JIS B 1562:2021 転がり軸受―損傷及び故障―用語,特性及び原因 | ページ 8

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B 1562 : 2021 (ISO 15243 : 2017)
A.2.2.2.4 複列アンギュラ玉軸受内輪軌道面の表面起点疲労−斜めの転走跡
故障原因
− 次の原因で運転中にミスアライメントが発生。
− 軸のたわみ。
− 軸,ハウジングなどの肩の直角度不良。
対策
− ミスアライメントをなくす。
− ミスアライメントを許容する軸受形式の選定。
− 軸のたわみを減らす。
− 軸,ハウジングなどの肩の直角度を確認する。
A.2.2.2.5 アンギュラ玉軸受内輪軌道面のスポーリング(フレーキング)
故障原因
− 外部からの異物の侵入。
− 水分の混入。
− 適切でない潤滑。
対策
− 密封性の改善。
− 運転条件下での潤滑の見直し。
A.2.2.2.6 円すいころ軸受内輪軌道面のピーリング
故障原因
− 次の原因で潤滑油膜厚さが十分でない。
− 重荷重
− 低速回転
− 昇温
対策
− 運転条件下での潤滑油膜厚さを確保する適切な
潤滑剤の選定。
− 潤滑系統の保守の改善。
注記 ピーリングとは,表面起点の微小スポーリング(フレーキング)の一形態である。

――――― [JIS B 1562 pdf 36] ―――――

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B 1562 : 2021 (ISO 15243 : 2017)
A.2.3 摩耗
A.2.3.1 アブレシブ摩耗
A.2.3.1.1 自動調心ころ軸受内輪軌道面のアブレシブ摩耗−内輪固定条件
故障原因
− 異物の侵入。
対策
− 密封性の改善。
− 潤滑及び/又はグリース補給頻度の改善。
− 運転条件が許せば,シール付き軸受を使用。
A.2.3.1.2 円筒ころ端面のアブレシブ摩耗
故障原因
− 異物の侵入又は十分でない潤滑。
対策
− 装置の清浄度の確保。
− 潤滑状態の改善。

――――― [JIS B 1562 pdf 37] ―――――

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B 1562 : 2021 (ISO 15243 : 2017)
A.2.3.1.3 円すいころ軸受内輪軌道面及びころのアブレシブ摩耗
故障原因
− 外部からの異物の侵入。
− 摩耗又は適切でないシール。
− 軟らかい材料を使った保持器に硬い異物が刺さ
った。
対策
− 異物の侵入の原因を除去,又は最少にする。
− シールの交換,又は密封性の改善。
− 潤滑剤の交換頻度を増やす。
− 組込み前に軸受が清浄な状態であることを徹底
する。
A.2.3.1.4 アンギュラ玉軸受もみ抜き保持器ポケットのアブレシブ摩耗
故障原因
− 適切でない潤滑。
− 異物の侵入。
対策
− 潤滑状態の改善。
− 密封性の見直し。

――――― [JIS B 1562 pdf 38] ―――――

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B 1562 : 2021 (ISO 15243 : 2017)
A.2.3.1.5 自動調心ころ軸受内輪·外輪軌道面のアブレシブ摩耗,鏡面摩耗
故障原因
− 非常に微細な異物の侵入。進展するとアブレシ
ブ摩耗になる。
− 適切でない密封条件及び/又は潤滑条件。
対策
− 密封性の改善。
− 適切な潤滑剤及び/又は給油頻度を選定して潤
滑状態を改善する。
− シール付き軸受の使用の検討。
A.2.3.2 凝着摩耗
A.2.3.2.1 円筒ころ軸受内輪軌道面のスミアリング
故障原因
− 次の原因でころと内輪軌道面との間でスミアリ
ング(スキッディング)が発生。
− 荷重が非常に小さい。
− 急な加減速。
− 十分でない潤滑。
対策
− 加減速を緩める。
− 荷重を増やす。
− 軌道面に表面処理を施す。
− 潤滑状態の改善。

――――― [JIS B 1562 pdf 39] ―――――

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B 1562 : 2021 (ISO 15243 : 2017)
A.2.3.2.2 円すいころ大端面のスミアリング
故障原因
− 適切でない潤滑によって,金属接触及び塑性変
形が生じ,発熱した。
対策
− 適切な量及び質,並びに潤滑油膜厚さを確保で
きる潤滑剤を選定し,それを維持する。
− 個々の回転速度,荷重などの使用条件に適した
潤滑剤,及びその供給を使用環境の中で確保す
る。
A.2.4 腐食
A.2.4.1 湿分腐食
A.2.4.1.1 不適切な保管によって軸受組込品に発生した腐食
故障原因
− 次の原因で発生した,軸受組込品のさび。
− 不適切な保管方法。
− 十分でない防せい。
対策
− 軸受及び組込品を恒温かつ低湿度の状態で,乾
燥した場所に保管する。
− 可能であれば,軸受を保護していない状態で,
組込品としての保管を避ける。
A.2.4.1.2 手汗(指紋)による腐食
故障原因
− 防せいが十分でない軸受を汗の付いた手で取り
扱った。
対策
− 湿った又は汗の付いた手で軸受を取り扱うこと
を避ける。
− 手袋を使用する。
− 軸受の表面を清浄に保ち,防せい剤を使用して
適切に保管する。

――――― [JIS B 1562 pdf 40] ―――――

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JIS B 1562:2021の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 15243:2017(IDT)

JIS B 1562:2021の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 1562:2021の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB0104:1991
転がり軸受用語