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JIS A 0204:2019 規格概要
この規格 A0204は、地質図の記号,色,模様,用語及び凡例表示について,異なる作成者,異なる利用者,異なる場所,及び異なる出力形式の間で,地質図の記号,色,模様,用語及び凡例表示に関するデータの管理方法(定義,記述,表記及び表示法を含む。)について規定。地質図,地理調査などに基づいて作成される主題図には,この規格を適用しない。
JISA0204 規格全文情報
- 規格番号
- JIS A0204
- 規格名称
- 地質図―記号,色,模様,用語及び凡例表示
- 規格名称英語訳
- Geological map -- Symbols, colors, patterns, terms, and presentation of legend
- 制定年月日
- 2002年7月20日
- 最新改正日
- 2019年3月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 710-1:1974(MOD), ISO 710-2:1974(MOD), ISO 710-3:1974(MOD), ISO 710-4:1982(MOD), ISO 710-5:1989(MOD), ISO 710-6:1984(MOD), ISO 710-7:1984(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 01.040.01, 01.040.07, 01.080.30, 07.060
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 土木 II 2020
- 改訂:履歴
- 2002-07-20 制定日, 2008-03-20 改正日, 2012-06-20 改正日, 2019-03-20 改正
- ページ
- JIS A 0204:2019 PDF [118]
A 0204 : 2019
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 引用規格・・・・[2]
- 3 用語及び定義・・・・[2]
- 4 地質図に用いる記号群・・・・[3]
- 4.1 一般的事項・・・・[3]
- 4.2 地層・岩体の分布を示すために用いる記号群・・・・[4]
- 4.3 鉱産物の種類及び化石の種類並びにそれらの試料番号を示す文字記号・・・・[6]
- 4.4 地質学的属性を示す記号・・・・[8]
- 5 地質図の凡例・・・・[9]
- 5.1 凡例の表示方法・・・・[9]
- 5.2 凡例の表記・・・・[9]
- 6 規格番号の表示・・・・[16]
- 附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[113]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS A 0204 pdf 1] ―――――
A 0204 : 2019
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,国立研究開発法人
産業技術総合研究所(AIST)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申出があり,日
本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS A 0204:2012は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS A 0204 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
A 0204 : 2019
地質図−記号,色,模様,用語及び凡例表示
Geological map- Symbols, colors, patterns, terms, and presentation of legend
序文
この規格は,1974年に第1版として発行されたISO 710-1,ISO 710-2及びISO 710-3,1982年に第1版
として発行されたISO 710-4,1989年に第2版として発行されたISO 710-5,1984年に第1版として発行
されたISO 710-6及びISO 710-7を基に作成した日本工業規格(日本産業規格)であるが,日本国内に分布する地質要素(地
理的な要因)に合致させるため,技術的内容を変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
この規格は,可能な限り印刷技術・情報処理技術及び地質要素についての適切な標準(分類,定義及び
記述法を含む。)と連結させ,地質図及びその属性データを利用する分野におけるデータ処理とその高度利
用とを可能にするための枠組みを提供する。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。
1 適用範囲
この規格は,地質図の記号,色,模様,用語及び凡例表示について,異なる作成者,異なる利用者,異
なる場所,及び異なる出力形式の間で,地質図の記号,色,模様,用語及び凡例表示に関するデータの管
理方法(定義,記述,表記及び表示法を含む。)について規定する。地質図,地理調査などに基づいて作成
される主題図には,この規格を適用しない。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 710-1:1974,Graphical symbols for use on detailed maps, plans and geological cross-sections−Part
1: General rules of representation
ISO 710-2:1974,Graphical symbols for use on detailed maps, plans and geological cross-sections−Part
2: Representation of sedimentary rocks
ISO 710-3:1974,Graphical symbols for use on detailed maps, plans and geological cross-sections−Part
3: Representation of magmatic rocks
ISO 710-4:1982,Graphical symbols for use on detailed maps, plans and geological cross-sections−Part
4: Representation of metamorphic rocks
ISO 710-5:1989,Graphical symbols for use on detailed maps, plans and geological cross-sections−Part
5: Representation of minerals
ISO 710-6:1984,Graphical symbols for use on detailed maps, plans and geological cross-sections−Part
6: Representation of contact rocks and rocks which have undergone metasomatic, pneumatolytic or
hydrothermal transformation or transformation by weathering
――――― [JIS A 0204 pdf 3] ―――――
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A 0204 : 2019
ISO 710-7:1984,Graphical symbols for use on detailed maps, plans and geological cross-sections−Part
7: Tectonic symbols(全体評価 : MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS Z 8312 製図−表示の一般原則−線の基本原則
JIS Z 8321 製図−表示の一般原則−CADに用いる線
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1
地質図
表層を覆う土壌及び草木以外の地殻表面の岩石[未固結の砕せつ物(砕屑物)も含む。]を,その種類又
は岩相(堆積相,変成相,変形相なども含む。)と年代とで区別し,それらの分布,構造,累重関係などを
示した図。狭義には地形図などを基図とし,岩石の種類又は岩相の境界面と地形面との交線で分布を示し,
その他の地質学的属性を地形面上に投影して示した図であるが,広義には地質図(狭義)のほか鉛直地質
断面図,水平地質断面図など地質学的属性を示した図を地質図と呼ぶ。この規格では広義の地質図を,単
に地質図と定義する。
3.2
地質断面図
岩石の種類,岩石の分布,その他の地質学的属性を仮想的な断面に投影した図。
3.3
記号群
地質図に用いる記号,文字記号,色,模様などを含む一連の記号。
3.4
凡例
地質図に用いる記号群及びその説明を,一定の規則に従って配列したもの。
3.5
存在確実度
断層,地層境界などの存在の確かさを示す尺度。この規格では,位置正確度を問わない場合には“確認”
と“推定”とに,位置正確度と組み合わせて細分する場合には“確実”と“不確実”とに分けて存在確実
度を示す。ここで,“確認”と“確実”,“推定”と“不確実”は,それぞれ同義ではあるが,基準が異なる
区分体系であることが分かるように異なる表記とする。“確認”と“確実”は,存在することが確かである
場合に用いる形容的表現である。“推定”と“不確実”は,その存在を露頭などで確認することはできない
が,論理的に推定できる場合に用いる形容的表現である。
――――― [JIS A 0204 pdf 4] ―――――
3
A 0204 : 2019
3.6
位置正確度
断層,地層境界などの位置の正確さを示す尺度。この規格では,位置正確度を“位置正確”,“位置ほぼ
正確”及び“位置推定”に分け,これに“位置伏在”を加えて示す。“位置正確”とは,露頭などでその位
置がほぼ連続的に確認でき,その連続性において定義したある範囲(信頼区間内)にその位置を限定でき
る場合に用いる。“位置ほぼ正確”は,“位置正確”よりも信頼区間の範囲が広い,ある一定の範囲内に位
置を限定できる場合に用いる。“位置推定”は,“位置ほぼ正確”とした範囲内に境界の位置を限定できな
い場合に用いる。断層,地層境界などの位置が地質図の投影面に露出していない場合は,“位置伏在”とす
る。
なお,断層,地層境界などの地質学的属性に幅又は厚みがある断層帯,漸移帯の位置正確度を表現する
場合は,断層帯,漸移帯などの中心面又は特徴的な面を基準にして信頼区間を設ける。
3.7
伏在
地層・岩体などの境界,断層などが,地層・岩体などに覆われ,基準面に露出しない状態を示す形容的
表現。伏在境界,伏在断層など,伏在する地質学的属性の位置正確度は特定しない。
なお,地層・岩体などの境界,断層などを位置正確度によって細分する場合,位置正確度の区分である
“位置正確”,“位置ほぼ正確”及び“位置推定”に“位置伏在”を加えて伏在を表現する。
3.8
地質学的属性
地層・岩体の境界線,地質構造,地層・岩体から産出する岩石・鉱物・化石,地下資源など地層・岩体
を特徴付ける要素又はそれらの総称。
3.9
基準面
地形面,垂直断面,水平断面など,地質学的属性の分布を投影する面。
3.10
地層・岩体の区分単位
一定の概念でくくられる地層・岩体の階層を示す単位。
3.11
付加体
海洋プレートが島弧又は陸弧の下に沈み込むときに,島弧側又は陸弧側にくさび状に付加された地層・
岩体。
4 地質図に用いる記号群
4.1 一般的事項
地質図に用いる記号群は,数値地質図における任意の拡大縮小を考慮し,地質図に用いるそれぞれの記
号,文字記号及び模様について基準となる形態を規定するが,記号の大きさ,文字記号の大きさ,書体,
模様の太さ及び密度については規定しない。ただし,記号,文字記号及び模様は,この規格で規定された
形態の相似形でなければならない。また,この規格の記号の形状を描く線の基本原則は,JIS Z 8312及び
JIS Z 8321による。
――――― [JIS A 0204 pdf 5] ―――――
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JIS A 0204:2019の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 710-1:1974(MOD)
- ISO 710-2:1974(MOD)
- ISO 710-3:1974(MOD)
- ISO 710-4:1982(MOD)
- ISO 710-5:1989(MOD)
- ISO 710-6:1984(MOD)
- ISO 710-7:1984(MOD)
JIS A 0204:2019の国際規格 ICS 分類一覧
- 07 : 自然科学及び応用科学 > 07.060 : 地質学.気象学.水文学
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.080 : 図記号 > 01.080.30 : 機械及び建築用製図,ダイヤグラム,計画書,地図及び関連技術文書のための図記号
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.040 : 用語集 > 01.040.07 : 自然科学及び応用科学(用語集)
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.040 : 用語集 > 01.040.01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション(用語集)
JIS A 0204:2019の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISZ8312:1999
- 製図―表示の一般原則―線の基本原則
- JISZ8321:2000
- 製図―表示の一般原則―CADに用いる線