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A 8338 : 2021 (ISO 16001 : 2017)
単位 度(°)
記号説明
1 被験体との距離(m)
2 特発的な検知領域
3 信頼できる検知領域
図F.4−信頼できる検知領域及び特発的な検知領域の線図の例
F.9 人の身に付けたタグの検証
人体によるタグへの遮蔽が干渉及び検知の不作動を引き起こすことがあるので,人が身に付けることを
意図したタグがどのような向きでも検知できるかを検証するため,追加試験を実施しなければならない。
タグは平均的な体格(身長1.65 m1.75 m)の人が,製造業者の推奨する向き及び位置で身に付ける。被
験者は,F.5に記載したように試験台に置いた機械側の構成部品を向いて直立させる。被験者は,180°の
放射線と8 m円周との交差位置に起立させる。この向きでタグによる検知の有無を“合”·“否”として判
定·記録する。被験者は,次に体を45°ずつ回転させ,それぞれの条件でのタグの検知を記録する。結果
を表F.1に例示するように記録する。
――――― [JIS A 8338 pdf 51] ―――――
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A 8338 : 2021 (ISO 16001 : 2017)
表F.1−距離8 mでの人が身に付けたタグの検知の記録
人体の向き タグによる検知
度(°) 合否
0
45
90
135
180
225
270
315
F.10 高周波(RF)無線トランスポンダ装置[電磁(EM)無線通信機]の実機装着のための実用上の配慮
事項
F.9によって記録した装置の検知領域は,装置を実機に装着した場合には変化することがあり得る。
機械の金属製構造物による干渉が信号の一部を阻害して,一つ以上の方向で検知領域が切り縮められる
結果となることがあり得る。取付高さ及び位置によって検知領域の形状に影響があり得る。製造業者によ
ってはこの電磁波の性質を用いて機械に対してある範囲の検知を制限している場合がある。例えば,ダン
プトラックの後車軸上にアンテナを装着し,トラック後方のタグだけを検知するようにし,逆に前側バン
パにアンテナを取り付け,トラック前方のタグだけを検知するようにすることがある。製造業者は,ある
機械の全周にわたる防護のためには複数のアンテナが必要であることを理解されるように,それらの制約
を取付説明書又は取扱説明書に明記しなければならない。製造業者は,典型的な機械に装着したときの装
置の検知領域の線図の例を取付説明書などに含めるのがよい。
コンピュータシミュレーションを,装置の性能を決定する方法として使用してもよい。コンピュータシ
ミュレーションによって得られた結果の妥当性を確認するために,F.11で定義されている試運転を実施し
なければならない。
F.11 各機種に対する試運転
機械の金属製の構造物が信号の一部を阻害する可能性(F.10参照)があるために,実機に装着した場合
の検知領域の制約を判定するには,F.7に規定する方法で,各機種に対して試運転を実施しなければならな
い。結果は,F.8によって記録し,元の台上試験で得られた線図と比較しなければならない。信号の顕著な
欠如があるときは,欠如領域の保護の追加として,リスクアセスメントを実施して複数のアンテナが必要
かを判定しなければならない。
――――― [JIS A 8338 pdf 52] ―――――
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A 8338 : 2021 (ISO 16001 : 2017)
附属書G
(規定)
サラウンドビューを備えたCCTVシステムのための
特定の性能要求事項及び試験
G.1 概要及び試験の目的
この附属書は,多数のカメラからの画像を単一のモニタ上の単一の画像に合成する,CCTVシステム上
のサラウンドビューのための特定の性能要求事項及び試験を規定する。この附属書は,対象物がモニタ上
に適切に表示され,サラウンドビューによって運転員に認識されるように,附属書Bを一部修正する。
附属書Bの試験を,G.4に規定する変更を除いて適用する。
G.2 被験体
被験体は,頂部が閉じた直径400 mmの円筒形で,高さ1 600 mmとする。
上面及び下面に塗料を塗るか,又は印をつけることが望ましい。これによって,模擬の頭部と脚部とを
区別する。
注記 特定の寸法は,EN 50132-7:1996の附属書Aに規定されているようなロタキン(Rotakin)被験体
の寸法に基づく。
G.3 取付け及び設定
G.3.1 カメラ
カメラは,設計どおりに親機に設置する。
G.3.2 被験体
被験体は垂直に試験評価領域に設置する。
G.4 試験要求事項
試験の目的は,被験体のモニタ内の大きさが7.0 mmとなる被験体の位置を測定し,記録することであ
る。この試験は,それぞれの重複する合成画像に対して行う。
単一の被験体がモニタ上で多数の画像として表示される場合,試験記録のために高さ7.0 mm以上の画
像を使用する。
G.5 試験手順
複数台のカメラからの重複する画像を合成するには,図G.1に例示するように,指定された大きさのセ
ルで検知領域をカバーする網目を地面に描画する。セルの大きさは,リスクアセスメントに従って製造業
――――― [JIS A 8338 pdf 53] ―――――
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A 8338 : 2021 (ISO 16001 : 2017)
者によって指定される。最小セルの大きさは,1 mとする。
− x軸(本体の横方向)は,本体の後端部を通り,y軸に垂直な線である。
− y軸(本体の長手方向)は,本体の中心点を通り,本体の長手方向に平行な線である。
− 本体の中心点は,親機の製造業者の仕様に基づく。
格子の各々の交点に被験体を置く。モニタの被験体の画像の大きさが7.0 mm以上であることを測定し
確認する。
被験体の画像の大きさが7.0 mm未満になるまで,手順·測定を繰り返し,被験体の位置を記録する。被
験体の一部が表示されていない場合,適切に認識できるようにするためには,全体の画像の高さが最低7.0
mm以上で,頭部画像及び脚部画像が同時に表示される必要がある。
図G.1−重複画像合成の記録
――――― [JIS A 8338 pdf 54] ―――――
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附属書H
(規定)
視覚的ODSのための特定の性能要求事項及び試験
H.1 概要及び試験の目的
この附属書は,土工機械の近くの周囲を移動する人物の映像に基づいて検知する物体検知装置に適用す
る。この附属書は,機械の近くの周囲の人が検知漏れを避けて適切に検知可能なように,視覚的対象物検
知装置(ODS)の特定の性能要求事項及び試験(附属書Bに規定されたものを修正する。)を規定する。
H.2 被験体
G.2参照。
H.3 取付け及び設定
H.3.1 カメラ
G.3.1参照。
H.3.2 被験体
被験体は垂直に試験評価領域に設置する。
H.4 試験領域
試験領域は,視覚的ODSに対して視界の障害物が試験領域に存在しない,開放的な平たん(坦)面でな
ければならない。試験を行う要員を除き,全ての人員は,視覚的ODSによって検知されない領域にいなけ
ればならない。機械の境界から,製造業者が指定した距離までの試験領域に,十字線を1 m間隔でマーキ
ングする。
H.5 試験環境
試験環境は,4.8及び次の追加事項による。
− 照度は,50 lxより大きく,50 000 lx未満とする。
− カメラは直射日光を受けない。
− 被験体を認識しにくくならないように,降雪,降雨,霧又はほこりを避ける。
− 画像のひずみが出ないように,カメラレンズの雨滴,泥又はほこりを避ける。
――――― [JIS A 8338 pdf 55] ―――――
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JIS A 8338:2021の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 16001:2017(IDT)
JIS A 8338:2021の国際規格 ICS 分類一覧
JIS A 8338:2021の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA8315:2010
- 土工機械―運転員の身体寸法及び運転員周囲の最小空間
- JISA8327:2017
- 土工機械―機械装着警報ブザー類及び警音器―試験方法及び性能基準