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JIS A 6904:1997 規格概要
この規格 A6904は、建築物の左官工事に用いる建築現場又は製造工場において骨材を調合の上,水と練り合わせて使用するせっこうプラスターについて規定。
JISA6904 規格全文情報
- 規格番号
- JIS A6904
- 規格名称
- せっこうプラスター
- 規格名称英語訳
- Gypsum plasters
- 制定年月日
- 1952年9月4日
- 最新改正日
- 2015年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 3048:1974(MOD), ISO 3049:1974(MOD), ISO 3052:1974(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 91.100.10
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 建築 I-1(材料・設備) 2021, 建築 I-2(材料・設備) 2021, 建築 II-1(試験) 2021, 建築 II-2(試験) 2021
- 改訂:履歴
- 1952-09-04 制定日, 1955-08-25 改正日, 1958-08-25 改正日, 1961-08-25 確認日, 1964-08-01 確認日, 1966-01-01 改正日, 1969-03-01 確認日, 1972-03-01 確認日, 1975-04-01 確認日, 1976-04-01 改正日, 1979-04-01 確認日, 1984-06-01 確認日, 1989-09-01 確認日, 1997-08-20 改正日, 2002-07-20 確認日, 2006-03-25 改正日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
- ページ
- JIS A 6904:1997 PDF [13]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
A 6904 : 1997
せっこうプラスター
Gypsum plasters
序文 この規格は,せっこうプラスターについて,下記に示す国際規格を基に対応する部分(試験の標準
状態,粉末度試験及びかさ比重の測定)については技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)
であるが,対応国際規格にない下記の規定を日本工業規格(日本産業規格)として追加している。
原国際規格の番号,年号及び名称
ISO 3048 : 1974 Gypsum plasters−General test conditions
ISO 3049 : 1974 Gypsum plasters−Determination of physical properties of powder
ISO 3052 : 1974 Gypsum plasters−Determination of water of crystallization content
日本工業規格(日本産業規格)として追加している規定 用語の定義,種類,品質,曲げ強さ試験,圧縮強さ試験,硬度試
験,検査,表示,焼せっこう量,凝結時間
1. 適用範囲 この規格は,建築物の左官工事に用いる建築現場又は製造工場において骨材を調合の上,
水と練り合わせて使用するせっこうプラスターについて規定する。
備考1. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS R 5201 セメントの物理試験方法
JIS R 9101 セッコウの化学分析方法
JIS Z 8801 試験用ふるい
2. この規格の中で{}をつけて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,
参考値である。
2. 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
(1) せっこうプラスター 焼せっこうを主原料とし,必要に応じて混和材料,増粘剤,凝結遅延剤などを
混入した粉状の塗り壁材料。
(2) 現場調合プラスター 建築現場において骨材を調合の上,水と練り合わせて使用するせっこうプラス
ター。
(3) 既調合プラスター あらかじめ骨材,混和材料等が混入されており,建築現場において水を加えるだ
けで使用できるせっこうプラスター。
(4) 下塗り 上塗りを施す下地をつくるために,壁面に塗りつける工程。
(5) 上塗り 下地又は下塗り面に,そのまま仕上げとして薄く塗りつける工程。
(6) 焼せっこう せっこうを焼成して得られる,半水せっこうを主成分としたもの。
CaSO4・1/2H2Oと記される。
――――― [JIS A 6904 pdf 1] ―――――
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参考 既調合プラスターの骨材の種類としては,川砂,けい砂,砕砂,バーミキュライト,パーライ
ト,炭酸カルシウムなどがある。
3. 種類 せっこうプラスターの種類は,表1による。
表1 種類
種類 用途
現場調合プラスター 下塗り用
既調合プラスター 下塗り用
上塗り用
4. 品質 せっこうプラスターの品質は,次のとおりとする。
(1) せっこうプラスターの品質は,表2の規定に適合しなければならない。
表2 品質
項目 種類
現場調合プラスター 既調合プラスター
下塗り用 下塗り用 上塗り用
粉末度 850 10以下 20以下 10以下
% 106 (1) 70以下 60以下 60以下
曲げ強さ N/mm2 [{kgf/mm2}] 1.0 [{0.10}] 以上 0.7 [{007}] 以上 0.5 [{0.05}] 以上
圧縮強さ N/mm2 [{kgf/mm2}] 3.0 [{0.31}] 以上 1.8 [{0.18}] 以上 1.5 [{0.15}] 以上
硬度 N/mm2 [{kgf/mm2}] − − 8. 0 [{0.82}] 以上
化合水の含有量 % 4.0以上 − −
注(1) 850 田 過し,106 田 に残ったもの。
(2) 次の品質については,必要とする場合に規定する。
(a) 焼せっこう量 焼せっこう量は,附属書1による。
(b) 凝結時間 凝結時間は,附属書2による。
(c) かさ比重 かさ比重は,当事者間の協定によるが,測定は附属書3の方法で行う。
5. 試験
5.1 試料 試料は,合理的な方法でサンプリングし,ガラス瓶,その他の容器に入れ,湿気及び炭酸ガ
スを吸収しないように保存する。
5.2 試料の調合及び凝結 試料の調合及び凝結は,次の方法によって行う。
(1) 試料を表3に示す調合で,1lの容器に取り,よくかき混ぜた後,適量の水を加え約3分間かくはんす
る。かくはんは,直径約20mm木製又はプラスチック製で先端を半球状とした棒を用い,1分間に約
120回の速度で均一に行う。かくはんした試料を測定容器に満たし,表面を平らにしてそのほぼ中央
に付図1に示すJIS R 5201に規定するビカー針装置の軟度測定用棒(中空アルミニウム製で質量50g
のもの)を静かに降ろして,針入深さを測定する。針入深さが表3の値に達したときを標準軟度とし,
そのときのせっこうプラスターに対する水の質量比を標準混水比とする。
(2) 標準軟度の試料を測定容器に入れ,表面を平らにしてJIS R 5201に規定するビカー針装置の始発用標
準針を静かに降ろし,針の先端が容器の底から約3mmところで止まるときを凝結の始発とする。
凝結の始発から適当な時間が経過した後,再び針を静かに降ろし,針の先端が試料の表面から約3
mmところで止まるときを凝結の終結とする。
――――― [JIS A 6904 pdf 2] ―――――
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表3 調合及び標準軟度
種類 調合 g 降下するものの 標準軟度
プラスター 砂(2) 全質量 g (針入深さ mm)
現場調合プラスター 下塗り用 100 200 150(3) 10±1
既調合プラスター 下塗り用 300 −
上塗り用 300 − 50
注(2) 砂は,JIS R 5201に規定する標準砂を用いる。
(3) 軟度測定用棒 (50g) の上に100gのおもりを載せる。
5.3 標準状態 試験場所の標準状態は,温度20±2℃,相対湿度 (65±5) %,気圧86106kPaとする。
5.4 数値の換算 従来単位の試験機又は計測器を用いて試験する場合の国際単位系 (SI) による数値の
換算は,次による。
1kgf=9.80N
5.5 粉末度試験 粉末度試験は,JIS Z 8801に規定する呼び寸法850 び106 田 い,次
の方法によって行う。
(1) 試料約210gを40±4℃で恒量になるまで乾燥(4)し,デシケーター中で冷却する。そこから約100 gの
試料2組を0.1gの精度で量り取り,それぞれを850 田 でかける。
ふるいを片手で少し傾けて持ち1分間に約120回の割で振る。毎回もう一方の手に当たるように振
り,試料が絶えず平らに広がるようにする。約30回動かすごとにふるいを90°回し,側面を数回た
たき再び振り動かす。
1分間にふるいを通った量が0.4g以下になったときふるい分けが終わったものとし,2組の試料そ
れぞれの場合の850 田 の残分を0.1gの精度で量り,その算術平均値を,試験量に対する
割合で表す。
(2) 次に,850 田 った2組の試料を,それぞれ(1)の方法で106 田
なお,ふるい分け中に,時折ふるいを固い物体に当てるか,詰まったふるい目にブラシをかけてよ
く通るようにしてもよい。
1分間にふるいを通った量が0.1g以下になったとき,ふるい分けが終わったものとし,2組の試料
それぞれの場合の106 田 の残分を0.1gの精度で量り(5),その算術平均値を試験量に対す
る割合で表す。
注(4) 1時間ごとに測定した乾燥質量の差が,0.2g以下になったとき,恒量とみなす。
(5) この値と最初の試験質量から,850 田 の残分及び106 田 源 過量を引いて
求められる値との差は,1%以下でなければならない。
備考1. ふるい分けは,機械ふるいを使用してもよいが,ふるい終わりは手ふるいによるふるい分け
によらなければならない。
2. (1)(2)に代わって附属書3の4.を適用することができる。その場合,4.(1)の注(1)に代えて附
属書3の4.2で得られた400 200 び100 田 湫 それぞれの平均値の総計
を,試験量 (100 g) に対する割合で表す。
5.6 曲げ強さ試験 曲げ強さ試験は,次の方法によって行う。
(1) 試験体の大きさは,40mm×40mm×160mmとする。試料を5.2の調合比でかくはんし,JIS R 5201に
規定するモルタル供試体成形用型に流し込む。その際,試験体に多くの空げき(隙)が生じないよう
適度に突いて成型する。試験体の数は3個とする。
試験体は,5.2に示す凝結の終結後3時間以上室内に静置し,40±4℃の乾燥器中で乾燥し,それぞ
――――― [JIS A 6904 pdf 3] ―――――
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れの試験体の質量変化が6時間で0.2g以下になったときを恒量乾燥状態にあるものとして試験する。
(2) 試験機は,付図2に示す100±1mmの間隔で並んだ2本の直径10mmの支持ローラ及び直径10mmの
載荷ローラー(6)と,それらを取り付けることができ,また,スケールの最大値から54のスケール範囲
で1%の精度で荷重を測定できる荷重計からなるものとする。
(3) 試験体を成型したときの両側面を加圧面とし,試験体の縁がローラーと垂直になっていて,載荷ロー
ラーと支持ローラーとが等距離にあることを確かめ,載荷開始後2040秒で破壊が起きるような速度
で載荷して最大荷重を求める。
(4) 曲げ強さは,次の式によって求める。
Fb=0.02 34w1
ここに, Fb : 曲げ強さ (N/mm2) [{kgf/mm2}]
w1 : 最大荷重 (N) [{kgf}]
(5) 試験結果は,3個の試験体の平均値で表す。ただし,結果のうち一つだけ平均値から15%以上異なっ
ている場合は,この値だけ除いて平均値を算出し,結果のうち二つ以上平均値から15%以上異なって
いる場合は,新たに3個の試験体について試験を行う。
注(6) 3本のローラー軸を通る垂直平面は,互いに平行で,試験中もその状態に保つこと。支持ローラ
ーの一方と載荷ローラーとは荷重を試験体の幅方向にゆがみなく均一にかけるために,ローラ
ーの中心を通る垂直平面内でわずかにぐらぐらすること。
5.7 圧縮強さ試験 圧縮強さ試験は,次の方法によって行う。
(1) 試験体は,曲げ強さ試験によって切断された折片を使用し,個数は3個とする。
(2) IS R 5201に規定する圧縮強さ試験機を用いて,試験体を成型したときの両側面を加圧面とし,載荷
開始後2040秒で破壊が起きるような速度で試験体中央部に載荷して,最大荷重を求める。
(3) 圧縮強さは,次の式によって求める。
w2
Fc=
1600
ここに, Fc : 圧縮強さ (N/mm2) [{kgf/mm2}]
w2 : 最大荷重 (N) [{kgf}]
(4) 試験結果は,3個の試験体の平均値で表す。ただし,結果のうち一つだけ平均値から15%以上異なっ
ている場合は,この値だけ除いて平均値を算出し,結果のうち二つ以上の値が平均値から15%以上異
なっている場合は,新たに3個の試験体について試験を行う。
5.8 硬度試験 硬度試験は,次の方法によって行う。
(1) 試験体は,曲げ強さ試験によって切断された折片を使用し,個数は3個とする。
(2) 試験機は,直径10mmの硬質鋼球を試験体表面の一定場所に降ろし,この鋼球を介して一定荷重をか
け,かつ,試験体に垂直な荷重をかけることができ,へこみの深さを測定するための計測器をもつも
のとする。
(3) 試験体を成型したときの両側面(向かい合う2面)に対して測定を行うものとし,鋼球を試験面に対
し垂直に降ろし,面の横軸に沿って長さの約3分の1の間隔で2か所試験を行う。その際,両端の測
定点は試験面の端から20mm以上離れているものとする。
(4) 最初10N [{1.02kgf}] の荷重をかけ,2秒で200N [{20.41kgf}] まで増加させる。15秒間その状態を保ち,
その後荷重を除いて更に15秒経過した時点のへこみの深さを測定する。
(5) 3個の試験体の合計12か所のへこみの深さを測定し,その平均値を算出し,硬度を次の式によって求
――――― [JIS A 6904 pdf 4] ―――――
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める。
6370
H=
t
ここに, H : 硬度 (N/mm2) [{kgf/mm2}]
t : へこみの深さの平均値 (
5.9 化合水の含有量測定 化合水の含有量の測定は,次の方法によって行う。
(1) 試料約100gを標準状態の密閉容器中に最大厚さ10mmの均一な層状にして18時間から24時間放置
する。これを40±4℃で恒量になるまで乾燥(4)し,デシケーター中で冷却した後,直ちに化合水の含
有量を測定する。
(2) ふた付きるつぼ又は耐熱性の密閉できる容器(以下,容器という。)をあらかじめ230℃まで空焼きし,
デシケーター中で冷却した後質量を量る。
この容器に,調整した試料から約2gを量り取り,緩くふたをして230±5℃に調節した電気炉で約
45分間加熱し,デシケーター中で冷却した後質量を量る。
恒量に達するまで加熱を繰り返し,恒量(7)になったときの質量を量る。
試料中の化合水の含有量は,試料の最初の質量に対する割合で表し,次の式によって求める。
m1 m2
cw= 100
m
ここに, cw : 化合水の含有量 (%)
m : 試料の最初の質量 (g)
m1 : 加熱前の試料の入った容器の質量 (g)
m2 : 加熱後の試料の入った容器の質量 (g)
注(7) 15分間ずつ加熱を繰り返し,測定した質量の前後の差が0.5mgを超えないこと。
6. 検査 検査は,合理的な抜取検査方法によって行い,4.の規定に適合しなければならない。
7. 表示 包装の外面には,次の事項を表示する。ただし,(4)については現場調合プラスターだけとする。
(1) 製品名称
(2) 種類及び用途
(3) 正味質量
(4) プラスターと骨材の標準調合比(容積比)
(5) 製造業者名又はその略号
(6) 製造年月日又はその略号
――――― [JIS A 6904 pdf 5] ―――――
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JIS A 6904:1997の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 3048:1974(MOD)
- ISO 3049:1974(MOD)
- ISO 3052:1974(MOD)
JIS A 6904:1997の国際規格 ICS 分類一覧
- 91 : 建設材料及び建築物 > 91.100 : 建設材料 > 91.100.10 : セメント.せっこう.石灰.モルタル
JIS A 6904:1997の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISR5201:2015
- セメントの物理試験方法
- JISR9101:2018
- せっこうの化学分析方法
- JISZ8801-1:2019
- 試験用ふるい―第1部:金属製網ふるい