JIS A 3304:1994 規格概要
この規格 A3304は、事務所,宿舎,学校,応急住宅などの用途に供する鉄骨軸組構造の組立仮設建築物の構造設計標準について規定。
JISA3304 規格全文情報
- 規格番号
- JIS A3304
- 規格名称
- 組立仮設建築物の構造設計標準
- 規格名称英語訳
- Standard of structural design systems on the prefabricated temporary houses
- 制定年月日
- 1973年2月1日
- 最新改正日
- 2017年10月25日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 91.080.01
- 主務大臣
- 国土交通
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 1973-02-01 制定日, 1976-07-14 確認日, 1982-11-24 確認日, 1988-04-01 確認日, 1994-02-15 改正日, 1999-07-09 確認日, 2011-11-29 確認日, 2017-10-25 確認
- ページ
- JIS A 3304:1994 PDF [9]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
A 3304-1994
組立仮設建築物の構造設計標準
Standard of structural design systems on the prefabricated temporary houses
1. 適用範囲 この規格は,事務所,宿舎,学校,応急住宅などの用途に供する鉄骨軸組構造の組立仮設
建築物(1)の構造設計標準について規定する。
注(1) この規格でいう組立仮設構築物とは,建築基準法第85条でいう仮設建築物以外の用途に使用さ
れる建築物も含めるものとし,下屋その他の附属建築物は含まないものとする。
備考1. この規格の引用規格は,付表1に示す。
2. この規格の中で [{}] を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,
参考値である。
2. 種類 組立仮設建築物を表1のとおり区分する。
表1
種類 記号
平家建 I型
2階建 II型
3. 寸法
3.1 はり間寸法 はり間寸法は,表2のとおりとする。1.81.88mをKで表す。
表2
はり間寸法 1.5K 2K 2.5K 2.75K 3K 3.25K 3.5K 4K 4.5K 5K
3.2 けた行寸法 けた行寸法は,1Kの整数倍を標準とする。ただし,はり間方向筋かい構面で区画され
る場合の最大寸法は,はり間寸法の4倍,かつ,10K以下とする。
3.3 居室の天井高・軒の出・屋根のこう配 建築物の各部の寸法は,表3のとおりとする。
表3
各部の名称 居室の天井高 cm 軒の出 cm 屋根のこう配
寸法 210以上 45以下 1/104.5/10
4. 構造計画
4.1 部材配置 柱及びはりを用いた軸組構造とし,柱及びはりのほか,床,壁などを有効に配置して,
建築物全体が,荷重に対して一様に安全であるようにすること。
4.2 壁面筋かいの配置 壁面筋かいはつり合いよく配置し,各方向とも全水平力を負担し得る数以上と
する。
――――― [JIS A 3304 pdf 1] ―――――
2
A 3304-1994
4.3 水平筋かい 建物各部に加わる水平力を安全に壁面筋かいに伝達できるよう2階床,屋根面に筋か
いを配置する。
4.4 主要構造部材の最小板厚 主要構造部材に使用する鋼材の板厚は,1.6mm以上とする。
4.5 接合部 接合部は,構造耐力上十分な強度をもち,かつ,有害な局部変形が生じないものとする。
5. 構成部品
5.1 名称及び記号 構成部品の名称及び記号は,表4のとおりとする。
表4
名称 記号 名称 記号
屋根ばり RG 外壁パネル WP
2階床ばり G 屋根パネル RP
柱 C 土台 D
つなぎ材(2) V 大引き O
筋かい B 屋外階段 S
床パネル FP
注(2) 胴差しを含む。
5.2 材料 表4に規定する部品を構成する材料の材質及び形状・寸法は,表5の材料の欄に定めたもの
は材質及び形状・寸法の欄に定めたもの及びこれと同等以上のものとする。
表5
材料 材質及び形状・寸法
鋼材 JIS G 3101
JIS G 3444
JIS G 3466
JIS G 3350
JIS G 3112
JIS G 3117
溶接棒 JIS Z 3211
ボルト・ナット JIS B 1180
JIS B 1181
リベット JIS B 1213
JIS B 1214
ターンバックル JIS A 5540
筋かい JIS A 5541
JIS A 5542
鉄板 JIS G 3302
JIS G 3312
JIS G 3131
JIS G 3141
JIS G 3313
合板 普通合板の日本農林規格・特殊合板の日本農
林規格・難燃合板の日本農林規格
くぎ類 JIS A 5508
5.3 木製部品
5.3.1 枠組 枠組台上で,所定寸法のさん木をくぎ打ちその他の方法で枠組みする。
――――― [JIS A 3304 pdf 2] ―――――
3
A 3304-1994
5.3.2 表面材のはり付け くぎ打ち又は接着剤を用いてはり付ける。くぎの長さは,はり付け板厚さの
2.5倍以上とする。
接着剤は,JIS K 6801,JIS K 6802に規定するもの,又は品質がこれと同等以上のものを用いなければ
ならない。
5.4 鉄骨部品
5.4.1 切断 切断は,機械切断を原則とする。
5.4.2 曲げ加工 曲げ加工を要する部材は,常温又は熱間加工とし,その発生する有害なひずみは,矯正
する。
5.4.3 穴あけ 穴あけは,ポンチ穴あけ又はドリル穴あけとし,穴あけによるまくれ,有害なひずみは取
り除くものとする。
5.4.4 組立 組立てに先立ちあらかじめ素材を修正し,アーク溶接又はスポット溶接,ボルト接合で所定
の寸法に組み立て,有害なそり,ねじれのないようにする。
5.4.5 溶接 溶接の際は,JIS Z 3801による資格を保有する溶接工をもつこと。溶接は,主としてアーク
溶接とし,母材の溶接面は溶接に先立ち水分,さび,油,その他の不純物を清掃する。溶接は,溶接棒の
種類,太さ及び作業姿勢に応じて適当な電流と電圧で実施する。
5.4.6 さび止め塗装 塗装に先立って,鋼材全面を十分に清掃し,さび止め塗装1回塗りを施す。
5.5 形状・寸法及びその許容差 構成部品の形状・寸法は,特に定めないが,その寸法許容差は表6の
とおりとする。
表6
単位mm
構成部品 寸法許容差
屋根ばり 長さ 2K以下 ±5
2Kを超える場合 ±10
2階床ばり 長さ ±3
柱 長さ ±3
つなぎ材・大引き 長さ ±3
外側パネル・床パネル 長さ ±4
幅 ±3
屋根パネル 長さ ±8
幅 ±3
土台 柱取付け孔間隔 ±3
備考1. 屋根ばり,2階床ばり,柱,つなぎ材及び大引きの長さとは,
取り付けリベット又はボルトの孔中心間隔とする。
2. パネルの長さ,幅の寸法は,パネルを構成する下地で測定し,
両端及び中央,3か所の平均をとる。
5.6 性能
5.6.1 構造計算 構成部品の構造強度は,建築基準法施行令第3章第8節の規定に基づいて設計する。
5.6.2 たわみの限度 構成部品の変形は,5.6.1で規定する荷重に応じて表7の限度を超えてはならない。
表7
構成部品 たわみの限度
1
2階床ばり はり間方向の長さの300
1
外壁パネル 長さの200
1
床パネル 長さの300
――――― [JIS A 3304 pdf 3] ―――――
4
A 3304-1994
5.6.3 実大試験 構成部品は,(2)に規定する試験を行い,(3)に規定する判定基準に適合するものとする。
(1) 数値の換算 従来単位の試験機又は計測器を用いて試験する場合の国際単位系 (SI) による数値への
換算は,次による。
1kgf=9.80N
(2) 実際に近い,支持条件,荷重状態で荷重を加えること。ただし,次の(4),(5),(6)に規定する試験方法
によってよい。この場合,はり及びパネルの予想破壊荷重は,表8中欄の荷重状態で生じる最大モー
メントと等価の荷重とする。
(3) 表8の規定に合格すること。
表8
構成部品 荷重状態 判定基準
屋根ばり・屋根パネル G+S又はG+S+W 使用上有害な変形を生じない。
1.2G+2.1 (S+W) 又は1.4 (G+S+W) 破壊しない。
2階床ばり・床パネル G+P 表7のたわみの限度以下。
1.2G+2.1P又は1.4 (G+P) 破壊しない。
柱 (G+P+S) 使用上有害な曲がり,ねじれが生じない。
2 (G+P+S) 破壊しない。
外壁パネル W 表7のたわみの限度以下。
2.1W 破壊しない。
ここで, G : 建築基準法施行令に規定する固定荷重
P : 建築基準法施行令に規定する積載荷重
S : 建築基準法施行令に規定する積雪荷重
W : 建築基準法施行令に規定する風圧力
破壊に関する実験で加えるSとWの荷重は,建築基準法施行令に規定する軽減は行わない。
(4) 2階床ばり・屋根ばり試験方法 図1のように試験機の上に試験体を水平に置き,支点間距離の約3
等分点に2点荷重を加える。
荷重は,予想破壊荷重を5等分した5段階荷重とし,各段階ごとに荷重をゼロに戻す。各段階ごと
に試験体中央のたわみ及び荷重をゼロに戻したときの残留たわみを,0.01mm目盛ダイヤルゲージで
測定する。
試験機は,予想破壊荷重の1.5倍以上の能力をもつ油圧式又はてこ式のものを用いる。
試験体は,適当な方法で横倒れ防止をすること。
合掌形屋根トラスも,これに準じた方法で行う。
試験の結果は,図2のように荷重と中央たわみで表し,Pa(変形が著しく増大する直前の荷重),
Pu(最大荷重)を求める。
――――― [JIS A 3304 pdf 4] ―――――
5
A 3304-1994
図1
図2
(5) 屋根パネル・床パネル・外壁パネル試験方法 図3のように試験体を水平に置き,支点間距離の3等
分点に2点荷重を加える。荷重装置は,予想破壊荷重の1.5倍以上の荷重を加えられるものとし,油
圧式,てこ式,重錘式いずれでもよい。
荷重は,予想破壊荷重を5等分した5段階荷重とし,各段階ごとに荷重をゼロに戻す。
各荷重段階ごとの試験体中央のたわみ及び荷重をゼロに戻したときの残留たわみを0.01mm目盛ダ
イヤルゲージ2個で測定する。
試験の結果は,図4のように荷重と中央たわみ(2個の平均値)で表し,Pa(変形が著しく増大す
る直前の荷重),Pu(最大荷重)を求める。
――――― [JIS A 3304 pdf 5] ―――――
次のページ PDF 6
JIS A 3304:1994の国際規格 ICS 分類一覧
JIS A 3304:1994の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA5508:2009
- くぎ
- JISA5540:2008
- 建築用ターンバックル
- JISA5541:2008
- 建築用ターンバックル胴
- JISA5542:2003
- 建築用ターンバックルボルト
- JISB1180:2014
- 六角ボルト
- JISB1181:2014
- 六角ナット
- JISB1213:1995
- 冷間成形リベット
- JISB1214:1995
- 熱間成形リベット
- JISG3101:2015
- 一般構造用圧延鋼材
- JISG3101:2020
- 一般構造用圧延鋼材
- JISG3112:2020
- 鉄筋コンクリート用棒鋼
- JISG3117:2017
- 鉄筋コンクリート用再生棒鋼
- JISG3131:2018
- 熱間圧延軟鋼板及び鋼帯
- JISG3141:2017
- 冷間圧延鋼板及び鋼帯
- JISG3141:2021
- 冷間圧延鋼板及び鋼帯
- JISG3302:2019
- 溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
- JISG3312:2019
- 塗装溶融亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
- JISG3313:2015
- 電気亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
- JISG3313:2021
- 電気亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
- JISG3350:2017
- 一般構造用軽量形鋼
- JISG3350:2021
- 一般構造用軽量形鋼
- JISG3444:2015
- 一般構造用炭素鋼鋼管
- JISG3444:2021
- 一般構造用炭素鋼鋼管
- JISG3466:2015
- 一般構造用角形鋼管
- JISG3466:2021
- 一般構造用角形鋼管
- JISK6801:1995
- ユリア樹脂木材接着剤
- JISK6802:1995
- フェノール樹脂木材接着剤
- JISZ3211:2008
- 軟鋼,高張力鋼及び低温用鋼用被覆アーク溶接棒
- JISZ3801:1950
- アルコール綿容器
- JISZ3801:2018
- 手溶接技術検定における試験方法及び判定基準