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JIS B 1518:2013 規格概要
この規格 B1518は、JIS B 1511に規定する軸受関連の規格によって設計し,JIS G 4805に規定している鋼材又はこれと同等の品質が得られる合金鋼を最適な硬さに焼入れし,製造した転がり軸受の基本動定格荷重及び定格寿命の計算方法について規定。
JISB1518 規格全文情報
- 規格番号
- JIS B1518
- 規格名称
- 転がり軸受―動定格荷重及び定格寿命
- 規格名称英語訳
- Rolling bearings -- Dynamic load ratings and rating life
- 制定年月日
- 1965年3月1日
- 最新改正日
- 2018年10月22日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 281:2007(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 21.100.20
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 機械要素(ねじを除く) 2021
- 改訂:履歴
- 1965-03-01 制定日, 1968-06-01 改正日, 1971-06-01 確認日, 1974-06-01 確認日, 1976-11-01 改正日, 1981-12-01 改正日, 1987-02-01 確認日, 1992-07-01 改正日, 1996-11-20 確認日, 2002-02-20 確認日, 2007-04-20 確認日, 2012-10-22 確認日, 2013-11-20 改正日, 2018-10-22 確認
- ページ
- JIS B 1518:2013 PDF [52]
B 1518 : 2013
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 引用規格・・・・[1]
- 3 用語及び定義・・・・[2]
- 4 量記号・・・・[4]
- 5 ラジアル玉軸受・・・・[5]
- 5.1 基本動ラジアル定格荷重・・・・[5]
- 5.2 動等価ラジアル荷重・・・・[6]
- 5.3 基本定格寿命・・・・[9]
- 6 スラスト玉軸受・・・・[10]
- 6.1 基本動アキシアル定格荷重・・・・[10]
- 6.2 動等価アキシアル荷重・・・・[11]
- 6.3 基本定格寿命・・・・[12]
- 7 ラジアルころ軸受・・・・[13]
- 7.1 基本動ラジアル定格荷重・・・・[13]
- 7.2 動等価ラジアル荷重・・・・[14]
- 7.3 基本定格寿命・・・・[15]
- 8 スラストころ軸受・・・・[15]
- 8.1 基本動アキシアル定格荷重・・・・[15]
- 8.2 動等価アキシアル荷重・・・・[17]
- 8.3 基本定格寿命・・・・[18]
- 9 修正定格寿命・・・・[18]
- 9.1 一般・・・・[18]
- 9.2 信頼度係数・・・・[19]
- 9.3 システムアプローチに基づく寿命修正係数・・・・[19]
- 附属書A(参考)汚染係数の詳細な計算方法・・・・[29]
- 附属書B(参考)疲労限荷重の計算・・・・[39]
- 附属書C(参考)アンギュラ玉軸受の基本動定格荷重の不連続性・・・・[43]
- 附属書D(参考)参考文献・・・・[47]
- 附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[48]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS B 1518 pdf 1] ―――――
B 1518 : 2013
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本
ベアリング工業会(JBIA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申出があり,日本
工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS B 1518:1992は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
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日本工業規格(日本産業規格) JIS
B 1518 : 2013
転がり軸受−動定格荷重及び定格寿命
Rolling bearings-Dynamic load ratings and rating life
序文
この規格は,2007年に第2版として発行されたISO 281を基とし,用語及び定義を追加するなど,技術
的内容を変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。
1 適用範囲
この規格は,JIS B 1511に規定する軸受関連の規格によって設計し,JIS G 4805に規定している鋼材又
はこれと同等の品質が得られる合金鋼を最適な硬さに焼入れし,製造した転がり軸受の基本動定格荷重及
び定格寿命の計算方法について規定する。
この規格は,通常の使用条件下において,信頼度が90 %である基本定格寿命の計算方法に加え,異なっ
た信頼度,潤滑状態,潤滑剤の汚染及び疲労限荷重を考慮した修正定格寿命の計算方法も規定する。
この規格を適用する場合の注意事項を,次に示す。
− この規格は,摩耗,腐食及び電食の影響は考慮していない。
− この規格は,転動体が直接,軸の外周面又はハウジングの内面を転がる構造の場合には,それらの軌
道が軸受の軌道と同等でなければ適用できない。
− この規格を適用する複列ラジアル軸受及び複式スラスト軸受は,対称形の軸受とする。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 281:2007,Rolling bearings−Dynamic load ratings and rating life(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)
は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0104 転がり軸受用語
注記 対応国際規格 : ISO 5593:1997,Rolling bearings−Vocabulary(MOD)
JIS B 0124 転がり軸受−量記号
注記 対応国際規格 : ISO 15241:2001,Rolling bearings−Symbols for quantities(MOD)
JIS B 1511 転がり軸受総則
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B 1518 : 2013
JIS B 1519 転がり軸受−静定格荷重
注記 対応国際規格 : ISO 76:2006,Rolling bearings−Static load ratings(IDT)
JIS G 4805 高炭素クロム軸受鋼鋼材
ISO/TR 1281-1:2008,Rolling bearings−Explanatory notes on ISO 281−Part 1: Basic dynamic load rating
and basic rating life
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS B 0104によるほか,次による。
3.1
寿命(life)
軸受の軌道輪,軌道盤又は転動体のいずれかに材料の疲れの最初の形跡が現れるまでの,一方の軌道輪
又は軌道盤の,他の軌道輪又は軌道盤に対する総回転数。
注記 寿命は,ある一定の回転速度における運転時間数で表してもよい。
3.2
信頼度(reliability)
一群の同じ軸受を同一の条件で運転したとき,特定の寿命に達するか,又はそれを超えることが期待さ
れる軸受の個数の総個数に対する割合。
注記 個々の軸受の信頼度は,その軸受が特定の寿命に達するか又はそれを超える確率である。
3.3
定格寿命(rating life)
基本動ラジアル定格荷重又は基本動アキシアル定格荷重に基づく寿命の予測値。
3.4
基本定格寿命(basic rating life)
通常使用条件において,信頼度が90 %のときの定格寿命。
3.5
修正定格寿命(modified rating life)
90 %及びそれを超える信頼度,疲労限荷重,潤滑剤の汚染,特別な運転条件のいずれか又は組合せに対
して修正した定格寿命。
3.6
基本動ラジアル定格荷重(basic dynamic radial load rating)
軸受が100万回転の基本定格寿命に理論上耐えるような,一定の静止ラジアル荷重。
注記 単列アンギュラコンタクト軸受の場合には,この基本動ラジアル定格荷重は,両軌道輪間に相
対的に純ラジアル変位を生じさせる荷重のラジアル分力を指す。
3.7
基本動アキシアル定格荷重(basic dynamic axial load rating)
軸受が100万回転の基本定格寿命に理論上耐えるような,一定の中心アキシアル荷重。
3.8
動等価ラジアル荷重(dynamic equivalent radial load)
実際の荷重条件の下で達成する軸受の寿命と同じ寿命が得られるような,軸受にかかる一定の静止ラジ
アル荷重。
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3
B 1518 : 2013
3.9
動等価アキシアル荷重(dynamic equivalent axial load)
実際の荷重条件の下で達成する軸受の寿命と同じ寿命が得られるような,軸受にかかる一定の中心アキ
シアル荷重。
3.10
疲労限荷重(fatigue load limit)
軌道の最大荷重接触部で疲労限応力σuとなる,軸受にかかる荷重。
3.11
ころ直径(roller diameter)
定格荷重の計算に適用する理論上の直径。
注記1 円すいころでは,ころの大端及び小端の理論上のかどの直径の算術平均値である。
注記2 対称な形状のころでは,ころの長さ方向の中央を通るラジアル平面内の直径である。
注記3 非対称凸面ころでは,無負荷時における,ころと,つばのない軌道との接触点での直径の近
似値である。
3.12
ころ有効長さ(effective roller length)
定格荷重の計算に適用する,ころと内輪軌道又はころと外輪軌道との接触長さのうち,短い方の理論上
の最大接触長さ。
注記 通常,ころ長さからころの面取寸法を減じた寸法,又は軌道の幅から研削逃げ寸法を減じた寸
法のうち,小さい方の寸法である。
3.13
呼び接触角(nominal contact angle)
軸受中心軸に垂直な平面(ラジアル平面)と,軌道輪又は軌道盤から転動体に伝わる合力の呼び作用線
とのなす角度。
注記 非対称ころの場合には,呼び接触角はつばがない軌道(通常は,外輪の軌道)との接触で決ま
る。
3.14
玉セットのピッチ径(pitch diameter of ball set)
軸受内の1列の玉の中心を含む円の直径。
3.15
ころセットのピッチ径(pitch diameter of roller set)
軸受内の1列のころの中央で,ころ中心軸と交わる円の直径。
3.16
通常使用条件(conventional operating conditions)
軸及びハウジングに適切に取り付けられ,外的要因から保護され,適切な潤滑下において通常の荷重を
受け,極度の温度条件下にさらされることなく,かつ,極度な低速又は高速回転ではない軸受の使用条件。
3.17
粘度比(viscosity ratio)
実際の運転温度における油の動粘度と,基準動粘度との比。
――――― [JIS B 1518 pdf 5] ―――――
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JIS B 1518:2013の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 281:2007(MOD)
JIS B 1518:2013の国際規格 ICS 分類一覧
- 21 : 一般的に使用される機械的システム及び構成要素 > 21.100 : 軸受 > 21.100.20 : 転がり軸受
JIS B 1518:2013の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0104:1991
- 転がり軸受用語
- JISB0124:2009
- 転がり軸受―量記号
- JISB1511:1950
- 輸出推力玉軸受・コロ軸受及びコロ
- JISB1511:1993
- 転がり軸受総則
- JISB1519:2009
- 転がり軸受―静定格荷重
- JISG4805:2019
- 高炭素クロム軸受鋼鋼材