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B 6190-1 : 2016 (ISO 230-1 : 2012)
この方法は,測定器を剛性の高い取付具に取り付ける必要があり,二つの交線が互いに近い場合だけに
適用できる。測定装置の剛性を上げるために,図134に示すように垂直面における平行度の測定の場合に
は,精密水準器を用いるのが望ましい。ただし,図133及び図134に示した二つの測定方法では,異なる
測定結果が得られる可能性がある。
測定領域内で工作機械の構成要素と干渉するために,測定対象の平面又は直線の直接測定が困難な場合
には,例えば,精密水準器で決まる水平面を基準平面としてもよい。
図133−二つの平面の交線の平行度誤差測定 図134−二つの平面の交線の平行度誤差測定
(変位計を用いた測定) (垂直方向に水準器及び水平方向に変位計を用
いた測定)
12.3.3 二つの軸の等距離度
12.3.3.1 一般
等距離度は,二つの軸を含む平面と基準面との平行度と同じである。
一つの面と二つの軸又は旋回軸との等距離度の測定は,実際には平行度の測定である(12.3.2.4参照)。
まず二つの軸が基準面と平行であることを確認し,次に軸を代表する二つの円筒がこの基準面から同じ距
離にあることを同じ変位計を使って確認するのが望ましい(図135参照)。
二つの円筒が異なるときは,測定断面の半径の差を考慮するのが望ましい。
図135−二つの軸の等距離度の測定
12.3.3.2 二つの軸とその一つの軸の旋回面との等距離度(特別な場合)
一つの軸を搭載する部品の旋回面を接近させることができなくて,かつ,測定器を旋回面上で移動させ
ることができない場合には,旋回面に平行な補助平面を設ける必要がある(図136参照)。
精密水準器を補助平面上に,できれば直交する2方向に定置し,構成要素の旋回運動によってその水準
器に偏差を生じないようにこの補助平面を設定し,固定することが望ましい。次に,軸の等距離度は,(軸
の中央位置及びその両端の位置で)固定軸の測定と同様に補助平面に対して測定する。
水平又は傾斜した補助平面のいずれかを用いる場合には,旋回したときに変位計が異常な変位を起こさ
ずに元の位置に戻るように変位計を固定するのが望ましい。
――――― [JIS B 6190-1 pdf 96] ―――――
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5
1 2
1 第一の軸
2 第二の軸 4
3 旋回面
4 補助平面
5 旋回軸 3
図136−軸を代表する二つのテストバーと一つの軸の旋回面との等距離度の測定
12.3.4 同軸度
一方の軸に固定した変位計をテストバーの回りに回転させる必要がある場合には,変位計は,最小限の
遊びで回転する中空円筒に取り付けるのが望ましい。この中空円筒は,読みがその円筒の遊びの影響を受
けないような十分な長さのものを使用するのがよい(図137参照)。
変位計を取付具に取り付け,一方の軸の回りで360°回転させる。変位計の測定子は,測定対象である
もう一方の軸を代表する円筒の断面Aに当てる(図137参照)。読みの変化は,同軸度の偏差の2倍を表
す。測定のために選んだ断面Aだけでは,二つの軸が交わる場合があるので,測定は,もう一つの断面B
でも行わなければならない。
所定の二つの平面上で誤差を求める場合(例えば,図137の平面H及び平面V)には,それらの二つの
平面内の偏差を別々に記録しなければならない。
特に水平軸の場合には,剛性の高い取付具が必要である。高精度な測定が必要な場合には,取付具のた
わみの影響をなくすために180°離して取り付けた二つの測定器で同時に測定しなければならない。その
代わりとして使用する変位計の質量の2倍を取り付けても,たわみを無視できる取付具を使用しなければ
ならない。
この測定では,軽量の変位計を使用する。回転に伴って,測定の方向が重力の方向に関係して変化する
ので,測定器の重力に対する感度を考慮しなければならない。
V
A B
H
図137−2軸間の同軸度の測定
――――― [JIS B 6190-1 pdf 97] ―――――
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12.4 直線と平面との直角度誤差
12.4.1 一般
直進軸又は回転軸に関係する直角度誤差は,角度で表し,機能面に対する直角度誤差は,距離で表す。
直角度誤差の測定は,実際には平行度誤差の測定になる。一般に,次のように測定する。
回転軸については,次の方法を用いてよい。変位計を取り付けたアームを主軸に固定し,変位計の測定
子を回転軸に平行にする。主軸を回転させると,変位計は回転軸に直角な平面内で円を描く。この変位計
の描く円を含む平面と測定対象の平面との平行度誤差は,変位計の測定子を測定対象の平面上で移動させ
ることによって測定できる。
この誤差は,測定器の回転直径に対する値として表示する(図138参照)。
a) 測定対象の平面が規定されていない場合には,変位計を360°振り回し,読みの最大差を求める。
b) 測定対象の平面が規定されている場合(例えば,平面1及び平面2)は,180°離れた2位置で変位計
の読みの差を,それぞれの平面について記録するのが望ましい。
直角定規を用いる場合には,反転法(直角定規の誤差を相殺するために,直角定規を180°回転させる。)
を適用するのが望ましい。
測定を不正確にする可能性がある主軸の軸方向誤差運動の影響を除くために,二つの長さの等しい取付
具にそれぞれ180°離して変位計を取り付け,変位計を同じ接触点で0に合わせて,それらの読みの平均
を求めてもよい。
この測定は,一つの変位計だけを用いて行ってもよい。その場合には,最初の測定を行った後に,変位
計を主軸に対して180°移動させ,この測定を繰り返す。
12.4.2 互いに直角な二つの面
円筒スコヤを一方の面上に立て(図139参照),変位計は,他方の面に沿って移動させ,一定の間隔で読
みを取る。次に,円筒スコヤを180°回して同様の測定を行い,読みを取る。それぞれの位置における読
みから平均値を求める。
A
X A
X
1
2
1 平面1 2 平面2
図138−平面と回転軸との直角度誤差の測定 図139−二面間の直角度誤差の測定
12.4.3 互いに直角な二つの固定軸
適切な底面をもった直角定規を,二つの軸のうちの一方を代表する円筒上に定置する(図140参照)。直
角定規の使用面ともう一つの軸との平行度は,平行度の測定に規定された方法によって測定する(12.3.2.4
参照)。
12.4.4 互いに直角な固定軸と平面
――――― [JIS B 6190-1 pdf 98] ―――――
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適切な底面をもった直角定規を,軸を代表する円筒に当てる(図141参照)。
直角定規の使用面と平面との平行度は,平行度の測定に規定された方法によって,軸に直角な2方向に
ついて測定する(12.3.2.2参照)。
図140−二つの固定軸間の直角度誤差の測定 図141−固定軸と平面との直角度誤差の測定
12.4.5 直進軸と平面との直角度誤差
直角定規を平面に定置する(図142参照)。運動と直角定規の使用面との平行度は,12.3.2.5.2に従って
垂直な2方向で測定する。
12.4.6 直進軸と固定軸との直角度誤差
適切な底面をもった直角定規を,軸を代表する円筒上に定置する(図143参照)。運動と直角定規の使用
面との平行度の測定は,10.1.3に従って行う。
図142−直進軸と平面との直角度誤差の測定 図143−直進軸と固定軸との直角度誤差の測定
12.4.7 回転軸と固定軸との直角度
変位計を,回転軸を代表するテストバーに固定した取付具に取り付け,その測定子をもう一方の軸を代
表する円筒上の2点A及びBに当てる(図144参照)。読みの変化は,距離ABとの関係で表す。
第二の軸も回転軸の場合は,平行度の測定(12.4.1参照)に規定する方法を用いて,第二の軸を代表す
る円筒を測定面内の振れの平均値を示すまで回す。
12.4.8 回転軸と平面との直角度
変位計を回転軸に取り付けた取付具に取り付け,12.4.1に従って測定する。
12.4.9 回転軸と二つの平面の交線との直角度
変位計を回転軸に取り付けた取付具に取り付け,測定子を二つの交差面の上に載せたVブロックに当て
る。回転軸を半回転させて,Vブロックの同じ位置に測定子が当たるように,Vブロックを移動させる(図
145参照)。
――――― [JIS B 6190-1 pdf 99] ―――――
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B 6190-1 : 2016 (ISO 230-1 : 2012)
A
B
図144−回転軸と固定軸との直角度誤差の測定 図145−回転軸と二つの平面の交線との
直角度誤差の測定
12.4.10 二つの平面の交線と固定軸との直角度
適切な底面をもった直角定規を,軸を代表する円筒面に当てる(図146参照)。
直角定規の使用面と交線との平行度を,平行度の測定(12.3.2.6参照)に規定する方法によって測定する。
12.4.11 二つの平面の交線と面との直角度
直角定規及び/又は変位計を,交差する平面上に載るように適切な底面をもった台に取り付ける(図147
参照)。
直角定規の使用面と第三の面又は交線との平行度は,平行度の測定(12.3.2.6又は12.3.2.8参照)に規定
された方法によって測定してもよい。測定は,できる限り二つの直交する面内で行う。
図146−固定軸と2平面の交線との 図147−二つの平面の交線と面との
直角度誤差の測定 直角度誤差の測定
12.4.12 二つの平面の交線と交線との直角度
適切な底面をもった直角定規を一方の交線上に置く。直角定規の使用面と第二の交線との平行度は,平
行度の測定(12.3.2.8参照)に規定された方法によって測定する。
測定対象となる面及び線の測定が,それらの間隔,又は構成要素による干渉のため直接できない場合に
は,測定は,基準平面に対して,例えば,精密水準器を使って行ってもよい。
12.5 回転部品の振れ
12.5.1 測定前の準備
測定を行う前に,潤滑油膜が測定中に変わらないようにし,機械の通常の運転状態の温度とみなせるよ
うに,回転軸は,十分に回転させなければならない。
――――― [JIS B 6190-1 pdf 100] ―――――
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JIS B 6190-1:2016の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 230-1:2012(IDT)
JIS B 6190-1:2016の国際規格 ICS 分類一覧
JIS B 6190-1:2016の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0021:1998
- 製品の幾何特性仕様(GPS)―幾何公差表示方式―形状,姿勢,位置及び振れの公差表示方式
- JISB0641-1:2020
- 製品の幾何特性仕様(GPS)―製品及び測定装置の測定による検査―第1部:仕様に対する合否判定基準
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- JISB6196:2006
- 工作機械―対角位置決め精度試験方法通則
- JISB6310:2003
- 産業オートメーションシステム―機械及び装置の制御―座標系及び運動の記号