JIS B 6223:1998 立て旋盤―精度検査

JIS B 6223:1998 規格概要

この規格 B6223は、JIS B 6191に基づいて,単柱又は門形で一つの固定又は移動形テーブルを備えた立て旋盤の静的精度及び工作精度の検査方法,並びにそれぞれの検査事項に対応する許容値について規定。加工作業の定義,機械の形式,機械各部及び座標軸の名称についても規定。機械の精度検査だけを取り扱い,通常,精度検査の前に行う機械の運転機械(振動,異常騒音,運動部品のスティックスリップなど),又は機械の特性試験(例えば,主軸回転速度,送り速度)には適用しない。

JISB6223 規格全文情報

規格番号
JIS B6223 
規格名称
立て旋盤―精度検査
規格名称英語訳
Vertical turning and boring lathes -- Testing of the accuracy
制定年月日
1963年11月1日
最新改正日
2018年10月22日
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‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 3655:1986(MOD)
国際規格分類

ICS

25.080.10
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
工作機械 2019
改訂:履歴
1963-11-01 制定日, 1966-10-01 確認日, 1969-10-01 確認日, 1972-10-01 確認日, 1975-11-01 確認日, 1978-11-01 確認日, 1982-02-01 改正日, 1987-02-01 確認日, 1993-12-01 改正日, 1998-10-20 改正日, 2003-11-20 確認日, 2008-10-01 確認日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認
ページ
JIS B 6223:1998 PDF [34]
B 6223 : 1998

まえがき

  この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日
本工業規格である。これによって,JIS B 6223 : 1993は改正され,この規格に置き換えられる。
今回の改正では,対応国際規格であるISO 3655,Acceptance conditions for vertical turning and boring lathes
with one or two columns and a single fixed or movable table−General introduction and testing of the accuracyとの
整合化を行った。
なお,附属書1(参考)及び附属書2(参考)は,対応国際規格にはない事項を追加したものである。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。通商産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
JIS B 6223には,次に示す附属書がある。
附属書1(参考) 立て旋盤−精度検査−刃物台の運動とテーブル回転中心線との直角度
附属書2(参考) 立て旋盤−運転試験及び剛性試験

(pdf 一覧ページ番号 )

――――― [JIS B 6223 pdf 1] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                           JIS
B 6223 : 1998

立て旋盤−精度検査

Vertical turning and boring lathes−Testing of the accuracy

序文 この規格は,1986年に第2版として発行されたISO 3655,Acceptance conditions for vertical turning and
boring lathes with one or two columns and a single fixed or movable table−General introduction and testing of the
accuracyを翻訳し,技術的内容を変更(軽微な技術上の差異を除く。)することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)
である。
なお,この規格のうち,点線の下線を施してある部分は,対応国際規格にはない事項である。
1. 適用範囲 この規格は,JIS B 6191に基づいて,単柱又は門形で一つの固定又は移動形テーブルを備
えた立て旋盤の静的精度及び工作精度の検査方法,並びにそれぞれの検査事項に対応する許容値について
規定する。
この規格は,加工作業の定義,機械の形式,機械各部及び座標軸の名称についても規定する。
この規格は,機械の精度検査だけを取り扱い,通常,精度検査の前に行う機械の運転試験(振動,異常
騒音,運動部品のスティックスリップなど)又は機械の特性試験(例えば,主軸回転速度,送り速度)に
は適用しない。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO 3655 : 1986 Acceptance conditions for vertical turning and boring lathes with one or two columns
and a single fixed or movable table−General introduction and testing of the accuracy
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,記載の発効年の版だけがこの規格の規定を構成するものであって,その後の改
正版・追補は適用しない。
JIS B 0021 : 1998 製品の幾何特性仕様 (GPS) −幾何公差表示方式−形状,姿勢,位置及び振れの公
差表示方式
備考 ISO/DIS 1101 : 1996 Geometrical Product specifications (GPS) −Geometrical tolerancing−
Tolerancing of form, orientation, location and run outが,この規格と一致する。
JIS B 6191 : 1993 工作機械−静的精度試験方法及び工作精度試験方法通則
備考 ISO 230-1 : 1996 Test code for machine tools−Part 1 : Geometric accuracy of machines operating
under no-load or finishing conditionsからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS B 6310 : 1990 数値制御工作機械−座標軸及び運動の記号
備考 ISO 841 : 1974 Numerical control of machines−Axis and motion nomenclatureからの引用事項
は,この規格の該当事項と同等である。

――――― [JIS B 6223 pdf 2] ―――――

2
B 6223 : 1998
3. 加工作業の定義
3.1 旋削作業 工作物を回転させ,一つ以上のバイトを使用して,円筒面,テーパ面,及びその他の回
転面の外面又は内面を切削する作業。
3.2 面削り作業 工作物を回転させ,テーブルの回転軸に垂直な平面を旋削する作業。
3.3 ねじ切り作業 ねじ切りバイトを使って,所定のピッチのねじを円筒の外面又は内面にねじを切る
作業。
3.4 スクロール切削作業 テーブルの回転軸に垂直な面にスクロール[アルキメデスのら(螺)旋]溝
を旋削する作業。
4. 形式,定義及び説明 一般に,立て旋盤は,固定形又は移動形のベース上に回転する一つ以上の円テ
ーブルを備えている。テーブルの回転軸は垂直で,それと水平のテーブル上面は,工作物取付け具の取付
け面として使用する。
立て旋盤は,その構造によって次の2種類に分類できる。
− 単柱形立て旋盤
− 門形立て旋盤
単柱形立て旋盤には,次の三つの形式がある。
− 固定コラム固定テーブル形
− 固定コラム移動テーブル形
− 移動コラム固定テーブル形
門形立て旋盤には,次の三つの形式がある。
− 固定コラム固定テーブル形
− 移動コラム固定テーブル形
− 固定コラム移動テーブル形
4.1 単柱形立て旋盤(図3参照) 単柱形立て旋盤のテーブル直径は,固定テーブル形は,600mmから
2 500mm及び移動テーブル又は移動コラム形は,1 600から10 000mmである。
4.1.1 ベース,テーブル及びコラム 単柱形立て旋盤では,テーブルはベースに支持され,コラムは,ベ
ースに強固に取り付けられている。ベースとコラムとが一体のものもある。移動テーブルをもった機械の
場合は,ベースではなくベッドという。
テーブルは,テーブル駆動装置と歯車箱とが組み込まれたベースで支持する。
テーブル回転中心線とコラム案内面とは互いに平行で垂直面内にある。
4.1.2 クロスレール,横刃物台及びラム クロスレールには,固定形と移動形とがあり,固定形のクロス
レールは,コラムと強固に結合又は一体化されている。移動形のクロスレールは,テーブル回転中心線に
平行なコラムの上下案内面に沿って上下に移動させることができる。
クロスレールは,一つ又は二つの正面刃物台を水平に運動させることができる案内面をもっている。
正面刃物台は,上下又は斜め送りのできるラム又は案内機構を備え,正面刃物台の下端には,工具ホル
ダ又はタレット刃物台が取り付けられている。
機械によっては,横刃物台をもっているものもある。横刃物台は,テーブルの横に取り付けられ,クロ
スレールの上下運動と平行な上下案内面で案内される。横刃物台ラムは,工具台又はタレット刃物台を取
り付けることができ,水平又は斜め送りができる。

――――― [JIS B 6223 pdf 3] ―――――

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B 6223 : 1998
4.1.3 切削運動及び送り運動 切削運動は,テーブルを回転させることによって行う。
送り運動には,次のものがある。
− クロスレールに沿った正面刃物台の水平送り
− 正面刃物台ラムの上下送り又は斜め送り
− 横刃物台の上下送り
− 横刃物台ラムの水平送り又は斜め送り
注 通常,送り運動のほかに早送りに使用できる。
クロスレールの上下運動,及びベッド上のテーブル又はコラムの運動は,位置調整運動だけであって送
り運動ではない。
4.2 門形立て旋盤(図4参照) 門形立て旋盤のテーブル直径は,1 800mm以上である。
この種の機械では,テーブルは,左右のコラムに強固に固定されたベースで支持されている。
二つのコラムの最上部でブリッジと呼ばれる部材でつながれている。機械の最上部は,美的な理由から
フロントカバーで覆われている。
4.2.1 クロスレール,横刃物台及びラム 門形立て旋盤は,特殊な用途の機械を除いて,上下運動するク
ロスレールをもっている。
クロスレールは一つ又は二つの正面刃物台を水平に運動させることができる案内面をもっている。
正面刃物台は上下送り又は斜め送りのできるラム又はスライドを備え,正面刃物台の下端には,工具台
又はタレット刃物台が取り付けられる。
二つの正面刃物台をもった機械の場合は,作業者が機械に正面に向かってそれぞれ左正面刃物台及び右
正面刃物台という。機械によっては,横刃物台は右コラムに取り付けられ,クロスレールの上下運動と平
行な上下案内面で案内される。横刃物台ラムは,水平又は斜め送りができる。横刃物台には,工具台又は
タレット刃物台を取り付けることができる。
4.2.2 切削運動及び送り運動 切削運動は,テーブルを回転させることによって行う。送り運動には次の
ものがある。
− クロスレールに沿った二つの正面刃物台の水平送り
− 正面刃物台ラム又は案内機構の上下送り又は斜め送り
− 横刃物台ラムの水平送り又は斜め送り
− 横刃物台の上下送り
備考 通常,送り運動のほかに早送りに使用できる。
クロスレールの上下運動及びベース上のコラムの運動は位置調整だけであって送り運動ではない。
4.3 座標軸の名称 座標軸の名称は,図1及び図2による(JIS B 6310参照)。

――――― [JIS B 6223 pdf 4] ―――――

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B 6223 : 1998
図1 座標軸の名称(その1)
図2 座標軸の名称(その2)
5. 一般事項
5.1 この規格では,すべての寸法及び許容値の単位は,ミリメートルで表す。

――――― [JIS B 6223 pdf 5] ―――――

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JIS B 6223:1998の引用国際規格 ISO 一覧

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JIS B 6223:1998の国際規格 ICS 分類一覧

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