JIS B 1562:2021 転がり軸受―損傷及び故障―用語,特性及び原因 | ページ 10

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B 1562 : 2021 (ISO 15243 : 2017)
A.2.5.2.3 円筒ころ軸受内輪軌道面の電流漏れによる進行したフルーチング
故障原因
− 電流漏れによる電食の進行。
対策
− 絶縁しているかを確認する。
− 適切なアースを施す。
− 電気を絶縁する軸受を使用する。
A.2.5.2.4 自動調心ころ転動面の電流漏れによるフルーチング
故障原因
− 回転している軸受に電流が通過した。
対策
− 適切なアースを施す。
− 軸受を電源から絶縁する。
A.2.6 塑性変形
A.2.6.1 過大荷重による塑性変形(ブリネル圧痕)
A.2.6.1.1 深溝玉軸受外輪軌道面の過大荷重による塑性変形(ブリネル圧痕)
故障原因
− 誤った組込み方法によって,深溝玉軸受の外輪
に軸方向の過大荷重をかけた。
− 玉ピッチ間隔にて塑性変形が発生した。
対策
− 正しい工具及び手順で組込みを行う。
− 軸方向に大きな予圧を与えないか,組込みに使
用する部品を点検する。
− 設計的に軸方向に大きな予圧を与えないことを
確認する。

――――― [JIS B 1562 pdf 46] ―――――

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B 1562 : 2021 (ISO 15243 : 2017)
A.2.6.1.2 自動調心ころ軸受内輪軌道面の過大荷重による塑性変形(ブリネル圧痕)
故障原因
− 静止状態又は回転状態で過大な衝撃荷重がかか
った,及び/又は不適切な組込みを行った。
対策
− ころを介して軌道面を押さないように,軸受の
組込み方法を改善する。
− 想定される衝撃荷重に耐える軸受を選定する。
− 衝撃荷重を取り除くか,又は軽減する。
A.2.6.1.3 円筒ころ軸受内輪軌道面のころピッチ間隔での過大荷重による塑性変形(ブリネル圧痕)
故障原因
− 軸受組込み時のミスアライメントによる,ころ
との接触による内輪軌道面端部の塑性変形。
対策
− 組込み指示を遵守し,ミスアライメントをなく
す。
− 組込みジグを使用する。
A.2.6.1.4 深溝玉軸受内輪軌道面の玉ピッチ間隔での過大荷重による塑性変形(ブリネル圧痕)によって
生じたスポーリング(フレーキング)
故障原因
− 過大荷重がかかった。
− 衝撃荷重がかかった。
対策
− 使用荷重に適した軸受を選定する。
− 衝撃荷重を取り除くか,又は軽減する。

――――― [JIS B 1562 pdf 47] ―――――

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B 1562 : 2021 (ISO 15243 : 2017)
A.2.6.2 異物による圧痕
A.2.6.2.1 自動調心ころ軸受軌道面及びころ転動面の異物による圧痕
故障原因
− 軸受が多数の異物をかみ込み,多くの圧痕を形
成した。
対策
− 潤滑油のろ過性能を改善。
− 密封性の改善。
A.2.6.2.2 内輪軌道面の異物による圧痕によって生じた表面疲労起点のスポーリング(フレーキング)
故障原因
− 軸受が侵入した硬い異物をかみ込んだ。
対策
− 清浄な環境で作業を行う。
− 密封性の改善。
− 潤滑剤及び/又は潤滑系統の汚染状況を点検す
る。
注記 写真の“Indentation”は,圧痕を示して
いる。
A.2.6.2.3 深溝玉軸受内輪の圧痕及びそれによって生じたスポーリング(フレーキング)
故障原因
− 軸受が侵入した異物をかみ込んだ。
対策
− 潤滑状態の改善。
− 密封性の改善。
− 可能であれば,シール付き軸受を使用する。

――――― [JIS B 1562 pdf 48] ―――――

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B 1562 : 2021 (ISO 15243 : 2017)
A.2.7 破壊
A.2.7.1 強制破壊
A.2.7.1.1 自動調心ころ軸受内輪の強制破壊
故障原因
− 内輪と軸との温度差によって,過大なはめあい
応力が発生した。
対策
− 適正なしめしろを与える。
− 運転条件を確認する。
A.2.7.1.2 深溝玉軸受内輪の強制破壊
故障原因
− 静止状態で静的な過大荷重がかかった。
対策
− 過大荷重を防止する。
− 静荷重容量の大きな軸受を使用する。
A.2.7.1.3 円すいころ軸受内輪大つばの強制破壊
故障原因
− 軸受組込み時の過大衝撃荷重。
対策
− 適切な工具及び手順で組込みを行う。

――――― [JIS B 1562 pdf 49] ―――――

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B 1562 : 2021 (ISO 15243 : 2017)
A.2.7.2 疲労破壊
A.2.7.2.1 深溝玉軸受保持器の疲労破壊
故障原因
− ミスアライメント。
− 組込み時の内輪と外輪との間でのミスアライメ
ントによって軸受運転中の保持器へ異常荷重が
かかった。
対策
− ミスアライメントをなくす。
− 組込み方法の改善。
− 適切な保持器形式及び材料を選定する。
A.2.7.2.2 円すいころ軸受内輪の疲労破壊
故障原因
− 軸受組込み時の衝撃によって軸受の表面に亀裂
が発生し,運転中の軸方向の荷重の変動と関連
する曲げ応力を繰り返し受けた。
対策
− (衝撃を与えないように)注意深く組み込む。
A.2.7.3 熱亀裂
A.2.7.3.1 円筒ころ軸受外輪つばの熱亀裂
故障原因
− 潤滑の問題。すなわち,保持器のポケットが摩
耗し,外輪案内の保持器が外輪軌道面に強く接
触して過度の熱が生じた。
対策
− 適切な潤滑が行われていたかを確認する(潤滑
剤の種類,粘度及び量)。
− 可能であれば,ころ案内の保持器を使用する。

――――― [JIS B 1562 pdf 50] ―――――

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JIS B 1562:2021の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 15243:2017(IDT)

JIS B 1562:2021の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 1562:2021の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB0104:1991
転がり軸受用語