JIS A 3305:2020 建築・土木構造物の信頼性に関する設計の一般原則 | ページ 3

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A 3305 : 2020 (ISO 2394 : 2015)
作用,環境からの影響,材料並びに地盤の特性及び幾何量を特徴付ける物理量を表す変数。
2.2.16
設計供用期間(design service life)
構造物又は構造部材が,予期された維持管理の下,実質的な修復を必要とせずに,意図された用途に使
用すると想定される期間。
2.2.17
モデル不確定性(model uncertainty)
物理的又は統計的モデルの正確さに関する不確定性。基本変数として扱う。
2.2.18
偶然的不確定性(aleatory uncertainty)
典型的には荷重環境,構造物の幾何量及び材料特性と関連する固有の不確定性。
2.2.19
認識論的不確定性(epistemic uncertainty)
一般に測定又は理論の進歩によって低減され得る,知識の不足による不確定性。
注記 偶然的不確定性と認識論的不確定性との厳密な境界は必ずしも明確ではない。
2.2.20
不確定性の階層モデル(hierarchical modelling of uncertainty)
他の確率変数の関数として表されるモデル。
2.2.21
確率論的手法(probabilistic methods)
関係する基本変数を,離散的又は連続的な確率変数,確率過程及び確率場として取り扱う検証手法。
2.2.22
信頼性指標,β(reliability index)
破壊確率pfの代わりに用いられるもの。Φ−1を標準正規分布の逆関数として,β=−Φ−1(pf)と表される。
2.2.23
目標信頼性(指標)[target reliability (index)]
許容できる安全性又は許容できる使用性に対応する信頼性(指標)。
2.2.24
準確率論的手法(semi-probabilistic)
代表値及び部分係数,並びに関連があれば付加的な値を用いて基本変数に付随する不確定性及びばらつ
きに対して余裕を付与する検証手法。
注記 部分係数は,個々の確率変数又は包括的な変数と関係する場合がある。
2.2.24-1
部分係数手法(partial factors methods)
2.2.24による。
2.2.25
構造モデル(structural model)
解析,設計及び検証に用いるために,構造物を物理的,数学的又は数量的に理想化したもの。
2.2.26
静的システム(static system)

――――― [JIS A 3305 pdf 11] ―――――

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A 3305 : 2020 (ISO 2394 : 2015)
静的解析,設計及び検証に用いるために構造物を理想化したもの。
2.2.27
検証レベル(levels of verification)
あらゆる設計及びアセスメントの局面において,目標に適合しているか評価を行うために使用される検
証のレベル。
注記 レベルは,リスクレベル,確率論的な信頼性レベル,準確率論的なレベルが一般に認められて
いる。
2.2.28
一次信頼性手法及び二次信頼性手法,FORM and SORM(First/Second Order Reliability Methods)
信頼性指標βを決定するために用いられる数値的手法。
2.2.29
信頼性要素(reliability elements)
部分係数形式において用いられる数量。それによって所定の目標信頼性の達成を想定する。
注記 一般に信頼性要素は,部分係数及び荷重組合せ係数を含んでいる。
2.2.30
特性値(characteristic value)
所定の超過確率となるよう統計的に定められることが望ましい値。
注記 変動作用に対しては,特性値は次のいずれかに対応する。
− ある特定の基準期間において,あらかじめ定められた非超過確率に対応する上方値又はあ
らかじめ定めた達成確率(超過確率)に対応する下方値。
− 統計的分布が分からない場合に定める公称値。
2.2.31
基準期間(reference period)
信頼性指標又は破壊確率を評価するための期間。変動作用及び/又は偶発作用の設計値を評価するため
の基礎として用いられる。
2.2.32
公称値(nominal value)
例えば,経験,物理的な制約など,非統計的な根拠に基づいて設定される値。
2.2.33
代替荷重経路,ALP(alternative load path)
荷重が作用する点から抵抗する点に伝達される代替経路。
2.2.34
結果の重大さの低減対策(consequence reducing measures)
破壊の直接的又は間接的な結果の重大さを低減することによって,結果として全リスクを低減するため
の対策。
2.2.35
主要素(key element)
構造物の限界状態の性能に関わる構造部材。
2.2.36
コードキャリブレーション(code calibration)

――――― [JIS A 3305 pdf 12] ―――――

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A 3305 : 2020 (ISO 2394 : 2015)
所定の規準形式において,信頼性目標を達成するための信頼性要素を決定すること。
2.2.37
載荷試験(load testing)
その挙動又は特性を評価したり,耐荷能力を予測したりするために,載荷することによって行う構造物
(又はその一部)の試験。

2.3 作用,作用効果,環境からの影響に関する用語

2.3.1
作用(action)
構造物に作用する集中荷重若しくは分布荷重(直接作用),構造物に強制的に作用したり,拘束したりす
る変位若しくは温度効果又は材料特性若しくは構造物の寸法に経時的な変化をもたらし得る環境からの影
響の総称。
注記 一般に作用は,建築基準法第20条にある“自重,積載荷重,積雪荷重,風圧,土圧及び水圧並
びに地震その他の震動及び衝撃”などの“荷重及び外力”のほか,材料特性又は構造物の寸法
に変化をもたらす可能性のある自然に起こる化学的,物理的又は生物的作用などを含んでいる。
さらに,通常の又は過酷な環境的影響,使用による磨耗,構造物の不適切な使用,維持管理の
不備などによる影響などを含んでいる。また,要素間で相互作用があることがあり,場合によ
っては,作用と構造物の応答との間に相互作用があることもある。
2.3.2
単一作用(individual action single action)
構造物に作用する他のいかなる作用からも時間的,空間的に独立しているとみなすことのできる作用。
2.3.3
永続作用(permanent action)
設計供用期間を通じて継続的に作用すると考えられる,その大きさの時間的なばらつきが平均値に比べ
て小さい作用。
2.3.4
変動作用(variable action)
設計供用期間中に作用すると考えられる,その大きさの時間的なばらつきが無視もできず,単調でもな
い作用。
2.3.5
偶発作用(accidental action)
設計供用期間中に発生する見込みが有意に大きな値でない作用。
2.3.6
固定作用(fixed action)
構造物のある一点を定めれば,構造物全体について,その大きさ及び方向が明確に定められるというよ
うな,固定された分布をもつ作用。
2.3.7
自由作用(free action)
構造物に対して,ある限界内で任意の空間分布をもち得る作用。
2.3.8
(JISでは不採用とした。)

――――― [JIS A 3305 pdf 13] ―――――

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A 3305 : 2020 (ISO 2394 : 2015)
2.3.9
(JISでは不採用とした。)
2.3.10
(JISでは不採用とした。)
2.3.11
作用の設計値(design value of an action)
準確率論的検証において用いられる,信頼性目標を満足するようにキャリブレーションされた作用値。
注記 部分係数手法では,この値は,作用の代表値に部分係数γFを乗じることで得られる。
2.3.12
(JISでは不採用とした。)
2.3.13
プレストレス(prestress)
強制変形を導入することで構造物に意図的にかけられる力。
2.3.14
地盤作用(geotechnical action)
地盤,盛土又は地下水によって構造物に伝達される作用。
2.3.15
地震作用(seismic action)
地震動によってもたらされる作用。
2.3.16
積載荷重(imposed load)
建物内の人間及び占有物によってもたらされる荷重。
2.3.17
(JISでは不採用とした。)
2.3.18
環境からの影響(environmental influences)
構造物を構成する材料を劣化させる物理的,化学的又は生物的影響。結果的に,使用性及び安全性に悪
影響を及ぼす可能性がある。
2.3.19
荷重配置(load arrangement)
自由作用の作用点,大きさ及び方向を同定すること。
2.3.20
作用の代表値(representative value of an action)
特性値,公称値,組合せ値,頻繁値及び半永続値のうちの一つ。
2.3.21
組合せ値(combination value)
幾つかの値の組合せによって引き起こされる作用効果の超過確率が,単一作用による設計値の超過確率
にほぼ等しいとして定められる値。
注記 “組合せ値”は,係数Ψ0によって低減された特性値として表すことがある。

――――― [JIS A 3305 pdf 14] ―――――

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A 3305 : 2020 (ISO 2394 : 2015)
2.3.22
作用モデル(action model)
作用の大きさ,位置,方向,継続時間などを表すモデル。
2.3.23
頻繁値[(しばしば)超過する値](frequent value)
選択した期間内で超過する時間の合計が選択期間のうち,所定のほんの一部でしかないとするか,超過
頻度が所定の値に限られているとして定める値。
注記 “頻繁値”は,係数Ψ1によって低減された特性値として表すことがある。
2.3.24
半永続値(quasi-permanent value)
選択した期間内で超過する時間の合計がその期間の半分であるとして定める値。
注記 “半永続値”は,係数Ψ2によって低減された特性値として表すことがある。
2.3.25
荷重状態(load case)
特定の限界状態の詳細な検証で考慮する,矛盾のない荷重配置,一連の変形及び不整。
2.3.26
荷重組合せ(load combination)
所定の限界状態に対する構造物の信頼性を検証する場合に同時に考慮すべき複数の作用及びそれらの設
計値。
2.3.27
(JISでは不採用とした。)
2.3.28
(JISでは不採用とした。)
2.3.29
(JISでは不採用とした。)
2.3.30
(JISでは不採用とした。)
2.3.31
(JISでは不採用とした。)
2.3.32
信頼性解析(reliability analysis)
ある対象物の信頼性を評価するための解析。

2.4 構造物の応答,耐力,材料特性,幾何学量に関する用語

2.4.1
材料モデル(material model)
内力又は応力とひずみを含む変形との関係を表すモデル。
注記 このような関係の変数として,弾性係数,降伏限界,終局強度などがあり,それらは一般に確
率変数と考えられる。それらは時間又は空間に依存している場合もある。変数の間には,しば
しば相関がある。

――――― [JIS A 3305 pdf 15] ―――――

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