JIS B 0621:1984 幾何偏差の定義及び表示 | ページ 3

                                                                                             11
B 0621-1984
図32
参考 平面図形としての二つの円の同心度は,データム円の中心 (ED) と同心で,円形形体の中心 (E)
を通る幾何学的円の直径 (f) で表す(参考図2)。
参考図2
ここに,円形形体の中心とは,二つの同心の幾何学的円でその円形形体を挟んだとき,二円
の半径の差が最小となる場合の同心円の中心をいう。
5.12 対称度 対称度は,軸線又は中心面がデータム軸直線又はデータム中心平面に対して垂直な方向で
占める領域の大きさによって,(1)又は(2)に示すように表し,対称度_mm又は対称度_
(1) 軸線の対称度
(a) データム中心平面に対する対称度 データム中心平面に対する対称度は,データム中心平面 (PMD)
に対して対称な幾何学的平行二平面でその軸線を挟んだときの,二平面の間隔 (f) で表す(図33)。
図33
(b) データム軸直線に対する互いに直角な二方向の対称度 データム軸直線に対する互いに直角な二方
向の対称度は,その二方向にそれぞれ垂直で,データム軸直線 (AD) に対して対称な幾何学的平行
二平面でその軸線 (A) を挟んだときの,二平面の間隔 (f1,f2) (すなわち,二組の平行二平面で区
切られる直方体の二辺の長さ)で表す(図34)。
図34
(2) 中心面の対称度
(a) データム軸直線に対する一方向の対称度 データム軸直線に対する一方向の対称度は,その方向に
垂直でデータム軸直線 (AD) に対して対称な幾何学的平行二平面でその中心面 (PM) を挟んだとき
の,二平面の間隔 (f) で表す(図35)。

――――― [JIS B 0621 pdf 11] ―――――

12
B 0621-1984
図35
(b) データム中心平面に対する対称度 データム中心平面に対する対称度は,データム中心平面 (PMD)
に対して対称な幾何学的平行二平面でその中心面 (PM) を挟んだときの,二平面の間隔 (f) で表す
(図36)。
図36
5.13 円周振れ 円周振れは,指定した方向によって,それぞれ次に示すような,対象物の表面上の各位
置における振れのうち,その最大値で表すことを原則とし,円周振れ_mm又は円周振れ_
(1) 半径方向の円周振れ 半径方向の円周振れは,データム軸直線 (AD) に垂直な一平面(測定平面)内
で,データム軸直線から対象とした表面 (K) までの距離の最大値と最小値との差 (f) で表す(図37)。
図37
(2) 軸方向の円周振れ 軸方向の円周振れは,データム軸直線 (AD) から一定の距離にある円筒面(測定
円筒)上で,データム軸直線に垂直な一つの幾何学的平面 (PA) から対象とした表面 (K) までの距離
の最大値と最小値との差 (f) で表す(図38)。

――――― [JIS B 0621 pdf 12] ―――――

                                                                                             13
B 0621-1984
図38
(3) 斜め法線方向の円周振れ 斜め法線方向の円周振れは,対象とした表面に対する法線がデータム軸直
線に対してある角度をもつ場合,その法線を母線とし,データム軸直線 (AD) を軸とする一つの円す
い面(測定円すい)上で頂点から対象とした表面 (K) までの距離の最大値と最小値との差 (f) で表す
(図39)。
図39
(4) 斜め指定方向の円周振れ 斜め指定方向の円周振れは,指定した方向が対象とした表面の法線方向に
かかわりなく一定で,かつ,データム軸直線 (AD) に対してある角度 ( 愀 ‰ 摘 ,その方向を与
える直線を母線とし,データム軸直線を軸とする一つの円すい面(測定円すい)上で,頂点から対象
とした表面 (K) までの距離の最大値と最小値との差 (f) で表す(図40)。
図40
5.14 全振れ 全振れは,指定した方向によって,それぞれ(1)又は(2)に示すように表し,全振れ_mm又
は全振れ_
(1) 半径方向の全振れ 半径方向の全振れは,データム軸直線に垂直な方向で,データム軸直線から対象
とした表面までの距離の最大値と最小値との差で表す。
(2) 軸方向の全振れ 軸方向の全振れは,データム軸直線に平行な方向で,データム軸直線に垂直な一つ
の幾何学的平面から対象とした表面までの距離の最大値と最小値との差で表す。

――――― [JIS B 0621 pdf 13] ―――――

14
B 0621-1984
機械要素部会 幾何学的公差専門委員会 構成表
氏名 所属
(委員会長) 青 木 保 雄 千葉工業大学
大 園 成 夫 東京大学
佐 藤 豪 慶応義塾大学
福 永 太 郎 東京都立工科短期大学
吉 本 勇 東京工業大学精密工学研究所
加 藤 敬 工業技術院計量研究所
小 武 昭 工業技術院標準部
野 上 昭 三 株式会社アマダ
杉 浦 守 彦 石川島播磨重工業株式会社
中 込 常 雄 社団法人自動車技術会
前 田 祥 彦 キャタピラー三菱株式会社
佐々木 茂 夫 東京芝浦電気株式会社生産技術研究所
矢 島 宣 明 株式会社東京精密八王子工場
桑 田 浩 志 トヨタ自動車株式会社
江 守 忠 哉 財団法人日本規格協会
西 村 伸 二 財団法人日本規格協会
津 川 浩 造 日本精工株式会社製品技術研究所
山 崎 隆 株式会社日立製作所土浦工場
広 瀬 藤 司 株式会社三豊製作所
浜 野 徹 三菱重工業株式会社相模原工場
松 本 美 韶 NTN東洋ベアリング株式会社
(専門委員) 沢 辺 雅 二 株式会社三豊製作所
(事務局) 中 谷 節 男 工業技術院標準部機械規格課
根 岸 喜代春 工業技術院標準部機械規格課

JIS B 0621:1984の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 1101:1983(MOD)

JIS B 0621:1984の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 0621:1984の関連規格と引用規格一覧