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B 1585-3 : 2017
9.3 測定子の接近速度
半割り軸受の合せ面に力Fを加える際は,衝撃力が発生しないようにしなければならない。そのために
測定子の移動速度は,10 mm/s±2 mm/sとする場合もある。
測定子の移動速度が固定式の場合,力を加えた後に一旦除荷し,再度力を加えて測定を行わなければな
らない。
9.4 測定子の構造
測定子は,測定ブロックの基準面に対して正確に直角に案内され動くように設計及び製造しなければな
らない。当て金と測定ブロックの基準面との平行度を保証するため,測定子に備えられた当て金と測定ブ
ロックの支持面との間の平行度は,半径方向に100 mm当たり0.04 mmを超えてはならない。
9.5 当て金の測定面の精度
当て金の測定面の精度は,表5による。
表5−当て金の測定面の精度
Dbs 粗さパラメータRa 平面度
(mm) (μm) (mm)
Dbs≦160 0.2 0.001 5
160340 10 基準面を定めるためのゲージ類
10.1 一般事項
測定には,次のゲージを使用してもよい。
− (基準測定のための)基準測定ブロック(箇条11参照)
− (製造ラインのための)ライン用測定ブロック(箇条11参照)
− (製造ラインのための)マスターシェル(箇条12参照)
これらのゲージの基準は,10.210.4に示す三つの方法で管理される。10.2 基準測定ブロック(単体で使用される。)
基準測定ブロックは,製造ラインでの検査で使用される他の測定ブロックの基準となる。10.3 単体で使用するライン用測定ブロック
単体で使用するライン用測定ブロックの内径の周長は,基準測定ブロックとの比較によって決定する。
このライン用測定ブロックは,マスターシェル及び基準軸受を使用しない製造ラインでの検査に用いら
れる。10.4 マスターシェルとともに使用されるライン用測定ブロック
このライン用測定ブロックの内径の周長は,基準測定ブロックによって周長が決定したマスターシェル
又は同様に周長が決定した基準軸受によって決定する。
このゲージの組合せは,製造ラインでの検査に用いられる。
注記 製造ラインでの検査では,ライン用測定ブロックを基準測定ブロックとともに使用することも
あるが,このゲージの組合せは,この規格の適用範囲から外れる。――――― [JIS B 1585-3 pdf 11] ―――――
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11 測定ブロックの必要事項
11.1 一般事項
必要事項の事例として示すが,国内の運用実態と異なる。
なお,詳細は,受渡当事者間の協定によってもよい。
代表的な測定ブロックを図6に示す。内径dch,及び高さHchの測定部に軸受を固定し測定する。
測定力が与えられたときに箇条16の要件を満足させるため,測定ブロックはできれば焼入れ鋼を用い,
剛性を高く設計・製造する必要がある。
測定ブロックの内径面にクロムめっきを施してはならない。
半割り軸受の位置決めつめが干渉しないように,測定ブロックには逃げ溝を設ける必要がある。逃げ溝
の大きさは,位置決めつめよりも幅をおおよそ1 mm広く,深さをおおよそ1 mm深く,長さをおおよそ
1.5 mm長くしなければならない。
11.2 基準測定ブロック
11.2.1 基準測定ブロック
1 Ccor,ch及びCcor,chsのための基準面(13.1,13.2.1参照)
2 dch,M,Hch,M及びCcor,ch(又はCcor,chs)の刻印部
3 突出し用穴(任意追加)
注a) 表6,表7及び表8に示される数値を用いることが望ましい。
b) つばなし半割り軸受のBch1は,Bch2と同じでもよい。又はBch1は半割り軸受の幅に準じてもよい。すなわちK1,max
=0.4 mmのときBmax+1.2 mmまでとする。
c) つば付き半割り軸受のBch1は,表7を参照。K2=hmax+0.5 mm
d) 1又はK2
図6−測定ブロック
――――― [JIS B 1585-3 pdf 12] ―――――
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11.2.2 加工許容値
11.2.2.1 加工許容値
基準測定ブロックの加工許容値及び仕様を表6に示す。
表6−基準測定ブロックの加工許容値及び仕様
外径 dchmの公差 測定ブロック内面粗さ Hchmの公差 基準面の粗さ
Dbs パラメータ パラメータ
Ra Ra
(mm) (mm) (μm) (mm) (μm)
Dbs≦ 75 +0.003 0 0.2 +0.003 0 0.3
0 0
750 0
1100 0
1600 0
2500 0
3400 0
11.2.2.2 幾何公差
基準測定ブロックの幾何公差を表7及び表8に示す。
表7−幾何公差−No.1
外径 つばなし軸 つば付き軸受用の 粗さパラ 幾何公差
Dbs 受用のBch3 Bch1 メータ
Ra1
(mm) (mm) (mm) (μm) (mm)
Bch3,min Bch1,min Bch1,max t1 t2 t3 t4 t5 t6
Dbs≦ 75 Bmax+0.4 Zmin−0.1 Zmin−0.05 1.2 0.002 0.002 0.002 0.002 0.002 0.005
75110 160 250 340 表8−幾何公差−No.2
B Bch2 粗さパラメータ 平行度
Ra2 t7
(mm) (mm) (μm) (mm)
02
B≦55 60 + 1.2 0.002
02
+
55< B≦80 85 0.003
02
80< B B+5+ 0.004
――――― [JIS B 1585-3 pdf 13] ―――――
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11.2.2.3 粗さパラメータRa1及びRa2
表7及び表8による。
11.2.2.4 Bch1,Bch2及びBch3の仕様
表7及び表8による。
11.2.3 dchm,M及びHchm,Mを測定する機器の測定精度
dchm,M及びHchm,Mは,次の測定精度の測定装置を使って決める必要がある。
dchm,M≦160 mm の場合 ±0.001 mm
160 mmこれらの値は,式(5)から求めた周長lchm,Mに基づく補正量Ccor,chm(13.1参照)を算出するために必要で
ある。
π dchm,M
lchm,M dchm,M 2 Hchm,M (5)
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11.2.4 許容摩耗限界
11.2.2に規定する基準測定ブロックの公差を超えて摩耗してはならない。基準測定ブロックに公差内の
摩耗が発生した場合には,その補正量を修正する必要が生じる場合がある。
11.3 ライン用検査ジグ
11.3.1 単独で使用されるライン用検査ジグ
単独で利用されるライン用測定ブロックの内径の周長は基準測定ブロックとの比較で決定される(11.2
参照)ので,dchs及びHchsには,より大きな公差が許容される。
11.3.2 製造公差,補正量及び許容摩耗限界
11.3.2.1 製造公差
ライン用測定ブロックの製造公差を表9表11に示す。
表9−ライン用測定ブロックの製造公差−No.1
外径 dchsの公差 測定ブロック内面粗さパラメータ Hchsの公差 基準面の粗さパラメータ
Dbs Ra Ra
(mm) (mm) (μm) (mm) (μm)
Dbs≦ 75 +0.008 0.2 +0.008 0.3
0 0
750 0
1100 0
1600 0
2500 0
3400 0
――――― [JIS B 1585-3 pdf 14] ―――――
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表10−ライン用測定ブロックの製造公差−No.2
外径 つばなし つば付き軸受用の 粗さパラ 幾何公差
Dbs 軸受用の Bch1 メータ
Bch3 Ra1
(mm) (mm) (mm) (m) (mm)
Bch1,min Bch1,max t1 t2 t3 t4 t5 t6
Dbs≦ 75 Bmax+0.4 Zmin−0.1 Zmin−0.05 1.2 0.004 0.004 0.004 0.004 0.004 0.010
75110 160 250 340 表11−ライン用測定ブロックの製造公差−No.3
B Bch2 粗さパラメータ 平行度
Ra2 T7
(mm) (mm) (m) (mm)
02
B≦55 60 + 1.2 0.004
02
55< B≦80 85 + 0.006
02
+
80< B B+5 0.008
11.3.2.2 補正量Ccor,chs
補正量Ccor,chsは,13.2.1による。
11.3.2.3 許容摩耗限界
ライン用測定ブロックの摩耗は,初期状態の補正量Ccor,chs,newと摩耗状態の補正量Ccor,chs,wornとの差が,
表12に示す値以下がよい。
表12−ライン用測定ブロックの許容摩耗限界
単位 mm
測定ブロック径 補正量の差の許容差
dchs | Ccor,chs,new−Ccor,chs,worn |
dchs≦ 75 0.012
75110 160 250 340 11.3.3 マスターシェル又は基準軸受とともに使用されるライン用測定ブロック
11.3.3.1 製造公差
ライン用測定ブロックの製造公差を表9表11に示す。
11.3.3.2 補正量
補正量Ccor,chsは,13.2.2による。
11.3.3.3 許容摩耗限界
――――― [JIS B 1585-3 pdf 15] ―――――
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JIS B 1585-3:2017の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 3548-3:2012(MOD)
JIS B 1585-3:2017の国際規格 ICS 分類一覧
- 21 : 一般的に使用される機械的システム及び構成要素 > 21.100 : 軸受 > 21.100.10 : 平軸受
JIS B 1585-3:2017の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB1585-1:2017
- 滑り軸受―つば付き及びつばなし薄肉半割り軸受―第1部:公差,設計及び検査方法