この規格ページの目次
- 9.19.9 1点と2ベクトルによるマトリックスの定義
- 9.19.10 二つのマトリックスの組合せによるマトリックスの定義
- 9.19.11 逆マトリックスとしてのマトリックスの定義
- 9.20 ルールドサーフェス定義文
- 9.20.1 意味と構文
- 9.20.2 2曲面と,3点又は2点と1ベクトルが定める2平面によるルールドサーフェスの定義
- 9.20.3 曲面と,3点又は2点と1ベクトルが定める平面及び点によるルールドサーフェスの定義
- 10. 幾何学的実行文
- 10.1 意味と構文
- 10.1.1 意味
- 10.1.2 構文
- 10.2 運動文
- 10.2.1 意味と構文
- 10.2.2 工具初期位置設定文
- 10.2.3 絶対位置決め文及び多点位置決め文
- JIS B 6327:1985の引用国際規格 ISO 一覧
- JIS B 6327:1985の国際規格 ICS 分類一覧
- JIS B 6327:1985の関連規格と引用規格一覧
9.19.9 1点と2ベクトルによるマトリックスの定義
9.19.9.1 意味 原点を示す点,X軸を示すベクトル及びこのベクトルともう一つのベクトルにより決まる
平面をXY平面とする新座標系を作るマトリックスを定義する。
一般形は,次のとおりとする。
MATRIX/点,ベクトル1,ベクトル2
備考1. 点は,新座標系の原点とする。
2. ベクトル1,ベクトル2は,新座標系のXY平面上のベクトルとし,ベクトル1は,新座標
系のX軸とする。
3. 二つのベクトルは,平行であってはならない。
例 : 1点と2ベクトルによるマトリックスの定義の例
9.19.10 二つのマトリックスの組合せによるマトリックスの定義
9.19.10.1 意味 第1のマトリックスを適用し,第2のマトリックスを次に適用するマトリックスとして定
義する。
一般形は,次のとおりとする。
マトリックス1 マトリックス2
XYROT, 角度 1 XYROT, 角度 2
YZROT, 角度1 YZROT, 角度 2
MATRIX/ ZXROT, 角度1 , ZXROT, 角度 2
TRANSL, a1, b1 TRANSL, a2, b2
TRANSL, a1, b1, c1 TRANSL, a2, b2, c2
SCALE,尺度1 SCALE, 尺度 2
備考1. マトリックス1は,第1に適用するマトリックスとし,マトリックス2は,第2に適用するマト
リックスとする。
2. 角度1は,第1に適用する回転の角度とし,角度2は,第2に適用する回転の角度とする。
3. 角度1,角度2は,第1基準軸からの回転角度とし,反時計回りの向きに測った角度を正と
する。
――――― [JIS B 6327 pdf 116] ―――――
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B 6327-1985
4. (a1, b1), (a1, b1, c1) は,第1に適用する平行移動量とし,(a2, b2),(a2, b2, c2) は,第2に
適用する平行移動量とする。
5. 尺度1は,第1に適用する尺度の変換とし,尺度2は,第2に適用する尺度の変換とする。
9.19.11 逆マトリックスとしてのマトリックスの定義
9.19.11.1 意味 指定したマトリックスの逆マトリックスを定義する。
一般形は,次のとおりとする。
MATRIX/INVERS,マトリックス
備考 マトリックスは,このマトリックスの逆マトリックスを定義するマトリックスとする。
9.20 ルールドサーフェス定義文
9.20.1 意味と構文
9.20.1.1 意味 ルールドサーフェス定義文は,2本の空間曲線を結ぶ直線で作られる面(ルールドサーフ
ェス)を定義する。
9.20.1.2 構文 構文は,次による。
<ルールドサーフェス定義文> :: =<名前>=RLDSRF/
<ルールドサーフェスのパラメータの並び>
<ルールドサーフェス規制詞> :: =<名前>|
(10[<名前>=]RLDSRF/<ルールドサーフェスのパラメータの並び>)
<ルールドサーフェスのパラメータの並び> :: =<面規制詞>22[,<点規制詞>],
11[<点規制詞>|<ベクトル規制詞>],<面規制詞>22[,<点規制詞>],
11[<点規制詞>|<ベクトル規制詞>]|
<面規制詞>22[,<点規制詞>],11[<点規制詞>|<ベクトル規制詞>],
<点規制詞>
9.20.2 2曲面と,3点又は2点と1ベクトルが定める2平面によるルールドサーフェスの定義
9.20.2.1 意味 二つの曲面と二つの平面とが交わる二つの空間曲線の対応点を結ぶ直線群によってルー
ルドサーフェスを定義する。二つの平面は,三つの点又は二つの点と一つのベクトルにより定まる平面で,
各平面上の二つの点は,それぞれ対応点となる。
一般形は,次のとおりとする。
点3 点6
RLDSRF/曲面1,点1,点2, ベクトル1 ,曲面2,点4,点5, ベクトル2
備考1. 曲面1,曲面2は,定義するルールドサーフェスの空間曲線を含む曲面とする。
2. 点1,点2,点3は,一つの平面上の点とする。
3. 点4,点5,点6は,もう一つの平面上の点とする。
4. 点1,点2,ベクトル1は,一つの平面上の点及びベクトルとする。
5. 点4,点5,ベクトル2は,もう一つの平面上の点及びベクトルとする。
6. 点1,点2は,それぞれ定義するルールドサーフェスの空間曲線の始点及び終点とする。
7. 点4,点5は,それぞれ定義するルールドサーフェスの空間曲線の始点及び終点とする。
――――― [JIS B 6327 pdf 117] ―――――
例 : 2曲面と,3点又は2点と1ベクトルが定める2平面によるルールドサーフェスの定義の例
9.20.3 曲面と,3点又は2点と1ベクトルが定める平面及び点によるルールドサーフェスの定義
9.20.3.1 意味 曲面と,3点が定める平面又は2点と1ベクトルが定める平面とが交わる空間曲線上の点
と,指定した点を結ぶ直線群によってルールドサーフェスを定義する。
一般形は,次のとおりとする。
点3 ベクトル
RLDSRF/曲面,点1,点2, ,点4
備考1. 曲面は,定義するルールドサーフェスの空間曲線を含む曲面とする。
2. 点1,点2,点3は,一つの平面上の点とする。
3. 点1,点2,ベクトルは,一つの平面上の点及びベクトルとする。
4. 点4は,定義するルールドサーフェス上の点とする。
5. 点1,点2は,それぞれ定義するルールドサーフェスの空間曲線の始点及び終点とする。
例 : 曲面と,3点又は2点と1ベクトルが定める平面及び点によるルールドサーフェスの定義の例
――――― [JIS B 6327 pdf 118] ―――――
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B 6327-1985
10. 幾何学的実行文
10.1 意味と構文
10.1.1 意味
幾何学的実行文は,形状が既に定義されている工作物を加工するための工具の動きを制御す
る。
(1) 座標系 幾何学的実行文の中の座標は,基準座標系の座標とする。
(2) 規制詞 幾何学的実行文の一般形の中で示されている点,パターン,直線,平面,ベクトル,円,円
柱,球,円すい,だ円,双曲線,ロフトコニック,ゼネラルコニック,二次曲面,タブシル,マトリ
ックス,ルールドサーフェス,面及び円すい曲線は,各々の規制詞のこととする。
なお,点1,点2,···,点nのように数字又は英字を伴う場合も各々の規制詞を意味する。
(3) 運動の制御面 連続運動において工具は,常に二つの面に沿って運動する。これら二つの面をドライ
ブサーフェス及びパートサーフェスという。パートサーフェスは,連続運動始動文又はパートサーフ
ェス文によって定まり,連続運動中間文及び連続連動終了文における工具は,常にこのパートサーフ
ェスに沿って動く。ドライブサーフェスは連続運動始動文,連続運動中間文及び連続運動終了文にお
いてその都度指定する。チェックサーフェスはドライブサーフェス及びパートサーフェスに沿って運
動してきた工具が停止すべき位置を決める面である。これらの制御面は面規制詞であり,一般形にお
いてドライブサーフェスをds,パートサーフェスをps,チェックサーフェスをcsと記述する。
例 : ドライブサーフェス,パートサーフェス及びチェックサーフェスの例
10.1.2 構文
構文は,次による。
<幾何学的実行文> :: =<運動文>|<工具経路制御文>|<始動方向制御文>|
<工具経路変換文>|<工具経路出力制御文>
10.2 運動文
10.2.1 意味と構文
10.2.1.1 意味 運動文は,工具の動きを指令する。運動文は,次のとおり分類する。
なお,連続運動文は前後関係や機能が複雑であるため,附属書1にその詳細を示す。
――――― [JIS B 6327 pdf 119] ―――――
10.2.1.2 構文 構文は,次による。
<運動文> :: =<工具初期位置設定文>|<絶対位置決め文>|<多点位置決め文>|
<相対位置決め文>|<連続運動始動文>|<特殊連続運動始動文>|
<連続運動中間文>|<連続運動終了文>
10.2.2 工具初期位置設定文
10.2.2.1 意味 工具初期位置設定文は,工具の運動の出発点を与え,その点に工具の基準点(10.3.6参照)
を位置付ける。
一般形は,次のとおりとする。
点
FROM/ x, y [, z]
備考1. 点は,工具の運動の出発点とする。
2. x,y,zは,工具の運動の出発点の座標とする。
3. zが与えられていないとき,Z面が指定されていればその値とし,Z面が指定されていなけれ
ば0とする。
10.2.2.2 構文 構文は,次による。
<工具初期位置設定文> :: =FROM/11[<点規制詞>|<スカラー>21[,<スカラー>]]
例 : 工具初期位置設定文の例
STPT=POINT/1, 2, 0
FROM/STPT
又は
FROM/1, 2, 0
10.2.3 絶対位置決め文及び多点位置決め文
10.2.3.1 意味 絶対位置決め文は直前の運動の終わりから指定の点への,また多点位置決め文はパターン
の点への,工具の基準点(10.3.6参照)の運動を指令する。
――――― [JIS B 6327 pdf 120] ―――――
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JIS B 6327:1985の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO/DIS 4342:1980(MOD)
JIS B 6327:1985の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.060 : 情報技術に使用される言語
- 25 : 生産工学 > 25.040 : 産業オートメーションシステム > 25.040.20 : 数値制御工作機械
JIS B 6327:1985の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0181:1998
- 産業オートメーションシステム―機械の数値制御―用語
- JISB6310:2003
- 産業オートメーションシステム―機械及び装置の制御―座標系及び運動の記号
- JISB6325:1980
- 数値制御プロセッサの出力―CLDATA
- JISB6326:1980
- 数値制御プロセッサの出力―2000タイプレコードのマイナ要素
- JISX0001:1994
- 情報処理用語―基本用語