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JIS B 0024:2019 規格概要
この規格 B0024は、寸法,幾何公差及びそれらの検証に関係する全ての国際規格,標準仕様書(TS)及び標準報告書(TR)の作成並びに日本工業規格の作成,その解釈及び適用に有効な基本的な概念,原則及び規則を規定。
JISB0024 規格全文情報
- 規格番号
- JIS B0024
- 規格名称
- 製品の幾何特性仕様(GPS)―基本原則―GPS指示に関わる概念,原則及び規則
- 規格名称英語訳
- Geometrical product specifications (GPS) -- Fundamentals -- Concepts, principles and rules
- 制定年月日
- 1988年9月1日
- 最新改正日
- 2019年2月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 8015:2011(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 01.100.01, 17.040.10
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 製図 2020
- 改訂:履歴
- 1988-09-01 制定日, 1994-01-01 確認日, 1999-02-20 確認日, 2005-01-20 確認日, 2009-10-01 確認日, 2014-10-20 確認日, 2019-02-20 改正
- ページ
- JIS B 0024:2019 PDF [16]
B 0024 : 2019
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 引用規格・・・・[1]
- 3 用語及び定義・・・・[2]
- 4 図示仕様を理解するための基本的な前提条件・・・・[2]
- 4.1 一般・・・・[2]
- 4.2 機能上の許容限界・・・・[2]
- 4.3 公差の許容限界・・・・[3]
- 4.4 部品の機能レベル・・・・[3]
- 5 基本的な原則・・・・[3]
- 5.1 適用の原則・・・・[3]
- 5.2 GPS規格の階層構造の原則・・・・[3]
- 5.3 明確な図示の原則・・・・[4]
- 5.4 形体の原則・・・・[4]
- 5.5 独立の原則・・・・[4]
- 5.6 小数の原則・・・・[4]
- 5.7 標準の原則・・・・[4]
- 5.8 基準状態の原則・・・・[5]
- 5.9 部品の剛体性の原則・・・・[5]
- 5.10 二重性の原則・・・・[5]
- 5.11 機能管理の原則・・・・[6]
- 5.12 基本仕様の原則・・・・[6]
- 5.13 責任の原則・・・・[6]
- 6 標準的な指定処理要素の指示規則・・・・[6]
- 6.1 一般・・・・[6]
- 6.2 一般的なISO標準GPS仕様・・・・[6]
- 6.3 代替標準GPS仕様・・・・[7]
- 7 特別な指定処理要素の指示規則・・・・[8]
- 7.1 一般・・・・[8]
- 7.2 ISO基本仕様に追加された補足的情報(要求)・・・・[8]
- 8 括弧内記述の規則・・・・[9]
- 附属書A(参考)GPSマトリックスモデル・・・・[10]
- 参考文献・・・・[12]
- 附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[14]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS B 0024 pdf 1] ―――――
B 0024 : 2019
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般財団法人日本
規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申出があり,日本工業標準
調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。これによって,JIS B 0024:1988は改
正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS B 0024 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
B 0024 : 2019
製品の幾何特性仕様(GPS)−基本原則−GPS指示に関わる概念,原則及び規則
Geometrical product specifications (GPS)-Fundamentals- Concepts, principles and rules
序文
この規格は,2011年に第2版として発行されたISO 8015を基に,技術的内容を変更して作成した日本
工業規格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一
覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。
この規格とGPSマトリックスモデル及び他のGPS規格との詳細な関係を,附属書Aに示す。
1 適用範囲
この規格は,寸法,幾何公差及びそれらの検証に関係する全ての国際規格,標準仕様書(TS)及び標準
報告書(TR)の作成並びに日本工業規格(日本産業規格)の作成,その解釈及び適用に有効な基本的な概念,原則及び規則
を規定する。
この規格は,全ての種類の図面でのGPS指示の解釈に適用する。
この規格における用語“図面”は,可能な限り広い意味において,部品を規定する文書群全体を網羅的
に含んでいると解釈する。
注記1 対応国際規格では,“公差表示方式ISO 8015”という記述を表題欄の中又は近くに指示しな
くても,ISO GPSシステムを適用するものとしている。
注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 8015:2011,Geometrical product specifications (GPS)−Fundamentals−Concepts, principles and
rules(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)は適用しない。
ISO 17450-1:2011,Geometrical product specifications (GPS)−General concepts−Part 1: Model for
geometrical specification and verification
ISO 17450-2:2012,Geometrical product specifications (GPS)−General concepts−Part 2: Basic tenets,
specifications, operators, uncertainties and ambiguities
――――― [JIS B 0024 pdf 3] ―――――
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B 0024 : 2019
ISO/IEC Guide 98-3:2008,Uncertainty of measurement−Part 3: Guide to the expression of uncertainty in
measurement (GUM:1995)
ISO/IEC Guide 99:2007,International vocabulary of metrology−Basic and general concepts and associated
terms (VIM)
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,ISO 17450-1:2011,ISO 17450-2:2012,ISO/IEC Guide 98-3:2008
及びISO/IEC Guide 99:2007によるほか,次による。
3.1
ISO GPSシステム(ISO GPS system)
GPSシステム
ISO/TC 213が開発した,製品の幾何特性仕様及び検証のための体系。
3.2
標準GPS仕様(default GPS specification)
指定処理要素が規格又は規制によって定義されるGPS仕様。
注記1 標準仕様は,通常,“特に指示しない限り”という前置きの表現によって認識できる。
注記2 指定処理要素(specification operator)とは,形体を特定するための具体的操作[区分(partition),
測得(extraction),フィルタ処理(filtration),当てはめ(association),集合(collection)及び
構成(construction)。これらを“標準指定操作(default specification operation)”という。]の
総称(ISO 17450-1:2011の図C.2参照)。
注記3 JIS B 0420規格群では,“specification operator”は“指定演算子”としている。
注記4 JIS B 0681規格群,JIS B 0682規格群及びJIS B 0683規格群では,“specification operator”は
“仕様オペレータ”としている。
3.3
ISO標準GPS仕様(ISO default GPS specification)
ISO規格又はJISによって定義した標準GPS仕様。
3.4
代替標準GPS仕様(altered default GPS specification)
ISO標準GPS仕様とは別の手段によって定義した標準GPS仕様。
3.5
ISO標準GPS指定処理要素(ISO default GPS specification operator)
ISO規格又はJISによって定義し,標準的な順番で記述した標準指定操作だけによる指定処理要素。
4 図示仕様を理解するための基本的な前提条件
4.1 一般
公差の許容限界の解釈に関する次のような前提が,GPSシステムの全体的な規則の基礎になっている。
図面に記載する一般的及び個々の仕様は,常に遵守しなければならず,4.24.4の前提条件と暗示的に
関連している。
4.2 機能上の許容限界
機能上の許容限界の解釈の前提は,実験,理論,又はこの両者による網羅的な検証を基礎としている。
――――― [JIS B 0024 pdf 4] ―――――
3
B 0024 : 2019
したがって,機能上の許容限界には不確かさがない。
4.3 公差の許容限界
公差の許容限界は,機能上の許容限界と一致していることが解釈の前提となっている。
4.4 部品の機能レベル
部品は公差の許容限界内では完全に機能し,公差の許容限界外では完全には機能しないことが解釈の前
提となっている。
5 基本的な原則
5.1 適用の原則
ISO GPSシステムの一部を機械技術製品に関する文書で適用すると,例えば,関連文書を参照すること
をその技術文書で指示しない限り,全てのISO GPSシステムが適用される。
“技術文書で指示しない限り”とは,例えば,その技術文書が地域,国家,団体又は企業の規格に従っ
ていると明記している場合,各仕様はISO GPSシステムではなく,その規格によって解釈しなければなら
ないことを意味している。
なお,この規格の特定の箇条だけを適用除外する場合には,その旨を表題欄の中又は近くに指示する。
注記1 ISO GPSシステムを適用する最も共通的な方法は,図面に一つ以上のGPS仕様を使うことで
ある。
注記2 ISO GPSシステムは,ISO/TC 213が発行したISO規格で定義されている。ISO 14638も参照。
注記3 “全てのISO GPSシステムが適用される”とは,GPS基本規格及びGPS共通規格を適用し,
特に指示しない限り,別のGPSに関するISO規格又はJISを適用するということである。例
えば,JIS B 0680に規定する標準温度及びJIS B 0641-1に規定する合否判定基準を適用する
ことを意味している。適用の原則の目的は,これらのGPS規格及び規則に対する正規のトレ
ーサビリティを提供することである。
5.2 GPS規格の階層構造の原則
ISO GPSシステムは,次のような規格形式の順番の階層構造において定義する。
− GPS原理規格
− GPS共通規格
− GPS基本規格
− GPS補足規格
階層構造の中でより高いレベルの規定は,より低いレベルの規定で他の規則を適用することを指定しな
い限り,全ての場合に適用する。
GPS原理規格,例えば,この規格の規定は,より低いレベルの規定がその適用範囲において他の規則を
適用すると指定しない限り,全ての場合に適用する。
GPS共通規格,例えば,JIS B 0680の規定は,特定のGPS共通規格又はGPS補足規格における規定が,
その適用範囲において他の規定を適用すると指定しない限り,全ての場合に適用する。
GPS原理規格及びGPS共通規格にある全ての規定は,特定のGPS補足規格にある規定が,その適用範
囲において他の規定を適用すると指定しない限り,GPS基本規格,例えば,ISO 1101:2004の特定的な規
定を追加して適用する。ただし,GPS基本規格にある規定が,GPS原理規格及びGPS共通規格にある規定
と明確に異なっている場合を除く。
GPS原理規格,GPS共通規格及びGPS基本規格にある全ての規定は,GPS補足規格,例えば,JIS B 0405
――――― [JIS B 0024 pdf 5] ―――――
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JIS B 0024:2019の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 8015:2011(MOD)
JIS B 0024:2019の国際規格 ICS 分類一覧
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.040 : 線及び角度の測定 > 17.040.10 : 許容限界及びはめ合い
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.100 : 工業製図 > 01.100.01 : 工業製図一般