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A 8338 : 2021 (ISO 16001 : 2017)
モニタ画面の端であると観察者が指摘する位置まで,円弧に沿って被験体を移動させる。
そのときの画像での被験体高さを測定し記録する。
B.9.3.3 試験判定基準
画像での被験体高さ25 %は,画面の端部においても減寸が観察されてはならない。
B.9.4 画面端部での解像度
B.9.4.1 照度
照度は,50 lx(ルクス)を超え,50 000 lx未満とする。
B.9.4.2 試験手順
被験体の画像がモニタ画面の中央において,モニタ画面中央高さの100 %になるように,被験体を配置
する。
被験体を画面の片側に移動させる。
解像度を測定し記録する。
被験体を180°回転させ,もう片側の画面端についても同様に解像度を測定し記録する。
B.9.4.3 試験判定基準
TV画像走査線200本又は同等レベル[B.1 a)参照]よりも高い解像度を実現しなければならない。モニ
タ画面全域でその解像度が得られない場合には,その装置の視野は,上記の解像度が実現された角度を仕
様値としなければならない。
B.9.5 強い光による影響
B.9.5.1 照度
試験は,屋外の直射日光の下で行う。
B.9.5.2 試験手順
カメラを直接太陽に向け,モニタ上にマスキングを作り出す。
被験体をカメラの直前に配置する。被験体の画像がマスキングで全体が覆われるまで,被験体をカメラ
から遠ざける。
カメラから被験体までの距離及びマスキングの幅を測定し記録する。この測定は,被験体の肩位置で行
う。
B.9.5.3 試験判定基準
特に指定がない限り,マスキングの最大幅は画面可視幅の5 %以内でなければならない。
――――― [JIS A 8338 pdf 21] ―――――
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A 8338 : 2021 (ISO 16001 : 2017)
B.9.6 照度が急変したときの回復
B.9.6.1 照度
被験体を,10 000 lxの背景を背に高い位置に設置して,モニタ画面上の背景にはほぼ何も見えないよう
にする。
B.9.6.2 試験手順
カメラを覆い5秒間そのままにしておく(被験体を光軸上に戻す。)。
覆いを外す。
被験体の輪郭がはっきり見えるようになるまでの所要時間を測定し記録する。
B.9.6.3 試験判定基準
特に指定がない限り,回復時間は1.5秒以下でなければならない。
B.10 付加機能の試験
モニタの鏡像対正像,昼光対夜光の設定など,装置の付加機能があれば全てその作動を検証する。
親機に複数のカメラを設置する場合は,B.6B.9に従って各カメラの試験を行い,その結果を評価しな
ければならない。
注記 システムによっては,前方使用·後方使用を切換できるものがある。前方使用では,モニタ画像
は,通常は正像に設定,後方使用で鏡像となる。前方使用及び後方使用の二つのカメラが一つの
モニタに接続している場合は,正像と鏡像との自動切換が要求されることがある。
B.11 記録
B.11.1 情報
試験実施の監視カメラ(CCTV)について,次の情報を記録する,
− モニタ及びカメラの技術仕様
− 形式番号
− 製造番号
− 試験日
B.11.2 試験値
B.6,B.7及びB.8の各試験から得た試験値は,図B.1及び図B.2に示すように記録する。
B.11.3 実測値
B.9の試験の実測値を,対応する試験判定基準とともに記録する。
――――― [JIS A 8338 pdf 22] ―――――
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A 8338 : 2021 (ISO 16001 : 2017)
B.11.4 付加機能の性能
B.10の試験で評価した付加機能の性能について,機能ごとに合否判定結果を記録する。
記号説明
1 記録された角度及び距離
2 カメラ
3 距離(m)
図B.1−水平視野−平面図
記号説明
1 記録された角度及び距離
2 カメラ
3 距離(m)
図B.2−垂直視野−側面図
――――― [JIS A 8338 pdf 23] ―――――
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A 8338 : 2021 (ISO 16001 : 2017)
附属書C
(規定)
レーダ検出装置の試験手順
C.1 概要及び試験の目的
この附属書は,土工機械近辺の障害物検知に用いるレーダ装置の検知領域を判定するための試験手順に
ついて規定する。この附属書の中で規定されている試験手順は,人間を確実に検知できる3次元領域の幾
何学的形状を特定できるようにしたものである。
この試験手順は,検知領域の位置をレーダ検出装置を搭載した機械を用いて評価するものではない。こ
の領域を土工機械へ実際に適用するときの実用上の配慮事項は,C.11に記載する。
C.2 被験体
被験体は,検知領域内へ進入する人体の一部分とする。ある状況では,検知領域周縁近くで,領域内へ
まず進入してくるのは頭部である。したがって,この試験手順では,検知領域の端を測定する点として頭
部の検知だけを適用する。
試験に当たっては,JIS A 8315に規定する実際の中柄運転員を使用する。
注記 実際の人間は様々な体格をしていても,人工的代替物よりも結果の一貫性が高いことが分かって
いる。
C.3 試験領域
試験領域は,乾燥した砂,乾燥した砂利,又はそれらを組み合わせたもので平たん(坦)地で見通しの
利く場所でなければならない。直径8 cmを超える大きさの岩,樹木の葉又はがれきが試験領域内にあって
はならない。レーダ装置の前方約50 m以内に建物,積み上げたものなどの大きな物体がなく,両側25 m
以内にも大きな物体があってはならない。試験担当者以外の全ての人員は,レーダ装置が検知しない領域
にとど(留)まらなければならない。
想定検知領域に,長方形の格子線を1 m間隔で引く。
C.4 試験環境
試験環境は,4.8による。
C.5 レーダ取付場所
レーダを静止台上に,試験手順(C.6参照)に記載のように取り付ける。この台の一部がレーダの検知
領域内に掛からないようにする。
レーダ取付台は,この試験手順が要求する角度まで垂直面内でレーダを傾けることができる機構及び傾
斜角の測定器を備えなければならない。
――――― [JIS A 8338 pdf 24] ―――――
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A 8338 : 2021 (ISO 16001 : 2017)
C.6 試験手順
C.6.1 一般
レーダ検出装置は,円形又はだ(楕)円形の断面をもつ円すい(錐)ビーム内に発信·受信する。検知
領域の水平方向及び垂直方向の限界を測定すると,領域の完全な形状は,図C.1に示すように構成するこ
とが可能である。
図C.1−検知領域全形状の測定
C.6.2 水平限界の測定
レーダは,通常,機械上に設置するのと同じ向き,ただし,レーダビームが水平に伸び,かつ,レーダ
ビームの中心が被験者の鼻の高さになるように設置する。
警報装置は,被験者及び試験実施担当者に聞こえる場所に配置する。
被験者は,想定検知領域の中心線上においてレーダから0.5 m離す。警報装置が検知を示したら,被験
者を検知できなくなるまで左右各方向に横移動させる。片側ずつ感知できた最後の地点を記録する。これ
ら地点間の感知できなかった観測点を記録する。
被験者をレーダから更に0.5 m離し,この手順を繰り返す。
さらに,レーダから1 mずつ離しながら感知できなくなるまでこの手順を繰り返す。
検知領域の水平限界を記録する。領域内の感知できなかった領域を記録する。
C.6.3 垂直限界の測定
被験者は,水平検知領域の中心線上においてレーダから0.5 m離す。被験者を感知したら,レーダを上
向きに感知しなくなるまで傾け,感知できる最大上向き角度を記録する。
レーダから1 mの地点で,その後,更に1 mずつ離しながら,水平検知領域の端まで試験を繰り返す。
通常の検知領域の上限が下限になるようにレーダを逆に取り付け,ビーム中心が再度被験者の鼻の高さ
になるようにする。
この試験を繰り返し,レーダから各距離で感知できる角度を記録する。
C.7 各種レーダへの試験方法の適用
ある種のレーダ検出装置には,レーダと検知対象物との間の相対運動を検知方法として含むことが可能
である。この機能が選択肢にあれば,この試験中はその機能を停止させておくことが望ましい。この機能
を切り離すことができない場合は,被験者が必要な動作を模擬してもよい。
――――― [JIS A 8338 pdf 25] ―――――
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JIS A 8338:2021の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 16001:2017(IDT)
JIS A 8338:2021の国際規格 ICS 分類一覧
JIS A 8338:2021の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA8315:2010
- 土工機械―運転員の身体寸法及び運転員周囲の最小空間
- JISA8327:2017
- 土工機械―機械装着警報ブザー類及び警音器―試験方法及び性能基準