書きの言語では,各項目は左寄せにするのがよい(図12参照)。
注記 階層形リストの場合,上位,下位関係を示すのに段付けを用いる場合もある。
都市名
北海道札幌市
北海道函館市
東京都世田谷区
群馬県高崎市
神奈川県横浜市
静岡県静岡市
鹿児島県国分市
図12−左寄せ表示した文字リストの例
5.7.4 数値情報(図13参照)
数値情報は,小数点を,もたない場合は右寄せとし,もつ場合は,小数点の位置をそろえるのがよい。
345 34.50
45 4.5
344 566 3,445.6600
図13−数値情報のそろえ方の例
5.7.5 固定フォントサイズ
数値リストでは,同一サイズの一定幅の字体を用いることが望ましい。
5.7.6 リスト項目の番号付け
リスト項目に番号を振る場合,ユーザーの期待に反しない限り,番号は0ではなく,1から始めるのが
よい。
5.7.7 項目番号の連続性
番号を振った項目をもつリストが入出力領域をはみ出して,そのはみ出した部分を見ようとしてページ
換え又はスクロールをしなければならない場合,項目の番号の振り方は,初めの入出力領域での先頭番号
を基準とした続き番号とするのがよい。
メニューで数字を選択肢指示子として用いて,選択肢の選択及びその実行指示を行うとする場合には,
この推奨事項は適用しない(JIS Z 8524の7.2.6及び7.2.7参照)。
5.7.8 リストが続いていることの明示(図14参照)
リストが表示領域を超えて続く場合,見えている他にもリストが続いていることを示すのがよい(例え
ば,見えているリストの最後の項目の後に,“次へ”と表示する,“2/3ページ”と表示する,又はスクロー
ルバーで示す。5.5.3参照)。
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Z 8522 : 2006 (ISO 9241-12 : 1998)
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都市名
北海道札幌市
北海道函館市
東京都世田谷区
群馬県高崎市
神奈川県横浜市
静岡県静岡市
鹿児島県国分市
図14−リストが続いていることの明示
5.8 表
表は,情報を区分して見やすく表示するのに適している。表の形に情報を編成することについての推奨
事項は,表情報の適切な形式及び配置の仕方についての手引を与える。
5.8.1 リストの表形式編成(図 15参照)
情報を表の形で編成する場合は,ユーザーの期待に反しない限り,ユーザーにとって最も関心が高い,
又は優先するべき事柄ほど左方の列に,それより重要度の低い関連事項を右方の列に表示することが望ま
しい。
この推奨事項は,左横書きをする言語に対して当てはまる。
名称 電話番号 所在地
札幌支部 011-261-0045 札幌市
東北支部 022-227-8336 仙台市
名古屋支部 052-221-8316 名古屋市
関西支部 06-6261-8086 大阪市
広島支部 082-221-7023 広島市
四国支部 087-821-7851 高松市
福岡支部 092-282-9080 福岡市
図15−リストの表形式編成例
5.8.2 紙文書形式との一貫性
紙文書を使用する仕事の場合,情報の表示書式と紙文書の書式とは,可能な限り互いに整合するよう設
計することが望ましい。データ入力を行う仕事の場合については,JIS Z 8527を参照する。
5.8.3 列及び行見出しの常時表示
列及び行見出しをもつ表が,表示領域を超えて続く場合,列及び行の見出しは,常に見えていることが
望ましい。
5.8.4 見やすさへの配慮
見やすくするために,リスト表示の工夫をすることが望ましい。例えば,ほぼ5行ごとに空行を入れる
(図16参照)。見やすくする又は表の領域を示すために,色又は線を用いてもよい。
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Z 8522 : 2006 (ISO 9241-12 : 1998)
名 称 電話番号 所在地
札幌支部 011-261-0045 札幌市
東北支部 022-227-8336 仙台市
名古屋支部 052-221-8316 名古屋市
関西支部 06-6261-8086 大阪市
広島支部 082-221-7023 広島市
四国支部 087-821-7851 高松市
福岡支部 092-282-9080 福岡市
図16−空行を入れて見やすくした例
5.8.5 列の間隔
表の列は,列としてはっきり見えるようにするのがよい。列としてはっきり見えるようにする手法には,
各列の左方に35文字分の空白を置く,列間に線を引く,色分けをするなどがある。
5.9 見出し
見出しを用いて,表示している情報項目が何であるかを示す。見出しの付け方についての推奨事項は,
情報を見分けやすく表示するための,及び見出し語の付け方に関する手引を与える。
5.9.1 画面要素の見出し
各画面要素(例えば,フィールド,項目,アイコン及びグラフ)には,その意味が自明で,想定してい
るユーザーが明確に理解できる場合を除いて,見出しを付けることが望ましい。アイコンの見出しについ
ては,JIS Z 8524の8.4.1参照。
アイコンに見出しを付けることが実用上困難であれば(例えば,表示の余地がない。),オブジェクトの
識別をシステム側から自動的に与える方法(例えば,“tool tip”,“quick info”,“balloon help”)を,代替手
段として検討してもよい。
5.9.2 見出し語の付け方
見出しは,対象となる情報項目の用途及び内容を説明するものがよい。
5.9.3 見出しの構文
見出しは,構文的に一貫している(例えば,“名詞−動詞”の組合せを一貫して用いる。)のがよい。
5.9.4 見出しの位置
見出しは,対象とする情報項目に隣り合った場所に,一貫して置くのがよい。
例1 あるアプリケーションでは,フィールドの見出しはすべてそのフィールドの左に置いている。
例2 あるアプリケーションでは,アイコンの見出しはすべてそのアイコンの下に付けている。
例3 あるアプリケーションでは,ラジオボタンの見出しはすべてその右に付けている。
5.9.5 見出しと関連情報との見分けやすさ
見出しとその見出しが説明しようとする情報(例えば,入力フィールド,項目,アイコン及びグラフ)
とが,見分けが付きやすいことが望ましい。
例 あるアプリケーションでは,見出しと見出しの対象との間に空白を置いて,区別を付けている。
5.9.6 見出しの書式及び整列法
見出し及びその対象となるフィールドは,書式(例えば,字体,大きさ及び字形)及び整列法(右寄せ
又は左寄せ)を一貫したものにすることが望ましい(整列法に関しては,JIS Z 8527の5.2.7及び5.2.8参
照)。
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Z 8522 : 2006 (ISO 9241-12 : 1998)
5.9.7 単位表示見出し
想定しているユーザーにとって単位が自明でない限り,表示情報の単位は,見出し中に含めるか,又は
読取り専用フィールド若しくは入力フィールドの右側に置くのがよい。
例1 距離 (km) : 1.5
例2 距離 : 1.5 (km)
5.10 フィールド
この推奨事項では,フィールドの形に情報を編成する場合の手引を与える。推奨事項は,フィールドの
長さ,フィールドの書式,項目の置き方,入力フィールドと読取り専用フィールドとの区別について扱う。
書式記入対話の中での入力フィールドについては,JIS Z 8527の5.3で更に規定している。
5.10.1 種類の異なるフィールドの区別
入力フィールドと読取り専用フィールドとの区別が付きやすいことが望ましい(例えば,見出し,書式,
形状,色など)。作業上必要であれば,ユーザーが入力したデータは,システムが入力フィールドに自動的
に生成挿入したデータ(例えば,既定値)と区別しやすいことが望ましい。
5.10.2 長い情報項目の分割
長い情報項目は,入力及び表示で一貫して用いている文字グループに分けて表示するのがよい。
例1 10けたの電話番号を,10 00 33 45 35又は100 033 4535のように表す。
既存の慣習又はユーザーの期待に反しない限り,空白文字を区切り記号として用いるのがよい。
例2 6けたの銀行コードを,339 456のように表す。
慣習上そうしていない限り,文字と数字とを一つの区分中に混在させないのがよい。
5.10.3 入力フィールドの書式
データ入力フィールドに特定の書式をもたせる必要があれば,自明でない限りは,この書式を明示する
(催促情報又はフィールドのヘルプとして)ことが望ましい(図17参照)。
この推奨事項は,フィールドの書式に慣れていないユーザーに対して特に意味をもつ。
日付 : yyyy-mm-dd
図17−書式表示の例
5.10.4 入力フィールドの長さ
スクロールしない固定長の入力フィールドの長さは,図18に示すように明示することが望ましい。
参照番号 : _____
図18−入力フィールドの長さ表示の例
6 図形オブジェクト
6.1 図形オブジェクトについての全般的推奨事項
6.1.1 図形オブジェクトの状態の明示
図形オブジェクトの状態の違いを,何らかの符号化手法を用いて表示することが望ましい。
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Z 8522 : 2006 (ISO 9241-12 : 1998)
例1 ウインドウ境界枠の模様を変えて,アクティブなウインドウとその他のウインドウとの見分け
を付ける。
例2 押しボタンの影の付け方を変えて,押された状態と押されていない状態との見分けを付ける。
6.1.2 同種のオブジェクト間の区別
同一の図形表現(アイコン)を,幾つかの同種のオブジェクトに用いる場合,文字見出しによって各図
形表現それぞれを識別できるようにすることが望ましい。
例 プリンタのアイコンにそれぞれ異なる名称を付けて,3台のプリンタを区別する。
6.2 カーソル及びポインタ
ここでの推奨事項は,カーソル及びポインタの使い方についての手引を与える。ポインタの外観,形状
などについては,ISO/IEC 11581-3参照。
6.2.1 カーソル及びポインタ位置の明示
カーソル及びポインタは,目立つ特徴(例えば,形状,点滅,色及び輝度)によって,その位置を明確
に指し示すことが望ましい。
6.2.2 カーソルによる文字視認の妨げ
カーソルの位置にある文字を,カーソルが見えにくくしないことが望ましい。
6.2.3 カーソル及びポインタの位置
カーソル又はポインタは,ユーザーがその位置を変更しようとしない限り,同一の位置に静止している
ことが望ましい。
注記 ある種の仕事では,カーソルを次の段階の作業に適した位置に自動的に置くと効率がよい場合
がある。
6.2.4 カーソルの“基準”位置
カーソルを戻す基準位置をあらかじめ決めることができる場合は,どの入出力領域にもその同じ基準位
置をもたせるのがよい。
6.2.5 入力フィールドでのカーソルの開始位置
入力フィールドを最初に表示するときには,ユーザーが遂行中の仕事及びユーザーの期待に最も適した
位置に,カーソルを自動的に置くのがよい。カーソルがどこにあるかがユーザーにとって明確にするのが
よい。
注記 他により適切な入力欄がなければ,普通,左上端の入力欄をカーソルの既定位置にとる。
6.2.6 位置指定の正確さ
図形を扱う操作のように,正確な位置決めが求められる場合,指示点を明確に示す特徴(例えば,十字
線又はV字形記号)をポインタにもたせて表示することが望ましい。
6.2.7 カーソル及びポインタの区別
機能の異なる(例えば,文字入力,直接操作)カーソル及びポインタは,違いが見て分かるものである
ことが望ましい(図19参照)。
――――― [JIS Z 8522 pdf 20] ―――――
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JIS Z 8522:2006の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 9241-12:1998(IDT)
JIS Z 8522:2006の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.180 : IT端末設備及びその他の周辺設備
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.180 : 人間工学
JIS Z 8522:2006の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称