JIS B 1562:2021 転がり軸受―損傷及び故障―用語,特性及び原因 | ページ 7

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B 1562 : 2021 (ISO 15243 : 2017)
内輪 : 転走跡は,対角線上に傾いて,幅が変化している。
外輪 : 転走跡は,軌道中央部の全円周上に見られ,幅は均一で図A.2よりも広い。
注記 この転走跡は,転がり軸受が正常に使用されなかったことを示している。
図A.7−内輪が軸に対して傾いた場合(内輪静止−外輪回転)
内輪 : 転走跡は,軌道中央部の全円周上に見られ,幅は均一で図A.1よりも広い。
外輪 : 転走跡は,軌道の圧縮発生部で幅が最も広く,円周方向の長さは,変形量及び軸受の初期ラジアル内部すきま
によって変化する。
注記 この転走跡は,転がり軸受が正常に使用されなかったことを示している。
図A.8−外輪がだ円に変形した場合(内輪回転−外輪静止)

――――― [JIS B 1562 pdf 31] ―――――

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B 1562 : 2021 (ISO 15243 : 2017)
A.1.3.3 スラスト軸受
軸軌道盤 ハウジング軌道盤
軸軌道盤及びハウジング軌道盤 : 転走跡は,軌道中央部の全周上に見られ,幅は均一である。
注記 この転走跡は,転がり軸受が正常に使用されたことを示している。
図A.9−一方向アキシアル荷重の場合(軸軌道盤回転−ハウジング軌道盤静止)
軸軌道盤 ハウジング軌道盤
軸軌道盤 : 転走跡は,幅が均一で図A.9よりも広く,軌道中央部の全周上に見られる。
ハウジング軌道盤 : 転走跡は,幅が均一ではなく,軌道の全周上に見られ,偏心している。
注記 この転走跡は,転がり軸受が正常に使用されなかったことを示している。
図A.10−一方向アキシアル荷重で軸軌道盤に対しハウジング軌道盤が偏心した場合
(軸軌道盤回転−ハウジング軌道盤静止)

――――― [JIS B 1562 pdf 32] ―――――

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B 1562 : 2021 (ISO 15243 : 2017)
軸軌道盤 ハウジング軌道盤
軸軌道盤 : 転走跡は,軌道中央部の全周上に見られ,幅は均一である。
ハウジング軌道盤 : 転走跡は,軌道中央部に見られ,その幅は均一ではなく,全周上に見られる場合と,一部不連続
になっている場合とがある。
注記 この転走跡は,転がり軸受が正常に使用されなかったことを示している。
図A.11−ハウジング軌道盤が傾いた場合(軸軌道盤回転−ハウジング軌道盤静止)
A.2 故障事例概説−故障原因及び対策
A.2.1 一般
軸受の真の故障原因は,その後発生した損傷によって,はっきりしなくなる場合が多い。
次に示す事例の順番は,図2に示す故障モードの分類による。故障モードは,外観によって分類してい
る。
各々の事例には,“故障原因”という見出しで,故障の説明をしている。その説明には,故障内容,(主
要)推定原因及び注釈を記載している。
各々の事例には,“対策”という見出しで,故障を防ぐために推奨する対策又は是正処置を示している。
A.2.2 転がり接触疲労
A.2.2.1 内部起点疲労
A.2.2.1.1 アンギュラ玉軸受外輪軌道面のスポーリング(フレーキング)発生前の初期の内部起点疲労に
よる亀裂
故障原因
− 繰り返しかかる重荷重による疲労亀裂。
対策
− より大きな荷重に耐える軸受を使用する。

――――― [JIS B 1562 pdf 33] ―――――

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B 1562 : 2021 (ISO 15243 : 2017)
A.2.2.1.2 アンギュラ玉軸受外輪軌道面の初期段階のスポーリング(フレーキング)
故障原因
− 繰り返しかかる重荷重による疲労亀裂。
− 疲労亀裂発生後,更に運転し続けた。
対策
− より大きな荷重に耐える軸受を使用する。
A.2.2.1.3 アンギュラ玉軸受外輪軌道面の進展したスポーリング(フレーキング)
故障原因
− 繰り返しかかる重荷重による疲労亀裂。
− 疲労亀裂発生後,更に運転し続けた。
対策
− より大きな荷重に耐える軸受を使用する。
A.2.2.1.4 自動調心玉軸受外輪軌道面の円周上対向する2点での内部起点疲労によるスポーリング(フレ
ーキング)
故障原因
− だ円形状のハウジングによって局所的に高い応
力が発生。
− 同様な損傷は二つ割りハウジングでの組込み不
良,又はハウジングの取付面に異物が挟まるこ
とでも生じる。
対策
− 相手側の部品の真円度を確認し,必要に応じて
改善する。
− 正しく二つ割りハウジングを組み込む。
− 組込み時に清浄な状態を維持する。
注記 写真は,外輪を鏡の前に置いて撮影し,円周上対向する2点での損傷を示している。

――――― [JIS B 1562 pdf 34] ―――――

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B 1562 : 2021 (ISO 15243 : 2017)
A.2.2.2 表面起点疲労
A.2.2.2.1 自動調心ころ軸受内輪軌道面の微小スポーリング(フレーキング)
故障原因
− 次の原因で転がり接触部の表面粗さが増大。
− 適切でない潤滑。
− 軸受内への異物の侵入。
対策
− 次のように軸受の表面を保護する。
− 適切な潤滑。
− 密封性の改善。
− 装置の清浄度の確保。
A.2.2.2.2 円すいころ軸受内輪軌道面の表面起点疲労
故障原因
− 次の原因で灰色に変色(グレーステイニング)
して発生。
− 十分でない潤滑。
− 滑り運動。
− 十分でない予圧。
− ミスアライメント。
対策
− 潤滑状態の改善。
− 適切な予圧を与える。
− アライメントの調整。
A.2.2.2.3 針状ころ軸受ころ転動面の表面起点疲労
故障原因
− 次の原因で灰色に変色(グレーステイニング)
して発生。
− 十分でない潤滑。
− 滑り運動。
− 軸のミスアライメント。
対策
− 潤滑状態の改善。
− 軸及び/又はハウジングのアライメントの調
整。

――――― [JIS B 1562 pdf 35] ―――――

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JIS B 1562:2021の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 15243:2017(IDT)

JIS B 1562:2021の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 1562:2021の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB0104:1991
転がり軸受用語