JIS G 3313:2015 電気亜鉛めっき鋼板及び鋼帯

JIS G 3313:2015 規格概要

この規格 G3313は、電気亜鉛めっき鋼板及び電気亜鉛めっき鋼帯について規定。

JISG3313 規格全文情報

規格番号
JIS G3313 
規格名称
電気亜鉛めっき鋼板及び鋼帯
規格名称英語訳
Electrolytic zinc-coated steel sheet and strip
制定年月日
1971年6月1日
最新改正日
2017年6月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 5002:2013(MOD)
国際規格分類

ICS

77.140.50
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
鉄鋼 II 2021
改訂:履歴
1971-06-01 制定日, 1974-07-01 確認日, 1977-04-01 確認日, 1983-02-01 確認日, 1988-10-01 確認日, 1990-10-01 改正日, 1996-05-01 確認日, 1998-11-20 改正日, 2004-08-20 確認日, 2005-03-20 改正日, 2007-09-20 改正日, 2010-06-21 改正日, 2015-08-20 改正日, 2017-06-20 改正
ページ
JIS G 3313:2015 PDF [52]
                                                                                   G 3313 : 2015

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 種類,記号,適用する表示厚さ,原板及び調質区分・・・・[2]
  •  4 めっき・・・・[4]
  •  4.1 めっきの種類・・・・[4]
  •  4.2 めっきの付着量・・・・[5]
  •  4.3 めっきの付着量表示記号・・・・[5]
  •  4.4 めっき密着性・・・・[6]
  •  5 化成処理・・・・[7]
  •  6 塗油・・・・[8]
  •  7 機械的性質・・・・[8]
  •  7.1 適用する機械的性質・・・・[8]
  •  7.2 曲げ性・・・・[8]
  •  7.3 引張試験特性及び塗装焼付硬化量・・・・[8]
  •  7.4 硬さ・・・・[10]
  •  8 寸法及び許容差・・・・[13]
  •  8.1 寸法の表し方・・・・[13]
  •  8.2 標準寸法・・・・[13]
  •  8.3 寸法の許容差・・・・[13]
  •  9 形状・・・・[14]
  •  9.1 横曲がり・・・・[14]
  •  9.2 直角度・・・・[14]
  •  9.3 平たん度・・・・[14]
  •  10 質量・・・・[15]
  •  10.1 板の質量・・・・[15]
  •  10.2 コイルの質量・・・・[15]
  •  11 外観・・・・[16]
  •  12 試験・・・・[16]
  •  12.1 めっき試験・・・・[16]
  •  12.2 機械試験・・・・[17]
  •  13 検査及び再検査・・・・[18]
  •  13.1 検査・・・・[18]
  •  13.2 再検査・・・・[18]
  •  14 表示・・・・[18]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS G 3313 pdf 1] ―――――

G 3313 : 2015

pdf 目次

ページ

  •  15 注文時の確認事項・・・・[19]
  •  16 報告・・・・[19]
  •  附属書JA(規定)電気亜鉛めっき鋼板及び鋼帯の寸法許容差・・・・[20]
  •  附属書JB(規定)電気亜鉛めっき鋼板及び鋼帯の形状・・・・[24]
  •  附属書JC(規定)電気亜鉛めっき鋼板及び鋼帯のEDTA滴定法によるめっきの付着量試験方法・・・・[28]
  •  附属書JD(規定)電気亜鉛めっき鋼板及び鋼帯の蛍光X線分析法によるオフラインめっき付着量試験方法・・・・[30]
  •  附属書JE(規定)電気亜鉛めっき鋼帯の蛍光X線分析法によるオンラインめっき付着量試験方法・・・・[33]
  •  附属書JF(規定)電気亜鉛めっき鋼板及び鋼帯の重量法によるめっき付着量試験方法・・・・[37]
  •  附属書JG(規定)塗装焼付硬化量試験方法・・・・[38]
  •  附属書JH(規定)電気亜鉛めっき鋼板及び鋼帯の原子吸光分析方法によるめっき付着量試験方法・・・・[40]
  •  附属書JI(規定)電気亜鉛めっき鋼板及び鋼帯のICP発光分光分析方法によるめっき付着量試験方法 42附属書JJ(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[45]

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS G 3313 pdf 2] ―――――

                                                                                   G 3313 : 2015

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本
鉄鋼連盟(JISF)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申出があり,日本工業標準
調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
  これによって,JIS G 3313:2010は改正され,この規格に置き換えられた。
  なお,平成28年8月19日までの間は,工業標準化法第19条第1項等の関係条項の規定に基づくJISマ
ーク表示認証において,JIS G 3313:2010によることができる。
  この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
  この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 3)

――――― [JIS G 3313 pdf 3] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
                                                                              G 3313 : 2015

電気亜鉛めっき鋼板及び鋼帯

Electrolytic zinc-coated steel sheet and strip

序文

 この規格は,2013年に第4版として発行されたISO 5002を基とし,技術的内容を変更して作成した日
本工業規格である。
  なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JJに示す。

1 適用範囲

  この規格は,電気亜鉛めっき鋼板(以下,板という。)及び電気亜鉛めっき鋼帯(以下,コイルという。)
について規定する。
    注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
          ISO 5002:2013,Hot-rolled and cold-reduced electrolytic zinc-coated carbon steel sheet of commercial
              and drawing qualities(MOD)
            なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
          ことを示す。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
    JIS B 7721 引張試験機・圧縮試験機−力計測系の校正方法及び検証方法
    JIS G 0404 鋼材の一般受渡し条件
    JIS G 0415 鋼及び鋼製品−検査文書
    JIS G 0594 無機被覆鋼板のサイクル腐食促進試験方法
    JIS G 1257-0 鉄及び鋼−原子吸光分析方法−第0部 : 一般事項
    JIS G 1258-0 鉄及び鋼−ICP発光分光分析方法−第0部 : 一般事項
    JIS G 3101 一般構造用圧延鋼材
    JIS G 3113 自動車構造用熱間圧延鋼板及び鋼帯
    JIS G 3131 熱間圧延軟鋼板及び鋼帯
    JIS G 3134 自動車用加工性熱間圧延高張力鋼板及び鋼帯
    JIS G 3135 自動車用加工性冷間圧延高張力鋼板及び鋼帯
    JIS G 3141 冷間圧延鋼板及び鋼帯
    JIS H 8502 めっきの耐食性試験方法

――――― [JIS G 3313 pdf 4] ―――――

2
G 3313 : 2015
    JIS K 0119 蛍光X線分析通則
    JIS K 5600-7-9 塗料一般試験方法−第7部 : 塗膜の長期耐久性−第9節 : サイクル腐食試験方法−塩
        水噴霧/乾燥/湿潤
    JIS K 8001 試薬試験方法通則
    JIS K 8847 ヘキサメチレンテトラミン(試薬)
    JIS Z 2241 金属材料引張試験方法
    JIS Z 2244 ビッカース硬さ試験−試験方法
    JIS Z 2245 ロックウェル硬さ試験−試験方法
    JIS Z 2248 金属材料曲げ試験方法
    JIS Z 8401 数値の丸め方
3 種類,記号,適用する表示厚さ1),原板及び調質区分
  板及びコイルの種類は,熱間圧延鋼帯(以下,熱延原板という。)を用いる16種類及び冷間圧延鋼帯(以
下,冷延原板という。)を用いる18種類とし,種類の記号及び適用する表示厚さは表1及び表2による。
  板及びコイルに使用する熱延原板は,JIS G 3101,JIS G 3113,JIS G 3131及びJIS G 3134による鋼帯と
し,冷延原板はJIS G 3135及びJIS G 3141による鋼帯とし,それぞれ表1及び表2による。ただし,JIS G
3141による鋼帯は,ダル仕上げとする。表2のうちSECC,SECD,SECE,SECF及びSECGには調質区
分を設けその記号は,表3による。
    注1) 表示厚さは,めっき前の原板の厚さをいう[8.1.1 a) 参照]。

――――― [JIS G 3313 pdf 5] ―――――

                                                                                              3
                                                                                   G 3313 : 2015
                    表1−種類の記号及び適用する表示厚さ[熱延原板の場合a)]
                                                                            単位 mm
                                              使用する熱延原板の
             種類の記号   適用する表示厚さ                               適用
                                                 種類の記号b)
           SEHC c)                                 SPHC             一般用
           SEHD c)                                 SPHD             絞り用
           SEHE c)                                 SPHE             深絞り用
                          1.6以上 4.5以下
           SEFH490                                 SPFH490
           SEFH540                                 SPFH540          加工用
           SEFH590                                 SPFH590
           SEFH540Y                                SPFH540Y
                          2.0以上 4.0以下                           高加工用
           SEFH590Y                                SPFH590Y
           SE330                                   SS330
           SE400                                   SS400
                                                                    高強度一般用
           SE490                                   SS490
           SE540                                   SS540
                          1.6以上 4.5以下
           SEPH310                                 SAPH310
           SEPH370                                 SAPH370
                                                                    高強度一般加工用
           SEPH400                                 SAPH400
           SEPH440                                 SAPH440
           注a) 表示厚さ1.6 mm以上3.2 mm以下に対して,特に熱延原板の指定がない場合は,熱
                延原板の仕様を満たす冷延原板を使用することができる。
              b)   PHC,SPHD及びSPHEはJIS G 3131に,SPFH490SPFH590YはJIS G 3134に,
                SS330SS540はJIS G 3101に,及びSAPH310SAPH440はJIS G 3113にそれぞれ
                規定している。
              c)   EHC,SEHD及びSEHEは,受渡当事者間の協定によって,この表以外の表示厚さ
                を適用してもよい。

――――― [JIS G 3313 pdf 6] ―――――

4
G 3313 : 2015
                     表2−種類の記号及び適用する表示厚さ(冷延原板の場合)
                                                                             単位 mm
                                            使用する冷延原板の
           種類の記号    適用する表示厚さ                                 適用
                                               種類の記号b)
          SECC a), c)                            SPCC              一般用
          SECD a)                                SPCD              絞り用
          SECE a)        0.4以上 3.2以下         SPCE              深絞り用
          SECF a)                                SPCF              非時効性深絞り用
          SECG a)                                SPCG              非時効性超深絞り用
          SEFC340                                SPFC340
                                                                   絞り加工用
          SEFC370                                SPFC370
          SEFC390                                SPFC390
          SEFC440                                SPFC440
          SEFC490                                SPFC490           加工用
                         0.6以上 2.3以下
          SEFC540                                SPFC540
          SEFC590                                SPFC590
          SEFC490Y                               SPFC490Y
          SEFC540Y                               SPFC540Y
          SEFC590Y                               SPFC590Y          低降伏比型
          SEFC780Y                               SPFC780Y
                         0.8以上 2.0以下
          SEFC980Y                               SPFC980Y
          SEFC340H       0.6以上 1.6以下         SPFC340H          焼付硬化型
          注a)   ECC,SECD,SECE,SECF及びSECGは,受渡当事者間の協定によって,この表以外
               の表示厚さを適用してもよい。
            b)   PCCSPCGはJIS G 3141に,及びSPFC340SPFC340HはJIS G 3135に,それぞれ規
               定している。
            c)   ECCの調質区分が標準調質及び焼なましのままの場合に,注文者の指定によって,引
               張試験を規定するときは,種類の記号の末尾にTを付けてSECCTとする。
                                     表3−調質区分及び記号
                    調質区分                 記号              適用する種類の記号
                  焼なましのまま               A            SECC,SECD,SECE,SECF
                    標準調質                   S            及びSECG
                     1硬質
                                               8
                     8
                     1硬質
                                               4
                     4                                               SECC
                     1硬質
                                               2
                     2
                      硬質                     1

4 めっき

4.1 めっきの種類

  めっきの種類は,非合金めっき及び合金めっき2) の2種類とする。
    注2) 合金めっきとは,亜鉛−鉄合金を電気めっきしたものをいう。通常,亜鉛−鉄合金には,3 %以
          上の鉄が含まれる。

――――― [JIS G 3313 pdf 7] ―――――

                                                                                              5
                                                                                   G 3313 : 2015

4.2 めっきの付着量

  めっきの付着量は,12.1.2及び12.1.3によって試験を行い,それぞれの試験片の片面ごとのめっきの付
着量は,表4のめっきの最小付着量以上とする。ただし,附属書JEによってめっきの付着量を測定する
場合には,JE.6.5によって求めた測定値のそれぞれに適用する。
  板及びコイルには,両面のめっきの付着量が同一のもの(以下,等厚めっきという。),両面のめっきの
付着量が異なるもの(以下,差厚めっきという。)及び片面だけめっきしたもの(以下,片面めっきという。)
がある。

4.3 めっきの付着量表示記号

  めっきの付着量表示記号は,表4のめっきの片面付着量表示記号の組合せとし,その表し方は次による。
a) 板の場合は,めっきの片面付着量表示記号を,積載された板の上面/下面の順に表す。
      例1 E16/E16
b) コイルの場合は,めっきの片面付着量表示記号を,コイルの外面/内面の順に表す。
      例2 E16/E32
c) 片面めっきの場合は,鉄面の片面付着量表示記号(ES)/板又はコイルの面のめっきの片面付着量表
    示記号の順に表す。
      例3 ES/E40
d) 必要に応じて板又はコイルに差厚めっきであることを表すマークを付ける場合は,マークを付けた面
    のめっきの片面付着量表示記号の後にDを付記する。
      例4 E8/E16D
                        表4−めっきの付着量表示記号及び片面の最小付着量
                                                                               単位 g/m2
                                       めっきの最小付着量(片面)a)        (参考)
        めっき  めっきの片面付着
                                                                       めっき標準付着量b)
         区分      量表示記号     等厚めっきの場合   差厚めっきの場合
                                                                           (片面)
                      ES c)              −                −d)               −
                      EB                 2.5               −                  3
                      E8                 8.5               8                  10
        非合金
                      E16               17                 16                 20
        めっき
                      E24               25.5               24                 30
                      E32               34                 32                 40
                      E40               42.5               40                 50
                      GS c)              −                −d)               −
                      GB                 2.5               −                  3
                      G8                 8.5               8                  10
         合金
                      G16               17                 16                 20
        めっき
                      G24               25.5               24                 30
                      G32               34                 32                 40
                     G40                42.5               40                 50
       注a)   40及びG40を超えるめっきの付着量表示記号及び最小付着量は,受渡当事者間の協定による。
         b) めっき標準付着量は,製造実績に基づいた片面当たりの付着量を表す参考値である。
         c)   S及びGSは,片面めっきにおける鉄面の付着量表示記号である。
         d) めっきの付着量は上限値を規定し,その付着量は,縁部(幅方向端部)を除き50 mg/m2以下と
            する。

――――― [JIS G 3313 pdf 8] ―――――

6
G 3313 : 2015

4.4 めっき密着性

  板及びコイルは,表5又は表6の曲げ試験条件によって12.1.4の試験を行ったとき,試験片の外側表面
(試験片の幅の両端からそれぞれ7 mm以上内側の部分)にめっき離を生じてはならない。
    注記 めっき密着性の試験の実施については,12.1.4参照。
                              表5−曲げ試験条件(熱延原板の場合)
                                 曲げの内側間隔(表示厚さの板の最大枚数)
                                                  枚
 種類の記号     曲げ角度                       表示厚さ                         試験片及び方向
                                                 mm
                          1.6以上 2.0未満   2.0以上 3.2未満      3.2以上
 SEHC                        0(密着)         0(密着)          1
 SEHD                        0(密着)         0(密着)         0(密着)    3号,圧延方向
 SEHE                        0(密着)         0(密着)         0(密着)
 SEFH490                         1                1               2
 SEFH540                         2                2               3
                                                                              3号,圧延方向に
 SEFH590                         3                3               3
                                                                              直角
 SEFH540Y                        2                2               3
 SEFH590Y                        3                3               3
                 180°
 SE330                           1                1               1
                                                                              3号,圧延方向,
 SE400                           3                3               3
                                                                              又は3号,圧延方
 SE490                           4                4               4
                                                                              向に直角
 SE540                           4                4               4
 SEPH310                     0(密着)            2               2
 SEPH370                         1                2                 2         3号,圧延方向に
 SEPH400                         2                2                 2         直角
 SEPH440                         2                3               3

――――― [JIS G 3313 pdf 9] ―――――

                                                                                              7
                                                                                   G 3313 : 2015
                              表6−曲げ試験条件(冷延原板の場合)
                                                        曲げの内側間隔
                                                       (表示厚さの板の
            種類の記号        調質区分       曲げ角度                    試験片及び方向
                                                       最大枚数)
                                                              枚
              SECC          焼なましのまま                 0(密着)
              SECD
              SECE
                              標準調質                     0(密着)
              SECF
              SECG
                                1硬質          180°
                                                           0(密着)     3号,圧延方向
                                8
                                1硬質
                                                              1
              SECC              4
                                1硬質
                                                              2
                                2
                                硬質            −            −              −
            SEFC340              −                        0(密着)
            SEFC370              −                        0(密着)
            SEFC390              −                        0(密着)
            SEFC440              −                        0(密着)
            SEFC490              −                        0(密着)
            SEFC540              −                           1
                                                                        3号,圧延方向に
            SEFC590              −            180°          2
                                                                             直角
            SEFC490Y             −                        0(密着)
            SEFC540Y             −                           1
            SEFC590Y             −                           2
            SEFC780Y             −                           6
            SEFC980Y             −                           8
            SEFC340H             −                        0(密着)

5 化成処理

  板及びコイルの化成処理の種類及び記号は,表7による。ただし,特に指定がない場合,クロメートフ
リー処理とする。
  なお,表7以外の化成処理の種類については,受渡当事者間で協定してもよい。

――――― [JIS G 3313 pdf 10] ―――――

8
G 3313 : 2015
                                  表7−化成処理の種類及び記号
                              化成処理の種類                   記号
                    クロメート処理                              C
                    りん酸塩処理a)                              P
                    クロメートフリー処理b)                      NC
                    クロメートフリーのりん酸塩処理c)            NP
                    無処理                                      M
                    注a) りん酸塩処理は,耐食性向上のため,りん酸塩処理の上にクロ
                         メート処理を行うことが一般的である。
                      b) クロメートフリー処理とは,六価クロムを含まない化成処理を
                         いう。
                      c) クロメートフリーのりん酸塩処理とは,りん酸塩処理の上に六
                         価クロムを含まない化成処理を行ったものをいう。

6 塗油

  板及びコイルの塗油の種類及び記号は,表8による。ただし,特に指定がない限り無塗油とする。
                                    表8−塗油の種類及び記号
                                  塗油の種類            記号
                                塗油                      O
                                無塗油                    X

7 機械的性質

7.1 適用する機械的性質

  板及びコイルに適用する機械的性質は,曲げ性,引張試験特性,塗装焼付硬化量及び硬さとする。ただ
し,表1のSEHC,SEHD及びSEHEの表示厚さを受渡当事者間で協定した場合,及び表2のSECC,SECD,
SECE,SECF及びSECGの表示厚さを受渡当事者間で協定した場合の機械的性質は,受渡当事者間の協定
による。

7.2 曲げ性

  板及びコイルの曲げ性は,表5又は表6の曲げ試験条件によって12.2.2の試験を行い,試験片の外側表
面(試験片の幅の両端からそれぞれ7 mm以上内側の部分)に,素地のき裂(肉眼で認められるもの)及
び破断を生じてはならない。
    注記 曲げ性の試験の実施については,12.2.2参照。

7.3 引張試験特性及び塗装焼付硬化量

  板及びコイルの引張試験特性は,12.2.3によって試験を行い,表9又は表10による。ただし,表9又は
表10の値は,出荷検査の値に適用する3)。
  SEFC340Hの塗装焼付硬化量は,12.2.4によって試験を行い表10による。
    注3) 板及びコイルは,時効硬化によって降伏点又は耐力の上昇,及び伸びの低下が生じることがあ
          る。

――――― [JIS G 3313 pdf 11] ―――――

                                                                                              9
                                                                                   G 3313 : 2015
                              表9−引張試験特性(熱延原板の場合)
                                                       伸び
               降伏点    引張強さ                       %
              又は耐力                               表示厚さ
  種類の記号                                                                    試験片及び方向
                                                       mm
               N/mm2      N/mm2     1.6以上  2.0以上  2.5以上 3.2以上  4.0以上
                                    2.0未満  2.5未満  3.2未満 4.0未満  4.5以下
 SEHC           −       270以上    29以上   29以上   29以上   31以上  31以上
 SEHD           −       270以上    32以上   33以上   35以上   37以上  39以上   5号,圧延方向
 SEHE           −       270以上    33以上   35以上   37以上   39以上  41以上
 SEFH490      325以上    490以上    22以上   23以上   24以上   25以上  25以上
 SEFH540      355以上    540以上    21以上   22以上   23以上   24以上  24以上
                                                                                5号,圧延方向に
 SEFH590      420以上    590以上    19以上   20以上   21以上   22以上  22以上
                                                                                直角
 SEFH540Y     295以上    540以上      −     24以上   25以上   26以上  26以上
 SEFH590Y     325以上    590以上      −     22以上   23以上   24以上  24以上
 SE330        205以上    330430     26以上   26以上   26以上   26以上  26以上
                                                                                5号,圧延方向,
 SE400        245以上    400510     21以上   21以上   21以上   21以上  21以上
                                                                                又は5号,圧延方
 SE490        285以上    490610     19以上   19以上   19以上   19以上  19以上
                                                                                向に直角
 SE540        400以上    540以上    16以上   16以上   16以上   16以上  16以上
 SEPH310   (185以上)a) 310以上    33以上   34以上   36以上   38以上  40以上
 SEPH370      225以上    370以上    32以上   33以上   35以上   36以上  37以上
                                                                                5号,圧延方向
 SEPH400      255以上    400以上    31以上   32以上   34以上   35以上  36以上
 SEPH440     305以上     440以上    29以上   30以上  32以上   33以上   34以上
 注記 1 N/mm2=1 MPa
 注a) 括弧内の数値は,参考値である。ただし,受渡当事者間の協定によって規定値として適用してもよい。

――――― [JIS G 3313 pdf 12] ―――――

10
G 3313 : 2015
                    表10−引張試験特性及び塗装焼付硬化量(冷延原板の場合)
                                                   伸び
            降伏点  引張強さ                        %                         塗装焼付
                                                                                        試験片
           又は耐力                              表示厚さ                      硬化量
 種類の記号                                                                              及び
                                                   mm
                                                                                         方向
            N/mm2    N/mm2  0.40以上 0.60以上1.0以上 1.6以上  2.3以上 2.5以上  N/mm2
                            0.60未満 1.0未満 1.6未満 2.3未満  2.5未満 3.2以下
 SECC         −       −      −      −      −       −      −      −       −
 SECCT a)     −    270以上 34以上   36以上  37以上 38以上    38以上  39以上     −
                                                                                       5号c),
 SECD         −    270以上 36以上   38以上  39以上 40以上    40以上  41以上     −
                                                                                       圧延
 SECE         −    270以上 38以上   40以上  41以上 42以上    42以上  43以上     −
                                                                                       方向
 SECF b)      −    270以上 40以上   42以上  43以上 44以上    44以上  45以上     −
 SECG b)      −    270以上 42以上   44以上  45以上 46以上    46以上  46以上     −
 SEFC340    175以上 340以上    −    34以上  35以上 35以上d)    −      −       −
 SEFC370    205以上 370以上    −    32以上  33以上 33以上d)    −      −       −
 SEFC390    235以上 390以上    −    30以上  31以上 31以上d)    −      −       −
 SEFC440    265以上 440以上    −    26以上  27以上 27以上d)    −      −       −
 SEFC490    295以上 490以上    −    23以上  24以上 24以上d)    −      −       −
                                                                                       5号,
 SEFC540    325以上 540以上    −    20以上  21以上 21以上d)    −      −       −
                                                                                       圧延
 SEFC590    355以上 590以上    −    17以上  18以上 18以上d)    −      −       −
                                                                                       方向に
 SEFC490Y 225以上 490以上      −    24以上  25以上 25以上d)    −      −       −
                                                                                       直角
 SEFC540Y 245以上 540以上      −    21以上  22以上 22以上d)    −      −       −
 SEFC590Y 265以上 590以上      −    18以上  19以上 19以上d)    −      −       −
 SEFC780Y 365以上 780以上      −    13以上  14以上 14以上e)    −      −       −
 SEFC980Y 490以上 980以上      −     6以上   7以上  7以上e)    −      −       −
 SEFC340H 185以上 340以上      −    34以上  35以上     −      −      −     30以上
   SECDSECGの引張試験特性は,焼なましのまま又は標準調質の板及びコイルに適用する。
 注記 1 N/mm2=1 MPa
 注a)   ECCのうち,注文者が引張試験を指定する場合に適用する[表2の注c) 参照]。
    b)   ECF及びSECGの板及びコイルは,製造後6か月間,加工の際にストレッチャストレインを生じてはならな
      い。
    c) 5号試験片が採取できない場合,試験片形状及び伸びは,受渡当事者間の協定による。
    d) 伸びを適用する表示厚さは,1.6 mm以上2.3 mm以下とする。
    e) 伸びを適用する表示厚さは,1.6 mm以上2.0 mm以下とする。

7.4 硬さ

  SECCの板及びコイルの硬さは,12.2.5によって試験を行い,その硬さは,表11又は表12のいずれかに
よる。ただし,特に指定のない場合は,硬さは表11による。厚さが薄くロックウェル硬さスケールB(以
下,HRBという。)で硬さを測定できない場合には,ロックウェルスーパーフィシャル硬さスケール30T
(以下,HR30Tという。),ロックウェルスーパーフィシャル硬さスケール15T(以下,HR15Tという。)
又はビッカース硬さ(以下,HVという。)によって硬さを測定し,表13表15の換算表によってHRB
に換算してもよい。HRBと最小厚さの例を表16に示す。硬さ換算表にない硬さ値は,内挿法によって換
算する。
  HR15T又はHR30Tの硬さ測定時に,ダイヤモンドアンビルを使用する場合には,試験片の裏面にくぼ
みの影響が生じてもよい。
  なお,硬さは,焼なましのまま又は標準調質のSECCには適用しない。

――――― [JIS G 3313 pdf 13] ―――――

                                                                                             11
                                                                                   G 3313 : 2015
    注記 JIS Z 2245では,“試験後,試験片の裏面に目に見える変形がないようにする。”としており,
          球圧子を使用するときの試料の最小厚さ算出式を,参考として表17のように記載している。
                            表11−SECCのロックウェル硬さ(HRB)
                            調質区分    調質記号    HRBS又はHRBW a)
                              1硬質
                                           8             5071
                              8
                              1硬質
                                           4             6580
                              4
                              1硬質
                                           2             7489
                              2
                              硬質         1             85以上
                          注a) 測定は,HRBS又はHRBWのいずれかでよい。
                               ただし,疑義が生じた場合は,HRBSによる。
                              表12−SECCのビッカース硬さ(HV)
                                調質区分    調質記号      HV
                                 1硬質
                                               8        95130
                                 8
                                 1硬質
                                               4        115150
                                 4
                                 1硬質
                                               2        135185
                                 2
                                  硬質         1        170以上
                            表13−HR30TSからHRBSへの硬さ換算表
    HR30TS    換算HRBS     HR30TS    換算HRBS     HR30TS    換算HRBS     HR30TS    換算HRBS
      35.0       28.1        47.0       46.0        59.0       63.9        71.0       81.9
      36.0       29.6        48.0       47.5        60.0       65.4        72.0       83.4
      37.0       31.1        49.0       49.0        61.0       66.9        73.0       84.9
      38.0       32.5        50.0       50.5        62.0       68.4        74.0       86.4
      39.0       34.0        51.0       52.0        63.0       69.9        75.0       87.9
      40.0       35.5        52.0       53.5        64.0       71.4        76.0       89.4
      41.0       37.0        53.0       55.0        65.0       72.9        77.0       90.8
      42.0       38.5        54.0       56.5        66.0       74.4        78.0       92.3
      43.0       40.0        55.0       58.0        67.0       75.9        79.0       93.8
      44.0       41.5        56.0       59.5        68.0       77.4        80.0       95.3
      45.0       43.0        57.0       60.9        69.0       78.9        81.0       96.8
      46.0       44.5        58.0       62.4        70.0       80.4        82.0 a)    98.3
    この表はHR30TWからHRBWへの換算に適用してもよい。ただし,疑義が生じた場合はHR30TSによる。
  注記 この表の換算値は,ASTM E140の表2 [1]による。ただし,ASTMの表にない硬さは,内挿法によった。
  注a)   R30TSが82.0を超える場合,HRBS換算値は“98.3超え”と表記する。ただし,これに代えて外挿によ
       って求めたHRBSの換算値を概数として報告してもよい。

――――― [JIS G 3313 pdf 14] ―――――

12
G 3313 : 2015
                            表14−HR15TSからHRBSへの硬さ換算表
    HR15TS    換算HRBS     HR15TS    換算HRBS     HR15TS    換算HRBS     HR15TS    換算HRBS
      70.0       28.8        76.0       47.3        82.0       65.8        88.0       84.3
      70.5       30.3        76.5       48.8        82.5       67.3        88.5       85.8
      71.0       31.9        77.0       50.4        83.0       68.8        89.0       87.3
      71.5       33.4        77.5       51.9        83.5       70.4        89.5       88.9
      72.0       35.0        78.0       53.4        84.0       71.9        90.0       90.4
      72.5       36.5        78.5       55.0        84.5       73.5        90.5       92.0
      73.0       38.0        79.0       56.5        85.0       75.0        91.0       93.5
      73.5       39.6        79.5       58.1        85.5       76.6        91.5       95.0
      74.0       41.1        80.0       59.6        86.0       78.1        92.0       96.6
      74.5       42.7        80.5       61.1        86.5       79.6        92.5       98.1
      75.0       44.2        81.0       62.7        87.0       81.2        93.0 a)    99.7
      75.5       45.7        81.5       64.2        87.5       82.7
    この表はHR15TWからHRBWへの換算に適用してもよい。ただし,疑義が生じた場合はHR15TSによる。
  注記 この表の換算値は,ASTM E140の表2 [1]による。ただし,ASTMの表にない硬さは,内挿法によった。
  注a)   R15TSが93.0を超える場合,HRBS換算値は“99.7超え”と表記する。ただし,これに代えて外挿によ
       って求めたHRBSの換算値を概数として報告してもよい。
                              表15−HVからHRBSへの硬さ換算表
      HV      換算HRBS       HV      換算HRBS       HV      換算HRBS       HV      換算HRBS
      85         41.0        145        76.6        210        93.4        330        −
      90         48.0        150        78.7        220        95.0        340      (108.0)   )
      95         52.0        155        79.9        230        96.7        350        −
      100        56.2        160        81.7        240        98.1        360      (109.0)   )
      105        59.4        165        83.1        250        99.5        370         −
      110        62.3        170        85.0        260      (101.0)   )    380       (110.0)   )
      115        65.0        175        86.1        270      (102.0)   )
      120        66.7        180        87.1        280      (103.5)   )
      125        69.5        185        88.8        290      (104.5)   )
      130        71.2        190        89.5        300      (105.5)   )
      135        73.2        195        90.7        310        −
      140        75.0        200        91.5        320      (107.0)   )
  注記 この表の換算値はSAE J417の表1 [2]による。ただし,SAEの表にない硬さは,内挿法によった。
  注a) 括弧を付した値は,HRBSの適用範囲外であり,参考値である。概数として報告してもよい。
                                  表16−HRB及び最小厚さの例
                   HRBS又はHRBW           50        65         74        85
                 最小厚さ        mm      2.40       1.95      1.68      1.35
                              表17−試験片の最小厚さ(mm)算出式
               圧子      ロックウェル硬さ      ロックウェルスーパーフィシャル硬さ
               球圧子    15h又は0.03(130−H) 15h又は0.015(100−H)
               注記 h : 永久くぼみ深さ(mm) H : 硬さ値

――――― [JIS G 3313 pdf 15] ―――――

次のページ PDF 16

JIS G 3313:2015の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 5002:2013(MOD)

JIS G 3313:2015の国際規格 ICS 分類一覧

JIS G 3313:2015の関連規格と引用規格一覧

この規格に関連する JIS ハンドブック

棒鋼・形鋼・鋼板・鋼帯(構造用/一般加工用/圧力容器用/厚さ方向特性/寸法・質量・許容差/土木・建築用/鉄道用),

鋼管(配管用/熱伝達用/構造用/特殊用途鋼管・合金管),線材・線材二次製品

価格 15,290円(税込)本体価格:13,900円

JIS HB 2 鉄鋼 II 2021

Amazon詳細ページへ

※最新の情報は詳細ページでご確認ください。

JIS ハンドブックから規格の検索、規格番号や名称が調べて探すことができます。
JIS ハンドブック 一覧 規格 種類別