JIS A 8338:2021 土工機械―物体検知装置及び視界補助装置―性能要求事項及び試験 | ページ 4

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A 8338 : 2021 (ISO 16001 : 2017)
表A.1−ODS及びVAの長所及び短所例(続き)
技術 説明 長所 短所 範囲
レーザ パルスレーザ及び 検知領域を正確に形 最大実用範囲8
直射日光の干渉の懸念があり得る。
回転鏡使用のプロ 成可能である。 m,
濃い煙霧,又はもくもくと立ち上が
グラム式ソフトウ 領域ごとに異なる機 る煙が障害となり得る。 操作角度180°,
ェア装置。 能を付けることが可 ビーム厚50 mm
同波長で作動中の他レーザによって
警報が発生する場合もある。
能である(例えば,制 まで。
動装置,警笛などの レンズを頻繁に洗浄する必要があ
作動)。 る。ダイオード寿命(約5年)も限
定される。
超音波ト 車両に取り付けた 必要な検知範囲に合 最大検知範囲12
応答装置を装着しないものは検知す
ランスポ 検知装置と作業員 わせて調整可能であ ることが不可能である。 mで1 m刻みで設
ンダ が身に付けた応答 る。 定可能である。
装置との間を複線 車両運転員及び作業 検知範囲は送受
の超音波で交信し,員の双方に直接警報 信器の選択によ
近接又は衝突を知 を送る。 る。例えば,送受
らせる装置。 視覚警報及び聴覚警 信器の指向性は,
報を運転員へ,聴覚 20°,30°,40°
警報を作業員へ発信 及び60°の指向
する。 性にすることが
可能である。
色識別監 監視カメラの画像 両者へ相互警告。 カラータグのないものは監視不可。 検知範囲はカメ
視カメラ 分析で,作業員が身カメラ視野内の監 ラレンズの包括
に付けた特定の色 視。 角によって10 m
を検知する装置。 15 m。
移動物体 CCTVから移動物体 カメラから供給され 製造業者の仕様
静止物を検知するのが困難。車両自
視覚的 の視覚画像を解析 る画像に基づいて, による。
体が走行しているときに物体の検知
ODS することによって 複数の物体が識別可 を誤ることがある。
対象物物体を検知 能である。理論的に 移動している人と移動している他の
し,運転員へ(適切は,速度測定及び方 物体とを区別しない。
であれば地上の人 向検知の機能を追加 カメラへの直射光線は視覚的な不具
へも)警告する装 することが可能であ 合の原因になる。
置。 る。 影の中の物体の識別が困難。
雪,雨,霧,ほこりなどによって物
体の識別が困難となる可能性があ
る。
カメラへの雨滴は画像をひずませて
物体の識別を困難にする可能性があ
る。
人が動かない(歩かない)場合,人
を岩などの静止物と識別することが
困難となる可能性がある。

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A 8338 : 2021 (ISO 16001 : 2017)
表A.1−ODS及びVAの長所及び短所例(続き)
技術 説明 長所 短所 範囲
視覚シス カメラ及びビデオ 危険物と歩行者とを 最大範囲6 m15
カメラは,監視区域の直接的な視界
テム及び の解析アルゴリズ 区別し,不要な警報 をもたなければならない。 m
形態的な ムを使って,外観かの起動を避ける機能 不自然な外見の人(例えば,普通で
認識 ら障害物及びその をもつ障害物検知。 ない姿勢若しくは衣服,又はシステ
分類を検知する視 VA及びODSの機能 ムのカメラからの不適切な角度)は
覚装置。 は,設計によって統 識別を困難にして人として検知され
合されており,搭載 ない可能性がある。
は容易。 一定のレベルを上回ったレンズのほ
検知領域は正確に設 こりは,検知能力及び識別性能を低
定可能。 下させる可能性がある。
光検出及 物体にパルス光線 車両に接近して,又 検知範囲1.5 m
多量のほこり及び大雨の条件下で評
び測距 を照射することに はある程度離れて使 価する必要がある。 (最小)120 m
(LIDAR) よって,距離又は物用可能である。 (最大)
体の他の特性を測 電気的な放射がな 水平線の下で最
定できる光学的遠 い。 も偏った状態で
隔検知技術。 検知範囲が良好。 垂直検知範囲 :
環境の3D点雲を発 >20°
生させる走査式レ
ーザ測距器である。 水平検知範囲 :
基本的な構造及び >250°
操作はレーダに類
似しているが,電波
の代わりにレーザ
光線を使う。
これによって,大気
中の粒子及び変化
する物理条件を検
知することが可能
である。

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A 8338 : 2021 (ISO 16001 : 2017)
附属書B
(規定)
監視カメラ(CCTV)−性能要求事項及び試験に関する追補事項
B.1 概要及び試験の目的
この附属書は,土工機械に取り付けて使用する監視カメラ(CCTV)の性能を測定するための試験方法に
ついて規定する。測定する性能項目は,次による。
a) 映像の画質を,試験体(B.2参照)の目盛に基づき,テレビ走査線の解像度として表す(B.9.1参照)。
b) 最低解像度維持のための作動時照度の限度(B.9.2参照)。
c) 装置の垂直視野及び水平視野(B.6及びB.7参照)。
d) 検知距離(4.3.1及びB.8参照)。
e) 強い光を直接受けたときのマスキング(B.9.5参照)。
f) 照度が急に変化したとき,装置が対応し終わるまでの所要時間(B.9.6参照)。
この試験には,カメラ位置の高さによる性能の違いの測定は含まれていない。この試験の性能基準は,
少なくも平均50 lx(ルクス),最低でも20 lxの照度の作動条件下で試験を行うことを想定している。
B.2 試験体
EN 50132-7:1996の附属書Aで規定のロタキン(Rotakin)被験体を使用する。
B.3 試験領域
室内試験では5 m×5 mの水平床面,屋外試験では30 m×8 mの水平領域。
B.4 試験環境
視野に陰影部及び反射部のできない均一な照明状態でなければならない。
B.5 取付け及び設定
B.5.1 組立
製造業者の指示どおりに監視カメラ(CCTV)を組み立てる。
B.5.2 位置決め及び配列
B.5.2.1 カメラ
カメラは,被験体を水平に見るよう垂直に配置する。

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A 8338 : 2021 (ISO 16001 : 2017)
B.5.2.2 被験体
被験体は,直立させカメラの視野中心に向き合わせ,レンズ光軸に対し90°になるよう対向させる。
特に指定のない限り,被験体の画像がモニタ画面の垂直視野いっぱいになるようにする。
B.5.2.3 モニタ
モニタは,観察者が楽に見られる高さで,観測者に向けて据え付け,位置決め·配置し,ぎらつき及び
反射のないようにする。
B.6 水平視野試験
B.6.1 照度
照度は,50 lx(ルクス)を超え,50 000 lx未満とする。
B.6.2 試験手順
モニタ画面の中央で,画面高さの25 %になるように被験体をカメラから離して配置する。カメラから被
験体位置までの距離を測定し記録する。被験体の画像の垂直中心線がモニタ画面の端にくるまで円弧に沿
って被験体を移動させ,その位置に印を付ける。
モニタ画面の反対側についても同様の手順で被験体を移動させ,その位置に印を付ける。印を付けた2
点間の距離を測定し記録する。さらに,三角法で左右方向の視野角を計算する。
B.7 垂直視野試験
B.7.1 照度
照度は,50 lx(ルクス)を超え,50 000 lx未満とする。
B.7.2 試験手順
カメラを90°回転する。モニタ画面の中央で,画面高さの25 %になるように被験体をカメラから離し
て配置する。
カメラから被験体位置までの距離を測定し記録する。
被験体の画像の垂直中心線がモニタ画面の端にくるまで円弧に沿って被験体を移動させ,その位置に印
を付ける。モニタ画面の反対側についても同様の手順で被験体を移動させ,その位置に印を付ける。
印を付けた2点間の距離を測定し記録する。さらに,三角法で左右方向の視野角を計算する。
B.8 検知距離
B.8.1 照度
照度は,50 lx(ルクス)を超え,50 000 lx未満とする。

――――― [JIS A 8338 pdf 19] ―――――

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A 8338 : 2021 (ISO 16001 : 2017)
B.8.2 試験手順
被験体の画像が画面上で7.0 mmの身長になる地点まで,被験体をカメラの光軸に沿って移動し配置す
る。その被験体の位置からカメラまでの距離を測定し記録する。
注記 装置の有効作動範囲は,最低画面身長が7.0 mmを基にしている。これは,画面高さのほぼ10 %
に当たり,視覚検知目的に適合すると一般的に考えられている数値である。
B.9 追加試験
B.9.1 装置解像度
B.9.1.1 照度
照度は,20 lx(ルクス)を超え,200 lx未満とする。
B.9.1.2 試験手順
被験体の画像がモニタ画面の中央において,モニタ画面中央高さの100 %になるように,被験体をカメ
ラから離して配置する。
監視カメラ(CCTV)の解像度は,被験体上の尺度Hから尺度Aまでのうち,どこまで読み取ることが
できるかを判定し,記録する。
B.9.1.3 試験判定基準
TV画像走査線200本又は同等レベル[B.1 a)参照]よりも高い解像度を実現しなければならない。
B.9.2 解像度への光の影響
B.9.2.1 試験手順
製造業者の仕様に明記されている照度の最低から最高までの間の適切な数段階で,B.9.1.2の手順を繰り
返す。B.9.2.2で規定されている最低解像度が得られる照度を測定し,記録する。
B.9.2.2 試験判定基準
仕様に示された照度範囲において,TV画像走査線200本又は同等レベル[B.1 a)参照]よりも高い解像
度を実現しなければならない。又は,仕様照度範囲を,TV画像走査線200本相当の解像度が得られるレ
ベルに下げなければならない。
B.9.3 画面端部でのひず(歪)み
B.9.3.1 照度
照度は,50 lx(ルクス)を超え,50 000 lx未満とする。
B.9.3.2 試験手順
被験体の画像がモニタ画面中央高さの25 %になるように,被験体をカメラから離して配置する。
カメラからその被験体までの距離を測定し記録する。

――――― [JIS A 8338 pdf 20] ―――――

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  • ISO 16001:2017(IDT)

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