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A 5207 : 2019
表3−大便器の種類(その2)
種類 種類の名称 記号 図番号
I形 II形
大便器 幼児用 − C760S 図B.10参照
高座面 C1111R C1111S 図B.11参照
表4−小便器の種類
種類 種類の名称 記号 図番号
給水方式 設置形態 サイズ 給水方式 設置形態
小便器 洗浄弁式 床置 大 U510 図B.5参照 図B.7参照
小 U511
壁掛 大 U520
小 U521
専用 床置 大 U610 図B.6参照
洗浄弁式 小 −
壁掛 大 U620
小 −
表5−洗面器・手洗器の種類
種類 種類の名称 記号 図番号
用途 サイズ
洗面器 一般 大 L410 14
小 L420
身体障害者用 − L511 15
(主として車椅子使用者用)
手洗器 − − L710 14
表6−掃除流しの種類
種類 種類の名称 記号 図番号
掃除流し − S210 17
5 性能
5.1 大便器の性能
5.1.1 洗浄性能
大便器の洗浄性能は,8.2.1.1によって試験を行ったとき,洗浄面にインキの跡が残ってはならない。
5.1.2 排出性能
大便器の排出性能は,8.2.1.2によって試験を行ったとき,次による。
a) ボールパス性能 大便器は,8.2.1.2 d) 1) によって試験を行ったとき,球が大便器の排水路を完全に通
過しなければならない。
b) 大洗浄排出性能 大便器は,8.2.1.2 d) 2) によって試験を行ったとき,8.2.1.2 b) 1) の代用汚物Aを完
全に便器外に排出し,かつ,8.2.1.2 b) 2) の代用汚物Bを85個以上便器外に排出しなければならない。
c) 小洗浄排出性能 タンク式及び専用洗浄弁式大便器は,8.2.1.2 d) 3) によって試験を行ったとき,
8.2.1.2 b) 3) の代用汚物Cを完全に便器外に排出しなければならない。
――――― [JIS A 5207 pdf 6] ―――――
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d) 小洗浄りゅう(溜)水入れ替わり性能 タンク式及び専用洗浄弁式大便器は,8.2.1.2 d) 4) によって試
験を行ったとき,りゅう(溜)水の入れ替わり率が95 %以上でなければならない。
5.1.3 水封性能
大便器の水封性能は,トラップを満水にした状態で,図5の排水トラップの深さが50 mm以上でなけれ
ばならない。また,機械式排出機構便器の場合は,次の項目も満たさなければならない。
a) 繰返し耐久性 8.2.1.3 a) 1) によって試験を行ったとき,排水トラップの深さが50 mm以上でなけれ
ばならない。また,初期動作と同じ動作を行わなければならない。
b) 耐劣化性 8.2.1.3 a) 2) によって試験を行ったとき,初期動作と同じ動作を行わなければならない。
c) 耐酸性 8.2.1.3 a) 3) によって試験を行ったとき,ゴム試験片を用いた場合は,ダンベル状試験片の基
準長さの変化が30 %以下でなければならない。ゴム試験部品を用いた場合は,初期動作と同じ動作を
行わなければならない。
d) 耐アルカリ性 8.2.1.3 a) 4) によって試験を行ったとき,ゴム試験片を用いた場合は,ダンベル状試験
片の基準長さの変化が30 %以下でなければならない。ゴム試験部品を用いた場合は,初期動作と同じ
動作を行わなければならない。
e) 緊急時の対応性 停電発生時,可動トラップが常に規定の位置に戻る機構を備えなければならない。
5.1.4 耐漏水性能
大便器は,8.2.1.4によって試験を行ったとき,漏水があってはならない。
5.1.5 耐漏気性能
大便器は,8.2.1.5によって試験を行ったとき,漏気があってはならない。ただし,8.2.1.5の試験箇所が
目視できる構造にあっては,目視によって漏気性能の確認を行ったとき,漏気が発生する切れなどがあっ
てはならない。
5.1.6 防露性能
防露便器は,8.2.1.6によって試験を行ったとき,結露水が床に滴下してはならない。
5.1.7 洗浄水量
1回の洗浄操作における大便器の洗浄水量は,8.2.1.7によって測定を行ったとき,I形及びII形の洗浄水
量は,次を満たし,表1の値を超えてはならない。
a) 形は,製造業者公称水量に対して+0.5 L,−1.0 Lとする。
b) I形は,製造業者公称水量に対して±0.5 Lとする。
注記 大便器の排水特性は,附属書D参照。
5.1.8 壁掛大便器の耐荷重
壁掛大便器は,8.2.1.8によって試験を行ったとき,破損してはならない。
5.2 小便器の性能
5.2.1 洗浄性能
小便器の洗浄性能は,8.2.2.1によって試験を行ったとき,洗浄面にインキの跡が残ってはならない。
5.2.2 排出性能
小便器の排出性能は,8.2.2.2によって試験を行ったとき,球が小便器の排水路を完全に通過しなければ
ならない。
5.2.3 水封性能
小便器の水封性能は,図8の排水トラップの深さが50 mm以上でなければならない。
――――― [JIS A 5207 pdf 7] ―――――
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5.2.4 耐漏水性能
小便器は,8.2.2.3によって試験を行ったとき,漏水があってはならない。
5.2.5 耐漏気性能
小便器は,8.2.2.4によって試験を行ったとき,漏気があってはならない。ただし,8.2.2.4の試験箇所が
目視できる構造で,目視によって漏気性能の確認を行ったとき,漏気が発生する切れなどがあってはなら
ない。
5.3 洗面器及び手洗器の性能(洗面器及び手洗器の耐荷重)
洗面器及び手洗器は,8.2.3によって耐荷重試験を行ったとき,破損してはならない。
6 形状・寸法
6.1 形状及び寸法
器具の形状及び寸法は,図1図17による。これらの図の で囲んだ寸法は,重要な寸法を示し,
で囲んでいない寸法は,推奨する寸法を示す。
なお,重要な寸法とは,取合い及び性能を確保するために,器具の寸法の許容差を含んで厳守しなけれ
ばならない寸法をいい,推奨する寸法とは,標準化及び単純化を促進するために,できるだけ採用するこ
とが望ましい寸法をいう。
器具の洗浄穴及び排水穴に取り付ける金具を,附属書Aに記載する。
6.2 寸法許容差
器具の寸法許容差は,図1図17に許容差の記入してあるもの以外は,次による。
− 40 mm未満の場合は,±2 mmとする。
− 40 mm以上の場合は,±5 %とする。また,1 mm未満の端数は切り上げるものとし,最大は±25 mm
とする。
7 材料
7.1 材料の種類
表2表6に示す器具に用いる材料の種類は,次による。
a) 大便器本体の場合 陶器又は樹脂
b) 小便器,洗面器,手洗器及び掃除流しの場合 陶器
7.2 陶器の品質
7.2.1 洗浄面及び見え掛かり面2) の外観
陶器の欠点の許容範囲は,目視,限度見本などによって確認を行ったとき,表7による。
なお,製造業者が装飾上及び意匠上意図的に陶器面に施した技術(つや消しなど)については,欠点と
はみなさない。
注2) 器具を取付け後,正面からたやすく目につく面。
――――― [JIS A 5207 pdf 8] ―――――
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表7−外観欠点の許容範囲
欠点の種類 内容 規定
泡 うわぐすり面に生じた気泡による突出 直径が6 mmを超えるものは,
色ぽつ うわぐすり面に生じた斑点状の異色部 あってはならない。
くすりはげ 直径が1.5 mmを超えるもの
うわぐすり面にうわぐすりがかからないで,
素地が露出した部分 は,あってはならない。
貫入 うわぐすり面におけるひび割れ あってはならない。
切れ 素地におけるひび割れ
欠け うわぐすり面,素地又はうわぐすり面から素
地に通じる欠損
7.2.2 インキ浸透度
陶器は,8.1.1 a) によって試験を行ったとき,インキ浸透度が,3 mm以下でなければならない。
7.2.3 耐急冷性
陶器は,8.1.1 b) によって試験を行ったとき,素地及びうわぐすりのひび割れを生じてはならない。
7.2.4 耐貫入性
陶器は,8.1.1 c) によって試験を行ったとき,貫入を生じてはならない。
7.3 樹脂の品質
7.3.1 機械的強度
大便器本体に用いる樹脂は,8.1.2 a) によって試験を行ったとき,便器にひび,割れ,破損,変形など
の異常があってはならない。
7.3.2 強度耐久性
大便器本体に用いる樹脂は,8.1.2 b) によって試験を行ったとき,便器にひび,割れ,破損,変形など
の異常があってはならない。
7.3.3 耐汚染性
大便器本体に用いる樹脂は,8.1.2 c) によって試験を行ったとき,汚染回復率85 %以上でなければなら
ない。
7.3.4 耐酸性
大便器本体に用いる樹脂は,8.1.2 d) によって試験を行ったとき,ひび,割れなどの異常がなく,かつ,
線マークが残ってはならない。
7.3.5 耐アルカリ性
大便器本体に用いる樹脂は,8.1.2 e) によって試験を行ったとき,ひび,割れなどの異常がなく,かつ,
線マークが残ってはならない。
8 試験方法
8.1 材料試験
8.1.1 陶器を用いた場合
陶器を用いた場合は,次による。
a) インキ浸透度試験 乾燥した試験片を濃度1 %(質量分率)のエオシンY水溶液(以下,赤インキと
いう。)の中に1時間浸し,これを割って赤インキの素地浸透度を測る。
なお,素地浸透度とは,赤インキに接触した破面からの最大浸透寸法をいう。ただし,二重鋳込部
の肉厚の中心に生じる線状の浸透は,この限りでない。
――――― [JIS A 5207 pdf 9] ―――――
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b) 耐急冷性試験 大きさが約100 mm×100 mm,厚さ15 mm以下の試験片を加熱した炉内に30分間以
上保持した後,水中で急冷し,次に赤インキに浸すか又は赤インキを塗って,素地及びうわぐすりの
ひび割れを調べる。
なお,加熱温度と水温との温度差は,110 ℃以上とする。
c) 耐貫入性試験 大きさが約100 mm×100 mm,厚さ15 mm以下の試験片をオートクレーブに入れ,水
に接しないように保持して,約1時間で1 MPaの圧力になるように加熱し,10.1+ MPaで1時間保持
0
する。次に加熱をやめ,蒸気を排出し,1時間以上放置して試験片を取り出す。この試験片に赤イン
キに浸すか又は赤インキを塗って,貫入を調べる。
8.1.2 樹脂を用いた場合
樹脂を用いた場合は,次による。
a) 機械的強度試験 便蓋を開け,便座の上に厚さ10 mm,直径300 mmのゴム板を置き,その上に厚さ
5 mm,直径300 mmの鋼板を置く。次に,垂直方向から1 500 Nの力を便座中央部に10分間加える。
便器のひび,割れ,破損,変形などを調べる。
b) 強度耐久性試験 便蓋を開け,便座の上に厚さ10 mm,直径300 mmのゴム板を置き,その上に厚さ
5 mm,直径300 mmの鋼板を置く。次に,垂直方向から1 250 Nの力を1分間に1020回の割合で便
座中央部に10万回加える。便器のひび,割れ,破損,変形などを調べる。
c) 耐汚染性試験 大きさ約100 mm×100 mmの試験片3個について試験を行う。最初に色差計で試験片
のJIS Z 8722に規定するY刺激値の拡散反射率を測定する。次に,日本薬局方による白色ワセリン及
び顔料用カーボンブラック(HAFクラス相当又はN330相当)を,質量比10対1の割合で混錬した汚
染物質約1 gを布に付け,試験片の表面に,縦横にそれぞれ5往復,均等に力を入れてすり込み,汚
染部分に時計皿をかぶせて常温で30分間放置する。その後,布で十分に拭き取り,拭き取り後の拡散
反射率を測定する。汚染回復率は,次の式によって求め,3個の試験片のデータの平均を汚染回復率
とする。
1
R 100
2
ここに, R : 汚染回復率(%)
Y1 : 汚染洗浄後の拡散反射率
Y2 : 汚染前の拡散反射率
d) 耐酸性試験 大きさ約100 mm×100 mmの試験片に,30 mm×30 mmの大きさで,JIS P 3801の2.(種
類)の2種に規定するろ紙を3枚重ねて置き,濃度10 %(質量分率)の塩酸溶液をスポイトでろ紙全
体に十分含ませるまで滴下して,常温で15分間放置する。ろ紙を取り去り,水洗いし,乾いた布で拭
く。その後,JIS S 6006の6.2(鉛筆用しん及び色鉛筆用しん)に規定するHBの鉛筆で試験面に数本
の線を強く押して書く。水中に浸してから硬く絞ったガーゼでこの線マークをこすり取り,ひび,割
れなどの異常及び線マークの有無を調べる。
e) 耐アルカリ性試験 大きさ約100 mm×100 mmの試験片に,30 mm×30 mmの大きさで,JIS P 3801
の2.(種類)の2種に規定するろ紙を3枚重ねて置き,濃度2 %(質量分率)の水酸化ナトリウム溶
液をスポイトでろ紙全体に十分含ませるまで滴下して,常温で15分間放置する。ろ紙を取り去り,水
洗いし,乾いた布で拭く。その後,JIS S 6006の6.2に規定するHBの鉛筆で試験面に数本の線を強く
押して書く。水中に浸してから硬く絞ったガーゼでこの線マークをこすり取り,ひび,割れなどの異
常及び線マークの有無を調べる。
――――― [JIS A 5207 pdf 10] ―――――
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JIS A 5207:2019の国際規格 ICS 分類一覧
JIS A 5207:2019の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK6251:2017
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―引張特性の求め方
- JISK8150:2006
- 塩化ナトリウム(試薬)
- JISK8180:2015
- 塩酸(試薬)
- JISK8180:2021
- 塩酸(試薬)
- JISK8576:2019
- 水酸化ナトリウム(試薬)
- JISP3801:1995
- ろ紙(化学分析用)
- JISP4501:1993
- トイレットペーパー
- JISS6006:2020
- 鉛筆,色鉛筆及びそれらに用いる芯
- JISZ8722:2009
- 色の測定方法―反射及び透過物体色