JIS A 5441:2003 押出成形セメント板(ECP) | ページ 2

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表 5 性能
素材比重 曲げ強度 耐衝撃性 含水率 吸水率 吸水による 耐凍結融解性 難燃性
N/mm2 % % 長さ変化率
%
1.7以上 17.6以上 8以下 18以下 0.07以下
割れ,貫通するき裂 難燃1級
著しい割れ,膨れ,はく
があってはならな (剥)離がなく,かつ,
い。 質量変化率が5 %以下

6.2 外観

 外観は,表6に適合しなければならない。
表 6 外観
欠点の種類 判定
汚れ,きず 著しく目立つものであってはならない。
反り,ねじれ 使用上支障があってはならない。
欠け,異物の混入 使用上支障があってはならない。
割れ,貫通するき裂 あってはならない。

7. 試験方法

7.1 試験の一般条件

a) 試験室の温度及び湿度 試験室の温度及び湿度条件は,JIS Z 8703に規定する標準温度条件15級 (20
±15) ℃及び標準湿度条件20級 (65±20) %RHによる。
b) 数値の丸め方 数値の丸め方は,JIS Z 8401による。

7.2 試験体

a) 試験体の大きさ及び個数 試験体の大きさ及び個数は,表7による。
表 7 試験体の大きさ及び個数
試験項目 試験体の大きさ 試験体の個数
(長さ×幅)mm
素材比重 100×100 3
曲げ強度 1 200×450以上 3
耐衝撃性 1 800×1 800(3)以上 1
吸水率 100×100 3
含水率 100×100 3
吸水による長さ変化率 160×40 2
耐凍結融解性 200×100 3
難燃性 220×220 1
注(3) パネル幅600 mmを3枚以上
b) 試験体の調整 試験体の調整は,気乾状態(4)とする。
注(4) 気乾状態とは,試験体の作製後,通風のよい室内で14日間放置した状態をいう。

7.3 寸法の測定

 寸法の測定は,次による。
a) 寸法の測定枚数 寸法の測定枚数は,各製品種類ごとに3枚以上とする。
b) 寸法の測定位置
1) 厚さ 供試体の周辺から20 mm以上内側の四隅を1/20 mm精度のノギスで測り,4点の平均値を求
めてパネルの厚さとする。
2) 長さ及び幅 供試体を平らな面に置き,供試体のほぼ中央1か所の寸法をJIS B 7512に規定する目
量が1 mmの1級コンベックスルール又は,JIS B 7516に規定する目量が1 mmの1級直尺を用いて

――――― [JIS A 5441 pdf 6] ―――――

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測定する。

7.4 素材比重,含水率及び吸水率試験

 図4に示す位置から試験体(100×100 mm)を採取し,その質量
(W1)を測定する。次に,試験体を常温の水中に浸せきし,48時間経過した後,試験体を細い糸などで水
中につるしたときの質量(W2)を測定する。試験体を水中より取り出し,試験体各面をふき,直ちに質量
(W3)を測定する。その後,試験体を105±5 ℃に調節した熱風乾燥機内で48時間乾燥させた後,シリカ
ゲルを入れたデシケータ中に静置し,常温まで冷却したときの質量(W0)を測定する。質量は,それぞれ
0.1 gの精度まで測定する。
単位 mm
図 4 素材比重,含有率及び吸水率試験の試験体
a) 含水率 含水率は,次の式によって求める。
(W1 W0 )
u 100
W0
ここに, u : 含水率(%)
W0 : 乾燥時の質量(g)
W1 : 試験体を採取したときの質量(g)
b) 吸水率 吸水率は,次の式によって求める。
(W3 W0 )
Q 100
W0
ここに, Q : 吸水率(%)
W0 : 乾燥時の質量(g)
W3 : 吸水時の質量(g)
c) 素材比重 素材比重は,次の式によって求める。
W0
100
(W3 W2 )
ここに, 素材比重
W0 : 乾燥時の質量(g)
W2 : 試験体を水中につるした時の質量(g)
W3 : 吸水時の質量(g)

7.5 曲げ強度試験

 曲げ強度試験は,JIS A 1414の6.10(単純曲げ試験)によって行う。試験体の幅及び
厚さは製品寸法とし,支持スパン長さは1 000 mm以上とする。加力方法は図5に示すような,2線荷重試
験装置を用い,使用時に想定される荷重を受ける面を上にして設置する。スパン中央の変位量について平
均変位速度が約5×10−2 mm/sec以下となるように載荷し,曲げ破壊荷重を求める。
曲げ強度は,次の式によって求める。ただし,断面係数は設計断面係数とする。

――――― [JIS A 5441 pdf 7] ―――――

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PL wL2
Fb
8Z 8Z
ここに, Fb : パネルの曲げ強度 (N/mm2) ,
P : 曲げ破壊荷重 (N)
L : 支持スパン長さ (mm)
Z : 断面係数 (mm3)
w : 試験体の自重 (N/mm)
図 5 曲げ強度試験

7.6 衝撃試験

 衝撃試験は,JIS A 1414の6.15(衝撃試験)によって行う。試験体はパネル(1 800×600
mm)3枚を一組とし,鉄骨フレームにECPの標準工法で取り付ける。
図6に示すように,中央部のパネルに質量30 kgの砂袋を2 mの高さから1回落下させ,表裏面の割れ,
貫通するき裂のないことを目視によって確認する。ただし,厚さ35 mmのパネルは30 kgの砂袋を1 mの
高さから落下させる。
単位 mm
図 6 衝撃試験

7.7 吸水による長さ変化率試験

 図7に示す位置から,長さ及び幅方向の試験体(160×40 mm)を採取
し,乾燥機に入れ,その温度を60±3 ℃に保ち24時間経過した後取り出して,JIS K 8123に規定する塩
化カルシウム又はJIS K 1464に規定するシリカゲルを入れたデシケータ中に静置し,常温まで冷却する。

――――― [JIS A 5441 pdf 8] ―――――

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次に,図8に示すように,試験体の標線間隔が,約140 mmになるように標線を刻む。その後,1/500 mm
以上の精度をもつコンパレータを用いて標線間の長さを測定し,それを基準長さ(L1)とする。
次に,試験体の長さ方向を水平にこば立てし,その上端が水面下約3 cmとなるように保持して,常温の
水中に浸せきする。48時間経過した後,試験体を水中から取り出して湿布で表面に付着した水をふき取り,
再び標線間の長さ(L2)を測定し,長さ変化率( を次の式によって求める。
L2 L1
L 100
L1
ここに, 吸水による長さ変化率 (%)
L1 : 乾燥時の標線間の長さ (mm)
L2 : 吸水時の標線間の長さ (mm)
単位 mm
図 7 試験体の採取位置
単位 mm
図 8 標線

7.8 耐凍結融解性試験

 耐凍結融解性試験は,JIS A 1435の3.3(気中凍結水中融解法)によって試験し,
200サイクル時の外観検査及び質量変化率を求める。外観検査は,著しい割れ,膨れ,はく離の有無を確
認する。
質量変化率は,次の式によって求める。
Wn W0
rw 100
W0
ここに, rw : 質量変化率(%)

――――― [JIS A 5441 pdf 9] ―――――

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W0 : 48時間水中浸せきしたときの質量(g)
Wn : 200サイクル終了直後の質量(g)

7.9 難燃性試験

 難燃性試験は,JIS A 1321による。

8. 製品の呼び方

 ECPの呼び方は,次の例による。
例 F − 60 60 R
ロックウール充てんの有無による種類(R)
働き幅(cm)
厚さ(mm)
表面形状による種類(F,D,T)

9. 検査

 合理的な抜取検査方式で行い,5.及び6.の規定に適合しなければならない。
備考 耐衝撃性,吸水による長さ変化率,耐凍結融解性及び難燃性の検査は,これらの性能に,影響
を及ぼす生産条件を変更したときに行う。

10. 表示

 製品,包装又は送り状には,次の事項を表示する。
a) 種類又はこれを表す記号
b) 製造業者名又はその略号
c) 製造年月日又はその略号
d) 製品寸法
e) 面の表を表す表示

――――― [JIS A 5441 pdf 10] ―――――

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