JIS B 0625:2021 公差解析用語

JIS B 0625:2021 規格概要

この規格 B0625は、一般機械,工作機械,精密機械,電気機械などの工業分野で用いる部品及び/又は製品の公差設計における公差解析,公差配分,公差の累積,公差再配分,公差解析図,公差解析表及び公差の管理に関わる一般的な用語の定義について規定。

JISB0625 規格全文情報

規格番号
JIS B0625 
規格名称
公差解析用語
規格名称英語訳
Terms relating to tolerance analysis
制定年月日
2021年3月22日
最新改正日
2021年3月22日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

01.040.17, 17.040.10
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2021-03-22 制定
ページ
JIS B 0625:2021 PDF [37]
                                                                                   B 0625 : 2021

pdf 目 次

ページ

  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[2]
  •  附属書A(参考)公差設計の概念及び公差解析用語の体系・・・・[14]
  •  附属書B(参考)公差解析の標準的な手順−寸法を対象としたワーストケース及び二乗和平方根の方法による例・・・・[16]
  •  附属書C(参考)公差解析の標準的な手順-寸法を対象としたモンテカルロ法による例・・・・[21]
  •  附属書D(参考)公差解析の標準的な手順-寸法を対象としたシステムモーメント法による例・・・・[23]
  •  附属書E(参考)公差解析の標準的な手順-サイズ公差と幾何公差とを含む公差解析の例・・・・[29]
  •  参考文献・・・・[34]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS B 0625 pdf 1] ―――――

           B 0625 : 2021

まえがき

  この規格は,産業標準化法第12条第1項の規定に基づき,公益社団法人日本設計工学会(JSDE)及び
一般財団法人日本規格協会(JSA)から,産業標準原案を添えて日本産業規格を制定すべきとの申出があ
り,日本産業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本産業規格である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS B 0625 pdf 2] ―――――

                                      日本産業規格                            JIS
B 0625 : 2021

公差解析用語

Terms relating to tolerance analysis

1 適用範囲

  この規格は,主として一般機械,工作機械,精密機械,電気機械などの工業分野で用いる部品及び/又
は製品の公差設計における公差解析,公差配分,公差の累積,公差再配分,公差解析図,公差解析表及び
公差の管理に関わる一般的な用語の定義について規定する。
なお,この規格で規定する用語間の関係の一例を附属書Aに示す。
注記1 この規格では“公差設計(tolerance design)”という用語を使用しているが,これは“製品に要
求される仕様,機能,加工,組立て,コストなどを満足するために,公差の累積·がた·はめ
あい·最大実体実効状態·最小実体実効状態などを考慮して公差を検討し決定する行為。”とし
ている。
注記2 この規格に示す寸法に関わる数値の単位は,ミリメートル(mm)を意味している。

2 引用規格

  次に掲げる引用規格は,この規格に引用されることによって,その一部又は全部がこの規格の要求事項
を構成している。これらの引用規格のうち,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その
後の改正版(追補を含む。)は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。)
を適用する。
JIS B 0023:1996 製図−幾何公差表示方式−最大実体公差方式及び最小実体公差方式
JIS B 0401-1 製品の幾何特性仕様(GPS)−長さに関わるサイズ公差のISOコード方式−第1部 : サ
イズ公差,サイズ差及びはめあいの基礎
JIS B 0641-1 製品の幾何特性仕様(GPS)−製品及び測定装置の測定による検査−第1部 : 仕様に対
する合否判定基準
JIS Z 8101-1 統計−用語及び記号−第1部 : 一般統計用語及び確率で用いられる用語
JIS Z 8101-2 統計−用語及び記号−第2部 : 統計の応用
JIS Z 8103 計測用語
JIS Z 8114 製図−製図用語
JIS Z 8121 オペレーションズリサーチ用語
JIS Z 8317-1 製図−寸法及び公差の記入方法−第1部 : 一般原則
JIS Z 9031 乱数生成及びランダム化の手順

――――― [JIS B 0625 pdf 3] ―――――

           2
B 0625 : 2021

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,次によるほか,JIS B 0023:1996,JIS B 0401-1,JIS B 0641-1,
JIS Z 8101-1,JIS Z 8101-2,JIS Z 8103,JIS Z 8114,JIS Z 8121,JIS Z 8317-1及びJIS Z 9031による。
なお,公差解析に関わる計算における数値の有効桁数は,公差解析の目的,求める計算精度などに応じ
て自由に設定することが可能である。
3.1 公差解析一般に関する用語
番号 用語 定義 対応英語(参考)
1001 公差解析 tolerance analysis
複数の公差が,仕様,機能,加工,組立て,コストなどを満たすか
を検証する行為
注釈1 附属書A参照。
注釈2 寸法を対象としたワーストケース(3005)及び二乗和平
方根(3006)による公差解析の例を,附属書Bに示す。
注釈3 寸法を対象としたモンテカルロ法(3008)による公差解
析の例を,附属書Cに示す。
注釈4 寸法を対象としたシステムモーメント法(3009)による
公差解析の例を,附属書Dに示す。
注釈5 サイズ公差と幾何公差とを含む公差解析の例を,附属書
Eに示す。
1002 1次元の公差解析 一つの直線上で行う公差解析 linear tolerance
注釈1 B.2参照。 analysis
1003 2次元の公差解析 一つの平面上で一度に行う公差解析 two-dimensional
注釈1 互いに直交する二つの異なる方向成分に分けて1次元 tolerance
の公差解析を行うことではない。 analysis
注釈2 てこ比(3016)参照。
1004 3次元の公差解析 3次元空間で一度に行う公差解析 three-dimensional
注釈1 互いに直交する三つの異なる方向成分に分けて1次元 tolerance
の公差解析を行うことではない。 analysis
注釈2 附属書C及び附属書D参照。
3.2 公差配分に関する用語
番号 用語 定義 対応英語(参考)
2001 公差配分 tolerance
累積公差(3003)が許容累積公差(3018)を満たすように仕様,機
能,加工,コストなどを考慮して,適正に公差を配分する行為 allocation
注釈1 附属書A参照。
3.3 公差の累積に関する用語
番号 用語 定義 対応英語(参考)
3001 公差の累積 tolerance stackup
単一部品の各形体に設定された複数の公差,又は組立品における
代替用語 : 公差累 複数の部品の各形体に設定された複数の公差を要素として計算
積 し,ばらつき(3002)を見積もる行為
注釈1 表B.1参照。
3002 (公差解析におけ variation
部品·組立品を複数個生産したときに,部品·組立品の各形体の寸
る)ばらつき 法·形状·姿勢·位置が,設計値又は他の同様な部品·組立品と比
較した際の不揃い

――――― [JIS B 0625 pdf 4] ―――――

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B 0625 : 2021
番号 用語 定義 対応英語(参考)
3003 累積公差 公差の累積を計算した値,又はそれを許容差表示した値 stacked tolerance
代替用語 : 集積公 注釈1 表B.1参照。
差 注釈2 上及び下の許容差の絶対値が異なる場合は,中央値変換
(3010)した後の許容差が対象となる。
注釈3 累積させる計算方法として,ワーストケース(3005),二
乗和平方根(3006)などがある。
3004 公差計算 公差に関係する四則演算,関数演算などの計算 tolerance
注釈1 附属書A参照。 calculation
3005 ワーストケース worst case(WC)
累積公差が最大になる計算,又はそのときの形体の幾何偏差,及び
部品の組立て状態
注釈1 “累積公差が最大になる”について,累積公差を許容差
表示する場合は,上の許容差が最大,及び/又は下の許
容差が最小になることを意味している。
注釈2 ワーストケースでは,公差の累積に影響する。品の形体
の寸法·形状·姿勢·位置·はめあいにおけるがた(3012)
が,解析寸法(5002)に最大の影響を与える。
注釈3 附属書B参照。
注釈4 ワーストケースによる方法を“完全互換性の方法”,“最
悪状態法”などと呼ぶこともある。
例 三つのブロックの累積公差を求めるとき,それぞれのブロッ
クの公差(許容差)が,0.6(±0.3),0.4(±0.2),1(±0.5)
である場合,ワーストケースでの累積公差は,三つの公差(許
容差)を加えて,2(±1)である。
3006 二乗和平方根 root sum squares
公差(又は許容差)の平方和の平方根によって,公差の累積を求め
る計算 (RSS)
注釈1 附属書B参照。
注釈2 公差を設定する部品の形体の寸法·形状·姿勢·位置は,
互いに独立で,それぞれが正規分布をもち,そこから無
作為抽出されることを前提としている。
注釈3 解析寸法(5002)は,管理寸法(7003)を用いた一次関
数で表現されることが前提である。この前提条件が成立
する場合の例は,図B.4参照,及び成立しない場合の例
は,図D.2参照。
注釈4 二乗和平方根による方法を“不完全互換性の方法”と呼
ぶこともある。
例 三つのブロックの累積公差を求めるとき,それぞれのブロッ
クの公差(許容差)が,0.6(±0.3),0.4(±0.2)及び1(±
0.5)である場合,二乗和平方根での累積公差は,三つの公差
(許容差)をそれぞれ二乗して,加えた後に平方根をとって,
(0.4) 2
(0.6) 2 (1) 2 1.52 1.23
2
( (0.3) (0.5) 2
(0.2) 2 0.38 0.62 )
である。

――――― [JIS B 0625 pdf 5] ―――――

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JIS B 0625:2021の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 0625:2021の関連規格と引用規格一覧