JIS B 4142:2021 ダイヤモンド/CBN工具―安全性要求事項 | ページ 2

                                                                                             3
B 4142 : 2021
3.9
ジョイントスリーブ
ジョイントに使用する,ワイヤロープを接合するための円筒状の部材
注釈1 図1参照。
注釈2 このジョイントスリーブに,被覆をがしたワイヤロープを両端から差し込み,かしめ器を用
いて,圧着固定する。このことから,かしめスリーブ又はかしめ用スリーブともいう。
3.10
台金
ホイールの構成部品のうち,と粒層を保持する基板の総称
3.11
金属基板
非精密用切断ホイールの金属製の台金
注釈1 基板ともいう。
3.12
コア
研削ホイールの台金
注釈1 特に,台金が樹脂製の場合に使用する。
注釈2 ボディ,ベースともいう。
3.13

軸付ホイールの台金
注釈1 シャンクともいう。
3.14
据付形研削盤
決められた位置に据え付けて運転する研削盤
3.15
移動式研削盤
決められた位置に据え付けず,移動しながら加工する研削盤
3.16
手持式グラインダ
作業者の手で保持するグラインダ
3.17
据付形切断機
決められた位置に据え付けて運転する切断機
注釈1 精密用(主として電子·半導体部品)においては,スライサともいう。
3.18
移動式切断機

――――― [JIS B 4142 pdf 6] ―――――

           4
B 4142 : 2021
決められた位置に据え付けず,移動しながら加工する切断機
3.19
手持式切断機
作業者の手で保持する切断機
3.20
全閉形研削盤
作業領域が保護されている据付形研削盤
3.21
全閉形切断機
作業領域が保護されている据付形切断機
3.22
機械ガイド研削
機械的手段で,ホイール主軸及び/又は工作物の移動をガイドしながら行う研削
注釈1 附属書A参照。
3.23
機械ガイド切断
機械的手段で,ホイール主軸及び/又は工作物の移動をガイドしながら行う切断
注釈1 附属書A参照。
3.24
手動ガイド研削
作業者の手で,ホイール主軸及び/又は工作物の移動をガイドしながら行う研削
注釈1 附属書A参照。
3.25
手動ガイド切断
作業者の手で,ホイール主軸及び/又は工作物の移動をガイドしながら行う切断
注釈1 附属書A参照。
3.26
手持式研削
作業者の手で,研削盤をガイドしながら行う研削
注釈1 附属書A参照。
3.27
手持式切断
作業者の手で,切断機をガイドしながら行う切断
注釈1 附属書A参照。
3.28
外周研削
側面荷重がない,又は限定された側面荷重下における,ホイールの外周を用いる研削

――――― [JIS B 4142 pdf 7] ―――――

                                                                                             5
B 4142 : 2021
注釈1 附属書A参照。
3.29
側面研削
ホイールの側面又は端面を用いる研削
注釈1 附属書A参照。
3.30
切断研削
特別に薄く設計した,作業中に側面荷重をかけてはならないホイールの外周を使う切断又は溝入れ
注釈1 附属書A参照。
3.31
コアドリリング
コアビット(コアドリル)を用いる穴あけ
注釈1 附属書A参照。
3.32
三次元研削
軸付タイプのダイヤモンド/CBN工具の外周及び端面又はコーナを用いる研削
注釈1 附属書A参照。

4 記号

4.1 結合剤タイプの記号

  結合剤タイプの記号は,表1による。
表1−結合剤タイプ
結合剤タイプの 結合剤タイプ
記号
V ビトリファイドボンド
B レジノイド(レジン)ボンド
M 焼結メタルボンド
P 電着メタルボンド及び単層のろう付けメタルボンド

4.2 速度,試験速度及び安全係数

  速度,試験速度及び安全係数は,表2による。

――――― [JIS B 4142 pdf 8] ―――――

           6
B 4142 : 2021
表2−速度,試験速度及び安全係数
記号 名称 定義 単位
nab 軸付ホイールの回転振れ曲が min−1
回転振れ曲がりが出る軸付ホイールの最高回転速度
り最高回転速度
nbr 軸付ホイールの遠心力による min−1
遠心力による破壊に対する軸付ホイールの最高回転
破壊に対する最高回転速度 速度
nmax 最高回転速度 最高使用周速度における新品ダイヤモンド/CBN工min−1
具の1分間当たりの回転数
vs 最高使用周速度 回転するダイヤモンド/CBN工具の最高許容周速度 m/s
vbr 破壊回転周速度 ダイヤモンド/CBN工具が,無負荷で遠心力によっ m/s
て破壊する周速度
vbr min破壊回転周速度 ダイヤモンド/CBN工具が,無負荷で遠心力によっ m/s
(最小値) て破壊に至る直前の論理的な周速度。この値を破壊
回転試験の試験速度として用いる
Sbr 安全係数a) 破壊回転周速度を最高使用周速度で除した値の2乗 −
2
vbr
Sbr
vs
Sab 軸付ホイールの回転振れ曲が軸付きホイールの回転振れ曲がり最高回転速度を最 −
りに対する安全係数 高回転速度で除した値
nab
Sab
nmax
fbr 破壊回転周速度係数 破壊回転周速度を最高使用周速度で除した値 −
vbr
fbr
vs
注a) この安全係数は,遠心力による破壊に対する係数を指す。

4.3 その他の記号

  その他の記号は,表3による。
表3−その他の記号
記号 名称 単位
Mb 曲げモーメント Nm
F 荷重 N
LF 切断ホイールの外周と荷重を加える点との間の距離 mm
FA せん断力 N
σb 曲げ応力 N/mm2
σbB 破壊曲げ応力 N/mm2
τs せん断強度 N/mm2
D 切断ホイールの直径(図2参照) mm
D1 金属基板の直径(図2参照) mm
X と粒層の深さ(図2参照) mm
X1 セグメント全深さ(図2参照) mm
T 全厚さ(図2参照) mm
E 金属基板の厚さ(図2参照) mm
Lv セグメントの接合部の長さ(図2参照) mm
L2 セグメントの長さ(図2参照) mm

――――― [JIS B 4142 pdf 9] ―――――

                                                                                             7
B 4142 : 2021
a) 断面 b) 側面
図2−切断ホイールの寸法記号

5 危険源のリスト

  可能性のある危険源は,表4による。
表4−危険源のリスト
危険源 主な危険の原因 箇条·附属書
破損物及び研削くず(屑) 不適切な設計 6.1,6.2,6.3,6.4,6.5,6.6,6.7,
の飛しょう(翔) 6.8,附属書C,及び附属書D
製造の欠陥 6.1及び箇条7
不適切な工具選定 箇条8及び附属書B
不適切な取扱い及び保管 箇条8
不適切な使用(取付け及び研削作業) 箇条8
研削くず(屑) 箇条8
手持式切断機の振動 不適切な使用 箇条8
不適切な取付け 箇条8
不適切な使用
手持式切断ホイールのキ 箇条8
ックバック ウォブリングによる切断ホイールの揺れ6.5

6 安全性要求事項

6.1 一般

  ダイヤモンド/CBN工具は,研削又は切断作業において,高い応力状態におかれる。そのため,ダイヤ
モンド/CBN工具は,研削盤のガイド方法の種類,研削方法の種類及び最高使用周速度によって定まる安
全係数及び破壊回転周速度(最小値)を保持しなければならない。

6.2 精密用ダイヤモンド/CBN研削・切断ホイールの要求事項

6.2.1 穴径の許容差
ホイールの穴径の許容差の等級は,JIS B 0401-2のH7とする。使用者から支給される台金又は再電着品
の穴径の許容差については,受渡当事者間の協定による。
6.2.2 最高使用周速度
精密用ダイヤモンド/CBN研削·切断ホイールの最高使用周速度は,表5の中から選択する。

――――― [JIS B 4142 pdf 10] ―――――

次のページ PDF 11

JIS B 4142:2021の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 4142:2021の関連規格と引用規格一覧