JIS Z 8521:2020 人間工学―人とシステムとのインタラクション―ユーザビリティの定義及び概念

JIS Z 8521:2020 規格概要

この規格 Z8521は、ユーザビリティの概念を説明し,インタラクティブシステム,ほかのタイプのシステム(建築環境を含む。),製品(工業製品及び消費者製品を含む。)及びサービス(技術的なサービス及び個人サービスを含む。)を利用する状況にユーザビリティの概念を適用する枠組みを提供する。

JISZ8521 規格全文情報

規格番号
JIS Z8521 
規格名称
人間工学―人とシステムとのインタラクション―ユーザビリティの定義及び概念
規格名称英語訳
Ergonomics of human-system interaction -- Definitions and concepts of usability
制定年月日
1999年3月20日
最新改正日
2020年2月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 9241-11:2018(MOD)
国際規格分類

ICS

13.180, 35.180
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1999-03-20 制定日, 2004-04-20 確認日, 2009-10-01 確認日, 2014-10-20 確認日, 2019-10-21 確認日, 2020-02-20 改正
ページ
JIS Z 8521:2020 PDF [29]
                                                                                   Z 8521 : 2020

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[2]
  •  3 用語及び定義・・・・[2]
  •  4 ユーザビリティの根拠及び効用・・・・[6]
  •  5 特定の利用状況におけるユーザビリティ・・・・[6]
  •  5.1 ユーザビリティの概念・・・・[6]
  •  5.2 システム,製品又はサービス・・・・[7]
  •  5.3 “特定の”状況におけるユーザビリティの考慮・・・・[8]
  •  6 利用の成果・・・・[8]
  •  6.1 成果としてのユーザビリティ・・・・[8]
  •  6.2 効果・・・・[9]
  •  6.3 効率・・・・[9]
  •  6.4 満足・・・・[10]
  •  6.5 ユーザビリティの概念の用途・・・・[11]
  •  6.6 その他の利用の成果・・・・[11]
  •  7 利用状況・・・・[12]
  •  7.1 利用状況の構成要素・・・・[12]
  •  7.2 利用状況におけるユーザ・・・・[12]
  •  7.3 利用状況における目標・・・・[13]
  •  7.4 利用状況におけるタスク・・・・[14]
  •  7.5 資源・・・・[14]
  •  7.6 環境・・・・[15]
  •  8 ユーザビリティの概念の適用・・・・[16]
  •  8.1 様々なシステム,製品又はサービスを利用した成果として生じるユーザビリティ・・・・[16]
  •  8.2 ユーザビリティのために求められるユーザ,タスク及び環境の特性・・・・[17]
  •  8.3 設計・開発において達成すべきユーザビリティ・・・・[17]
  •  8.4 調達におけるユーザビリティ・・・・[17]
  •  8.5 再検討又は比較の際のユーザビリティ・・・・[18]
  •  8.6 マーケティング及び市場調査へのユーザビリティの活用・・・・[18]
  •  附属書A(参考)ユーザビリティの測定尺度・・・・[19]
  •  参考文献・・・・[22]
  •  附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[25]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS Z 8521 pdf 1] ―――――

Z 8521 : 2020

まえがき

  この規格は,産業標準化法第16条において準用する同法第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人
日本人間工学会(JES)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,産業標準原案を添えて日本産業規格
を改正すべきとの申出があり,日本産業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本産業規格
である。これによって,JIS Z 8521:1999は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS Z 8521 pdf 2] ―――――

                                       日本産業規格                             JIS
Z 8521 : 2020

人間工学−人とシステムとのインタラクション−ユーザビリティの定義及び概念

Ergonomics of human-system interaction- Definitions and concepts of usability

序文

  この規格は,2018年に第2版として発行されたISO 9241-11を基とし,日本国内での実情と異なる点が
あるため,技術的内容を変更して作成した日本産業規格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一
覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。

1 適用範囲

  この規格は,ユーザビリティの概念を説明し,インタラクティブシステム,ほかのタイプのシステム(建
築環境を含む。),製品(工業製品及び消費者製品を含む。)及びサービス(技術的なサービス及び個人サー
ビスを含む。)を利用する状況にユーザビリティの概念を適用する枠組みを提供する。
この規格は,
− ユーザビリティが利用の成果であることを説明し,
− 重要な用語及び概念を定義し,
− ユーザビリティの基本を明らかにし,
− ユーザビリティの概念の適用方法を説明する。
ユーザビリティを考慮した設計及び評価における具体的なプロセス及び方法については説明しない。
この規格は,主に次の人々を対象にしている。
− ユーザビリティの専門家及び人間工学の専門家
− システム,製品及びサービスの設計者及び開発者
− 品質保証の担当者
− 公共団体及び企業の購買担当者
− 消費者団体
この規格の最も一般的な適用対象は,設計及び評価である。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 9241-11:2018,Ergonomics of human-system interaction−Part 11: Usability: Definitions and
concepts(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。

――――― [JIS Z 8521 pdf 3] ―――――

2
Z 8521 : 2020

2 引用規格

  この規格に引用規格はない。

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
ISO及びIECは,次のURLにおいて規格に用いる用語のデータベースを維持している。
− ISO Online Browsing Platform : https://www.iso.org/obp
− IEC Electropedia : https://www.electropedia.org/
3.1 ユーザビリティ
3.1.1
ユーザビリティ(usability)
特定のユーザが特定の利用状況において,システム,製品又はサービスを利用する際に,効果,効率及
び満足を伴って特定の目標を達成する度合い。
注記1 “特定の”ユーザ,目標及び利用状況とは,ユーザビリティを考慮する際のユーザ,目標及
び利用状況の特定の組合せである。
注記2 “ユーザビリティ”という言葉は,ユーザビリティ専門知識,ユーザビリティ専門家,ユー
ザビリティエンジニアリング,ユーザビリティ手法,ユーザビリティ評価など,ユーザビリ
ティに寄与する設計に関する知識,能力,活動などを表す修飾語としても用いる。
3.1.2
製品(product)
人又は機械によって作られたもの。
3.1.3
消費者製品(consumer product)
専門家用というよりは個人用として,入手及び使用されることを目的とした製品(ISO 20282-1:2006 3.2
参照)。
3.1.4
システム(system)
一つ以上の明記された目的を達成するために組織された相互に作用する要素の組合せ(ISO/IEC
15288:2015 4.1.46を修正)。
注記1 システムは,製品又はシステムが提供するサービスを含むことがある。
注記2 完成された一つのシステムは関連機器,設備,材料,作業用具,コンピュータプログラム,
ファームウェア,技術文書,サービス及び要員を含み,想定された環境の下での自立的な利
用を支える。
注記3 システムは,製品,サービス,構築環境,又はそれらの組合せ及び人々で構成される。
3.1.5
インタラクティブシステム(interactive system)
ユーザが特定の目標を達成するためにインタラクションするハードウェア,ソフトウェア,サービス及
び/又は人々の組合せ。
注記 インタラクティブシステムには,開こん,ユーザ・マニュアル,オンラインヘルプ,人による
支援,保守などのサポート及びトレーニングが適宜含まれる。

――――― [JIS Z 8521 pdf 4] ―――――

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Z 8521 : 2020
3.1.6
サービス(service)
顧客が達成することを望む成果を促進することによって,顧客に価値を提供する手段(JIS Q
20000-1:2012 3.26を修正,注記を置換え)。
注記1 サービスは,人とシステムとのインタラクション(例えば,ウェブを介して文書作成ツール
にアクセスすること),及び人と人とのインタラクション(例えば,郵便局カウンターで職員
とインタラクションすること)を含む。
注記2 “顧客”はユーザであり,必ずしも金銭関係があるとは限らない。
3.1.7
ユーザ(user)
システム,製品又はサービスとインタラクションする人(ISO 26800:2011 2.10を修正,注記1を置換
え,注記2及び注記3を削除)。
注記 システム,製品又はサービスのユーザは,システムを操作する人,システムの出力を利用する
人及びシステムをサポートする人(保守又は運用の訓練の提供を含む。)を含む。
3.1.8
ユーザグループ(user group)
ユーザビリティに影響を与える可能性のあるユーザ,タスク又は環境の特性によって特徴付けられる特
定のユーザの集まり(ISO/TS 20282-2:2013 4.24を修正,定義の表現を変更,注記を省略)。
3.1.9
ステークホルダ(stakeholder)
意思決定又は活動に影響を与え,影響されることがある又は影響されると認知している,あらゆる人又
は組織(JIS Q 31000:2010 2.13を修正,元の注記を注記1及び注記2に置換え)。
注記1 ステークホルダには,ユーザ,購入者若しくはシステム所有者又は管理者のほか,システム,
製品又はサービスの運用によって間接的に影響を受ける人を含む。
注記2 ステークホルダはそれぞれ,異なるニーズ又は要求事項があり,異なる期待をもっている可
能性がある。
3.1.10
目標(goal)
意図した成果。
3.1.11
タスク(task)
特定の目標を達成するために行う一連の活動。
注記1 一連の活動には,身体的,知覚的及び/又は認知的なものがある。
注記2 タスクは,目標を達成するための特定の手段を述べたものであり,目標を達成するために使
った手段と目標との間には直接的な関係がない。
3.1.12
効果(effectiveness)
ユーザが特定の目標を達成する際の正確性及び完全性。

――――― [JIS Z 8521 pdf 5] ―――――

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