JIS A 8425-1:2019 土工機械―電機駆動式機械並びに関連構成部品及び装置の電気安全―第1部:一般要求事項 | ページ 12

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A 8425-1 : 2019 (ISO 14990-1 : 2016)
又はソフトウェアの動作の評価による)当該過電流保護装置の特性検査,及び,地絡ループインピーダン
スZsの測定によって検証する。
例外 地絡ループインピーダンス又は保護導体の抵抗の計算値があり,かつ,据付け状態で保護導体
の長さと断面積を検査できる場合は,測定を省略し保護導体の導通性を検査するだけでよい。
B.2.2.2 地絡ループインピーダンスの測定
地絡ループインピーダンスの測定は,IEC 61557-3に適合する測定器を用いて行わなければならない。
外部電源式土工機械では,機械の運転を意図した場所における電源の公称周波数と同じ周波数の電源に
接続して測定しなければならない。
測定した地絡ループインピーダンスはB.2.1に適合しなければならない。
B.2.2.3 導体抵抗の測定値と短絡状態の抵抗値との差異
注記 測定は,常温において低電流によって行うため,B.2.1の要求に対する適合性を検証するには,
地絡電流によって導体が温度上昇することによる抵抗増加を考慮する必要がある。
地絡電流による導体の温度上昇に伴う抵抗増加は,次の限度内でなければならない。
2 U0
Zs(m) ≦
3 Ia
ここに, Zs(m) : Zsの測定値
B.2.2.2によって測定した結果,地絡ループインピーダンスが記載の限度値を超える場合の更に詳しい評
価は,JIS C 60364-6:2010のC.61.3.6.3の手順に従って行ってもよい。
B.3 接触電圧50 V未満での地絡ループインピーダンス
B.3.1 要求事項
B.2に対する適合を確証できず,接触電圧50 V以内を確実とするために追加の保護等電位ボンディング
を行う場合,この保護方策に必要な条件は,保護回路のインピーダンスZPEが次の式の値を超えないこと
である。
50
ZPE ≦ ZS
U0
ここに, ZPE : 土工機械及び電気装置内の機器とPE端子との間を接続
する保護等電位ボンディング回路のインピーダンス,又
は,同時に接触できる露出導電性部分若しくは外部導電
性部分間のインピーダンス
B.3.2 検証
B.3.1への適合は,17.2の試験にある,保護ボンディング回路の抵抗値RPEを測定して検証することがで
きる。RPEが次の要求に適合すれば,保護の条件を満たすといえる。
R≦
PE 50I/ a(5s)
ここに, Ia(5s) : 保護機器が5秒で作動する電流
RPE : 土工機械及び電気装置内の機器とPE端子間の保護等電
位ボンディング回路の抵抗,又は同時に接触できる露出
導電性部分若しくは外部導電性部分間の抵抗
注記 追加の保護等電位ボンディングは,間接接触保護における追加方策とみなされる。
追加の保護等電位ボンディングは,土工機械の全体を対象にすることもあり,一部に対して実施するこ

――――― [JIS A 8425-1 pdf 56] ―――――

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ともある。

――――― [JIS A 8425-1 pdf 57] ―――――

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A 8425-1 : 2019 (ISO 14990-1 : 2016)
附属書C
(参考)
非常操作機能の説明
C.1 一般事項
非常操作機能の説明は,JIS B 9960-1:2011の附属書Eに基づき,電源内蔵式及び外部電源式の両方の土
工機械に適用する。
注記 非常操作機能の理解を助けるために,関連用語をここに採録した。ただし,この規格では,そ
のうちの二つの用語を用いている。
C.2 非常操作
非常操作には,次の単独操作又は組合せ操作がある。
− 非常停止
− 非常起動
− 非常スイッチングオフ
− 非常スイッチングオン
C.3 非常停止
危険になったプロセス又は運動を停止させるための非常操作。
C.4 非常起動
危険状態を除くため又は避けるために,プロセス又は運動を開始するための非常操作。
C.5 非常スイッチングオフ
感電のリスク又は電気に起因するその他のリスクを発生した設備の全体又はその一部に対し,電気エネ
ルギーの供給を遮断するための非常操作。
C.6 非常スイッチングオン
ある設備のうち非常事態において用いるのが目的の部分に,電気エネルギーを供給するための非常操作。

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附属書D
(参考)
JIS A 8425-1,UN ECE R100及びISO 6469-3の主要要求事項の比較
D.1 JIS A 8425-1,UN ECE R100及びISO 6469-3の主要要求事項の比較
注記 表D.1に示す比較は,必ずしも全ての要求事項を含まない。

――――― [JIS A 8425-1 pdf 59] ―――――

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14990-1 : 2016)
A 8425-1 : 2019 (ISO
A8
5
表D.1−JIS A 8425-1,UN ECE R100及びISO 6469-3の主要要求事項の比較
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項目 JIS A 8425-1:2019 UN ECE R100:2011[83] ISO 6469-3:2011
5-
1
箇条 要求事項 箇条 要求事項 箇条 要求事項
: 2
電圧範囲 箇条1 周波数範囲を問わず交流50 V 2 交流30−1 000 V 箇条1 交流30−1 000 V
019(
36 kV 直流60−1 500 V 直流60−1 500 V
ISO1
繰返し数を問わず脈動する直流 周波数範囲を問わない。 周波数範囲を問わない。
75 V36 kV
49
電源 箇条1 外部電源式又は電源内蔵式 1 電源内蔵(充電時だけ外部電箇条1 電源内蔵(充電時だけ外部電
90
源) 源)
-1 : 2
構成部品 4.4 IEC国際規格への適合 記述なし 記述なし 7.8 IEC 60664又はHipot試験合
0

16)
電磁両立性 4.5.1 JIS A 8316適用推奨 記述なし 記述なし 記述なし 記述なし
構成部品に関する規格には,妥当
な電磁両立性要求事項を含むも
のがある。
周囲温度範囲 4.5.1 −25+70 ℃推奨 記述なし 記述なし 箇条4 記述なし(製造業者が指定)
周囲湿度 4.5.1 相対湿度3095 %推奨 記述なし 記述なし 箇条4 記述なし(製造業者が指定)
振動 4.5.1 ISO 15998推奨 記述なし 記述なし 記述なし 記述なし
運用可能な標高 4.5.3 1 000 mまで 記述なし 記述なし 箇条4 記述なし(製造業者が指定)
エンクロージャ(キャブ4.5.4 “保護しなければならない” 5.1.1.2 IPXXB 7.6.2 IPXXB
内を除く)のIP保護等 14.6.3

電源断路 10.1 記述なし
断路できることが要求される(原 記述なし 7.3.4 選択可能
動機停止による電源停止も許容 (保護手段として電源断路
される)。 してもよい)
断路特性も要求される。 断路を実施する方法及び条
件についての要求事項はな
い。
予期しない起動の防止 10.2 要求される。 記述なし 記述なし 記述なし 記述なし

――――― [JIS A 8425-1 pdf 60] ―――――

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JIS A 8425-1:2019の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 14990-1:2016(IDT)

JIS A 8425-1:2019の国際規格 ICS 分類一覧

JIS A 8425-1:2019の関連規格と引用規格一覧