JIS B 6327:1985 数値制御パートプログラム用言語 | ページ 6

対して行う。INDEX/i, NOMOREは,INDEX/iとCOPY/i, ···の間に置く。INDEX/iからINDEX/i, NOMORE
の範囲の工具経路だけを変換して出力する。
備考1. iは,コピー領域を識別するスカラーとする。
2. nは,複写の回数とする。
3. SAMEは,変換なしとする。
4. a,b,cは,それぞれ座標軸X,Y,Zの平行移動の値とする。
5. 角度は,座標平面上の回転の角度とする[9.1.1(5)参照]。
6. MODIFY,マトリックスは,座標変換マトリックスとする(9.19参照)。
7. コピー領域は,工具経路変換文(10.5参照)が指定する範囲内にあってもよく,また工具経
路変換文が指定する範囲内にコピー領域があってもよい。
8. コピー領域内にコピー領域を含んでもよい。
9. 複数個のコピー領域がある場合,識別用のスカラーとして同じものは使用できない。
例 : コピー文及びインデックス文の例

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8.2.13.2 構文 構文は,次による。
<インデックス文> :: =INDEX/<スカラー>10 [, NOMORE]
<コピー文> :: =COPY/<コピーのパラメータの並び>
<コピーのパラメータの並び> :: =<スカラー>,11[SAME|TRANSL33[,<スカラー>]|
11[XYROT|YZROT|ZXROT],<スカラー>|
MODIFY,<マトリックス規制詞>],<スカラー>

8.2.14 マクロ実行文

8.2.14.1 意味 マクロ実行文は,パートプログラム中のマクロ定義文の実行を指令する。
一般形は,次のとおりとする。
CALL/マクロ名[[,パラメータ1=実効値1],···[,パラメータn=実効値n]]
備考1. 実効値が指定された場合はパラメータはそれに置き換わり,実効値が指定されない場合はパ
ラメータはマクロ定義文中の標準値をとる。
2. マクロ名は,パートプログラム中に定義されたマクロの名前でなければならない。
3. 一つのマクロ実行文で与えるパラメータの実効値は,その実行においてだけ適用される。
4. マクロ実行文は,パートプログラムのどこに置いてもよい。繰返し領域内やマクロ領域内に
置いてもよい。
5. マクロ実行文を別のマクロ領域内に置くとき,マクロ実行文中のパラメータは,マクロ領域
内のパラメータと一致してはならない。
例 : マクロ実行文の例
···
MACNAM=MACRO/A, A, B=10, PL, H, P
···
CALL/POCKET, D=10, E=3
···
TERMAC
···
PL5=PLANE/···
···
CALL/MACNAM, A=S, PL=PL5, H=H5, P=POINT
8.2.14.2 構文 構文は,次による。
<マクロ実行文> :: =CALL/<単純名前>10[<仮マクロ項目代入の並び>]
<仮マクロ項目代入の並び> :: =k1[,<仮マクロ項目>]
<仮マクロ項目> :: =<単純名前>=<標準マクロ項目>

8.2.15 注釈文

8.2.15.1 意味 注釈文は,パートプログラムの印字中に注釈を表示することを指令する。
一般形は,次のとおりとする。
REMARK/文字列
例 : 注釈文の例
REMARK/GEOMETRICAL DEFINITIONS FOLLOW
8.2.15.2 構文 構文は,次による。

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       <注釈文> :: =REMARK/<文字列>

9. 図形定義文

9.1 意味と構文

9.1.1 意味

 図形定義文は,工作物の形状などを記述するために必要な図形の定義,ベクトルやマトリッ
クスの定義及び局所座標系の定義を行う。
図形定義文においては,構文的に正しい文であっても,幾何学的に制限される場合がある。例えば,半
径が負の円を定義することはできないし,また交点をもたない円の交点を定義することもできない。
(1) 座標系 図形は,基準座標系(4.参照)又は局所座標系(9.2参照)のいずれかの座標系のもとで定義
する。
(2) 標準形 点,直線などの図形は,数値制御プロセッサの処理を容易にするため,プロセッサの内部で
は,それぞれの図形のデータの表現形式を定めている。この図形のデータの表現形式を標準形と呼ぶ
(附属書7参照)。
(3) 規制詞 規制詞は,定義する図形を示すための言葉とする。入れ子にされた図形の定義文も含まれる。
例えば,座標 (2, 5) をもつ点の定義文P1=POINT/2, 5においては,名前P1が点規制詞である。中
心の座標 (3, 8) で半径rをもつ円の定義文C1=CIRCLE/CENTER, (POINT/3, 8), RADIUS, rにおいては,
(POINT/3, 8) が点規制詞であり,名前C1が円規制詞である。
規制詞は,次の種類に分ける。
点規制詞 パターン規制詞 直線規制詞
平面規制詞 ベクトル規制詞 円規制詞
円柱規制詞 球規制詞 円すい規制詞
だ円規制詞 双曲線規制詞 ロフトコニック規制詞
ゼネラルコニック規制詞 二次曲面規制詞 タブシル規制詞
マトリックス規制詞 ルールドサーフェス規制詞 面規制詞
円すい曲線規制詞
図形定義文の一般形の中で述べる点,パターン,直線,平面,ベクトル,円,円柱,球円すい,だ
円,双曲線,ロフトコニック,ゼネラルコニック,二次曲面,タブシル,マトリックス,ルールドサ
ーフェス,面及び円すい曲線は,各々の規制詞のこととする。
なお,点1,点2,···,点nの例のように数字又は英字を伴う場合も,各々の規制詞を意味する。
(4) 図形を明示的に定義するための修飾語 修飾語は,図形の定義に候補となる幾つかの図形から一つの
図形を選択するために用いる。修飾語は,次のものとする。
NEGX IN XLARGE RIGHT LARGE CLW
POSX OUT XSMALL LEFT SMALL CCLW
NEGY YLARGE
POSY YSMALL
NEGZ ZLARGE
POSZ ZSMALL
ここで,
(a) EGX,···,POSZ : 各修飾語の最後に指定する座標軸に関してそれぞれ負又は正の向きを示し,ベ
クトルの定義において希望のベクトルの向きを選択するために用いる。

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(b) N,OUT : 定義する円又は円柱と指定の図形の包含関係を示し,INは内接関係,OUTは外接関係
を示す。円又は円柱の定義において,図形定義文中にあらかじめ指定された図形に対する包含関係
から,希望の円又は円柱を選択するために用いる。
(c) LARGE,···,ZSMALL : 各修飾語の最初に指定する座標軸に関してそれぞれ座標の大小関係を示
し,図形の定義において希望の図形を選択するために用いる。その用い方を,表9.1.1に示す。例え
ば,XLARGEはX軸に関して座標の大きい側の図形を選択することを指示する。
表9.1.1 XLARGE,···,ZSMALLの使い方
図形の種類 選択の方法
Z面 指定の座標軸と二つの候補のZ面との交点の座標の大小による。
点 二つの候補点を指定の座標軸上に投影したときの座標の大小による。
直線 指定の座標軸と二つの候補の直線との交点の座標の大小による。
平面 指定の座標軸と二つの候補の平面との交点の座標の大小による。
(1) 指定の座標軸に関し指定の図形が分ける二つの候補領域の座標の大小による。

(2) 指定の座標軸に投影した二つの候補の円の中心の座標の大小による。
(1) 指定の座標軸に関し平面が分ける二つの候補領域の座標の大小による。
円柱
(2) 指定の座標軸に関し二つの候補の円柱の中心軸の座標の大小による。
(d) IGHTCLEFT : はじめに指定した図形から2番目に指定した図形を見て,右又は左のいずれかに
より希望の図形を選択する。
(e) ARGE,SMALL : 候補の円のうちそれぞれ半径の大きい円又は半径の小さい円を選択する。
(f) LW,CCLW : それぞれ時計回り又は反時計回りの向きの図形を選択する。
(5) 角度 角度の単位は度とする。角度は,指定された座標平面上で基準軸から反時計回りの向きに測る。
基準軸は,各座標軸において正の向きをもつ軸とする。座標平面と基準軸の関係を,表9.1.2に示す。
例えば,XYPLAN又はXYROTを用いる場合は,XY平面上で基準軸Xから反時計回りの向きの角度
を正とする。
表9.1.2 座標平面と基準軸
座標平面 基準軸 座標平面を指定する予約語
XY X XYPLAN XYROT
YZ Y YZPLAN YZROT
ZX Z ZXPLAN ZXROT

9.1.2 構文

 構文は,次による。
<図形定義文> :: =<局所座標系の宣言>||<点定義文>|<パターン定義文
>|
<直線定義文>|<平面定義文>|<ベクトル定義文>|<円定義文>|<円柱定義
文>|
<球定義文>|<円すい定義文>|<だ円定義文>|<双曲線定義文>|
<ロフトコニック定義文>|<ゼネラルコニック定義文>|<二次曲面定義文>|
<タブシル定義文>|<マトリックス定義文>|<ルールドサーフェス定義文>
<面規制詞> :: =<直線規制詞>|<平面規制詞>|<円規制詞>|<円柱規制詞>|<球規制
詞>|
<円すい規制詞>|<円すい曲線規制詞>|<二次曲面規制詞>|<タブシル規制詞
>|
<ルールドサーフェス規制詞>

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       <円すい曲線規制詞> :: =<だ円規制詞>|<双曲線規制詞>|<ロフトコニック規制詞>|
<ゼネラルコニック規制詞>

9.2 局所座標系

9.2.1 意味と構文

9.2.1.1  意味 局所座標系は,基準座標系に関して回転移動や平行移動した座標系とする。パートプログ
ラムにおいて,局所座標系を用いて図形を定義してもよい。局所座標系は,局所座標系の宣言によって示
し,局所座標系の終了までの図形定義に対して効力を及ぼす。局所座標系内の図形は,数値制御プロセッ
サにより処理され,基準座標系における図形に変換される。
9.2.1.2 構文 構文は,次による。
<局所座標系の宣言> :: =REFSYS/<局所座標系のパラメータの並び>
<局所座標系のパラメータの並び> :: =<マトリックス規制詞>|NOMORE

9.2.2 局所座標系の宣言

9.2.2.1  意味 局所座標系の開始を示す。
一般形は,次のとおりとする。
REFSYS/マトリックス
備考 マトリックスは,局所座標系上の図形を基準座標系に変換するためのマトリックスとする。

9.2.3 局所座標系の終了

9.2.3.1  意味 局所座標系の終了を示す。
一般形は,次のとおりとする。
REFSYS/NOMORE

9.3 Z面の宣言

9.3.1 意味と構文

9.3.1.1  意味 Z面を宣言すると,この宣言以後に定義される点及びパターンの中の点が明示的なZ座標
をもたない場合に,それらの点にこの面のZ座標が割り当てられる。Z面の宣言がない場合は,これらの
点のZ座標の値は0とする。
9.3.1.2 構文 構文は,次による。
:: =ZSURF/
:: =<スカラー>|
<平面規制詞>|
<円柱規制詞>10[, ZLARGE|, ZSMALL] |
<球規制詞>10[, ZLARGE|, ZSMALL] |
<円すい規制詞>10[, ZLARGE|, ZSMALL] |
<二次曲面規制詞>10[, ZLARGE|, ZSMALL]

9.3.2 XY平面からの高さによるZ面の宣言

9.3.2.1  意味 XY平面からの高さによりZ面を宣言する。
一般形は,次のとおりとする。
ZSURF/高さ
備考 高さは,XY平面からの高さとする。

――――― [JIS B 6327 pdf 30] ―――――

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JIS B 6327:1985の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO/DIS 4342:1980(MOD)

JIS B 6327:1985の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 6327:1985の関連規格と引用規格一覧