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Z 9015-3 : 2011 (ISO 2859-3 : 2005)
附属書B
(規定)
規定された検査頻度におけるランダム選択の手順
B.1 一般
この附属書は,次の検査頻度が規定される場合,状態2(スキップロット抜取検査の状態)のときに検
査するロットをランダムに選択するための手順を示す。
a) 提出される2ロット中から1ロット検査する(1/2)。
b) 提出される3ロット中から1ロット検査する(1/3)。
c) 提出される4ロット中から1ロット検査する(1/4)。
d) 提出される5ロット中から1ロット検査する(1/5)。
最も単純な方法は,正6面体のさいころを使用することである(B.2参照)。
乱数表は,多数出版されている。また,疑似乱数を発生させる小型計算機も多くの種類がある。さらに,
疑似乱数を発生させるコンピュータプログラムも多数存在している。B.3ではその使用方法を説明する。
B.2 正6面体のさいころを使用した選択
B.2.1 検査頻度1/2の選択
ロットが検査に提出されたとき,正6面体のさいころを振る。もし,さいころの目が奇数ならばそのロ
ットを検査ロットに選び,偶数ならばそのロットを検査しないで合格とする。
B.2.2 検査頻度1/3の選択
ロットが検査に提出されたとき,正6面体のさいころを振る。もし,さいころの目が1又は2ならばそ
のロットを検査ロットに選び,3以上ならばそのロットを検査しないで合格とする。
B.2.3 検査頻度1/4の選択
ロットが検査に提出されたとき,正6面体のさいころを振る。もし,さいころの目が1ならばそのロッ
トを検査ロットに選び,2,3又は4ならばそのロットを合格とする。もし,さいころの目が5又は6なら
さいころを振り直し,1から4までの目が出るまでこの手順を繰り返す。
B.2.4 検査頻度1/5の選択
ロットが検査に提出されたとき,正6面体のさいころを振る。もし,さいころの目が1ならばそのロッ
トを検査ロットに選び,2,3,4又は5ならばそのロットを合格とする。もし,さいころの目が6ならさ
いころを振り直し,1から5までの目が出るまでこの手順を繰り返す。
B.3 検査頻度1/kの選択
B.3.1 関数電卓を使用した選択
小型計算機の中には,0と1の間の疑似乱数を発生させる機能のキーをもつものがある。1/kの検査頻度
を選択するには,まずその機能のキーを押して01の間の乱数を得て,kを乗じて0kの間の数字を得
る。結果が1より少ない数字であれば検査するロットを選択し,そうでないときは検査なしでロットを合
格とする。これは,k=2,3,4及び5のときにも適合している。
例 小型計算機が,k=4のとき,01の間の乱数で3桁の有効数字を与える機能のキーをもっている
とする。例えば,その機能で0.211という乱数が出たとする。4を乗じると0.844となる。このと
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き,結果は,1より小さいので,検査のためのロットを選択する。
B.3.2 コンピュータを使用した選択
0から1の間の疑似乱数を発生させるコンピュータプログラムも多数存在し,それらはノート型パソコ
ンで使用することも可能である。その発生させた疑似乱数を0kまでの疑似乱数に変換するようなプログ
ラムを使用すると便利である。
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附属書C
(参考)
スキップロット抜取検査及びゆるい検査の選定に使用する要素
C.1 主要な要素
スキップロット抜取検査とするか,又はゆるい検査とするかについての選定に使用する主要な要素は,
次の三つである(JIS Z 9015-1参照)。
a) 供給者と購買者との関係
b) 検査の固定費と,個々のアイテムによって変動する抜取検査のコストとの関係
c) スキップロット抜取検査の期間中に使用する抜取方式の合格判定個数
C.2 供給者と購買者との関係
第1の主要な要素(供給者と購買者との関係)は,スキップロットの手順を選定するときにはスキップ
ロット抜取検査に対する完全な理解,及び当事者間の相互信頼が必要だということを意味する。これは,
幾つかのロットは,抜取検査なしで出荷されることになるので重要である。供給者が無責任な行動をとれ
ば,両者が負担するコストは巨額になり得る。このことから,供給者の適格性の評価は,必要である。供
給者の品質マネジメントシステムがJIS Q 9001に基づき認証されているのであれば,供給者の適格性の評
価のプロセスをより効率的に行うためにもこの情報を最大限に考慮するのが望ましい。
さらに,この規格は,ゆるい検査のときよりも,供給者に,よりよい品質レベルを目指し,かつ,維持
することへのより強い動機を与える。購買者が信頼できる供給者との関係を長く維持したいのであれば,
スキップロット抜取検査は両者にとって有益なものになるだろう。
C.3 検査の固定費と個々のアイテムによって変動する抜取検査のコストとの関係
第2の主要な要素は,経済的な要素,すなわち固定費と個々のアイテムによって変動する抜取検査のコ
ストとの関係である。固定費には当事者双方のコストが含むのがよい(例 試験設備の準備コスト,検査
員の旅費,ロットの貯蔵のコスト及びロットの保険のコストは,固定費に含んでもよい。)。
1回抜取りのとき,変動するコストは,おおよそ検査する個別アイテムに比例する。
固定費の比重が高いときには,スキップロット抜取検査が好まれることもある。供給者のプラントが購
買者の所在地から離れているとき,検査員の旅費が本質的な要素となり得る。
C.4 スキップロット抜取検査の期間中に使用する抜取方式の合格判定個数
第3の主要な要素は,状態2(スキップロット抜取検査の状態)及び状態3(スキップロットの一時停止
の状態)の抜取方式での合否判定数である。Ac=0の抜取方式は,使用しないほうが望ましい(6.4参照)。
これは,サンプルサイズが大きくなるときにコストに影響を与える可能性がある。
Ac=0の抜取方式は,品質レベルの悪化を感知するスピードは遅く,他の合否判定数の大きいほぼ全て
の抜取検査と比べても,継続ロット検査をより高い品質レベルで再開する可能性が高い(10.2参照)。分数
表示の合格判定数の抜取方式(JIS Z 9015-1の13.参照)では,継続ロット検査をより高い品質レベルで再
開する可能性がAc=0方式よりも更に高い。このような貧弱な特性は,Ac=1方式でより大きなサンプル
サイズを使用することによって避けられる。
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Z 9015-3 : 2011 (ISO 2859-3 : 2005)
参考文献
[1] DODGE, H.F. Skip-lot sampling plans. Industrial Quality Control, 11, No. 5, February 1955, pp. 3-5
[2] DODGE, H.F. and PERRY, R.L. A system of skip-lot sampling plans for lot-by-lot inspection. ASQC Technical
Conference Transaction, 1971, pp. 469-477
[3] SCHILLING, E.G. Acceptance Sampling in Quality Control, Marcel Dekker, New York, 1982, pp. 443-451
[4] LIEBESMAN, B.S. and SAPERSTEIN, B. A proposed attribute skip-lot sampling program. Journal of Quality
Technology, 15, No. 3, July 1983, pp. 130-140
[5] BLOOM, A.G. Ratio/skip-lot sampling. A new approach to government product verification. ASQC Technical
Conference Transaction, 1968, pp. 53-59
[6] DODGE, H.F. Notes on the evolution of acceptance sampling plans, Part IV. Journal of Quality Technology, 2,
No. 1, January 1970
[7] HSU, J.I.S. A cost model for skip-lot destructive sampling. IEEE Transactions on Reliability, R-26, No. 1,
April 1977
[8] PERRY, R.L. Skip-lot sampling plans. Journal of Quality Technology, 5, No. 3, July 1973
[9] PERRY, R.L. Two-level skip-lot sampling plans−Operating characteristic properties. Journal of Quality
Technology, 5, October 1973
[10] STEPHENS, K.S. How to perform skip-lot and chain sampling. ASQC, Milwaukee, 1982
[11] JIS Q 9000 品質マネジメントシステム−基本及び用語
JIS Z 9010:1999の国際規格 ICS 分類一覧
- 03 : サービス.経営組織,管理及び品質.行政.運輸.社会学. > 03.120 : 品質 > 03.120.30 : 統計的方法の応用